消印の中の鉄道(26)西巣鴨一郵便局 [消印の中の鉄道情景]
昨日、6月10日は「路面電車の日」だった。
もちろん、<鉄>の一人として、そのことは知っていた。
この時期、「路面電車の日」に合わせて車庫内での撮影会などが開催される。
都電でも、ほぼ毎年、荒川電車営業所の公開が行われるのだが...
今年も「あかおび・あおおび」の撮影会が8日(日)に開催された。
【2014年6月4日16時07分】 都電荒川線9001号車
でも、毎年、「6月10日に近い日曜日」は、自分の勤務先でも行事が。
それとこれは、まったく無関係だが、あくまで偶然だが...
今年も6月8日(日)は、誠に遺憾ながら会社に行かなければならないのである。
しかも、決まって朝一番での出社。
「このまま山手線に乗り換えて、大塚から荒川車庫に向かいたい...」と思いつつ、
朝から完全な無気力状態で、会社に向かうのが毎年恒例になっているのだ。
でも、この「路面電車の日」って、なぜ?? なぜ、6月10日なの??
…… ……
調べてみた。
日本初の路面電車は京都で走った。これの開業は1895年2月1日。6月10日には無関係。
全国のトラムをこよなく愛する<変態鉄>が生まれたのは1978年3月9日。(← おいっ!!)
こちらも6月10日には無関係。
どうやら、「6(ろ)めん、10(てん → でん)しゃ」という、かなり強引な語呂合わせだけ
というのが実態だそうだ。
という訳で、他の記事をアップしようと思っていたが、急遽変更。
都電に関する話題を1つご紹介。(← 単なるネタ切れ!?)
都電の図柄の風景印を1つご紹介したい。
【2014年6月4日16時07分】 都電荒川線・庚申塚-巣鴨新田
「西巣鴨一郵便局」、三ノ輪橋ゆき電車は、巣鴨新田電停を出ると庚申塚に向かって
右に急カーブ。巣鴨新田で下車、線路沿いの道を都電と分かれるように直進すると
曲がりくねった路地から大通りに出たあたりに小さな郵便局がある。
サクラの形の、いわゆる変形印。
サクラの代名詞でもある「染井吉野」の発祥の地は近くの駒込付近だと言われている。
その碑と都電がデザインされている。
【2014年6月4日16時19分】 都電荒川線・新庚申塚電停付近
都電は広い前面窓と窓下のライト配置から考えて、7000形だろうか。
長らく荒川線の主力車として活躍してきたが、そろそろ置き換えも本格化する。
ちなみに現車体に更新されたのが1977年。自分と同世代にあたる車両が引退していく...
何だか寂しいのだが。でも、この風景印の図柄、どう考えても胴が長過ぎ。
なんともアンバランスな描き方である。
さて、上の写真。巣鴨新田電停の先にある急カーブ。
今日はこの写真に関して、ちょっとマニアックな話題を。
【2014年6月4日16時07分】 都電荒川線・巣鴨新田電停
この茶色い「最新型のレトロ電車」9001号車の話題ではない。
確かにこの電車は人気車両。貸切運用にも優先的に充当されるし、
この電車にカメラを向けている人は少なくない。
【2014年6月4日16時10分】 都電荒川線・巣鴨新田電停付近
でも、今日はこちら。
何だか都電にはちょっと不釣り合いな感のある太い鉄製トラスの架線柱。
最近では、こういう鉄製トラスはもとより、コンクリートポールのものすら、
置き換え対象、パイプ状のものに順次更新されている。
でも、都電荒川線沿線には、こういう重厚な架線柱が数多く残っている。
いやいや、それなら、フツーの人はおろか、<鉄>な皆さんでも、
「だから、何??」といった感じだろう。
という訳で、この1枚。
【2014年6月4日16時10分】 都電荒川線・巣鴨新田電停付近
中央は銘板だろうか、錆が酷くて何なのかよくわからないが。
でも、左下の文字。鋼製なので定期的に塗装が必要。「塗H15」、
まもなく前回の塗り直しから10年が経過する。
いや、注目は上の段。「M44.8」、これは設置時期だと思われる。
「明治44年8月」といえば、王子電気軌道が飛鳥山-大塚間を開業させた時期。
「電灯事業」、いまの電力会社のようなことをしながら、“副業”で電車を
走らせていたような感じ。こんな立派な架線柱を用意したのは、電車へ電力を供給する
トロリー線を支えるだけでなく、その上部に送電線を通すためだったと言われている。
もう一度、この架線柱の全景を見てみよう。
【2014年6月4日16時09分】 都電荒川線・巣鴨新田電停付近
う~ん、渋い。
この100年の間に、王子電車 → 東京市電 → 都電27・32系統 → 都電荒川線 と
移り変わってきた電車をずーーっと支えてきた訳である。
しかし...
