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ウメの花咲く夷隅へ 20160227(後編) [いすみ鉄道 国鉄型キハ]

ブログを書くにあたって自分が最も苦手とするのがこの部分。冒頭の一節に何を
書くのかが最後まで決まらない。しかも、冒頭の、最初の写真はインパクトのある1枚にしたい。
そう思うとなかなか書き出せないのである。

01_DPP_3436.JPG
【2016年3月4日15時22分】 香川県高松市・さぬきこどもの国

もちろん、本文の内容と合致した写真、その中で最も良く撮れた1枚にするのが
“正攻法”だろうが...、でも、自分の場合、そうすると同じような写真ばかり。
ということで、今日は特に意味もなく、高松空港の向かいにある「さぬきこどもの国」で
撮った1枚で。

この公園に、ことでんの旧型電車が保存されており、それを撮りに訪れたのだが、
その気になれば飛び越えられそうな高さのフェンス1枚で隔てられた向こう側は滑走路。
普段、ターミナルビル内で聞いている場内放送も聞こえてくる近さである。

自分が搭乗予定の便は17:15発、その前の15時の便が「使用機材到着遅れのため」に
30分遅れでの出発となっていた。保存されている電車を撮りに行ったはずが、
搭乗案内の放送が聞こえれば、つまり、あと10分ほどで出発するはず...
……  ……

やっぱり!!

15時半、ブザーの音が響けばボーディングブリッジがゆっくりと後退、
トーイングカーに押され、ヒコーキがこちらへ。

02_DPP_3435.JPG
【2016年3月4日15時17分】 香川県高松市・さぬきこどもの国

そのお尻のところには機体番号が書かれている。
日本の航空会社のヒコーキなら“JA”から始まる番号である。
「JA602A」、もしかしたら...
かつて、<変態鉄>が羽田で探した“モヒカン塗装”を纏っていたヒコーキでは??
ごく普通のBoeing 767-300型機に戻っていたということか!!


という訳で、昨日にひきつづき、2月27日のいすみ鉄道撮影記。

2016年2月27日(土)曇りのち晴れ

東総元駅近くに梅の花が咲いているのを見つけたのだが...

04_DPP_3385.JPG
【2016年2月27日10時11分】 千葉県夷隅郡大多喜町大戸付近

でも、こういう線路端の花と列車を絡めた写真というのは「言うは易く行うは難し」
バランスもそうだが、両者をうまく見渡せる場所に立つことができないケースも。

まずはカーブの内側にある木から。

03_DPP_3427.JPG
【2016年2月27日10時01分】 いすみ鉄道・東総元-久我原(後追い)

実は最初はこの木のすぐ横からカメラを構えようと場所を探し回った。
でも、線路脇にあるケーブルとその支柱、どうしてもそれらをかわせず、
“仕方なく”撮ったのが、この踏切ヨコからの1枚だった。

2両編成では、こういうカーブで撮るときの車両の入れ方、そのバランスに悩むのだが、
思ったよりも良く撮れた(ような気がする)。

このカーブの外側だが、ちょうど上の写真のキハのすぐ右側にももう1本。
上総中野駅で折り返して戻ってくる間合い運用の大多喜ゆきはその木を絡めて。

05_DPP_3386.JPG
【2016年2月27日10時58分】 いすみ鉄道・久我原-東総元

数十メートルの移動だから時間は余裕がありすぎるくらいだったのだが、
でも、カメラを向けてみると、意外と画面がゴチャゴチャしてしまって...
普段は列車の様子を画面の中央に大きく入れるような、ごくフツーの撮り方ばかりの
自分ではあるのだが、ちょっと変化をつけて...というか苦し紛れで、
列車を隅っこに小さく入れる構図を選択。

それでも、どんな景色にもよく映えるのが、国鉄色の良いところかも。
車輛の塗色に救われた1枚だが、自分にとって、この日のベストショットは
この1枚だったような気がする。

東総元駅を通り過ぎ、そのまま大多喜街道を進めば小谷松駅までは徒歩15分ほど。
その手前、大多喜街道とい鉄の線路が離れる付近にあるカーブは、<変態鉄>にとって
定番の撮影ポイント。いつもはインカーブから撮るが、
「アウトカーブも悪く無さそう」と常々思っていたのだった。
光線状態を心配しないでよい天気だったので、消防団の倉庫付近から。

でも、後ろに真新しい家が1軒、それを目立たせないことを意識しすぎたら...

