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ココロかカラダか!? DD13型の面影を探して(2)蘇我だが... [その他の鉄話]

最近は、なぜか“出撃ラッシュ”、拙ブログも<速報版>が続いてしまい、
何を記事にしたのか、書いている当の自分も忘れてしまいがちで。

一昨日は開館10年で初訪問となった大宮の鉄道博物館へ。

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【2017年11月8日12時42分】 埼玉県さいたま市大宮区・鉄道博物館

ボンネットに1灯だけ、“弱馬力型”と呼ばれるDD13形ディーゼル機関車の1号機、
ここから国鉄だけで600両以上、同型が私鉄の貨物輸送用にも製造され
液体式ディーゼル機関車の量産第1号として時代を切り開いた...

そんなDD13形の生き残りや発展形はいまも各地の臨海鉄道に残っている。

と、無理矢理、話を繋いだところで、引き続き...というか、プロローグまでで
止まっていた10月24日の京葉臨海鐵道撮影記。

……  ……

京葉臨海鉄道というのは千葉市の南東の端にあたる蘇我駅、サッカーチームの
ホームタウンでもある駅、その駅構内では貨物列車の機関車交換も行われる。
そこから分岐して、まさに名前の通り、海沿いへ。内房線と1キロ程度の間隔で
海沿い...というか、湾岸道路に寄り添う形で木更津の手前まで伸びている路線。

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【2017年7月12日12時41分】 内房線・蘇我駅

蘇我駅の先にはJR貨物の機関区があって、その少し先には千葉貨物駅。
ここが京葉臨海鉄道の拠点にあたる。広大な貨物ターミナルには貨車庫や機関庫も。
運転系統は、ダイヤ上、(JR線~)蘇我-千葉貨物間と千葉貨物以南の区間に分かれ。

どちらも、DD13系類似のKD55形、KD60形ディーゼル機関車が牽引にあたる。
貨物専業の路線だが、石油輸送、そのほか、沿線の工場向けのコンテナ貨物各種。

港湾部の工業地帯だけに“入れそうで入れない場所”が多いのも特徴。
事前に調べてきた撮影地の最寄り駅は内房線の浜野駅か八幡宿駅から徒歩。
件の千葉貨物駅のすぐ南側にある村田川鉄橋が良いというのだが...


2017年10月24日(火)くもり

東京駅の地下ホームから、予定より少し早い快速・千葉ゆきに乗ることができた。
平日8時といえば、朝ラッシュのピーク時、座れないのは覚悟の上だったが、
でも、新日本橋駅で目の前の席が空いて。

千葉駅では内房線の適当な接続電車が無くて。仕方なく外房線で「とりあえず蘇我!!」。

普段、JR貨物の電気機関車が休んでいるのが見られる駅構内は...

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【2017年10月24日8時41分】 内房線・蘇我駅

もともと貨物列車の居ない時間帯なのか、あるいは...
駅構内には、なぜか255系特急型電車が休んでいるだけで。

前日、10月23日、関東地方は台風の被害があって。この日、小湊鐵道は牛久以遠が
運転見合わせとなっていたのだった。

蘇我駅から海側に出て住宅地の中を歩いて行くと10分くらいで、住宅街の中、
カーブを描いた単線非電化の路線が姿を現す。その先、“蘇我陸橋”も同線の
定番撮影地...という情報を事前に掴んでいたが、その蘇我陸橋、臨海鉄道を俯瞰できる
場所に行こうとすると、柵などは無いものの「私有地につき、立ち入り禁止」。
その先は、たしかに東京電力の発電所だが...

守衛さんが居るわけでも門があるわけでも無く。でも...

珍しい列車があるときは多数の<鉄>が訪れるとも書かれていたので、
もしかしたら<鉄>くらいは“お目こぼし”があるのかも知れないが...

でも、「立ち入り禁止」とまで書かれたところで、いつ来るか、自信の持てない
列車を待つのも。というわけで、湾岸道路に出て。

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【2017年10月24日9時14分】 千葉市中央区塩田町付近

通い慣れた水島臨海鉄道の“本拠地”、倉敷貨物ターミナルの周囲も似たような感じ。
歩道は荒れ果てた感じ、道路を行き交うのは大型トラックが中心、でも...