都電沿線では、北区と豊島区の区間を中心に道路整備など、軌道移設を伴う
大規模な工事が各所ではじまっている。小台-荒川遊園地前では仮設軌道への
付け替え工事が進行中。工事の進捗に合わせて、沿線各所に残っていた、
このタイプの架線柱も撤去されていく運命にある。
そんなマニアックな鉄道情景を記録しようと歩いてみたのだった。
…… ……
冒頭に書いた通り、6月10日の「路面電車の日」を記念して、今年は8日(日)に
荒川車庫で撮影会が行われた。そんな「路面電車の日」を告知するために、
何両かの電車にヘッドマークが掲出された。
今日のトップ写真は、9001号車に掲出されたものだったが、
短時間の撮影であったものの、ヘッドマーク掲出車をもう1両撮れた。こちら。
【2014年6月4日16時12分】 都電荒川線・巣鴨新田電停
<鉄>でない一般の都民からも人気が高い「レモンイエローの都電」8810号車。
何も事情を知らずに、「あっ、8810号車だ!!」と、テキトーに撮った1枚。
でも、このマーク、実は他の車両に掲出するために準備されたもので、
何らかの理由で、この日の前後のわずかな時間だけ、8810号車に掲出されたらしい。
【2014年6月4日16時12分】 都電荒川線・巣鴨新田-大塚駅前(後追い)
そんな貴重な1枚だったのを知ったのは帰宅後に、都電関連のサイトを見ていて。
何も考えずに、歴史的な架線柱とヘッドマーク付きの8810号車を撮ったのだった。
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
あなたの「ポチッ!」こそが、励みになります。あっ、あと、「nice!」も。
にほんブログ村
[お知らせ]
(1)
当ブログのコメント欄、画像認証は「263523」です。
ご面倒をおかけしますが、セキュリティの問題ということで、ご了承下さい。
(2)
当ブログでは、ただいま「過去記事に nice!+コメント 歓迎キャンペーン」を実施しています。
ぜひ、古い記事も、お読みいただいた際には、記事のご感想などを寄せていただけると
幸いです。コメント欄にお願いいたします。
もちろん、<鉄>の一人として、そのことは知っていた。
この時期、「路面電車の日」に合わせて車庫内での撮影会などが開催される。
都電でも、ほぼ毎年、荒川電車営業所の公開が行われるのだが...
今年も「あかおび・あおおび」の撮影会が8日(日)に開催された。
【2014年6月4日16時07分】 都電荒川線9001号車
でも、毎年、「6月10日に近い日曜日」は、自分の勤務先でも行事が。
それとこれは、まったく無関係だが、あくまで偶然だが...
今年も6月8日(日)は、誠に遺憾ながら会社に行かなければならないのである。
しかも、決まって朝一番での出社。
「このまま山手線に乗り換えて、大塚から荒川車庫に向かいたい...」と思いつつ、
朝から完全な無気力状態で、会社に向かうのが毎年恒例になっているのだ。
でも、この「路面電車の日」って、なぜ?? なぜ、6月10日なの??
…… ……
調べてみた。
日本初の路面電車は京都で走った。これの開業は1895年2月1日。6月10日には無関係。
全国のトラムをこよなく愛する<変態鉄>が生まれたのは1978年3月9日。(← おいっ!!)
こちらも6月10日には無関係。
どうやら、「6(ろ)めん、10(てん → でん)しゃ」という、かなり強引な語呂合わせだけ
というのが実態だそうだ。
という訳で、他の記事をアップしようと思っていたが、急遽変更。
都電に関する話題を1つご紹介。(← 単なるネタ切れ!?)
都電の図柄の風景印を1つご紹介したい。
【2014年6月4日16時07分】 都電荒川線・庚申塚-巣鴨新田
「西巣鴨一郵便局」、三ノ輪橋ゆき電車は、巣鴨新田電停を出ると庚申塚に向かって
右に急カーブ。巣鴨新田で下車、線路沿いの道を都電と分かれるように直進すると
曲がりくねった路地から大通りに出たあたりに小さな郵便局がある。
サクラの形の、いわゆる変形印。
サクラの代名詞でもある「染井吉野」の発祥の地は近くの駒込付近だと言われている。
その碑と都電がデザインされている。
【2014年6月4日16時19分】 都電荒川線・新庚申塚電停付近
都電は広い前面窓と窓下のライト配置から考えて、7000形だろうか。
長らく荒川線の主力車として活躍してきたが、そろそろ置き換えも本格化する。
ちなみに現車体に更新されたのが1977年。自分と同世代にあたる車両が引退していく...
