201510 神戸・四国へ(32)道後温泉で機回し!! [イマドキのTRAMたち(路面電車)]
今日の話題に入る前に。
手ブレ補正(IS)の不具合のため、10月末から「入院」状態だった、
わがズームレンズ28-300、17日、とうとう引き取りに行くことが出来た。
本格的な、復帰“初戦”は今週末の高松琴平電鉄になりそう。
冬枯れの讃岐平野で茶色コンビの「レトロ電車」をどう撮るか...
【2015年10月11日14時46分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅
あれほど忙しい、忙しいと連呼していた仕事の方も、ようやくピークを脱し、
「最悪の状況」は免れたのだが...
一難去ってまた一難、ちょっと家の方でドタバタがあって...
記事更新が大幅に遅れてしまいましたが、こちらもいよいよ大詰めの
伊予鉄市内線撮影記、まさか10月の撮影記を年末まで引っぱるとは...
書いている自分でも、何だかよくわからなくなってくる有様。
読者諸兄におかれましては、大変申し訳ございませんが
もうしばらくの間、この話題にお付き合い下さい。
…… ……
2015年10月28日(水)晴れ
【2015年10月28日12時39分】 伊予鉄松山市内線・市役所前電停付近
「坊っちゃん列車」の道後温泉到着時、車掌さんからは機関車の方向転換を見学
していくように勧められるのだった。
大きく分けて、列車の運転方式は動力の点から「動力分散式」と「動力集中式」に
分類される。(本当の意味の)電車や、ディーゼル動車などは編成中の多くの車両の
床下にモーターやエンジンなどの動力源たる装置を備え、それで走行している。
逆に貨物列車や寝台列車などの機関車牽引列車の場合、動力装置を持つのは
列車の先頭に立つ機関車だけ。後ろに連なる貨車や客車は動力装置を持たない。
それぞれに長所短所があるのだが、日本の鉄道は、まさに独自の進歩を遂げてきて
動力集中式、つまり機関車牽引列車が有利とされる分野でも動力分散式が
中心となっていった。こんどの春、青森と札幌を結ぶ急行「はまなす」が引退予定、
SL列車や臨時運転の寝台列車を除けば、機関車が牽く旅客列車は、JRの線路上から
定期運行としての姿を消す日がやってくる。
そんな中、この「坊っちゃん列車」は数少ない定期運行の“客車列車”である。
わが国での客車列車衰退の一因には、折返し時に機関車を列車の反対側に付け替える
いわゆる「機回し」が合理化の妨げになると考えられた部分もあった。
そんな中、異例中の異例、路面電車で機回し作業である。
しかも、蒸気機関車(風のディーゼル機関車)、向きを変えないと...
もちろん、道後温泉駅奥の折返し線に転車台(ターンテーブル)などあろうはずが...
という訳で、機関車の方向転換作業を連続写真で。
【2015年10月28日15時09分】 伊予鉄松山市内線・道後温泉電停
路面上を走ってきた電車は立派な駅舎を備えた道後温泉駅に到着する。
その奥には都電の専用軌道のような感じの線路が続いていて、
そこには数台の電車が留置されているのが、いつもの風景。
道後温泉駅の降車ホームに入った「坊っちゃん列車」は乗客を降ろすと、
そのまま前進して、件の留置線へ入る。
運転士(機関士)さん2名と車掌さん1名の3名の乗務員の息もピッタリ。
非常にテンポ良く作業は進むのだった。
【2015年10月28日14時18分】 伊予鉄松山市内線・道後温泉電停付近
まずは、客車と機関車の間の連結器、その鎖が外されて...
【2015年10月28日14時19分】 伊予鉄松山市内線・道後温泉電停付近
右側の運転士さん、ちょうどキャブ付近のボタンを押している。
スイッチを入れると...
