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フィルム時代にはできなかったこと。 [EOSくんとその仲間たち(写真撮影)]

休みを終えて、昨日から“社会復帰(笑)”した自分。
いろんな仕事が溜まりに溜まっており、最初から大ピンチ。
まぁ、忙しい時期に休みをとって出かけていた自分が悪いのだが...

ブログの記事を書く余裕もない。
という訳で、今日は(も?)、どうでも良いお話を。

「大人買い」というコトバがある。
小さかった頃、「オトナになったら、欲しいだけ買うんだ!!」と思っていたもの。
まぁ、つまり、駄菓子なのだが...


……  ……

オトナになると、そんなスナック菓子を大量買いしようとは思わなくなっていたが。
そんなことを思い出したのは、今回の旅行の最後、「富山きときと空港」の展望デッキで
着陸してくるB787-8を撮ったとき。

ISO6400まで設定を上げてもシャッター速度は稼げない。“流し撮り”しかない。
「肩の力を抜いて...」とはいえ、どうしても硬くなってしまう。
うまく流れない。相変わらずの撮影技術...

でも、無心で、ずっと、シャッターボタンを押し続けられる。
枚数なんて気にしない。滑走路の北端に着陸した瞬間のカットが「9689」というファイル名。
撮影データには、19時31分06秒とあった。

そして、何とか「787」のロゴが“止まってくれた”、これらのカットが
順に、「9723」「9770」「9861」。

0Y6C9723.JPG
【2013年8月16日19時31分】 富山市秋ヶ島・富山きときと空港
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 105.0 mm 露出 F5.0 1/10秒 ISO6400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート


0Y6C9770.JPG
【2013年8月16日19時33分】 富山市秋ヶ島・富山きときと空港
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 235.0 mm 露出 F5.6 1/8秒 ISO6400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート


0Y6C9861.JPG
【2013年8月16日19時34分】 富山市秋ヶ島・富山きときと空港
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 80.0 mm 露出 F5.0 1/20秒 ISO6400
プログラムAE AIフォーカスAF WBオート

(もちろん、手ブレ補正ONで撮影しています。)

(お願い)これらの写真をクリックして拡大表示するのはお控え下さい(笑)。

ボーディングブリッジに接続される直前が「9869」、こちらは19時34分26秒。
3分20秒間に181枚を撮影している。この中で、納得できるものは上の3枚程度。
実に、95%以上は削除対象の“撃沈写真”なのだった。

……  ……

でも、こんな撮り方、自分が学生だった当時、
つまり、まだ、フィルムをカメラに装填して撮影していた時代には
到底考えられない行為だった。

そう、あの「お腹いっぱい、あのお菓子を食べたい!!」と少し似ている。

当時のガキ(= 自分)が愛用していた富士フイルムのISO400のネガカラー、
「36枚撮り」か「24枚撮り」が普通だった。“10本パック”を
量販店でまとめ買いして使っていた。

シャッターを押すときには、常にフィルムの残り枚数を勘定しておかなければ...
いざ、シャッターチャンスとなった瞬間に

「あっ、フィルムが切れた!!」

鉄道写真など、動く被写体を撮る場合はなおさら。
「あっ!!」と思ったまま、目の前を通り過ぎていく列車を見送るしかなかったときの
あの落胆...、何度となく「不戦敗」を味わった。

それだけでない。近所のスーパーマーケットで現像を依頼すると、中2日くらいで
L版プリントで1,000円程度だったか...、ビンボー学生にはバカにならないコスト。

当時のガキには、「カメラのシャッターボタンを押す」というのは、重大な決断だった。

……  ……

確かに、デジタルの方がありがたい。何度も試し撮りしながら、写り具合や露出を確認。
少しずつ補正しながら、ベストな撮り方を探せるし、撮った写真の出来映えが、
その場でわかるから、“撮り直し”か“次の撮影地”か、そのときに作戦を決められる。
おかげで、自分のような下手クソでも、一応、何とか写真と言える程度のものは撮れる。

でも、何だか、あの時代が懐かしい。

紙袋に入った写真のプリントをスーパーのレジで受け取り、自宅に戻る道すがら、
中身をチラッと覗いてみる...

