都電荒川線「ありがとう7000形」(4)中の方も... [都電を追って[都電荒川線]]
ようやく...って、誰も待っては居なかったのだが、東京も梅雨らしい天気になって。
鬱陶しいこと、この上ない日曜日。<変態鉄>は朝から会社だった。
都電7000形にお別れを告げて、ちょうど1週間。引き続き11日のイベントの話題。
【2017年6月11日12時03分】 都電荒川線・荒川電車営業所
今回は事実上、7000形オンリーの展示。ファミリー向けやチビッコ向けの
イベントもなく、ディープな展示が目立ったのだった。
…… ……
2017年6月11日(日)くもり
荒川車庫の公開イベントと言えば、毎回、コレを記録してくることにしている。
【2017年6月11日9時41分】 都電荒川線・荒川電車営業所
毎回、この案内板が。使い回しでは無く、毎年6月と10月、その都度、制作している
みたいで。ちゃんと「ありがとう7000形イベント」と書かれているのがGOOD。
この案内図の右上側に「都営交通グッズ販売」の文字、その左下にあるのが
バス展示。思えば、7000形の引退というのは、かなり“焦らされた”感があった。
「2017年春まで」とは、早くから発表されていたのだが、2017年になってからも
なかなか具体的なことはアナウンスされなかった。
そんな中、7000形引退関連のイベントとして最初にアナウンスされたのは
惜別ヘッドマーク取り付けでも、荒川車庫のイベントでも無く、
「7000形復刻都バス」の運転。でも、そのプレスリリースにも「都電」での
イベントはアナウンスされず...
新製当時の緑濃淡の“金太郎塗装”と黄色に赤帯の旧車体末期の“あかおび”色
都バスにラッピングを施して運転する...というイベント。
【2017年6月11日10時29分】 都電荒川線・荒川電車営業所
その2台のうちの片方、黄色に赤帯の仕様のものがこの日は展示された。
この車両は南千住車庫の所属、だから、<変態鉄>は実見する機会が無かった。
普段はLED式の行き先表示がある部分も、この日は都電1系統を思わせる「三田」の
表示がラッピングで表現されていた。
【2013年10月28日7時42分】 豊橋鉄道東田本線・札木-新川(後追い)
ちなみに、この「7075号」という車番は実在の車両。荒川線の車体更新を受ける
31両の1両となり、新番号は7021号。冷房化を受けて活躍したが1999年に廃車
となった。ただ、この車両は豊橋鉄道に譲渡され、再び路面上の電停ホームからの
乗降に対応したステップ取り付けなどの改造を受け、再デビュー。
広告塗装を纏ってはいるが、いまも都電7000形の面影を残して。
2013年の訪問時に撮影していた。
【2017年6月11日10時30分】 都電荒川線・荒川電車営業所
周囲には誰が決めたのか、自然発生的に撮影場所が決まっていて。
警備員さんも「写真撮影の方」と「通路はコチラ」、そのルールにあわせた
誘導を行っていて。少し待っていれば、こういう写真も撮ることができた。
細部まで再現されていて。
【2017年6月11日10時32分】 都電荒川線・荒川電車営業所
都電のドア横には差し込み式の系統図が。「上野-三田」というのは都電1系統。
数ある系統の中で「1」である。その路線図が。
グリル部分はラッピングできないのか、都バスの塗色が見えているのが何とも...
ちなみに、展示に立ち会っていた都バスの担当者の方に寄れば、この日、車庫に
戻ってラッピングを剥がす予定とおっしゃっていた。最後の日に記録できて。
【2017年6月11日10時31分】 都電荒川線・荒川電車営業所
この日は“展示”ということで。窓部には往年の都電7000形の写真が。
早朝だろうか、まだクルマの少ない通りで都バスと並走するシーン。この水色の
都バスは<変態鉄>が幼稚園の頃、何度か乗ったことがある。バス窓、ロングシートの
バスというのも朧気な記憶が...。
【2017年6月11日10時45分】 都電荒川線・荒川電車営業所
もう1枚。こちらの方が、何だか東京らしい東京の街並みのような...
下には小さな字で「真砂坂上」。ちなみに、いまも本郷三丁目と後楽園の中間付近に
都バスの停留所名として残っている。
こちらは旧7001号車。7001号の「あかおび」の姿だが、車体更新時に番号を詰める
形で改番されている。旧車体時代とは番号が違い、この日の撮影会にも出ていた
7001号「あかおび」は更新前は7055号だった。
車庫内の展示では、“とあらん”のイラスト入りの解説で、チビッコ向けと
思わせておいて...
【2017年6月11日11時07分】 都電荒川線・荒川電車営業所
ぬぁんと、その旧7055号の“車両票”のコピーが展示されていた。
もうちょっと寄ってみると...