【2015年10月28日14時19分】 伊予鉄松山市内線・道後温泉電停付近
油圧により機関車自体が“空中浮揚”する仕様になっている。
【2015年10月28日14時19分】 伊予鉄松山市内線・道後温泉電停付近
そして車輪が完全に宙に浮いたら回転開始である。
【2015年10月28日14時19分】 伊予鉄松山市内線・道後温泉電停付近
結構な速さ。10秒足らずでドンドン回転していくのである。
【2015年10月28日14時19分】 伊予鉄松山市内線・道後温泉電停付近
そして、180度回転したら...
【2015年10月28日14時19分】 伊予鉄松山市内線・道後温泉電停付近
着地!!!
【2015年10月28日14時20分】 伊予鉄松山市内線・道後温泉電停付近
すぐに転轍機が操作されて...
【2015年10月28日14時20分】 伊予鉄松山市内線・道後温泉電停付近
いま来たのとは隣の線路に転線、客車はすでに他の運転士さんが、手で押して
線路上を移動させてある。
【2015年10月28日14時20分】 伊予鉄松山市内線・道後温泉電停付近
再び転線してきた機関車は、客車の反対サイドへ回り込むことに成功!!
【2015年10月28日14時21分】 伊予鉄松山市内線・道後温泉電停付近
手早く連結作業が完成すると、発車!!
【2015年10月28日14時22分】 伊予鉄松山市内線・道後温泉電停付近
折返しまで時間があるときは、駅舎正面入口、向かって右側の展示スペースへ
入れられて時間まで待機することになる。
ちょうど道後温泉本館まで連なるアーケードの付いた商店街の入口。
多くの観光客に囲まれる「坊っちゃん列車」だった。
さぁ、それでは、ちょっと道後温泉で湯治客気分を...
しばし、<鉄>を離れて温泉街の土産物店を冷やかしてみることにした。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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手ブレ補正(IS)の不具合のため、10月末から「入院」状態だった、
わがズームレンズ28-300、17日、とうとう引き取りに行くことが出来た。
本格的な、復帰“初戦”は今週末の高松琴平電鉄になりそう。
冬枯れの讃岐平野で茶色コンビの「レトロ電車」をどう撮るか...
【2015年10月11日14時46分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅
あれほど忙しい、忙しいと連呼していた仕事の方も、ようやくピークを脱し、
「最悪の状況」は免れたのだが...
一難去ってまた一難、ちょっと家の方でドタバタがあって...
記事更新が大幅に遅れてしまいましたが、こちらもいよいよ大詰めの
伊予鉄市内線撮影記、まさか10月の撮影記を年末まで引っぱるとは...
書いている自分でも、何だかよくわからなくなってくる有様。
読者諸兄におかれましては、大変申し訳ございませんが
もうしばらくの間、この話題にお付き合い下さい。
…… ……
2015年10月28日(水)晴れ
【2015年10月28日12時39分】 伊予鉄松山市内線・市役所前電停付近
「坊っちゃん列車」の道後温泉到着時、車掌さんからは機関車の方向転換を見学
していくように勧められるのだった。
大きく分けて、列車の運転方式は動力の点から「動力分散式」と「動力集中式」に
分類される。(本当の意味の)電車や、ディーゼル動車などは編成中の多くの車両の
床下にモーターやエンジンなどの動力源たる装置を備え、それで走行している。
逆に貨物列車や寝台列車などの機関車牽引列車の場合、動力装置を持つのは
列車の先頭に立つ機関車だけ。後ろに連なる貨車や客車は動力装置を持たない。
それぞれに長所短所があるのだが、日本の鉄道は、まさに独自の進歩を遂げてきて
動力集中式、つまり機関車牽引列車が有利とされる分野でも動力分散式が
中心となっていった。こんどの春、青森と札幌を結ぶ急行「はまなす」が引退予定、
SL列車や臨時運転の寝台列車を除けば、機関車が牽く旅客列車は、JRの線路上から
定期運行としての姿を消す日がやってくる。
そんな中、この「坊っちゃん列車」は数少ない定期運行の“客車列車”である。
わが国での客車列車衰退の一因には、折返し時に機関車を列車の反対側に付け替える
いわゆる「機回し」が合理化の妨げになると考えられた部分もあった。
そんな中、異例中の異例、路面電車で機回し作業である。
しかも、蒸気機関車(風のディーゼル機関車)、向きを変えないと...