何だか寂しいのだが。でも、この風景印の図柄、どう考えても胴が長過ぎ。
なんともアンバランスな描き方である。
さて、上の写真。巣鴨新田電停の先にある急カーブ。
今日はこの写真に関して、ちょっとマニアックな話題を。
【2014年6月4日16時07分】 都電荒川線・巣鴨新田電停
この茶色い「最新型のレトロ電車」9001号車の話題ではない。
確かにこの電車は人気車両。貸切運用にも優先的に充当されるし、
この電車にカメラを向けている人は少なくない。
【2014年6月4日16時10分】 都電荒川線・巣鴨新田電停付近
でも、今日はこちら。
何だか都電にはちょっと不釣り合いな感のある太い鉄製トラスの架線柱。
最近では、こういう鉄製トラスはもとより、コンクリートポールのものすら、
置き換え対象、パイプ状のものに順次更新されている。
でも、都電荒川線沿線には、こういう重厚な架線柱が数多く残っている。
いやいや、それなら、フツーの人はおろか、<鉄>な皆さんでも、
「だから、何??」といった感じだろう。
という訳で、この1枚。
【2014年6月4日16時10分】 都電荒川線・巣鴨新田電停付近
中央は銘板だろうか、錆が酷くて何なのかよくわからないが。
でも、左下の文字。鋼製なので定期的に塗装が必要。「塗H15」、
まもなく前回の塗り直しから10年が経過する。
いや、注目は上の段。「M44.8」、これは設置時期だと思われる。
「明治44年8月」といえば、王子電気軌道が飛鳥山-大塚間を開業させた時期。
「電灯事業」、いまの電力会社のようなことをしながら、“副業”で電車を
走らせていたような感じ。こんな立派な架線柱を用意したのは、電車へ電力を供給する
トロリー線を支えるだけでなく、その上部に送電線を通すためだったと言われている。
もう一度、この架線柱の全景を見てみよう。
【2014年6月4日16時09分】 都電荒川線・巣鴨新田電停付近
う~ん、渋い。
この100年の間に、王子電車 → 東京市電 → 都電27・32系統 → 都電荒川線 と
移り変わってきた電車をずーーっと支えてきた訳である。
しかし...
都電沿線では、北区と豊島区の区間を中心に道路整備など、軌道移設を伴う
大規模な工事が各所ではじまっている。小台-荒川遊園地前では仮設軌道への
付け替え工事が進行中。工事の進捗に合わせて、沿線各所に残っていた、
このタイプの架線柱も撤去されていく運命にある。
そんなマニアックな鉄道情景を記録しようと歩いてみたのだった。
…… ……
冒頭に書いた通り、6月10日の「路面電車の日」を記念して、今年は8日(日)に
荒川車庫で撮影会が行われた。そんな「路面電車の日」を告知するために、
何両かの電車にヘッドマークが掲出された。
今日のトップ写真は、9001号車に掲出されたものだったが、
短時間の撮影であったものの、ヘッドマーク掲出車をもう1両撮れた。こちら。
【2014年6月4日16時12分】 都電荒川線・巣鴨新田電停
<鉄>でない一般の都民からも人気が高い「レモンイエローの都電」8810号車。
何も事情を知らずに、「あっ、8810号車だ!!」と、テキトーに撮った1枚。
でも、このマーク、実は他の車両に掲出するために準備されたもので、
何らかの理由で、この日の前後のわずかな時間だけ、8810号車に掲出されたらしい。
【2014年6月4日16時12分】 都電荒川線・巣鴨新田-大塚駅前(後追い)
そんな貴重な1枚だったのを知ったのは帰宅後に、都電関連のサイトを見ていて。
何も考えずに、歴史的な架線柱とヘッドマーク付きの8810号車を撮ったのだった。
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
あなたの「ポチッ!」こそが、励みになります。あっ、あと、「nice!」も。
にほんブログ村
[お知らせ]
(1)
当ブログのコメント欄、画像認証は「263523」です。
ご面倒をおかけしますが、セキュリティの問題ということで、ご了承下さい。
(2)
当ブログでは、ただいま「過去記事に nice!+コメント 歓迎キャンペーン」を実施しています。
ぜひ、古い記事も、お読みいただいた際には、記事のご感想などを寄せていただけると
幸いです。コメント欄にお願いいたします。
コメント 0