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房総横断鉄道の旅(2)五井にて<後編> [鉄分の濃い旅行記録]

冷たい雨が降った水曜日、おや、ちょうど1週間前だったんだ。
内房線の五井から外房線の大原まで2つのローカル私鉄を乗り継いで、
房総半島を横断してしまおうと出発した<変態鉄>。

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【2014年1月9日9時07分】 小湊鐵道・五井駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D/EF28-135mm f/3.5-5.6 IS USM
焦点距離 135.0 mm 露出 F5.6 1/100秒 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート

初めての乗車となる小湊鐵道、でも、まず、そのディーゼルカーは「見ただけ」
乗車予定の上総中野ゆきは9:29発。発車まで約1時間。
……  ……

2014年1月9日(水)曇り時々雨

いったん五井駅を出て、やって来たのは...

IMG_9500.JPG
【2014年1月9日9時08分】 小湊鐵道・五井駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D/EF28-135mm f/3.5-5.6 IS USM
焦点距離 135.0 mm 露出 F6.3 1/160秒 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート

五井駅の跨線橋から一望できた、この機関区。
木造の機関庫、詰所...、何ともいえない雰囲気だ。
この写真の左端、機関区で働く職員の皆さんの通勤用だろうか、自家用車が並んでいる付近、
そこを目指したのである。

IMG_9495.JPG
【2014年1月9日9時04分】 小湊鐵道・五井機関区(許可を得て撮影)
<撮影データ>
Canon EOS 5D/EF28-135mm f/3.5-5.6 IS USM
焦点距離 28.0 mm 露出 F4.0 1/40秒 -1/3段補正 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート

そう、1925年(大正14年)の開業(五井-里見間)から戦後の1962年(昭和37年)までの間、
蒸気機関車が在籍、貨物輸送にも活躍していた。

IMG_9433.JPG
【2014年1月9日8時48分】 小湊鐵道・五井機関区
<撮影データ>
Canon EOS 5D/EF28-135mm f/3.5-5.6 IS USM
焦点距離 130.0 mm 露出 F8.0 1/250秒 ISO800
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート

その蒸気機関車3両が、現在も五井機関区の一角で大切に保存されている。
“事務所”というよりは“詰所”のような所で許可をもらって撮影開始。

IMG_9441.JPG
【2014年1月9日8時53分】 小湊鐵道・五井機関区(許可を得て撮影)
<撮影データ>
Canon EOS 5D/EF28-135mm f/3.5-5.6 IS USM
焦点距離 65.0 mm 露出 F7.1 1/125秒 +1段補正 ISO800
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート

見づらい写真で恐縮だが、この3両、単なる「ローカル私鉄の古典蒸機」ではない。
実は3機とも車両史上貴重な舶来機関車の生き残り。
明治時代、わが国の鉄道黎明期には機関車は国産化されておらず、
海外メーカーから輸入されていた。その当時の機関車の生き残り。

IMG_9489.JPG
【2014年1月9日9時04分】 小湊鐵道・五井機関区(許可を得て撮影)
<撮影データ>
Canon EOS 5D/EF28-135mm f/3.5-5.6 IS USM
焦点距離 38.0 mm 露出 F4.0 1/30秒 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート

1号機、2号機は、米ペンシルベニア州にあった機関車メーカー・ボールドウィン社の製造。
ちなみに、愛知県の明治村で走っているSLの9号機も同社の製造。

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【2014年1月9日9時03分】 小湊鐵道・五井機関区(許可を得て撮影)
<撮影データ>
Canon EOS 5D/EF28-135mm f/3.5-5.6 IS USM
焦点距離 30.0 mm 露出 F3.5 1/25秒 -2/3段補正 ISO400
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1号機の顔には特にナンバープレートなどは見られないが、
2号機は煙室扉の中心に、ちょっとオシャレなナンバープレート。

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【2014年1月9日8時59分】 小湊鐵道・五井機関区(許可を得て撮影)
<撮影データ>
Canon EOS 5D/EF28-135mm f/3.5-5.6 IS USM
焦点距離 70.0 mm 露出 F6.3 1/100秒 ISO800
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート

もう1両のB104号機は、1894年(明治27年)ベイヤー・ピーコック社(英)生まれ。
こちらも舶来蒸機。国鉄制式は5500、本来はテンダー機関車だった。
ちなみに、同系機は東武鉄道でも活躍、現在は東武博物館に展示されている。

こちらのB104号機は、5507号機として日本鉄道(後に国有化される東北本線などの前身)が
輸入した個体。大正時代になって国鉄でタンク機関車に改造された。
そのときの形式がB10で、いまも大井川鐵道や真岡鐵道に残るC10、C11、C12型蒸機の
“先輩”にあたる立場。陸軍を経て1946年(昭和21年)に小湊鐵道に移籍、
ただし、小湊での活躍期間は意外と短く1950年(昭和25年)頃に廃車となっている。

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【2014年1月9日9時03分】 小湊鐵道・五井機関区(許可を得て撮影)
<撮影データ>
Canon EOS 5D/EF28-135mm f/3.5-5.6 IS USM
焦点距離 28.0 mm 露出 F4.0 1/40秒 -2/3段補正 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート

形式写真は、少し撮りにくい場所なのだがタテ位置で何とか。
テカってしまった分、リベットだらけの外板が目立ってくれて良かった。

IMG_9472.JPG
【2014年1月9日9時00分】 小湊鐵道・五井機関区(許可を得て撮影)
<撮影データ>
Canon EOS 5D/EF28-135mm f/3.5-5.6 IS USM
焦点距離 30.0 mm 露出 F3.5 1/8秒 ISO800
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート

ちなみに、キャブ内を覗き込むことも不可能ではない。
ただ、曇り空。写真を撮るのにはかなり難儀した。

……  ……

五井駅に戻ってきた。

IMG_9499.JPG
【2014年1月9日9時07分】 小湊鐵道・五井駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D/EF28-135mm f/3.5-5.6 IS USM
焦点距離 95.0 mm 露出 F5.6 1/50秒 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート

小湊鐵道の“グッと来るシーン”は何も機関区だけではない。
保線用だろうか、無蓋貨車が止まっていた。

IMG_9510.JPG
【2014年1月9日9時23分】 小湊鐵道・五井駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D/EF28-135mm f/3.5-5.6 IS USM
焦点距離 38.0 mm 露出 F5.6 1/60秒 +1段補正 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート

ここから、小湊鐵道キハ206単行に揺られて、ちょうど1時間、
養老渓谷までのキハ旅を楽しむのだった。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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