もちろん、道後温泉駅奥の折返し線に転車台(ターンテーブル)などあろうはずが...
という訳で、機関車の方向転換作業を連続写真で。
【2015年10月28日15時09分】 伊予鉄松山市内線・道後温泉電停
路面上を走ってきた電車は立派な駅舎を備えた道後温泉駅に到着する。
その奥には都電の専用軌道のような感じの線路が続いていて、
そこには数台の電車が留置されているのが、いつもの風景。
道後温泉駅の降車ホームに入った「坊っちゃん列車」は乗客を降ろすと、
そのまま前進して、件の留置線へ入る。
運転士(機関士)さん2名と車掌さん1名の3名の乗務員の息もピッタリ。
非常にテンポ良く作業は進むのだった。
【2015年10月28日14時18分】 伊予鉄松山市内線・道後温泉電停付近
まずは、客車と機関車の間の連結器、その鎖が外されて...
【2015年10月28日14時19分】 伊予鉄松山市内線・道後温泉電停付近
右側の運転士さん、ちょうどキャブ付近のボタンを押している。
スイッチを入れると...
【2015年10月28日14時19分】 伊予鉄松山市内線・道後温泉電停付近
油圧により機関車自体が“空中浮揚”する仕様になっている。
【2015年10月28日14時19分】 伊予鉄松山市内線・道後温泉電停付近
そして車輪が完全に宙に浮いたら回転開始である。
【2015年10月28日14時19分】 伊予鉄松山市内線・道後温泉電停付近
結構な速さ。10秒足らずでドンドン回転していくのである。
【2015年10月28日14時19分】 伊予鉄松山市内線・道後温泉電停付近
そして、180度回転したら...
【2015年10月28日14時19分】 伊予鉄松山市内線・道後温泉電停付近
着地!!!
【2015年10月28日14時20分】 伊予鉄松山市内線・道後温泉電停付近
すぐに転轍機が操作されて...
【2015年10月28日14時20分】 伊予鉄松山市内線・道後温泉電停付近
いま来たのとは隣の線路に転線、客車はすでに他の運転士さんが、手で押して
線路上を移動させてある。
【2015年10月28日14時20分】 伊予鉄松山市内線・道後温泉電停付近
再び転線してきた機関車は、客車の反対サイドへ回り込むことに成功!!
【2015年10月28日14時21分】 伊予鉄松山市内線・道後温泉電停付近
手早く連結作業が完成すると、発車!!
【2015年10月28日14時22分】 伊予鉄松山市内線・道後温泉電停付近
折返しまで時間があるときは、駅舎正面入口、向かって右側の展示スペースへ
入れられて時間まで待機することになる。
ちょうど道後温泉本館まで連なるアーケードの付いた商店街の入口。
多くの観光客に囲まれる「坊っちゃん列車」だった。
さぁ、それでは、ちょっと道後温泉で湯治客気分を...
しばし、<鉄>を離れて温泉街の土産物店を冷やかしてみることにした。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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コレこそほんとの機関車回し=機回しですね。
道後温泉とぼっちゃん列車~電車やCedarでも一度行ってみたいと思います。
北陸に行くか、広電+伊予鉄に行くか思案中です。
by Cedar (2015-12-18 23:27)
Cedarさん
コメントありがとうございます。
北陸の私鉄も、楽しいですね。福武線、えち鉄、北鉄、そして富山地鉄と...
自分も近々、また訪れてみたいと思います。
by あるまーき (2015-12-19 00:13)