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さぁ、最後の「ちてつ顔」を撮りに(前半6)久々に、こちらの端まで。 [イマドキのTRAMたち(路面電車)]

<変態鉄>は<鉄>とは言っても...、趣味の方向性が非常に偏っており。
新型特急とか豪華クルーズ列車とか...そういうのは名前も全然知らなくて。

何と言ってもエンジンを唸らせて走るキハ、それから、吊り掛け電車。
最近は、臨海鉄道の貨物...とか、そういうディープなところにも首を突っ込み
始めているのだが...

何と言っても<変態鉄>の鉄道趣味の“原点”とも言えるのが路面電車。
とりわけ、富山の市内電車は...

幼稚園の頃だから40年近く前に乗って以来。西町の交差点をゴロゴロと大きな音を
たてて走りすぎるデ7000形の姿は<変態鉄>の記憶の中に。でも、そのとき、
まさか40年後に路線が増えているとは全く思わなかった。

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【2019年9月25日14時20分】 富山地鉄市内軌道線・大学前電停

富山駅付近でデ7018号車を見つけて。そうしたら衝動的に市内軌道線に乗ってみたく
なったのである。地鉄電車のフリーきっぷで乗車できるので...
富山駅電停から乗り込んだのは、いつもと反対の大学前ゆきの電車。
……  ……

2019年9月25日(水)晴れ

14時に富山駅を出た電車はデ7020号車。わずかな乗客を乗せて県庁前を経由して
丸ノ内、城址公園を左に見ながら走る区間は昔から変わらないはずだが、
いつの間にか、観光客が増えて...

ちなみに模造天守が観光客に人気の富山城だが、実際には天守閣はなくて
イマ風に言えば木造平屋建て...、ちょっとした屋敷程度の規模だったと言うことで。

<鉄>としては、この区間、徐々に石畳軌道が少なくなってきたのが、やはり
気になった。丸ノ内の交差点を右折すると、高い建物もなくなって、ちょっとだけ
ノンビリした車窓風景になって。

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【2019年9月25日14時21分】 富山地鉄市内軌道線・大学前電停

神通川に架かる富山大橋を渡れば、すぐに終点・大学前電停に到着である。

「主要地方道富山高岡線」は、それほど道幅は広くないが、この大学前を過ぎて
呉羽丘陵をこえ小杉(射水市)、高岡方面へと続く道だけあって、交通量は
極めて多く。信号が変わるタイミングを見計らって...

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【2019年9月25日14時17分】 富山地鉄市内軌道線・大学前電停

上屋の付いた広幅のホーム...

かつての大学前電停は屋根もない狭い安全島だけ。電車を降りて歩道橋を上って
道路を渡るタイプ。“郊外感”を感じさせる終点だった。

ちなみに、市内電車は「大学前」だが、歩道にあるバス停は「球場前」、電停名の
富山大学は少し先にある。むしろ、バス停の通り、県営球場の前にあるのが
この「大学前」電停。ここも、大学構内まで乗り入れる延伸構想があるとか無いとか。

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【2019年9月25日14時19分】 富山地鉄市内軌道線・大学前電停

でも、<変態鉄>にとって、やはり“驚き”なのは大学前まで複線であること。
工事中から何度か訪れているので、複線化後、初乗車...とかでは全くないが
聯隊橋...というか富山大橋の構造上、橋の手前から単線になっていた時代の記憶。

数年前に富山大橋が掛け替えられ、それに伴い地鉄市内軌道線の全線複線化が
実現している。(そのかわり、環状線が単線[一方通行]だが...)

センターポールのオシャレな軌道...、あの頃の市内軌道線からは想像できない位、
その姿を変えているのである。

では、その単線時代の面影は...

