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さぁ、最後の「ちてつ顔」を撮りに(前半7)夕方の月岡で地鉄最古参電車を. [雷鳥色の電車たち[富山地鉄]]

市内電車に乗ってみて...、ちょっとしたハプニングもあったが、<変態鉄>には
取り立てて影響はなく、電鉄富山駅に戻ってきたのは15時のこと。

改札越しに4線の頭端式ホームが並ぶ様は、やはりターミナル駅の風格があって。

昔の...90年台までのJR富山駅はもっと雰囲気が良かったのだが...

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【2019年9月25日17時02分】 北陸新幹線・富山駅

さて、そんな今の富山駅。

いくら金沢がガラス張りの高架駅にしたからって...
そこは対抗意識を燃やすところではなかった...というのが<変態鉄>の見解。
(※ 意見は個人差があります)

あの改札の向こうにホームが並んでいた、昔ながらの富山駅の向こう側に、
富山港線のホームを撤去した付近に、こぢんまりした新幹線ホームを設けるだけで
良かったのに...と、いまも思っている。(当初、そういう構想もあったのだとか...)

でもでも...

何と言っても<変態鉄>のお目当ては地鉄電車。
電鉄富山駅ホームを覗いてみてから、地鉄ホテルにチェックインしようと
そう思っていたのだが...

まさに、ピッタリ!! 慌ててバッグからカメラを取り出すのだった。
……  ……

2019年9月25日(水)晴れ

まさに偶然!! <鉄>の女神は<変態野郎>に微笑んだ...ということか!?
女神だって人のコ、やっぱり変態チックなのが好きなのか...と。← 意味不明!!

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【2019年9月25日15時02分】 富山地鉄・電鉄富山駅

15時ちょうどにホームに到着した上り電車は、上滝不二越線の第626列車。
ぬぁんと、それが14722編成だったのである。

改札口の発車案内板を見れば、この電車は折返し、再び上滝不二越線の第627列車
として、15:08発であるのは明らかだった。
クルマ派なら、ここで駐車場にクルマを取りに戻って、猛スピードで飛ばしに飛ばせば
たぶん、電車を追い越して2~3回、撮れるのだろうが...

<変態鉄>にできることと言えば...

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【2019年9月25日15時03分】 富山地鉄・電鉄富山駅

フリーきっぷを買っておいたのは、こういうときに大きいのである。
急ぎ、改札を抜けて。

1962年(昭和37年)製は、地鉄の鉄道線の営業車輌としては現役最古参。
アタマ3桁が電動機出力(馬力)を表すという、他に例を見ない独特の形式名
「14720形」は、“上滝朝3”の「10020形」と同じタイプの車体を持ち。

こちらは年末までに引退することが発表されており。そのお別れイベントは11月上旬に
予定されているようなのだが、<変態鉄>が仕事を休めない日程で...。

それならば、“惜別乗車”になるかも知れず。

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【2019年9月25日15時05分】 富山地鉄上滝不二越線・第627列車(クハ172車内)

買い物や学校帰りなど、地元の方でほとんどの席が埋まった14722編成。
でも、14720形は“1M方式”、上市・立山側先頭はクハ172号車なのである。
複雑な来歴を持ち...というか、設計変更と用途変更が重なって、寸詰まり感が
半端でない短い車体。超個性派になってしまった車輌なのである。

運転台直後の細すぎる窓が、それを表している。

地元客は不二越、南富山といった近くの駅で大半が降りてしまって...
布市、開発...と線路回りに田んぼが広がるエリアまで来ると、いつの間にか
車内は閑散としており。

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【2019年9月25日15時30分】 富山地鉄上滝不二越線・第627列車(クハ172車内)

10025-10026編成が“上滝朝3”限定の運用となっていたのに対して、こちらは
ワンマン化改造を受けていたのが大きな違い。京阪から来た10030形と共通運用で
全線で幅広く使われており、新幹線開業後の増発で特急運用もこなすようになり。

でも、最後まで<変態鉄>は、この14722編成が特急のヘッドマークを付けて走る
シーンを撮ることは叶わなかった。(イベント時に掲出した姿は撮っているが...)