大きな違いは、フェンス1つ隔てて線路も構内も一望できる倉タに対して、湾岸道路と
線路の間にはJFEの製鉄所(?)があって。「この向こうに線路があるはず」と信じて
ただ歩くだけ。

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【2017年10月24日9時16分】 千葉市中央区浜野町付近

ようやく目の前に姿を現した、この案内看板。ホッとすると同時に、テンションも
上がってくるわけで、足早に路地に入ると...

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【2017年10月24日9時20分】 京葉臨海鉄道臨海本線・千葉貨物駅付近

正面が千葉貨物駅である。
バッグからEOSくんを取り出して...

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【2017年10月24日9時20分】 京葉臨海鉄道臨海本線・千葉貨物駅付近

すぐ目の前にはタキ、タンク貨車。そしてコキ、コンテナ貨車が並んでいるのが
見えるのだが、残念ながら機関車の姿を見つけることは出来ずに。

う~ん。

湾岸道路に戻って引き続き。線路沿いを歩こうにも湾岸道路と千葉貨物駅の間には
千葉市の下水処理場(?)があって、やはり線路から離れて湾岸道路を迂回する他ない
ようで。初訪問だけあって、線路が見えない状態が続くというのは精神的にも...

……  ……

さらに歩くこと20分ほど。千葉市と市原市の境界にあたるのが村田川という
小さな川なのである。海のすぐ近く、ボートなどが係留されているのだが、
工場が点在する中を流れる小さな川...、正直、あまり環境の良さそうな場所でも無く。

その川沿いを歩いて行くと、正面に立派なトラス鉄橋が見えてきた。

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【2017年10月24日12時30分】 京葉臨海鉄道臨海本線・千葉貨物-市原分岐

工業地帯の貨物線、沿線風景は...だが、その中で撮影好適地として名が上がっていたのが
この村田川鉄橋だったのである。

ただ、この鉄橋の袂から線路を横切って釣りに行く人が多いようで。
鉄橋の横(鉄道敷地内!!)に自転車や釣り道具を置いている人もいて。
撮る側としては実に悩ましい場所だったが...

それ以上に。鉄橋のすぐヨコで撮るとバランス良く撮れない。
標識柱などをかわすためにも少し下がりたかったのだが...

この鉄橋の袂から数メートル下がったところには...

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【2017年10月24日9時52分】 千葉県市原市八幡浦付近

前日の台風のせいだろうか、水たまりと言うよりも、むしろ池ができていて。
深いところでは、ゆうに10 cmを越えていそうな。もちろん、水質も...
見るからに汚そうで。釣りに来る人だろうか、そんな中、ここを通るクルマは
ほぼすべてが大型トラック。

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【2017年10月24日12時27分】 千葉県市原市八幡浦付近

情け容赦なく、思いっきり水しぶきを上げて...
“池”の水面には大きな波が...。さすがの<変態鉄>も、この状況では撮る気に
なれなくて。

「不戦敗!?」
<撮り鉄>として、撃沈より辛い結果である。そんなこともアタマをよぎって...
撮影地にはたどり着いて、でも、カメラを構えること無く撤退する...、<撮り鉄>
として一番辛いのは“不戦敗”。

「運転日を間違えた」「躓いて転んだ」...、過去、何度となく経験してきたのだが。
そんなこともアタマをよぎったが、でも、ここまで来て。

村田川鉄橋がダメなら、近くで、せめて機関車の姿だけでも...

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【2017年10月24日9時48分】 京葉臨海鉄道臨海本線・千葉貨物-市原分岐

と、当てもなく千葉貨物駅の方に歩き出すと、突然、踏切が鳴り出して。

慌てて、その踏切近くでカメラを構えると、ちょっと角張った車体のKD604号機が
牽引する石油タンク列車。

手元の資料では、千葉貨物 9:48発の浜五井ゆき・石油返送列車というのが
載っていて。たぶん、それ。

そう、ここで漸く手元の資料が、ある程度、信頼できることが確認されたわけで。
編成後部は切れてしまって、列車写真としては合格点にはほど遠い出来映えながら、
でも、動いている列車の姿を1枚とることが出来たら、それだけで気分は...

テンションも上がってきた。市原方面へと線路沿いの道を歩きながら
撮影地を探してみることにした。(つづく)

……  ……

「朝、起きられれば...」という条件付きで、明日は出撃予定。
その場合、またまた、明日の記事は<速報版>になります。う~ん。

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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