DD13型の面影を探して(1)ココロかカラダか!? [鉄分の濃い旅行記録]
国鉄世代のディーゼル動車と、各地に残ったトラム。そればかり撮っている
<変態鉄>だが、それがなぜ今!?
【2017年10月24日12時13分】 京葉臨海鉄道臨海本線・千葉貨物-市原分岐
臨海部の貨物専業の路線を被写体にしようと思ったのか...
その理由を語るには、「DD13形」というディーゼル機関車のお話から。
…… ……
自分にとって、次の“出撃”が、その前の出撃先で決まる場合が少なくない。
今回も倉敷貨物ターミナルで。キハ205の「体験乗車会」の後は撮影会。
激しい雨の降り続く中、行われた撮影会。多くの方がキハ205に注目している中。
「国鉄DD13型と同じDMF31系エンジンを積んで、倉敷市交通局時代に製造」
倉敷貨物ターミナルと東水島の間の線内の貨物列車を牽くだけ。
そんな地味な役回りのセンターキャブのディーゼル機関車、そのDD50について
話を聞く中で。
【2016年6月12日11時15分】 岡山県津山市大谷・まなびの鉄道館
国鉄の事実上、初めての量産型液体式ディーゼル機関車がDD13形式。
(このほか、初期には「電気式」というのも製造された。DF50形も100両以上が製造されている)
そこで採用されたのが6気筒のDMF31系エンジン。これにより貨物ヤードや車両所の
入換作業の“無煙化”が達成されることになった。
【2008年8月16日10時15分】 美祢線・四郎ヶ原駅
DMF31エンジンをV字型に2個合わせるような構造の12気筒のDML61Zエンジン、
幹線用ディーゼル機関車の“完成版”DD51形が600両以上製造され、非電化幹線の
“主役”となっていく。
さらに、このエンジンを使った汎用的なディーゼル機関車として、1966年から
1100両以上が製造されたのがDE10形。
【2015年9月5日12時00分】 水島臨海鉄道港東線・水島-東水島
世界でも稀。支線区の旅客・貨物列車牽引、もちろん本線でも。
ヤード内での入換動車、傍系にはラッセルヘッドを付けた除雪用機まで...
1両で何でもできる機関車だったのである。ちなみに国鉄からJR旅客6社と貨物、
全部に承継された唯一の形式なのである。
これが“完成形”となって、DD13の活躍の場は順次、奪われることになって
国鉄時代にDD13ディーゼル機関車は全車廃車となってJRには1両も継承されなかった。
<変態ガキ鉄>が「趣味活動」を始める直前の時期に、まさにタッチの差で
実見することがなかった機関車でもあるわけで。
それにしても貨物ヤードの入換が“本業”という地味な役回りの機関車だと
保存例も少なく。
【2017年9月2日16時53分】 岡山県備前市西片上付近
そう、ココ。同和鉱業片上鉄道線では貨物・客車列車牽引に自社発注のDD13が
ずっと使われていて。吉ヶ原で1機が動態保存され...ているが、動いているところを
見たことが無い。先日訪れた片上駅跡にも1機が静態保存されていた。
ということで、動いているDD13形は撮ったことが無かったのである。
…… ……
ちょっと、ここからが話が複雑になって...