04_DPP_3428.JPG
【2016年2月27日11時32分】 いすみ鉄道・小谷松-東総元

カーブで外側に張りだしたキハの車体、連結部がフレームアウトしてしまうと言う
何とも...シロウト顔負けの大失態だった。嗚呼。

小谷松駅を通り過ぎたところの踏切へ。お正月に菜の花と絡めてキハを撮った地点。
その菜の花は枯れてしまった後だったが、背後にはかつては茅葺きだったとわかる
立派な農家が。それを絡めて1枚に決めたのだった。

05_DPP_3429.JPG
【2016年2月27日12時22分】 いすみ鉄道・小谷松-デンタルサポート大多喜(後追い)

前景が若干五月蠅いことを除けば、まぁ、概ね納得の出来映えだったのである。
でも、この構図、さらなる検討の余地あり。次回にでもリベンジを考えたい。

……  ……

そのまま大多喜中心部まで戻り、12時半の「急行2号」は城見ヶ丘で撮ることに。
朝のキハを撮るのに何度か訪れたことがあるポイントなのだが、そのときは大多喜側に
カメラを向けていた。昼を過ぎれば大原方にカメラを向けても逆光にならないはず...

同じ場所ながら初挑戦の撮り方である。

船子の交差点を過ぎたところ、これまた消防団の倉庫のヨコの急な上り坂を
上って集落を抜けていけば、道がだんだん細くなって不安になり出す頃に、
いすみ鉄道の線路を跨ぐ小さな橋に出る。

06_DPP_3430.JPG
【2016年2月27日13時16分】 いすみ鉄道・上総中川-城見ヶ丘(後追い)

いすみ鉄道は27キロのその全線にわたって意外にもトンネルというのが1つもない。
内房側へ接続している小湊鐵道にはいくつもあるのに...である。

そんな中、鬱蒼と茂った木々で昼でも暗く、トンネルのような気分を味わえる(??)
のが、城見ヶ丘駅のすぐ近く、姫宮踏切までのカーブした区間なのである。
ちなみに、昨日の記事、快速第100D列車のカット、キハの背後の森に目を凝らすと、
この小さな鉄橋がほんのかすかに写り込んでいる。

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【2016年2月27日14時12分】 いすみ鉄道・上総中川-城見ヶ丘

昼でも暗いところで待つこと1時間、「急行3号」としてようやくキハが戻ってきた。
タラコ色のキハ52を先頭に、一面の田園地帯から森の中に入ってきたキハ、
ちょうど車内では城見ヶ丘駅到着を告げる車内放送が流れる頃である。

08_DPP_3432.JPG
【2016年2月27日14時12分】 いすみ鉄道・上総中川-城見ヶ丘(後追い)

振り返ればいつものカット。数年前まではもう少し木々の枝が垂れ下がってなくて
キハの屋根をスッキリと見渡せたのだが...

この後追いのカットの方が、やはり、鬱蒼とした森の中という感じを強調できるか??
ちなみに、2011年のキハ52が走り出したときから何度か挑戦してきたこのカット、
でも、これが撮れるようになったのはデジカメの技術の進歩の賜かも。
ISO800でも被写体ぶれさせないギリギリのシャッター速度、以前使っていた
初代EOS5DではISO800だと画質の低下がハッキリと現れたが、5D markⅢになって
4桁ISOでもサービス版サイズ程度のプリントでは画質の劣化は気にならなくなった。

さて、1時間後にキハは「急行4号」として戻ってくる。
上総中川駅近くの「夜泣き地蔵」付近の直線区間が撮りやすい...と何かで見たのだが、
でも、これまで一度も撮ったことがなかったので、そこまで歩いてみたが...

