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16.春が来た千里のカーブで。 [飛越ゴハチを追った日々]

2009年3月18日 晴れ

このときは、富山で3日連続で「飛越ゴハチ」を追い続けた。
朝6時20分頃、富山駅の高山線ホームに立つのも毎回恒例。

ここで、越中八尾から満員の通勤通学客を運んできたゴハチニハチを
一目見て、跨線橋を駆け上がり、改札前の1番ホームから
すぐに発車する、キハ120×3の越中八尾ゆきに乗り込む。

IMG_0189.JPG
【2009年3月18日6時18分】 高山本線・富山駅
<撮影データ>
Canon PowerShot SX100 IS
焦点距離 16.1 mm 露出 F3.5 1/80秒 ISO400 WBオート

飽きもせずに、同じようなカット(→ こちら)だが、ホームの明るさが全然違う。
だいぶん日が長くなってきた。季節の移ろいをホームで感じるのだった。

この日は、千里のカーブへ。
2008年3月にはじめて「飛越ゴハチ」の魅力を知り、ちょうど1年。
夏の能登半島のイベントで、国鉄急行色に復元されたゴハチニハチが
高山線を走るようになってからも、すでに何回も訪れていたので、
同じ千里のカーブでも少しでも違う雰囲気の写真を撮りたいと狙っての訪問だった。

IMG_4651.JPG
【2009年3月18日8時10分】 高山本線・千里-速星
<撮影データ>
Canon EOS 5D/EF35-350/3.5-5.6L USM
焦点距離 95.0 mm 露出 F7.1 1/800秒 ISO200 WBオート 三脚使用

ほんの数十メートルだけだが、普段より速星よりに立って、
カーブを曲がりきったあたりで、スッキリとした列車写真を狙ったり...

IMG_4659.JPG
【2009年3月18日9時15分】 高山本線・速星-千里
<撮影データ>
Canon EOS 5D/EF35-350/3.5-5.6L USM
焦点距離 80.0 mm 露出 F7.1 1/800秒 ISO200 WBオート 三脚使用

冬枯れの田んぼも悪くはないが、
緑の中を走り抜けていく、真っ赤なポルシェ、じゃなくて、国鉄色のゴハチも最高。
あまり得意でない、インカーブからの側面がちなカットとか、

IMG_4677.JPG
【2009年3月18日10時08分】 高山本線・千里-速星
<撮影データ>
Canon EOS 5D/EF35-350/3.5-5.6L USM
焦点距離 130.0 mm 露出 F5.6 1/800秒 ISO200 WBオート 三脚使用

このカーブの先の速星方の踏切から雪を抱いた山々をバックにして撮ったりとか、
色々と挑戦してみた。側面に光が回っていないが、これはこれで満足。

……  ……

何か、いつも同じ写真ばかり...という感じもするが、
この千里のカーブに丸3年通い詰めて、季節の移り変わりというものを
本当に実感した気がする。

列車待ちの間に、意識が朦朧としてくるような夏の日も、
寒さで手足の感覚がなくなるような真冬の日にも、
実りの秋にも、水田に水が入る春の時期にも...

どの時期にも千里のカーブはゴハチニハチを引き立てる名舞台だったと思う。

カメラの機種だけグレードアップしても、腕はまだまだ素人だが、
それでも、車両アップだけの写真から“季節”や“人々の姿”を入れた写真に、
撮り方が変化していく、そういうきっかけを与えてくれたのは、
千里のカーブだった気がするのだ。

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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コメント 4

とーる

キハ58w0を見ると、東北各地で網目のように走っていた急行列車を思い出します。
武骨なデザインでしたが、好きな国鉄車両の一つです^^
記録できて羨ましい☆
by とーる (2012-03-31 14:38) 

@赤坂

見慣れている場所で何度も撮影すると飽きてくるものですが、それも積み重なると様々な変化を感じることができる・・・ふいに、日本にハッキリとした四季があって良かったと思いました。

新しい撮影スポットを探すのも大切かもしれませんが、定点で観察する肝tも大切ですね。
by @赤坂 (2012-03-31 22:11) 

あるまーき

とーるさん

コメントありがとうございます。
キハ58にはまったのは、山陰本線を訪れたときからでした。
でも、その山陰では納得のいく1枚を撮ることができず、それが高山線に3年間も通い詰めるキッカケとなりました。
北陸にこれだけでかけながら、食パン電車にも、「雷鳥」にも、EF81にも目もくれずゴハチニハチだけを追い続けました。あの、飾らないデザインがとても気に入っていました。

まだまだ、このシリーズ、最後の2011年3月11日分まで続けていくつもりですから、よろしければ、また、ご覧下さい。
by あるまーき (2012-03-31 22:14) 

あるまーき

@赤坂さん

いつもコメントありがとうございます。
本当に四季の変化があるというのは、素晴らしいことですね。その中でも富山平野は四季ごとに様々な表情を見せてくれる、とても魅力的な土地だと思います。

本当は、もっと「冒険する」というか新規の撮影地を開拓するのもありだったんでしょうが、兎に角、ゴハチニハチは、「いつなくなるか、わからない」という強迫観念のようなものの中で撮っていた3年間でしたので、とりあえず、毎回、確実にゴハチニハチの姿を記録できるように...ということを第一に考えたのが、毎回、同じような場所ばかり、となってしまったのも確かです。
by あるまーき (2012-03-31 22:24) 

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