【2017年6月11日11時07分】 都電荒川線・荒川電車営業所
左上、“7055”に取り消し線が引かれ“7001”に。ゴム印だろうか!?
冒頭には、「新造車 日車(名古屋)」の文字、昭和30年の暮れも
押し迫った時期に新製配置されていたのが読み取れる。
右下、最後は昭和48年9月の日付で終わっている。このあと、更新され、それから
さらに40年。
【2017年4月16日13時09分】 都電荒川線・向原電停付近
2017年まで走り続けることになったわけである。
工場内の展示、今回は「パンタグラフ昇降体験」とか、そういった企画は無く。
家族連れはちょっと物足りなさそうに素通りしていたが...
【2017年6月11日10時45分】 都電荒川線・荒川電車営業所
作業台の上には7000形のスイッチ類など。7000形ずくめの展示だった。
“例外”はパンタグラフくらいだろうか、検査入場中の8800形のシングルアーム式
くらいだっただろうか。
【2017年6月11日10時47分】 都電荒川線・荒川電車営業所
主電動機は新型車のものと並べて。でも、もちろん、注目はコチラ。
倍くらいありそうな大きなモーターが7000形のもの。モーターの片端が輪軸に
もう一端が台車枠に固定されているのが「吊り掛け」の由来でもある。
新型車は駆動方式だけで無く、諸々の変化があり、モーターも小型化されている。
そして、出口の近くには先に引退した7008号車に関するパネルが。
【2017年6月11日10時48分】 都電荒川線・荒川電車営業所
都電も都営地下鉄も「保存車」というのが比較的少ない。
同じ都心部を走る路線では東京メトロ(← 営団地下鉄)は、自前の博物館も
持っているし、引退した各形式を何両かずつ車庫内で非公開で保存している。
ついこの前、南米、ブエノスアイレスから真っ赤な丸ノ内線を“里帰り”
させたことでも話題になったが...
このあたり、都交通局の方針だろうか。今回、最後に展示された3両も含めて
7000形の保存も予定は無いとの話も聞かれるし...
そういった中、数少ない保存例、特に冷房化後の緑帯の姿で保存されているのは
大田区内の公園にある7008号車だけ。
【2013年4月8日12時44分】 東京都大田区・萩中公園
京急空港線沿線にあるということで、<変態鉄>としては保存開始から間もない
2013年に一度、訪問しているが...
そんなわけで、混雑していたものの車庫内の展示もマニアックに楽しんでいた
<変態鉄>だったのである。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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鬱陶しいこと、この上ない日曜日。<変態鉄>は朝から会社だった。
都電7000形にお別れを告げて、ちょうど1週間。引き続き11日のイベントの話題。
【2017年6月11日12時03分】 都電荒川線・荒川電車営業所
今回は事実上、7000形オンリーの展示。ファミリー向けやチビッコ向けの
イベントもなく、ディープな展示が目立ったのだった。
…… ……
2017年6月11日(日)くもり
荒川車庫の公開イベントと言えば、毎回、コレを記録してくることにしている。
【2017年6月11日9時41分】 都電荒川線・荒川電車営業所
毎回、この案内板が。使い回しでは無く、毎年6月と10月、その都度、制作している
みたいで。ちゃんと「ありがとう7000形イベント」と書かれているのがGOOD。
この案内図の右上側に「都営交通グッズ販売」の文字、その左下にあるのが
バス展示。思えば、7000形の引退というのは、かなり“焦らされた”感があった。
「2017年春まで」とは、早くから発表されていたのだが、2017年になってからも
なかなか具体的なことはアナウンスされなかった。
そんな中、7000形引退関連のイベントとして最初にアナウンスされたのは
惜別ヘッドマーク取り付けでも、荒川車庫のイベントでも無く、
「7000形復刻都バス」の運転。でも、そのプレスリリースにも「都電」での
イベントはアナウンスされず...
新製当時の緑濃淡の“金太郎塗装”と黄色に赤帯の旧車体末期の“あかおび”色
都バスにラッピングを施して運転する...というイベント。
【2017年6月11日10時29分】 都電荒川線・荒川電車営業所
その2台のうちの片方、黄色に赤帯の仕様のものがこの日は展示された。
この車両は南千住車庫の所属、だから、<変態鉄>は実見する機会が無かった。
普段はLED式の行き先表示がある部分も、この日は都電1系統を思わせる「三田」の
表示がラッピングで表現されていた。
【2013年10月28日7時42分】 豊橋鉄道東田本線・札木-新川(後追い)
ちなみに、この「7075号」という車番は実在の車両。荒川線の車体更新を受ける
31両の1両となり、新番号は7021号。冷房化を受けて活躍したが1999年に廃車
となった。ただ、この車両は豊橋鉄道に譲渡され、再び路面上の電停ホームからの
乗降に対応したステップ取り付けなどの改造を受け、再デビュー。
広告塗装を纏ってはいるが、いまも都電7000形の面影を残して。
2013年の訪問時に撮影していた。
【2017年6月11日10時30分】 都電荒川線・荒川電車営業所
周囲には誰が決めたのか、自然発生的に撮影場所が決まっていて。
警備員さんも「写真撮影の方」と「通路はコチラ」、そのルールにあわせた
誘導を行っていて。少し待っていれば、こういう写真も撮ることができた。
細部まで再現されていて。
【2017年6月11日10時32分】 都電荒川線・荒川電車営業所
都電のドア横には差し込み式の系統図が。「上野-三田」というのは都電1系統。
数ある系統の中で「1」である。その路線図が。
グリル部分はラッピングできないのか、都バスの塗色が見えているのが何とも...
