環状線でレトロを撮る（１）朝一番のヒコーキは... [飛行機の話題]
丸ノ内から越前町を経て、総曲輪の大和デパート前の交差点を直進して西町まで、
昔からの富山市の中心部に路面電車が、開業...復活...言い方は難しいが、
“富山都心線”が開業したのは2009年のこと。「飛越ゴハチ」撮影の合間に、
その軌道敷設工事の現場を見に行ったことも懐かしい思い出。
【2015年5月24日9時51分】 富山地鉄市内軌道線・国際会議場前電停付近
その富山都心線にデ7022号「レトロ電車」が入線するとあって、
自分も所属する「くろてつの会」会長さんからのお誘いのメールに即答したのだった。
※ おことわり ※
今回の“レトロ電車”の臨時運転は「くろてつの会」の主催・企画で、行ったものであり、
富山地方鉄道が開催したイベントではありません。
でも、今日の記事に「レトロ電車」が登場しないのは拙ブログらしさ。
富山に着くところまで、ヒコーキの話題。
…… ……
＜鉄＞でありながら、長距離移動は専らヒコーキ、時折、高速バスという自分。
新幹線開業で東京から、わずか2時間で結ばれた富山。
それ以来初めて、5月24日、富山を訪れた。
もちろん、往復とも、羽田空港－富山きときと空港をANAで。
その新幹線開業以前、3月まではB767やB787といった定員200～300人の中型機だった。
一般に「新幹線で2時間」はヒコーキの生き残りが厳しい距離とされる。
しかし、当面は、以前からの7往復態勢維持、ただ機材は小型のB737に変更された。
ただ、利用客として何とも嬉しいのは、新幹線との競合路線になって運賃の割引率が...
28日前までの予約で適用される「旅割28」なら、条件によっては片道が1万円を
割り込む料金設定。＜変態鉄＞も今回はこの料金設定を利用したのだった。
2015年5月24日（日）晴れ
吉祥寺駅北口を5時ちょうど発のリムジンバスは、この日もほぼ満員の乗客を乗せて
40分ほどで羽田空港へ。
【2015年5月24日5時50分】 東京都大田区・羽田空港国内線第２ターミナル
待つこともなく保安検査場を通って、53番搭乗口近くへ。
【2015年5月24日5時46分】 東京都大田区・羽田空港国内線第２ターミナル
すでにB737型機の姿。この小さな機体だが、さぁ乗客は...
6:20を過ぎて機内への案内が始まった。
割引運賃で搭乗する＜ケチ鉄＞である。事前改札 → 優先搭乗が終わってからの
案内となるはずなのだが、そのアナウンスで搭乗口に向かった人の姿は...。
結局、その後の「皆さま、ご搭乗下さい」のアナウンスで改札機を通過した＜変態鉄＞、
お姉さんに先導されて機中の人となったのだった。
歩きながら「お座席は...?」と聞かれて、座席番号を答えたら、その席まで
連れて行ってくれた。プレミアムクラスの常連さんなら、そういうことも“当たり前”かも
知れないが、自分はこれにちょっと驚いてしまったのだった。
【2015年5月24日6時35分】 NH311便（JA76AN機内）
後部の座席だったこともあって、通路を挟んで6人掛けの列に自分だけ。
以前から搭乗率は高くなかった朝一番の富山便だが...、それにしても。
【2015年5月24日6時41分】 NH311便（JA76AN機内）
定刻より少し早く駐機場を離れたヒコーキ。カメラを構える＜変態鉄＞、
B737型機では、普段良く乗るB767やB787に比べて地上職員の方が間近に見える(笑)。
ヒコーキが動き出して、牽引車が切り離されると手を振って見送ってくれる。
列車の出発ではなかなか見られない、ヒコーキ特有の出発シーン。
＜変態鉄＞としては好きなシーンなのである。
この日は順調に離陸。東京地方は雲がかかっており、揺れもあり、眺めも悪く...
【2015年5月24日6時48分】 NH311便（JA76AN機内）
南に向かって離陸して直後に左に旋回して、ここの上空を通過。
そう、都内にないのに“東京”を名乗る鼠のテーマパークである。
撮影データによれば、離陸後数分が経過、6:48:27とのこと。
スカイツリーが真下に見えてきたのだが、ほぼ同時に雲に遮られて
視界が効かなくなった。カメラを片付けて機内誌「翼の王国」をひろげて
くつろいでいたら...
