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さぁ、最後の「ちてつ顔」を撮りに(前半3)また、えっちゅうさんごう [雷鳥色の電車たち[富山地鉄]]

久々に、やりたくもない残業をしていたら...(注 : 「残業手当」のない職種です)
夜遅くに戻ってきた同僚に、思いっきり驚かれてしまった<変態鉄>。

アレもしたいココも行ってみたい...「<撮り鉄>の秋」。
でも、今年もそう言っている間に終わってしまいそうな。月末の“出撃”に向けて
準備とか下調べとか...

ホテルの予約だけは数ヶ月前に確保しているのだが、ヒコーキも高速バスも何も
予約を入れておらず。実はそのお休みの期間、最近になって気づいたのだが
「即位礼正殿の儀」のところに重なっているのである。交通規制とか何とか...
そう思うとちょっと憂鬱で。意表をつくような形で、ちょっと意外な経路で
行ってみようかと思っている今日この頃。でも、その“下調べ”(プラン作り)を
している余裕がなくて。

また、出発直前になって焦るパターンだろうか。

それは9月の富山地鉄への“出撃”もよく似ていた。

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【2019年9月25日10時17分】 富山地鉄上滝不二越線・稲荷町駅

「たぶん、撮れそうだ」で行ってみたところが...

……  ……

2019年9月25日(水)晴れ

今回の撮影行は、引退の決まった10020形と14720形、地鉄の「20形電車」に
(<変態鉄>として)お別れを告げるのが最大の目的。

10020形が車庫で休んでいる姿は撮ったが...

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【2019年9月25日10時51分】 富山地鉄・電鉄富山駅

14722編成がやってくるかも知れない訳で。それにわずかな期待を...
再び電鉄富山駅から立山ゆきで向かったのは越中三郷駅だった。

いままで何回も撮ってきた電車ではあるが、やはり、最後とあっては
悔いの残らないよう、バッチリと、無難に走行写真を撮っておきたいところ。
ただ、やはり、どこの路線でも気になるのは線路周りの雑草。
せっかくだったら、足回りまで隠すものがない場所でスッキリと撮りたい。

でも...

「秋らしい写真」も少しは撮ってみたくて。

やはり富山といえば穀倉地帯、秋の田んぼとかコスモスとか...
とはいえ、稲穂にはちょっと遅かった。すでに稲刈りが済んで、刈り取られた
稲が再度、芽吹いたようで田んぼは萌黄色をしているところもあって。う~ん。

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【2019年9月25日11時18分】 富山地鉄本線・越中三郷-越中舟橋

でも、その機会はすぐにやってきた。
なぜなのか線路沿いの1区画だけ稲刈りが終わって居ない田んぼが残っていて。

<変態鉄>が乗ってきた電車の後続の第1027列車、上市ゆき。
「60かぼちゃ」の運用である。
富山地鉄の車輌の塗装方針というのは本当に謎。「かぼちゃ」色は京阪から来た
電車だけの専用色...と誤解されている方もいるが、地鉄生え抜きの14760形も
一部がこの塗装になっていて。ちなみに、10020形も最後まで残った第3編成が
「だいこん」色で、先に廃車になった2編成は「かぼちゃ」色だったのだから...。

ほぼ東西に走る線路、正午に近づき、列車のサイドに陽が当たって。
緑と黄色の鮮やかな塗色は、こういうシーンではよく映えるのである。

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【2019年9月25日11時33分】 富山地鉄本線・越中舟橋-越中三郷

続いて、第8322列車、これまた立山からの、夏期間限定の増発列車である。
14760形の運用、こちらは「だいこん」色である。自分にとってはこちらの方が
「地鉄電車の色」という感じなのだが...
沿線のチビッコたちには「かぼちゃ」が人気のようで。

三脚は3段の脚のうち1段だけにして、後は畳んだまま。しゃがまないとカメラが
触れないローアングル。こういうとき、“RP”は“5D MkⅢ”より操作しやすい。
田んぼの広さは、2両編成にギリギリで。これ、もうちょっと引けば隣の草むらが
写ってしまう、ギリギリの構図なのである。

この写真の左側に踏切があって、そのヨコが越中三郷駅。無人化されて久しいが
上下列車が交換可能な駅であることには変わらず。日中も頻繁に...

