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20170225_筑西ディープ<鉄>(1) [保存車・廃線跡]

月曜は久々のお休み。でも、ちょっと体調が優れず、1日の大半をベッドの上で
過ごすという<鉄>として、あるまじき1日だったわけで。

さて、本当は1週間前の18日に訪問予定だったのだが...
事情により1週間遅れの25日、茨城県筑西市下館周辺で、<鉄>分の濃い1日を
過ごしたのだった。

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【2017年2月25日15時19分】 関東鉄道常総線・下妻駅

<速報版>でも触れたとおり、そのスケジュール変更のために当日が常総線の
新型車輌、キハ5010形のデビューの日と重なった。

当日、水海道車両基地では「乗車・撮影会」が行われるのは知っていたが、
仕事の日程も未定だったので申込みはしていなかった。でも、幸運にも
撮影の、また、乗車の機会にも恵まれ、何だか盛りだくさんの1日になった。

というわけで、またまた長引きそうなこのシリーズ。

……  ……

下館は、関東平野の北端に近い茨城県北西部に位置する。
周囲の町との合併で筑西市になったが、2005年までは下館市だった。
その下館の北側に隣接するのは栃木県芳賀町。

下館駅には、栃木県の小山駅と常磐線の友部駅を結ぶJR小山線のほか、
第3セクターの真岡鐵道、それから、関東鉄道常総線と東西南北に鉄道路線が通り
まさに“鉄道の要衝”なのである。これまでも度々訪れることはあったが、
途中の通過駅という感じだった。

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【2017年1月8日11時01分】 関東鉄道常総線・水海道車両基地

その下館を訪れようと思ったのは、1月18日に関東鉄道常総線・水海道車両基地で
開催された撮影会「キハ100形撮影会 ~ さらば100 ~」、旧国鉄キハ30形の
関鉄キハ100形のお別れイベント。そこで配られた資料の中に1枚のチラシ。

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下館駅から3キロあまり離れたところにある農業体験などを中心にした
レジャー施設のようなところに、特急寝台「北斗星」の車輌などとともに
展示・保存され、将来的には周囲を“レールパーク”のようにする予定...とか。

1月下旬のある日、そこに書かれた問い合わせ先の会社に電話してみると、
車輌外観の見学なら、いつでも可能である旨の返答をいただき...

「せっかく、下館まで行くのなら...」
真岡鐵道に気になっている列車があったので、それと合わせて訪れてみることに
したのだった。


2017年2月25日(土)晴れ

朝8時前の新宿駅から。中央線でたどり着いたのは東京駅。関鉄常総線で下館入り
するのなら、秋葉原からTX線が一般的だろうが、なぜか<変態鉄>が向かったのは
東京駅八重洲口の高速バス乗り場。

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【2017年2月25日8時12分】 東京都中央区八重洲付近

いったん横断歩道を渡って写真を撮ってからバスのりばに向かうと...

乗車予定の東京-筑波線は関東鉄道バスとJRバスの共同運行。
ほかの系統と違って自由席なのでチケットの購入の必要はないのだが、
乗り慣れない<変態鉄>、そのあたり、どうすれば良いかわからず右往左往。

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【2017年2月25日8時18分】 東京都中央区八重洲・東京駅八重洲中央口付近

予定していた8:30発の発車間際にようやく2番のりばにたどり着いた。
隣の1番のりばの東京-鹿島線は200~300名はいただろうか、ものすごい行列。
「何かあったのかなぁ...」と思って、バスを待つ人たちの姿を見れば、
サッカーのユニホームを着て。そう、鹿島のスタジアムで開催される試合を
観戦する人たちによる混雑のようで。

その一方、関東鉄道バスの「つくばセンター、筑波大学ゆき」は定刻、8:30に
東京駅を出発、車内は15名ほどの乗客。空席が目立った。

すぐに宝町入口から首都高、江戸橋付近が少し渋滞していて心配したが
両国を過ぎれば快調そのもの。国技館、浅草の町並み、「う※こビル」、
もちろんスカイツリーなどをみながら、都心部を抜けて。

途中、荒川付近では京成線の線路沿いに多くの<撮り鉄>の姿。
「何だろう?」と思えば、3500形未更新車のお別れイベント目当てだろうか???

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【2017年2月25日9時31分】 茨城県つくば市竹園付近

9:20頃に桜土浦IC、一般道に入ってからいくつかの停留所。
<変態鉄>が降りたのは、つくばの中心街にさしかかった竹園2丁目バス停。

道幅が広く道の両側には一段高い場所に高層住宅が建ち並ぶ、ニュータウン然とした
何だか画一的な街並み。クルマの通行は多いものの歩く人の姿はなく。
バスを降りて、学園東大通りを北上、学園東交差点を左折して県道24号線。
少し歩くと、目的地。

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【2017年2月25日9時47分】 茨城県つくば市吾妻・さくら交通公園

さくら交通公園に到着である。
エントランスからも、左斜め前方に1両の蒸気機関車が保存されているのが見える。
今回の“お目当て”の1つは、この蒸気機関車だった。

とはいえ...

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【2017年2月25日9時40分】 茨城県つくば市吾妻・さくら交通公園

そこにいるのはD51 70号機。戦前から戦時中にかけて国内用に約1,100両、
ほかにサハリン向けなどが製造され、名実ともに日本の蒸気機関車の代名詞とも
いえる存在、「D51」“デコイチ”である。

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【2017年2月25日9時37分】 茨城県つくば市吾妻・さくら交通公園

1,100両も製造され、国鉄型貨物用機関車の決定版的な存在だったため、
その活躍は全国各地でみられた。ということで、保存例もかなり多く、
JR東日本の498号機、JR西日本の200号機は動態で保存されている。
このように公園などで展示・保存されているのは<変態鉄>としてもいくつも
撮っているのである。

では、なぜ??

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【2017年2月25日9時43分】 茨城県つくば市吾妻・さくら交通公園

その特徴は、このサイドビューなのである。
最初の約90両は「ナメクジ」と呼ばれる特徴的なスタイルを持っている。
昭和10年台、戦前の国鉄全盛期には世界的な車輌デザインの潮流として
「流線型」が一大ブームになった。その影響もあってか、D51も最初の頃は
上部にあるドーム部分が、煙突から続く一体構造になっていた。
それに対して、趣味者の間でのあだ名が「ナメクジ」だった。

ただ、デザイン性重視のため重量バランスが悪く走行性能に影響したこと
などから、100号機以降、このようなスタイルのデコイチは製造されず。

<変態鉄>としては、昨年、岡山県津山市の「つやま学びの鉄道館」の
2号機を撮る機会があったのだが、扇形機関車庫での保存のため“ナメクジ”の
様子をじっくり撮ることはできず...

せっかくなら「ナメクジ」を眺めてみようかと。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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