【2015年5月24日7時10分】 NH311便（JA76AN機内）
7:10:04、“鼠”通過後、21分後にはこの景色がひろがった。
富山の天候は良さそう、ちょっと安心した。無料ドリンクのコーヒーをもらって
くつろいでいたのもこのあたり。
「ただいま、当機は北アルプス・立山の上空を...」、機長さんのアナウンスに
立ち上がって写真を撮りやすい席を探している人たちも。
CAさん曰く、これほどキレイに見えるのはなかなか珍しいとのこと。
【2015年5月24日7時10分】 NH311便（JA76AN機内）
7:10:27、「立山」ということは、これはもしかして...
「雪の大谷」だろうか!? アルペンルートの真上を飛んでいると言うこと!?
【2015年5月24日7時11分】 NH311便（JA76AN機内）
7:11:03、目まぐるしく“機窓”の景色は移り変わっていく。
大きな湖が突然現れた。ということは、こちらは黒部湖と言うこと!?
【2015年5月24日7時13分】 NH311便（JA76AN機内）
それから、わずか2分、7:13:22には眼下に市街地が広がってきた。
最初、どこだかわからなかった。黒部の市街地かと。
「でも、それにしては建物の数が多すぎる」（失礼!!）と思っていたら、
真下に見えているのは、どうやら線路では無かろうかと。この線形と右上隅の
駅のような部分、そう、これ、東富山－富山間の北陸本線改め「あいの風線」では
なかろうか。そう考えれば、左上にかすかに見える緑色は稲荷公園、
そう、“地鉄電車の聖地”が写真左上に写り込んでいることになるのだ。
羽田を離陸して25分ほどで富山上空までたどり着いていたのである。
【2015年5月24日7時14分】 NH311便（JA76AN機内）
それを確信したのはこの1枚。7:14:00とデータにある。
中央には神通川、新幹線の斜張橋がかすかに見えている。そして神通川の東岸、
写真の上端に富山きときと空港の滑走路が見えている。
【2015年5月24日7時14分】 NH311便（JA76AN機内）
12秒後、新湊大橋上空を通過、万葉線電車沿線が見えていることになる。
【2015年5月24日7時15分】 NH311便（JA76AN機内）
そこから1分半、7:15:47には、こんな景色、氷見海岸付近だろうか?!
このあたりまで来ると、富山でも土地勘のないエリア。
左下に見えるメガネ型のような2つ並んだ湾の形が特徴的だが...
この直後、日本海の上空で右まわりに旋回、進路を南に変えれば着陸まであと少し。
【2015年5月24日7時24分】 NH311便（JA76AN機内）
再び富山市上空に戻ってきた。岩瀬浜上空から富山市を“縦断”しながら着陸する。
この写真が7:24:54。
【2015年5月24日7時25分】 NH311便（JA76AN機内）
富山ライトレール「ポートラム」に沿って飛ぶことになる。
7:25:02、富山港線時代からの有名撮影地の橋梁が見えている。
岩瀬浜－競輪場前付近である。
【2015年5月24日7時25分】 NH311便（JA76AN機内）
そして、10秒ほどで東岩瀬。駅前の歩道橋の様子が写っている。
【2015年5月24日7時26分】 NH311便（JA76AN機内）
そこから1分余り、7:26:28に富山駅上空を通過。
この付近まで来れば、道路を走っているクルマが肉眼で識別できる程度。
【2015年5月24日7時26分】 NH311便（JA76AN機内）
7:26:49に諏訪川原電停付近を通過。
【2015年5月24日7時28分】 NH311便（JA76AN機内）
高速道路を跨いだ瞬間、お尻にはあの衝撃が訪れるのだった。
7:28:03、滑走路を走りながら急激に減速、まもなく機体は停止するのである。
三脚を受け取ると富山駅ゆきの直行バスへ。
わずかな乗客を乗せて、7:50、いつも通り空港を離れたのだった。（つづく）
（※）撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
あなたの「ポチッ！」こそが、励みになります。あっ、あと、「nice!」も。
にほんブログ村
［お知らせ］
＜非鉄＞ネタで気楽につくるサブブログ「金失いの道すがら」も
少しずつ再開していきます。こちらのリンクよりお越し下さい。
こちら → http://moha14722since1962.blog.so-net.ne.jp
昔からの富山市の中心部に路面電車が、開業...復活...言い方は難しいが、
“富山都心線”が開業したのは2009年のこと。「飛越ゴハチ」撮影の合間に、
その軌道敷設工事の現場を見に行ったことも懐かしい思い出。
【2015年5月24日9時51分】 富山地鉄市内軌道線・国際会議場前電停付近
その富山都心線にデ7022号「レトロ電車」が入線するとあって、
自分も所属する「くろてつの会」会長さんからのお誘いのメールに即答したのだった。
※ おことわり ※
今回の“レトロ電車”の臨時運転は「くろてつの会」の主催・企画で、行ったものであり、
富山地方鉄道が開催したイベントではありません。
でも、今日の記事に「レトロ電車」が登場しないのは拙ブログらしさ。
富山に着くところまで、ヒコーキの話題。
…… ……
＜鉄＞でありながら、長距離移動は専らヒコーキ、時折、高速バスという自分。
新幹線開業で東京から、わずか2時間で結ばれた富山。
それ以来初めて、5月24日、富山を訪れた。
もちろん、往復とも、羽田空港－富山きときと空港をANAで。
その新幹線開業以前、3月まではB767やB787といった定員200～300人の中型機だった。
一般に「新幹線で2時間」はヒコーキの生き残りが厳しい距離とされる。
しかし、当面は、以前からの7往復態勢維持、ただ機材は小型のB737に変更された。
ただ、利用客として何とも嬉しいのは、新幹線との競合路線になって運賃の割引率が...