ちなみに、展示に立ち会っていた都バスの担当者の方に寄れば、この日、車庫に
戻ってラッピングを剥がす予定とおっしゃっていた。最後の日に記録できて。
【2017年6月11日10時31分】 都電荒川線・荒川電車営業所
この日は“展示”ということで。窓部には往年の都電7000形の写真が。
早朝だろうか、まだクルマの少ない通りで都バスと並走するシーン。この水色の
都バスは<変態鉄>が幼稚園の頃、何度か乗ったことがある。バス窓、ロングシートの
バスというのも朧気な記憶が...。
【2017年6月11日10時45分】 都電荒川線・荒川電車営業所
もう1枚。こちらの方が、何だか東京らしい東京の街並みのような...
下には小さな字で「真砂坂上」。ちなみに、いまも本郷三丁目と後楽園の中間付近に
都バスの停留所名として残っている。
こちらは旧7001号車。7001号の「あかおび」の姿だが、車体更新時に番号を詰める
形で改番されている。旧車体時代とは番号が違い、この日の撮影会にも出ていた
7001号「あかおび」は更新前は7055号だった。
車庫内の展示では、“とあらん”のイラスト入りの解説で、チビッコ向けと
思わせておいて...
【2017年6月11日11時07分】 都電荒川線・荒川電車営業所
ぬぁんと、その旧7055号の“車両票”のコピーが展示されていた。
もうちょっと寄ってみると...
【2017年6月11日11時07分】 都電荒川線・荒川電車営業所
左上、“7055”に取り消し線が引かれ“7001”に。ゴム印だろうか!?
冒頭には、「新造車 日車(名古屋)」の文字、昭和30年の暮れも
押し迫った時期に新製配置されていたのが読み取れる。
右下、最後は昭和48年9月の日付で終わっている。このあと、更新され、それから
さらに40年。
【2017年4月16日13時09分】 都電荒川線・向原電停付近
2017年まで走り続けることになったわけである。
工場内の展示、今回は「パンタグラフ昇降体験」とか、そういった企画は無く。
家族連れはちょっと物足りなさそうに素通りしていたが...
【2017年6月11日10時45分】 都電荒川線・荒川電車営業所
作業台の上には7000形のスイッチ類など。7000形ずくめの展示だった。
“例外”はパンタグラフくらいだろうか、検査入場中の8800形のシングルアーム式
くらいだっただろうか。
【2017年6月11日10時47分】 都電荒川線・荒川電車営業所
主電動機は新型車のものと並べて。でも、もちろん、注目はコチラ。
倍くらいありそうな大きなモーターが7000形のもの。モーターの片端が輪軸に
もう一端が台車枠に固定されているのが「吊り掛け」の由来でもある。
新型車は駆動方式だけで無く、諸々の変化があり、モーターも小型化されている。
そして、出口の近くには先に引退した7008号車に関するパネルが。
【2017年6月11日10時48分】 都電荒川線・荒川電車営業所
都電も都営地下鉄も「保存車」というのが比較的少ない。
同じ都心部を走る路線では東京メトロ(← 営団地下鉄)は、自前の博物館も
持っているし、引退した各形式を何両かずつ車庫内で非公開で保存している。
ついこの前、南米、ブエノスアイレスから真っ赤な丸ノ内線を“里帰り”
させたことでも話題になったが...
このあたり、都交通局の方針だろうか。今回、最後に展示された3両も含めて
7000形の保存も予定は無いとの話も聞かれるし...
そういった中、数少ない保存例、特に冷房化後の緑帯の姿で保存されているのは
大田区内の公園にある7008号車だけ。
【2013年4月8日12時44分】 東京都大田区・萩中公園
京急空港線沿線にあるということで、<変態鉄>としては保存開始から間もない
2013年に一度、訪問しているが...
そんなわけで、混雑していたものの車庫内の展示もマニアックに楽しんでいた
<変態鉄>だったのである。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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