自分の探し方が不十分なのか?? 撮れそうな場所が全く見つからず。嗚呼...

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【2016年2月27日15時25分】 いすみ鉄道・城見ヶ丘-上総中川(後追い)

まもなく時間切れ、仕方なく増田橋の大多喜側、法輪閣の近くの田んぼで。
“妥協の産物”という以外にない、そんな1枚だが、でも、春を待つ田んぼとキハ、
これはこれで悪くないのだろうか。この時間になって青空がひろがってきた。

最後は「急行5号」、城見ヶ丘と大多喜の間の夷隅川鉄橋は何度も撮ったことのある
地点なのだが、橋の反対側から夕暮れ時の「急行5号」を撮った印象的なカットを
あるところで見た<変態鉄>、完全なるパクリではあるが、
「学ぶ」の語源は「真似る」、何事も模倣からスタートするもの...
訳の分からないことをひとり呟きながら、そのカットと同じ撮り方ができる場所を
探したのだが...

「たぶん、ここではなかろうか!?」と見つけた場所は“よい子は入ってはいけない場所”
“線路内立ち入り”で列車を緊急停車させても不思議ではない場所。
尤も、それは<変態鉄>の探し方が不十分なだけで、実際には、それを撮られた方は
別の安全なポジションを見つけていたのかも知れないのだが...

ということで断念。「ギラリ」の時間帯も過ぎ、陽射しはほとんどなくなって...
編成を写し止めるカットはもう無理。という訳で、田園地帯での流し撮りに賭けたのだった。

07_DPP_3388.JPG
【2016年2月27日16時52分】 いすみ鉄道・城見ヶ丘-デンタルサポート大多喜(後追い)

結果は<速報版>でお見せした通り。1/30秒でも惨憺たる結果に終わった。
この“流し撮り”、写真の指南書、いわゆるハウツー本を見ると、

「被写体をよく見て、肩の力を抜いて、腕だけでなく体全体を回転させる...」

のようなことが書かれているのだが、被写体をよく見てその動きにシンクロさせて...
と思えば肩に力が入ってしまって...、いつまで経っても流せないのである。

「終わりよければ...」の正反対。トボトボと大多喜オリブバス停に向かうのだった。
18:15発の大多喜-品川線高速バス、発車と同時にウトウト、目覚めたとき、
バスは停まっていた。予想通り、木更津金田を抜けるまでノロノロ運転、
ゆきもかえりも「海ほたる渋滞」に捕まってしまい、品川には20時近い到着だった。

まもなく、いすみ鉄道沿線は、菜の花、サクラの時期を迎え、一大観光地のような...
ゆったりと撮れないのは、ストレスなのだが、でも、1年で一番美しい時期、
今月中にあと1~2回、大多喜を訪れたいと思っている。(おわり)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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コメント 2

ハヤブサくん

私事ですが、5日は東総元での撮影機会が行程上1回しかなく、カーブの内側か外側かどちらの梅で撮るか散々迷った末に内側を選択。あるまーきさんの101Dと似た構図です。
沿線は一週違いで意外にも梅はあまり残っておらず、一方でバナナリゾートをはじめ咲き始めの株でも菜の花が予想より立派でした。3月下旬が楽しみですね。
比較的お天気が良かったこともあり、おっしゃる通り観光のお客さんがすごく多くて、キハも盛況、ムーミン列車も立ち席のお客さんが大勢いました。
by ハヤブサくん (2016-03-08 06:34) 

あるまーき

ハヤブサくん さん

コメントありがとうございます。
沿線には梅の木が多いようなのですが、でも、列車と絡められる位置となれば意外と限られてしまいますね。実は、東総元は自分も迷いに迷って、結局、両方とも撮ってしまったという次第です。
今年は暖冬だったので、菜の花の開花も早めなのでしょうか。
バナナリゾート築堤とか城見ヶ丘とか、定番の地点でもしっかり撮っておきたいところですが、人が多そうで...ちょっと躊躇しています。
サクラが開花する頃まで、菜の花が残っていてくれると良いのですが。

by あるまーき (2016-03-09 01:13) 

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