28日前までの予約で適用される「旅割28」なら、条件によっては片道が1万円を
割り込む料金設定。＜変態鉄＞も今回はこの料金設定を利用したのだった。
2015年5月24日（日）晴れ
吉祥寺駅北口を5時ちょうど発のリムジンバスは、この日もほぼ満員の乗客を乗せて
40分ほどで羽田空港へ。
【2015年5月24日5時50分】 東京都大田区・羽田空港国内線第２ターミナル
待つこともなく保安検査場を通って、53番搭乗口近くへ。
【2015年5月24日5時46分】 東京都大田区・羽田空港国内線第２ターミナル
すでにB737型機の姿。この小さな機体だが、さぁ乗客は...
6:20を過ぎて機内への案内が始まった。
割引運賃で搭乗する＜ケチ鉄＞である。事前改札 → 優先搭乗が終わってからの
案内となるはずなのだが、そのアナウンスで搭乗口に向かった人の姿は...。
結局、その後の「皆さま、ご搭乗下さい」のアナウンスで改札機を通過した＜変態鉄＞、
お姉さんに先導されて機中の人となったのだった。
歩きながら「お座席は...?」と聞かれて、座席番号を答えたら、その席まで
連れて行ってくれた。プレミアムクラスの常連さんなら、そういうことも“当たり前”かも
知れないが、自分はこれにちょっと驚いてしまったのだった。
【2015年5月24日6時35分】 NH311便（JA76AN機内）
後部の座席だったこともあって、通路を挟んで6人掛けの列に自分だけ。
以前から搭乗率は高くなかった朝一番の富山便だが...、それにしても。
【2015年5月24日6時41分】 NH311便（JA76AN機内）
定刻より少し早く駐機場を離れたヒコーキ。カメラを構える＜変態鉄＞、
B737型機では、普段良く乗るB767やB787に比べて地上職員の方が間近に見える(笑)。
ヒコーキが動き出して、牽引車が切り離されると手を振って見送ってくれる。
列車の出発ではなかなか見られない、ヒコーキ特有の出発シーン。
＜変態鉄＞としては好きなシーンなのである。
この日は順調に離陸。東京地方は雲がかかっており、揺れもあり、眺めも悪く...
【2015年5月24日6時48分】 NH311便（JA76AN機内）
南に向かって離陸して直後に左に旋回して、ここの上空を通過。
そう、都内にないのに“東京”を名乗る鼠のテーマパークである。
撮影データによれば、離陸後数分が経過、6:48:27とのこと。
スカイツリーが真下に見えてきたのだが、ほぼ同時に雲に遮られて
視界が効かなくなった。カメラを片付けて機内誌「翼の王国」をひろげて
くつろいでいたら...
【2015年5月24日7時10分】 NH311便（JA76AN機内）
7:10:04、“鼠”通過後、21分後にはこの景色がひろがった。
富山の天候は良さそう、ちょっと安心した。無料ドリンクのコーヒーをもらって
くつろいでいたのもこのあたり。
「ただいま、当機は北アルプス・立山の上空を...」、機長さんのアナウンスに
立ち上がって写真を撮りやすい席を探している人たちも。
CAさん曰く、これほどキレイに見えるのはなかなか珍しいとのこと。
【2015年5月24日7時10分】 NH311便（JA76AN機内）
7:10:27、「立山」ということは、これはもしかして...