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ちゃんと、残っていたのである。それが、この写真を撮ったすぐ目の前にあった案内図。
何と「新富山駅」も残っている。この複線化(富山大橋の架け替え)に合わせて
「富山トヨペット本社前(五福末広町)」という何とも長い名称に変わって。
副駅名ではなく“本名”が「トヨペット本社前」なのもちょっと珍しいが。

「新富山」というのは、<変態鉄>が生まれた頃に廃線になった地鉄射水線の始発駅。
昭和40年台の富山新港建設までは、地鉄射水線を介して高岡まで繋がっていた訳で。
地図で、そのすぐ右側にプクッと線路を表す線が紡錘状に膨れているのが
旧「鵯島(ひよどりじま)信号所」。単線時代はここで上下電車の行き違いが。

富山大橋の英語表記が“Toyama Large Bridge”だったり...ツッコミどころ満載。
それにしても、「新富山」の電停名が消えて5年以上が経つのに案内図を
訂正しない富山市。<変態鉄>としては、こういうのを見ると嬉しくなるのである。
(だから<変態野郎>なのだが...)

さて、現在のダイヤでは、どうやら大学前電停の直前で上下の電車がすれ違う設定に
なっているようで。乗ってきたデ7020号車が南富山駅前ゆきとして出発するのを
待って。センターポール区間での離合シーンを...

だが、しかし...

駄菓子菓子。

そういうときに限って...

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【2019年9月25日14時26分】 富山地鉄市内軌道線・大学前電停

線路ギリギリ、車道上の白い縞模様の...ゼブラゾーンに入り込んで住宅街の側道へ
右折待ちの軽自動車。う~ん。

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【2019年9月25日14時26分】 富山地鉄市内軌道線・大学前電停

もともと交通量の多い旧8号線。そう簡単に右折できるわけはなく。
尤も、その離合シーンもちょっと遠かったので、この右折車に関係なく思い通りの
画は撮れなかったのだが...

とはいえ、「もう1本、待ってリベンジ!!」などとは微塵も思わないのは富山だから。
その気になれば、撮りに来る機会はいくらだってあるわけで。

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【2019年9月25日14時27分】 富山地鉄市内軌道線・大学前電停

ということで、やって来たのはT104号車「橙色サントラム」である。
デ7000形を徐々にこの形式で置き換えていく方向みたいで...
来年からはこの電車が「富山駅経由 岩瀬浜」の表示で走ることになるはず。

さて、この電車に乗り込んだのだが...

車内には緊迫した感じの無線交信が。デ7000形の1両の運転士さんのようで。
「桜橋の...」、桜橋電停近くで側道から出てきた自動車と衝突した...というのは
この日の夕方、TVのニュースでも取りあげられていて。

続けざまに無線の声。運転士さんから運転区に救急車を要請するとの連絡、
それに応えて「お客様全員の名前と連絡先を...」などと次々に指示が出て。
数名の乗客だけの静かな車内に、そんな無線交信の声が流れ続けていたのである。

ということは...

このままどこかで「抑止」がかかるか、と、そんな心配をしていた<変態鉄>だが、
そこは“鉄道”と“軌道”の違い...ということか、路面電車には原則として
「閉塞」という概念がないため、先行の電車のお尻にくっつきそうな位、
近づいても構わないわけで。

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【2019年9月25日14時55分】 富山地鉄市内軌道線・電鉄富山エスタ前電停

ホーム有効長にゆとりのある電鉄富山エスタ前まではフツーに走る...のか。
自分としては一安心だったのである。

そう、先ほど大学前で見送ったデ7020号車が長~いホームの地鉄ビル前寄りに
移動してドアを開けて停車していたのである。
ということは、この間の富山駅折返し便が間引かれている訳で...
でも、まぁ、とりあえず、<変態鉄>はホテルに戻ろうと。

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【2019年9月25日14時59分】 富山地鉄市内軌道線・電鉄富山エスタ前-富山駅

と、思ったら反対側には広告ラッピングのサントラムがやって来たのである。
急ぎ、反対側、南側に渡って後追いで。

どうやら台湾の観光キャンペーンの広告らしいが...

そんなわけで、今度こそホテルへ。そのホテルは電鉄富山駅の入口から入って
2階がフロントなのである。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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