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【2019年9月25日11時34分】 富山地鉄本線・越中三郷-越中舟橋

第8322列車の到着を待って、入れ替わりに発車したのは第321列車。これまた
立山ゆきの電車である。こちらは「30かぼちゃ」、もと京阪特急の3000系である。

ということで、「秋の田んぼと地鉄電車」は、これくらいにして。

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【2019年9月25日11時37分】 富山地鉄本線・越中三郷-越中舟橋

100 mほどだろうか、越中舟橋方向に畦道を進めば、やがてお墓のヨコの小さな踏切。
昨年の8月、ここの踏切で「特急 立山号」のヘッドマーク付きの14760形を撮って
いたので(→ こちら)「今日もここで撮れば...」と、そのつもりだったが...

踏切カブリツキでも線路回りの雑草をかわすのが困難で。う~ん。

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【2019年9月25日11時41分】 富山地鉄本線・越中舟橋-越中三郷

ということで、もう1つ先の踏切...そちらも第4種踏切だが。
そこに向かって歩いていると、途中で向こうの方の踏切機が鳴り出して。

やって来たのは14760形、宇奈月温泉からの第130列車である。
慌てて撮ったので、写真としてはダメダメだが、でも、線路回りを見ると...。
なぜかこの部分だけ、路盤が見えるくらいまで草が刈ってあって。

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【2019年9月25日11時43分】 富山地鉄本線・越中三郷-越中舟橋(後追い)

ということで、記録性重視の列車写真にはうってつけの場所だったのである。
ただ、ちょっと悩ましいのは後ろに紅白の高圧鉄塔が“デーーン!!”と、
圧倒的存在感を示していること。それをかわしつつ、確実に2両編成が収まるように
構図決め。

そして、この地点、有名なのは...

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【2019年9月25日12時05分】 富山地鉄本線・越中舟橋-越中三郷(後追い)

いわゆる“散居村”といえば県西部の砺波平野が有名だが、富山平野にも古い農家
には、屋敷のまわりを大きな木で囲んだような...
そういうつくりの大きな農家がいくつも見られる。そんな“富山らしい”農家を
バックに、第1030列車、上市からの電鉄富山ゆきは、先ほど稲穂を入れて
サイドから撮った電車が上市駅で折り返してきた電車である。

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【2019年9月25日12時07分】 富山地鉄本線・越中三郷-越中舟橋

すぐにやって来た下り電車は第1031列車。上市ゆきは「30かぼちゃ」である。
お昼をまわって下り列車のアタマに光がまわらないのは仕方ないが、でも、
反対側にも光はまわっておらず...。

さて、この区間。本線と立山線が乗り入れているので列車本数は多く地方私鉄とは
思えない位に頻繁に電車がやって来る。実際、稲荷町駅から立山線が分岐する
寺田駅までで上下列車の行き違いができないのは数年前にできた新庄田中駅だけ。
来るときは数分間隔でやってくるが、でも、パッタリ止むタイミングもあって。

住宅も多いが、基本的に見晴らしの良い場所。
上り列車なら、越中舟橋駅の近くから捉えられる。「もしかして...」

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【2019年9月25日12時22分】 富山地鉄本線・越中舟橋-越中三郷

そう、やって来たのは地鉄の“最長編成”、アルプスエキスプレス車。
3両編成は他にもあるが、車体長が長いのが16010形、かつての西武レッドアロー
なのである。それに気づいてズームを少し回して。
少し遅れ気味、第324列車は立山からの電鉄富山ゆき。3連でキャパの大きい
観光列車たちは、軒並み立山線主体の運用に入っているわけで。

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【2019年9月25日11時43分】 富山地鉄本線・越中三郷-越中舟橋(後追い)

それとすれ違ってやって来るのは、第323列車の立山ゆき。
こちらは「60だいこん」、やはり地鉄電車はこのカラーで無いと。

次々に電車はやって来るのだが、でも、14722編成には会うことができず。
ずっと撮っていたいのだが、でも、空腹もあって。“出口戦略”というか、
帰る時刻をどうするか...そんなことを考えつつ、もうしばらくカメラを構え
続けていたのだった。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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