「雪の大谷」だろうか!? アルペンルートの真上を飛んでいると言うこと!?
【2015年5月24日7時11分】 NH311便（JA76AN機内）
7:11:03、目まぐるしく“機窓”の景色は移り変わっていく。
大きな湖が突然現れた。ということは、こちらは黒部湖と言うこと!?
【2015年5月24日7時13分】 NH311便（JA76AN機内）
それから、わずか2分、7:13:22には眼下に市街地が広がってきた。
最初、どこだかわからなかった。黒部の市街地かと。
「でも、それにしては建物の数が多すぎる」（失礼!!）と思っていたら、
真下に見えているのは、どうやら線路では無かろうかと。この線形と右上隅の
駅のような部分、そう、これ、東富山－富山間の北陸本線改め「あいの風線」では
なかろうか。そう考えれば、左上にかすかに見える緑色は稲荷公園、
そう、“地鉄電車の聖地”が写真左上に写り込んでいることになるのだ。
羽田を離陸して25分ほどで富山上空までたどり着いていたのである。
【2015年5月24日7時14分】 NH311便（JA76AN機内）
それを確信したのはこの1枚。7:14:00とデータにある。
中央には神通川、新幹線の斜張橋がかすかに見えている。そして神通川の東岸、
写真の上端に富山きときと空港の滑走路が見えている。
【2015年5月24日7時14分】 NH311便（JA76AN機内）
12秒後、新湊大橋上空を通過、万葉線電車沿線が見えていることになる。
【2015年5月24日7時15分】 NH311便（JA76AN機内）
そこから1分半、7:15:47には、こんな景色、氷見海岸付近だろうか?!
このあたりまで来ると、富山でも土地勘のないエリア。
左下に見えるメガネ型のような2つ並んだ湾の形が特徴的だが...
この直後、日本海の上空で右まわりに旋回、進路を南に変えれば着陸まであと少し。
【2015年5月24日7時24分】 NH311便（JA76AN機内）
再び富山市上空に戻ってきた。岩瀬浜上空から富山市を“縦断”しながら着陸する。
この写真が7:24:54。
【2015年5月24日7時25分】 NH311便（JA76AN機内）
富山ライトレール「ポートラム」に沿って飛ぶことになる。
7:25:02、富山港線時代からの有名撮影地の橋梁が見えている。
岩瀬浜－競輪場前付近である。
【2015年5月24日7時25分】 NH311便（JA76AN機内）
そして、10秒ほどで東岩瀬。駅前の歩道橋の様子が写っている。
【2015年5月24日7時26分】 NH311便（JA76AN機内）
そこから1分余り、7:26:28に富山駅上空を通過。
この付近まで来れば、道路を走っているクルマが肉眼で識別できる程度。
【2015年5月24日7時26分】 NH311便（JA76AN機内）
7:26:49に諏訪川原電停付近を通過。
【2015年5月24日7時28分】 NH311便（JA76AN機内）
高速道路を跨いだ瞬間、お尻にはあの衝撃が訪れるのだった。
7:28:03、滑走路を走りながら急激に減速、まもなく機体は停止するのである。
三脚を受け取ると富山駅ゆきの直行バスへ。
わずかな乗客を乗せて、7:50、いつも通り空港を離れたのだった。（つづく）
（※）撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
あなたの「ポチッ！」こそが、励みになります。あっ、あと、「nice!」も。
にほんブログ村
［お知らせ］
＜非鉄＞ネタで気楽につくるサブブログ「金失いの道すがら」も
少しずつ再開していきます。こちらのリンクよりお越し下さい。
こちら → http://moha14722since1962.blog.so-net.ne.jp
タイミングがよければ空鉄ができますね！
ドローンの話もありましたが、ちょっと憧れています。
by arail206 (2015-05-30 08:57)
arail206さん
コメントありがとうございます。
「空鉄」でしたら、自分にとって印象的なのは羽田－岡山線、岡山着陸に向けて高度を下げていくときに見えた山陽本線の貨物列車は、思わず「撮りたい」と思いました。
ドローンで鉄道写真を撮っていた人（業者??）には小湊鐵道の撮影時に出会いました。自分もちょっと興味を持っていますが...。
by あるまーき (2015-05-30 23:36)