東日本を中心に「臨海鉄道」という名の鉄道会社がいくつかある。
あまり、話題にならないのは、大半が臨海部の工業地帯を走る貨物専業の鉄道
だからだろうか。昭和30年台から40年台にかけて、国鉄・沿線自治体と沿線に
進出した企業で出資した、いまでいうところの「第3セクター」である。
【2017年9月4日6時47分】 水島臨海鉄道水島本線・浦田-弥生
その臨海鉄道には、DD13形が多く残っているのである。
DE10タイプの機関車を新製したのは、水島臨海鉄道のDE701(国鉄DE11形に準拠)と
愛知県の衣浦臨海鉄道だけ。あとはDD13形を国鉄から譲受するか、同系車を
自社発注したからである。
時期的に考えれば、臨海鉄道発足当時、新製されていたDE10形に合わせれば
良かったはずだが...、
AAA-Bという1軸台車3つと2軸ボギー台車という特殊な構造が嫌われた、とか、
理由には諸説あるが、なぜか1世代前の機関車を新製したのである。
【2017年10月24日10時13分】 京葉臨海鉄道臨海本線・市原分岐-千葉貨物
さすがに換装され、オリジナルのDMF31エンジンが残っているものはないが、
最近になって新製された機関車もDD13のスタイルを受け継ぐ車体で製造されている。
【2017年10月15日13時54分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル
というわけで、水島臨海鉄道DD50形を見て思い立った「DD13形を探す旅」、
その目的地は、内房線の蘇我駅から海沿いを木更津近くまで走る京葉臨海鉄道。
キハを撮りに行くときに内房線の車窓から見かけることはあったのだが、
撮りに訪れるのは初めてで...
…… ……
まず、運転ダイヤが分からない。
貨物専用線となれば公式サイトを見ても時刻表は公表されていないのが通常。
ネット上には趣味者が自主的に作って公開している時刻表がいくつかあったが、
書かれていることが少しずつ違っており。
荷主は沿線の製油所やメーカーなどの大手企業。その生産の都合で随時、運行の
変更も行われており。しかも、当日の状況ひとつで、臨海鉄道線内の運転時刻は
30分~1時間程度の早発、延発は日常的にあるようで...。
(京葉臨海なら、JRの貨物列車に継承する蘇我駅のダイヤに影響しなければ...)
しかも前日は、関東地方も台風の影響を受けていて...
「行ったとしても、撮れるかどうかはわからない」という中での出撃だった。
2017年10月24日(火)くもり
井の頭線から明大前駅で7時前の特急・京王線新宿ゆき。
新宿までは、いつもの通勤経路と同じ。ただ時間帯が違うだけだが、この朝は...
【2017年10月24日6時50分】 京王電鉄京王線・京王線新宿駅
ぬぁんと、やって来たのは5000系。来春、京王線にも新宿-京王八王子・橋本間に
座席指定制列車を設定するとのことで導入された新車だが、現在はロングシート状態に
固定して通常運用に入っている...と知っては居たが、別に狙ったわけでも無く。
ちょっと早めの通勤客で混雑が始まっている時間帯だったが、新宿駅ではホーム端で。
やはり、スマホのカメラを向けて記念撮影していく会社員の方も多いようで。
朝7時に新宿駅に来たのは、新線新宿駅にある京王系のカレー屋さんの開店時刻。
職場から徒歩2分、仕事が忙しいときにはちょっとした合間にカレーを食べに来る。
そんな、いつもの店で朝食を済ませ、中央線で東京駅へ。でも...(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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<変態鉄>だが、それがなぜ今!?
【2017年10月24日12時13分】 京葉臨海鉄道臨海本線・千葉貨物-市原分岐
臨海部の貨物専業の路線を被写体にしようと思ったのか...
