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47.夜の富山駅は意外と撮りづらかった [飛越ゴハチを追った日々]

昨日の記事で“ハイビーム撃沈”をご紹介した。そのときの2両目がキハ28 2346、
いま、いすみ鉄道で活躍しているキハ、その“JR時代”最末期の姿が「飛越ゴハチ」、
その最後の活躍を“何かに憑かれたかの如く”富山に通っては撮り続けたのが、
この<変態鉄>。2010年“おわら”は、そんな飛越ゴハチたちにとっては
最後の晴れ舞台となるのだった。

久々のこの話題。

IMG_0366.JPG
【2010年9月2日6時24分】 高山本線・越中八尾駅(車内より撮影)
<撮影データ>
Canon EOS 5D/EF35-350/3.5-5.6L USM
焦点距離 35.0 mm 露出 F10.0 1/250秒 -1/3段補正 ISO800
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート

……  ……

「飛越ゴハチ」にとって“最後のおわら臨”となったのは2010年9月。
その“おわら臨”の最大の見せ場は、ゴハチニハチ4連運行。
2連2本の配置、どちらかの2両だけで運用されることになっていた末期の「飛越ゴハチ」、
このときばかりは、4両編成で富山-越中八尾間のピストン輸送にも登板した。

IMG_2139.JPG
【2008年9月3日16時45分】 高山本線・富山駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D/EF35-350/3.5-5.6L USM
焦点距離 130.0 mm 露出 F5.0 1/125秒 ISO800
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート

ちなみに、この先頭に立っているのが、いすみ鉄道で活躍中のキハ28 2346。
やはり、急行型キハ、2両よりも4両編成の方が迫力がある。

ただ、2009年と同様、この最後のシーズンも19:20発を皮切りにした3往復。
“撮影不可能時間帯”というか見物客輸送のピーク時間帯限定の運用。
走行写真は到底無理。どこかの駅ホームで三脚を立てての“バルブ撮影”となるが...

……  ……

2010年9月2日 晴れ

2日連続で“バルブ撮影”の舞台に選んだのは富山駅ホーム。
前日、1日は東富山方先端で撮ったら、停車位置がホーム端ギリギリであえなく撃沈。
この晩は、呉羽・西富山方先端から狙うことにした。

この頃既に富山駅は新幹線工事の真っ直中。仮ホームでの撮影、そこは残念至極だが、
でも、最初で最後の“仮ホーム発着のゴハチニハチ4連”。
記録も兼ねて、富山駅のホームで撮ることを選んだ。

ゴハチニハチ4連は、この日も19:20発の越中八尾ゆきから、23:20着まで3往復。
つまり、富山駅での撮影機会は4甲斐ある。
フツーの<鉄>なら、「最初で最後の仮ホーム発着のゴハチニハチ4連」、
夜更かししてでも4回とも撮影しようとするのだろうが...

「夕食はちゃんと摂りたい」「寝不足はイヤ」「待ち時間が退屈」

そんな<軟弱鉄>、18:45に、北陸本線の東富山-富山間に位置する運転センターから
回送されてきて19:20に越中八尾に向けて出発するまでに賭けることにした。

IMG_0527.JPG
【2010年9月2日18時44分】 高山本線・富山駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D/EF35-350/3.5-5.6L USM
焦点距離 110.0 mm 露出 F5.0 0.3秒 ISO200
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート 三脚使用

出庫してきて、回送で中線に入りホームへの据付を待つゴハチニハチ。
周囲は“仮設ホーム”の情景だが、従来のホーム部分の取り壊しの最中。
遠くに見える“ESTA”の赤い文字が、富山駅の証。

その赤い文字とキハ58 1114の顔の間に写っているタテ長の白い構造物は、
荷物輸送があった当時の名残の大型エレベータ。
分割民営化の直前に、ごく一部を除いて全国から姿を消した荷物列車、
でも、その当時の名残が2010年まで富山駅構内には、ごく普通に残っていた。

IMG_0547.JPG
【2010年9月2日18時48分】 高山本線・富山駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D/EF35-350/3.5-5.6L USM
焦点距離 350.0 mm 露出 F6.3 3.2秒 ISO200
絞り優先AE AIフォーカスAF WBオート 三脚使用

越中八尾ゆきとして出発するまで時間があった。
すぐにはホームに入らず、いったん、呉羽方の留置線へ。
ちなみに、写真の右端には、当時、建設工事が本格化していた新幹線の神通川鉄橋、
その橋脚の姿がチラッと見えている。

ヘッドライトとテールライトを両方とも点灯して、留置線に入るキハの姿。

IMG_0553.JPG
【2010年9月2日18時50分】 高山本線・富山駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D/EF35-350/3.5-5.6L USM
焦点距離 350.0 mm 露出 F6.3 4秒 ISO200
絞り優先AE AIフォーカスAF WBオート 三脚使用

ちょうど日没の時間と重なり、徐々に暗くなっていく周囲。
時折出入りする北陸本線の列車の明かりが、キハの姿を照らし出していた。
林立する架線柱、いくつものポイントが連なり、複雑に分岐するレール...
仮設駅とはいえ、富山駅には幹線の主要駅としての風格がかろうじて残っていた。

IMG_0561.JPG
【2010年9月2日18時55分】 高山本線・富山駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D/EF35-350/3.5-5.6L USM
焦点距離 350.0 mm 露出 F6.3 0.8秒 ISO200
絞り優先AE AIフォーカスAF WBオート 三脚使用

周囲が暗くなっていくのと共に、架線やレールがヘッドライトの光で照らされ、
その様子が、非常に美しかったのだが...、こんな写真しか撮れなかった。

IMG_0563.JPG
【2010年9月2日18時56分】 高山本線・富山駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D/EF35-350/3.5-5.6L USM
焦点距離 100.0 mm 露出 F6.3 1.3秒 ISO200
絞り優先AE AIフォーカスAF WBオート 三脚使用

振り返れば、先行列車となる高岡から応援に駆けつけたキハ47の4連。
2両目には、JR西の車体塗装の方針変更で、国鉄時代の首都圏色に塗り変わった
キハ47の姿も。<鉄>の間で“末期色”と言われ、すこぶる評判の悪い
JR西の最近の車体塗色、ちょうどそれが拡がりつつあった当時。
キハに関しては、国鉄当時のタラコ色だから、まだマシだったが...

IMG_0573.JPG
【2010年9月2日19時07分】 高山本線・富山駅
<撮影データ>
Canon EOS 5D/EF35-350/3.5-5.6L USM
焦点距離 350.0 mm 露出 F6.3 0.6秒 ISO200
絞り優先AE AIフォーカスAF WBオート 三脚使用

さて、いよいよ、キハ28・58の4両編成がホームに据え付け...

でも、この写真が最後になっているところで、お察しいただければ。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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