9割方、“撃沈!!”と肩を落としてトボトボ帰ることになるのだが、
上手く撮れていたときの感動も大きかった気がする。

何だか、愚痴のような記事になってしまったが...
“デジタル化”で撮影はラクになったとはいえ、何かをなくしてきた気がするのである。

皆さん、デジカメを使っていて、いかがでしょうか?
(そんなこと、考えているから自分は<変態鉄>なのか...)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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コメント 8

いっぷく

フィルムに限らずデジタル化をどうみるかという
永遠の課題ですね
私はヘタクソなので、その場で結果が分かって
撮り直しができ、「ペーパーレス」「省スペース」
のデジカメの恩恵を喜ぶ方かな。
コストはフィルムや現像代だけでなく
ネガやプリントの保存も計算しなければならない
わけですから。
まあそれは書籍と同じですけどね。
by いっぷく (2013-08-19 09:53) 

あるまーき

いっぷくさん

コメントありがとうございます。
自分も、デジタルになってからというもの、専ら、機材の進歩によって、何とか、ブログに貼れる写真が撮れるようになってきています。

でも、実はデジタルデータの保管というのは、フィルムの保管以上に確立された方法がなく、自分も密かに悩んでいます(HDDがクラッシュしたら全部が消えてしまうので...)。デジタルも時間の経過とともに、さまざまな予期せぬ問題点がでてくるかも知れません。
by あるまーき (2013-08-19 22:09) 

やぶお

いやあ、あるぷすのまきばさん、お気持ちわかります。
私も小づかいをはたいて、
ネガの現像を頼み、出来上がってきたプリント袋を開けてみるときのわくわく感。
でもほんんどの写真が不出来だった若いころの思い出・・・
まったくあるぷすのまきばさんと同じだなあと思いました。

ジェット機の大人撮り・・・180枚強撮影とはすごい・・・
でもその中に美しいお写真が三枚も・・・
これがデジカメの醍醐味ですね。


by やぶお (2013-08-20 20:04) 

あるまーき

やぶおさん

コメントありがとうございます。
あの、現像から上がってきた写真を、袋から取り出すときのドキドキワクワク...、イヤな思い出も多いですが、いまとなっては懐かしいものです。

夜の空港、特に滑走路・誘導路は色とりどりの照明に照らされ、上手く撮れば画になりそうな気がするのですが...
また、挑戦してみたいと思います。
by あるまーき (2013-08-20 22:15) 

Cedar

どんどん撮って、良いものチョイス~フィルム時代は一部のリッチ層しか出来なかった撮影方が誰でも楽しめるのは良い時代になりました。
と頭では分かっているのに、ついつい『まだまだ~』と引きつけ過ぎて失敗!なんて事を今だにやってます。
by Cedar (2013-08-21 07:39) 

あるまーき

Cedarさん

コメントありがとうございます。
フィルム時代にそんなことができたリッチ層が羨ましい...
今の機材ではなくなりましたが、以前の愛機(初代EOS 5D)の頃、連写しすぎて、バッファーが足りなくなったのか、いざ、列車が自分の目の前に来たとき、シャッターが切れなくなって撃沈...という寂しい経験もしております。やはり、引きつけて、一発勝負というのが鉄道写真の王道かも知れません。
by あるまーき (2013-08-21 09:26) 

oomori

デジタルになって、写真は、パソコンで見るものになってしまいました。

フィルムの頃は、現像してもらった写真をうまく撮影できているか、ドキドキしながら、見るのも楽しみでしたし、アルバムに保存しておくという楽しみ方もありました。

今では、撮ることばかりで、じっくり鑑賞することが減ってしまいました。

逆にプリクラなどを利用している世代のほうが、お手軽に撮影できるし、コンビニなどでも簡単に印刷できるので、紙媒体の写真に触れることが多いのではないでしょうか?

by oomori (2013-08-23 12:59) 

あるまーき

oomoriさん

コメントありがとうございます
仰るとおり、写真というものがPC画面で見るものになってしまいましたね。自分も写真印刷用のプリンターも購入しましたが、あまり使っていません。
しかも、写真をPCで見ると、フィルム時代には考えられなかったような倍率で拡大表示することが可能になり、その分、「ボロ」が見えやすくなったり、機材の限界が明確にわかってしまったり...
と、デジタルになって、PCで写真を見ることになったことが、いろいろと不都合なことをもたらしているのも確かなことみたいです。
今後はデータ保存に関する問題点なども現れてくるような...
by あるまーき (2013-08-23 23:14) 

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