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房総横断鉄道の旅(3)こんな身近に、こんな素敵なキハが居たなんて。 [鉄分の濃い旅行記録]

書いてみて気がついた。今日の記事、あまりにもマニアックすぎる気がする。
でも、<変態鉄>の変態ぶりを知っていただきたくて??

IMG_9516.JPG
【2014年1月9日10時43分】 小湊鐵道・養老渓谷駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D/EF28-135mm f/3.5-5.6 IS USM
焦点距離 90.0 mm 露出 F7.1 1/125秒 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート

そのままアップしてしまおうという暴挙にでるのだ。
そもそも、今日の記事はほとんど写真がない。文字ばっかり。
しかも、内容が...

まぁ、今回だけはお付き合い下さい。
……  ……

2014年1月9日(水)曇り時々雨

IMG_9510.JPG
【2014年1月9日9時23分】 小湊鐵道・五井駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D/EF28-135mm f/3.5-5.6 IS USM
焦点距離 38.0 mm 露出 F5.6 1/60秒 +1段補正 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート

機関区のSLを見学し、五井駅に戻ると9:29発の上総中野ゆきのキハ206の単行が
ホームで待っていた。車内には10名ほどの乗客。

この小湊鐵道キハ200、<変態鉄>がこよなく愛する、DMH17エンジンを装備した
国鉄キハ20系の一員ともいえるような“準国鉄型気動車”。

拙ブログに時折出てくる“DMH17”というのは、国鉄型ディーゼル動車に搭載された
エンジンの型式名。DMはディーゼル(GMがガソリン)、Hは8気筒、17は排気量。
「国鉄型気動車」のシンボルともいえるこのエンジン。
出力は160~180 PSと鉄道車両の駆動用としては非力な部類に入る。

実は、ガソリンエンジンに替わるものとして、戦前、昭和10年台に開発が進められた
エンジンでもある。燃料事情が改善された戦後、ローカル線の無煙化に大量投入された
ディーゼル動車、特急型からローカル用まで形式を問わず、このエンジンが採用された。
その当時、すでに「時代遅れ」なエンジンだったのかも知れないが、
国鉄の“標準化”という考え方、新技術の開発より実績のあるシステムを採用した車両を
大量投入したいという時代背景、さらには国鉄内部の労使問題など...

0Y6C6258.JPG
【2012年4月6日9時31分】 臨鉄水島本線・倉敷市-球場前(後追い)
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 170.0 mm 露出 F10.0 1/500秒 ISO400
絞り優先AE AIフォーカスAF WB日陰 三脚使用

「飛越ゴハチ」のキハ58系急行型ディーゼル動車も、JR四国から水島臨鉄に嫁いだ
キハ20系にも、関鉄に移籍してきた当時のキハ35系にも、みんな、この「DMH17」。

山岳路線での出力不足は、国鉄当時、すでに全国各地で問題化していたものの、
このDMH17エンジンは、モデルチェンジを重ねながら、昭和40年台まで30年近くに
わたって、新製されるディーゼル動車のほぼ全てに搭載された。

でも、<変態鉄>にとっては、このDMH17型エンジンの音と振動が堪らないのである。
思いっきり唸りを上げて、でも全然加速しない、その必死さが伝わってくる走りっぷり、
う~ん、最高!!!!!!

……  ……

さて、小湊鐵道キハ200形にもDMH17C型エンジンが搭載されている。
いすみ鉄道のキハもDHM17だが、あちらは横型のDMH17H、こちらは少し古い縦型。
排気管が立ち上がる車内中央付近の、点検蓋が見えるところの座席に陣取ったのも
エンジン音と振動を、少しでも近くで味わいたかったため。

もちろん、ICレコーダをセットして車内録音も敢行!!



お聞きいただければ分かるとおり、リベンジが必要な録音状態だった。
そうでありながら、とりあえず貼ったのは、上総牛久-上総川間の1駅分。

上総牛久駅出発時にDMH17Cエンジンの唸りを聞くことができる。
でも、魅力的な“音”はキハのエンジンだけではない。
駅間で聞こえてくる踏切は電子音化されていない、昔ながらの鐘のタイプもあり、
“カンカンカンカン”という音が聞こえるのがわかる。
(少し聞きづらいのだが、01:27あたり。続いてハッキリ聞こえるのは電子音タイプ)

小湊鐵道は現業職での女性職員の採用に積極的で、この列車の車掌さんもそうだった。
しかも、ムフフ、まだ10代じゃなかろうか、時折見える白い歯が素敵な、
ショートヘアのお姉さんだった。チャンスがあれば、写真を撮らせてもらいたかったが...

肉声での車内放送も良い、次回は「アルプスの牧場」もリクエストしてしまおうか...
(自分の他にお客さんが誰もいない車内を狙うのがポイント。)

途中の里見駅ではタブレットキャリアを向かいのホームに運ぶ駅員さんの姿。
帰宅後に調べて見たら、一部区間に票券(スタフ)閉塞が残っているとのこと。
次は、そんな鉄道情景も被写体として狙ってみたい。

IMG_9515.JPG
【2014年1月9日10時43分】 小湊鐵道・養老渓谷駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D/EF28-135mm f/3.5-5.6 IS USM
焦点距離 53.0 mm 露出 F8.0 1/125秒 ISO400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート

上総牛久を過ぎると、車内の乗客にはほぼ入れ替わりはなく、2~3名だけ。
静かな車内(??)のまま、終点の養老渓谷駅には10:34に到着した。

……  ……

小湊鐵道のキハ200形が、国鉄キハ20形準拠の車両だということは知っていた。
房総半島の国鉄線がまだ非電化でディーゼル動車だった時代には、千葉までの
直通運転があったことも本で読んだ。

でも、車内がロングシートだということと、かつて京成電車と密接な関係があった
小湊鐵道だけに、側面は国鉄キハ20、でも、前面が京成電車と同じ感じ...
何だかその中途半端さを感じさせる顔がイヤで「食わず嫌い」だった。
(注:京成電車がキライな訳ではありません。キハ200の、ちゃんぽんぶりが...)

ヘッドライトが2灯だというだけで避け続けてきた、自分の愚かさを
改めて悔いるしかない...、これからは、い鉄だけでなく小湊鐵道にも注目して
いこうと強く思った<変態鉄>だったのだ。

明日は、養老渓谷駅の様子をご紹介したい。
少しはマニアック度の下げるつもりなので、懲りずにお付き合いの程。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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