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20171015「鉄道の日」イベント @ 水島臨海鉄道(7) [水島臨海鉄道キハ20]

早起きできれば出社前に“出撃”しようかと思っていたのだが...
そう、<鉄>の間で言う“朝練”というヤツ。“夜行列車”自体は絶滅危惧...
でも、そんな中、朝の東京でちょっと撮ってみようかと思う列車があった。

ただ、31日の朝、目覚めたときには既に通過時刻が近づいており。
間に合わなかった。でも、それは基本的に毎日走っている列車。

大相撲が始まって<変態鉄>の“出撃自粛期間”にかかっても行ってこられる。
近々、「まさか!!」という被写体を狙ってみたい。

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【2017年10月15日11時31分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル

さて、10月15日の水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナルでのイベントの話題も後半戦。
13時「乗車体験」の終了後は、DD50とキハが解結され、ホーム周囲で撮影会が
催された。もちろん、多くの“同業者さん”がキハの周囲に集結。

でも、DD50ディーゼル機関車も、この機会にじっくり撮っておかないと。

……  ……

2017年10月15日(日)雨

13時半、雨の降りしきる中、撮影会が始まった。
駅から離れた貨物ターミナル構内での開催、しかも、この雨模様とあって
少人数、しかも参加していたのはコアなマニアと目される人たちが中心で、
その分、罵声が飛びかう...ようなことはなく、お互いに勝手知ったる感じで。

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【2017年10月15日13時14分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル

辛抱強く待っていれば、キハの“顔”だって、これだけスッキリと撮ることが
できたのだった。

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【2017年10月15日13時46分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル

途中から、キハ205のヘッドライトが灯され。
キハ205の“勇姿”を撮れるのも今回が最後かも知れなかったわけで。
(静態保存の検討などは、されているようだが、まだ結論は出ていないとのこと)

そして、<変態鉄>の注目はDD50ディーゼル機関車だった。

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【2017年10月15日9時37分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル

DD506号機は1966年(昭和41年)6月、DD501号機は1968年(昭和43年)2月に、
それぞれ日立製作所で新製された。

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【2017年10月15日13時24分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル

以前から知っていたのは、506号機の方が501号機より“先輩”ということ。
これは新製当時にDC50というディーゼル機関車が在籍していたためである。
DD50の増備中に、兵庫県の別府(べふ)鉄道に転じたので欠番を埋める形で
“501”に戻ったため。(兵庫県内で保存されているのだとか...)

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【2017年10月15日13時21分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル

戦時中に三菱重工業の専用鉄道として開業、戦後、水島工業都市開発に経営が
移り、地方鉄道となるものの、あまり経営は芳しくなかったようで後に
倉敷市交通局に移管される。さらに、この倉敷市交通局鉄道線が
1970年(昭和45年)にいまでいう第3セクターとしての水島臨海鉄道に。
(いまも、水島臨海鉄道の社長は倉敷市長さんが兼務している)

そんな「倉敷市交通局鉄道線」からの生え抜き、貴重な車輌である。

すでに廃車になって現存しない505号機などはエンジンも車体にも相違があった。
でも、506と501はネットなどの情報では「日立製の50トン機」として
ひとまとめに書かれており...

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【2017年10月15日9時39分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル

「506号はスポーク車輪...!!」
この朝、早くから倉タに来ていた<鉄>たちに、わざわざ台車を指し示して
教えて下さったのだった。

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【2017年10月15日9時39分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル

新製時期が2年ほど違うのだが、ちょっとだけ“先輩”の506号機は
スポーク車輪になっている。いままで何度か撮っていながら、この違いには
気づいていなかった。

では...

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【2017年10月15日9時38分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル

501号機は!?

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【2017年10月15日8時59分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル

荷役ホームで寝そべるようにして台車を覗き込む...
こういうイベント以外でやったら、完全な“変質者”である。

よ~く、見ていただきたい。

というわけで車輪のアップを。

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【2017年10月15日9時40分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル

こちらはプレート車輪。こちらがフツーなのである。
いまの時代、営業列車を牽いて活躍している機関車の中でスポーク車輪をもつ
機関車というのは、かなりレアな存在になっている。

自分ひとりで撮りに行っても絶対に気づくことのなかった2両の違い。
走行写真や車輌全景を撮った場合には、まぁ、わからないポイントだが...

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【2017年10月24日12時13分】 京葉臨海鉄道臨海本線・千葉貨物-市原分岐

国鉄ディーゼル機関車で本格的に量産された、第1弾ともいえるのがDD13形式。
1958年(昭和33年)から9年間にわたって400両が製造、貨物ヤードや主要駅の
入換作業の“無煙化”を成し遂げた。
こちらは多くの貨物専業の臨海鉄道に譲渡され、エンジンを更新の上、
現在でもある程度の数が活躍している。

そのDD13“後期車”が装備していたのがDMF31SBエンジン。
このエンジンを装備した倉敷市交通局の自社発注機がDD50型機だった。

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【2017年10月15日13時17分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル

顔見知りになった臨鉄職員の方から、ディーゼル機関車にまつわる様々な
お話を伺っているうちにDD13形が気になって...

帰京後、京葉臨海鉄道に“出撃”したのも先日、書いた通り。

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【2017年10月15日13時54分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル

最後にDD501号機もヘッドライトを点けてくれて。
来シーズン、自動車輸送便を撮りにまた水島を訪れたいと思っている次第。

お礼を言って倉敷貨物ターミナルを後にしたのだった。(つづく)

……  ……

この記事をまとめるのは、ちょっと大変だったのである。
地方私鉄の線内貨物を牽くだけのディーゼル機関車、ホントはもっと注目が
集まっても良いはずの車輌なのだが、ネットを検索しても出てくるのは
ウィキ※※ィアの引き写しばかりで...

今回の、この“車輪の違い”だって、現地で職員の方に教えてもらって初めて
気づいたことだった。

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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nice!(22)  コメント(2) 
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コメント 2

hanamura

空気バネの台車には無いカッコ良さですね。
by hanamura (2017-11-01 05:31) 

あるまーき

hanamuraさん

コメントありがとうございます。
やはり、最近の車輌には無い、この重厚感が何ともいえません。
by あるまーき (2017-11-01 19:25) 

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