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【2019年9月25日15時33分】 富山地鉄上滝不二越線・月岡駅

というわけで、月岡駅。1年ぶりに降り立つ、あの狭幅ホームである。
“上滝朝3”は決まって駅の南側、大庄駅との中間付近で撮ることにしているのだが、
この日は...

開発側に少しだけ線路回りの雑草が刈られている区間があるのを車内から確認して
いたのだった。折り返してくるまで約30分。<徒歩鉄>にとっては、もう撮影地を
迷っている余裕は無いのである。

幸い、数え切れないほど撮りに来たこの付近、歩き出せば道順は分かるわけで。
開発駅側の自動車整備工場のすぐヨコの踏切にやって来た訳で。

やはり、撮りたいのは車輌をバッチリ記録する列車写真。となると順光側で構える
ことが必須条件だが、あいにく、この付近、架線柱は線路の西側にあって。

残り時間は刻一刻と...

大急ぎで...、架線柱と線路回りの障害物をかわしながら列車全景をバッチリと。
まさに“針の穴に糸を通す”ほどのシビアな構図決めなのである。
正直言って妥協の産物...的なところもあった。

でも...

列車の時刻が近づくにつれて、西に傾いていた太陽が分厚い雲に隠されてきて。
もしかしたら...

踏切の向かい側、その自動車整備工場の脇から望遠で抜けば、架線柱と被ることなく
列車写真を撮ることはできる。でも、陽が射したら、完全なまでのド逆光。
かなりリスキーな撮り方である。

一瞬、迷ったのだが三脚を担いで踏切を渡り...

望遠ズームに交換してカメラを構えると...

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【2019年9月25日15時57分】 富山地鉄上滝不二越線・開発-月岡(後追い)

それとほぼ同時に踏切機が鳴り出して。
17480形の岩峅寺ゆきは第629列車、写真の左隅に見える焦げ茶色の建物が
月岡駅ホームの待合室である。その月岡駅で交換するのが上り第628列車、
14722編成である。もう時間が無い...

最後の微調整を終えて...

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【2019年9月25日15時59分】 富山地鉄上滝不二越線・月岡-開発

続けてすぐに踏切機が作動する。遮断竿が下りて...
レリーズスイッチを握りながら、やはり、緊張するものなのである。
一瞬、目を離して空を見上げれば、太陽はまだ雲の中。「よしっ!!」

お目当ての列車の姿がファインダーの中で少しずつ大きくなってきて。

ほぼ思い通りの1枚を撮ることができて。ホッとしたのだった。

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【2019年9月25日16時13分】 富山地鉄上滝不二越線・月岡駅

撮影地に向かうときと言うのは、なぜか帰りの方が行きに比べて駅が近いような
気がするのである。次の列車に間に合うように駅に戻れば良いだけで。

気持ちの面の違いである。地鉄電車には古い木造駅舎が多く残っていて。
朽ち果てて倒壊しそうになっているような感じのものも無いわけでは無く。
最近になってリニューアルする駅が増えてきた。でも、簡易な構造の駅舎にせず
木造駅舎のまま残してくれることが多くなってきて。

月岡駅もその1つ。以前の駅舎も雰囲気があって良かったのだが...

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【2019年9月25日16時42分】 富山地鉄上滝不二越線・南富山駅(後追い)

帰りの電車は先ほど撮った14780形。今年度中に4編成に増えるのだが、いまの2編成
態勢でも、この電車、上滝不二越線の運用に入っていることが多いような気がする。

東急時代と変わらないオレンジ色と焦げ茶色の2色のシートモケット、ちょっと堅めの
クッションも...

そんな電車で降り立ったのは南富山駅だったのである。

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【2019年9月25日17時02分】 富山地鉄市内軌道線・電鉄富山エスタ前電停

何の理由も無いのだが、やはり市内電車に乗って。
17時、暮れかけた富山駅に戻ってきたのである。

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ということで。<変態鉄>の“遠征”の中では比較的早い時刻にホテルに入って。
ノンビリ過ごそうと思ったら...というのは<速報版>で書いた通り。

ホントに純粋にカメラだけ持ってきていた。着替えの下着が何も入っていない
ことに気づいたときには非常に焦って。幸いホテル内のコインランドリーで
事なきを得たのだが、それにしても...

結局、寝るのは12時前だったのである。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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