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201607-08 暑くて熱い富山へ(0)ぷろろーぐ [東京鐵話]

いま、ここで正直に白状してしまおう。
3日朝、<変態鉄>はあのホテルに予約の電話を入れた。シングルで2泊である。
最近、地鉄への“出撃”が途絶えていたが、久しぶりに訪れてみたら...

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【2016年7月30日16時29分】 富山地鉄本線・東新庄-新庄田中

地鉄にあと2編成だけ残った“20形”の、あの勇姿を順光下で撮りたいのである。

でも、<速報版>にも書いた通り、何ともガッカリ、消化不良な撮影の連続だった。

そう、すでに“リベンジ”に向けての計画が進行中なのである。
だから、撮影記の冒頭の一文としては何とも不適切な発言だが、写真の出来映えは
いつも以上に、期待しないでご覧いただきたいと思う次第なのである。

この趣味をしていて、「お目当ての編成に出会えなかった」もショックだが、
「撮影機会には恵まれたのに、納得できる写真を残せなかった」は、もっと
ショックが大きいのである。そんな2泊3日の富山ドタバタ<撮り鉄>記。

とはいえ、大方の予想通り、今日の記事に富山<鉄>の話題は...
……  ……

撮影会など、慌ただしい日程で富山へ撮りに行ったことはあったが、自分で自由に
撮り歩くのは2015年2月以来のこと。北陸新幹線開業に合わせて、富山の、北陸の
鉄道風景が一変する、その秒読み段階に入っていた時期のことだった。

駅撮りながら特急「はくたか」の<葬式鉄>をしたり、新駅舎の直下にできた
「富山駅電停」への入線のハンドル訓練の模様を撮影したり...

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【2016年7月31日15時24分】 富山地鉄本線・宇奈月温泉駅

まもなく、それから1年半。新幹線開業に合わせて富山地鉄のダイヤ編成にも変化が。
立山黒部アルペンルートのハイカーや登山客の増加を受けて、特急「立山」号が
“復活”となったこと、また、以前は“末端区間”だった黒部市内の区間に
新幹線接続列車として「エリア特急 くろべ号」が新設されたり...

そんな最近の地鉄電車の変化を眺めつつ、あの2枚窓の電車たちの様子を撮って。
妄想という名の期待に胸を膨らませていたら...

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【2016年7月30日15時28分】 富山地鉄上滝不二越線・南富山駅

まさに出発の直前だった。富山地鉄の公式サイトに立山線の一部区間不通という
衝撃的な話題が飛び込んできた。7月27日夜の大雨で、立山線の本宮-立山間で
土砂流入があり、8月上旬まで一部区間がバス代行になるとのことだった。
「復旧までは1週間ほど」とのことで、どうやら、自分が訪問中には無理...

※ すでに復旧しており、運転は再開されています。

あぁ、「特急 立山号」を撮りたかったのに...
正直、出撃を見合わせようかと悩んだ。でも、そんな<変態鉄>の背中を押したのはANA、
往路の航空券を「特割C」で予約していたことが判明したのである。(忘れていただけ)

「特割」というのは前日まで(一部路線は3日前まで)に予約・購入しないと
いけない代わりに、所定運賃の半額以下になるというおトクな料金。
<変態鉄>というより、<ケチ鉄>としてこの運賃を愛用しているのだが、
こちらの事情では、何があってもフライトを変えることができない。
しかも、払戻手数料もベラボーに高いのである。払い戻しをしても、支払額の
相当部分を、ANAに寄付したような格好になってしまうだけ。それは悔しい!!

そう、それが“もったいない”から、「撮れなくても仕方ない」という気持ちで
行こうと決めたのだった。全く持って「損切り」のできない性格である。
投資などには絶対に向いていないだろうなぁ...と自分でも思う。

そんな中、出発の朝を迎えたのだった。


2016年7月30日(土)晴れ

以前、愛用していたのは朝 6:50に羽田を発つ便、8時過ぎに富山に着けば、
存分に撮影を楽しめたのだが...、やはり、新幹線ができると削減対象になって
「朝イチの富山ゆき」は 8:50発のNH313便になってしまった。

ということで、少しだけ睡眠時間が増やせたのだった。
自宅最寄り駅から6時半の井の頭線、渋谷までゆっくり寝るつもりだったのに...

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【2016年7月30日6時41分】 京王井の頭線・永福町駅

こんなときに限って、「撮りたい!!」と思っていたヘッドマーク付き編成。
例年、ライトブルーの編成に掲出される「夏期安全輸送推進運動」のマークが
今年はなぜかオレンジベージュに掲出されていたのである。

「なぜ、ライトブルーにこだわるの??」
それには理由があった。吉祥寺側はヒマワリの絵柄が夏らしいが...

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【2016年7月30日6時42分】 京王井の頭線・永福町駅

渋谷側のマークも撮れるように“待ち伏せ”すべく、永福町で急行に乗り換え。

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【2016年7月30日7時00分】 京王電鉄井の頭線・渋谷駅

渋谷駅のホーム端で待つこと暫し、ヘッドマーク付き編成が到着した。

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【2016年7月30日7時00分】 京王井の頭線・渋谷駅

そう、コレ。1000系後期車(通称1020形)と先代の3000系のライトブルー編成を
デザインしたマークなのである。こちら側が撮りたかったのだ。

富山はおろか羽田に着く前に、コーフンしてしまっていた<変態鉄>だった。

満員の山手線、品川駅では階段を上がるとちょうど京急のホームには7:22発の
エアポート急行が停車中だった。すでに次発を待つ行列も長くのびていて、
10分後の後続を待つよりも...、でも、運良く空席を発見することができた。

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【2016年7月30日7時45分】 京急空港線・羽田空港国内線ターミナル駅

そんなエアポート急行、久しぶりに都交車の運用にあたった。
という訳で、羽田空港国内線ターミナル駅で下車した際に、EOSくんを取り出して。

普段なら羽田空港駅に停車するや否や、折返しの行き先表示に変わるのだが...
運良く「急行 羽田空港」の表示のままで撮ることができた。

「ラッキー」と思っていたら、運転士さん、<変態鉄>がカメラを下ろした瞬間に
表示を「急行 高砂」に変えていた。まぁ、偶然かも知れないのだが、こういうことが
あると<鉄>としてちょっと嬉しくなる。感謝である。

それに似たことは、富山地鉄の撮影でも。あの14722編成を正面から撮った写真でも、
カメラを構えた自分を見つけて...としか思えないタイミングでヘッドライトを
点けてくれる運転士さんが。そんな運転士さんの心配り...
そういうときは<撮り鉄>していて良かったと思える瞬間でもある。

普段より遅い出発だった分、すでに羽田の展望デッキは開いていたのである。

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【2016年7月30日7時55分】 東京都大田区・羽田空港国内線第2ターミナル

でも...、晴れると東京湾の向こうに都心の街並みが。
ゲートブリッジ、その横にはスカイツリー...、でも2タミからの眺望は逆光。
ヒコーキを撮ろうにも機体はギラギラ輝いて...、背後の海面もギラギラ。
そんな情景を画にする実力があればよいのだが。

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【2016年7月30日8時25分】 東京都大田区・羽田空港国内線第2ターミナル

大人しく搭乗時刻を待つことにしたのだった。
8:35、予定通りに搭乗開始。

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【2016年7月30日8時45分】 NH313便(JA63AN機内)

B737-800型というのは小型機。そのウィングレットと目が合う位置の窓側席。
隣のスポットにいるのは、B767-300型機だろうか??

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【2016年7月30日8時57分】 NH313便(JA63AN機内)

ほぼ定刻通り、8:50にプッシュバックされて動き出したのだった。
ヒコーキは後ろ向きに自走することはできない。トーイングカーというのに
押してもらって動き出す。それが切り離されると、いよいよ地上スタッフの
手を離れ、滑走路に向かって移動を始める。

そのとき、この便の担当だった地上スタッフの皆さん、暑くても寒くても
天気が良くても悪くても、皆さん、飛び立っていくヒコーキの方を向いて
手を振って、深々とアタマを下げて見送ってくれる。鉄道にはない
出発シーンである。些細なことだが、これ結構好きなのである。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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