その理由を語るには、「DD13形」というディーゼル機関車のお話から。
…… ……
自分にとって、次の“出撃”が、その前の出撃先で決まる場合が少なくない。
今回も倉敷貨物ターミナルで。キハ205の「体験乗車会」の後は撮影会。
激しい雨の降り続く中、行われた撮影会。多くの方がキハ205に注目している中。
「国鉄DD13型と同じDMF31系エンジンを積んで、倉敷市交通局時代に製造」
倉敷貨物ターミナルと東水島の間の線内の貨物列車を牽くだけ。
そんな地味な役回りのセンターキャブのディーゼル機関車、そのDD50について
話を聞く中で。
【2016年6月12日11時15分】 岡山県津山市大谷・まなびの鉄道館
国鉄の事実上、初めての量産型液体式ディーゼル機関車がDD13形式。
(このほか、初期には「電気式」というのも製造された。DF50形も100両以上が製造されている)
そこで採用されたのが6気筒のDMF31系エンジン。これにより貨物ヤードや車両所の
入換作業の“無煙化”が達成されることになった。
【2008年8月16日10時15分】 美祢線・四郎ヶ原駅
DMF31エンジンをV字型に2個合わせるような構造の12気筒のDML61Zエンジン、
幹線用ディーゼル機関車の“完成版”DD51形が600両以上製造され、非電化幹線の
“主役”となっていく。
さらに、このエンジンを使った汎用的なディーゼル機関車として、1966年から
1100両以上が製造されたのがDE10形。
【2015年9月5日12時00分】 水島臨海鉄道港東線・水島-東水島
世界でも稀。支線区の旅客・貨物列車牽引、もちろん本線でも。
ヤード内での入換動車、傍系にはラッセルヘッドを付けた除雪用機まで...
1両で何でもできる機関車だったのである。ちなみに国鉄からJR旅客6社と貨物、
全部に承継された唯一の形式なのである。
これが“完成形”となって、DD13の活躍の場は順次、奪われることになって
国鉄時代にDD13ディーゼル機関車は全車廃車となってJRには1両も継承されなかった。
<変態ガキ鉄>が「趣味活動」を始める直前の時期に、まさにタッチの差で
実見することがなかった機関車でもあるわけで。
それにしても貨物ヤードの入換が“本業”という地味な役回りの機関車だと
保存例も少なく。
【2017年9月2日16時53分】 岡山県備前市西片上付近
そう、ココ。同和鉱業片上鉄道線では貨物・客車列車牽引に自社発注のDD13が
ずっと使われていて。吉ヶ原で1機が動態保存され...ているが、動いているところを
見たことが無い。先日訪れた片上駅跡にも1機が静態保存されていた。
ということで、動いているDD13形は撮ったことが無かったのである。
…… ……
ちょっと、ここからが話が複雑になって...
東日本を中心に「臨海鉄道」という名の鉄道会社がいくつかある。
あまり、話題にならないのは、大半が臨海部の工業地帯を走る貨物専業の鉄道
だからだろうか。昭和30年台から40年台にかけて、国鉄・沿線自治体と沿線に
進出した企業で出資した、いまでいうところの「第3セクター」である。
【2017年9月4日6時47分】 水島臨海鉄道水島本線・浦田-弥生
その臨海鉄道には、DD13形が多く残っているのである。
DE10タイプの機関車を新製したのは、水島臨海鉄道のDE701(国鉄DE11形に準拠)と
愛知県の衣浦臨海鉄道だけ。あとはDD13形を国鉄から譲受するか、同系車を
自社発注したからである。
時期的に考えれば、臨海鉄道発足当時、新製されていたDE10形に合わせれば
良かったはずだが...、
AAA-Bという1軸台車3つと2軸ボギー台車という特殊な構造が嫌われた、とか、
理由には諸説あるが、なぜか1世代前の機関車を新製したのである。
【2017年10月24日10時13分】 京葉臨海鉄道臨海本線・市原分岐-千葉貨物
さすがに換装され、オリジナルのDMF31エンジンが残っているものはないが、
最近になって新製された機関車もDD13のスタイルを受け継ぐ車体で製造されている。
【2017年10月15日13時54分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル
というわけで、水島臨海鉄道DD50形を見て思い立った「DD13形を探す旅」、
その目的地は、内房線の蘇我駅から海沿いを木更津近くまで走る京葉臨海鉄道。
キハを撮りに行くときに内房線の車窓から見かけることはあったのだが、
撮りに訪れるのは初めてで...
…… ……
まず、運転ダイヤが分からない。
貨物専用線となれば公式サイトを見ても時刻表は公表されていないのが通常。
ネット上には趣味者が自主的に作って公開している時刻表がいくつかあったが、
書かれていることが少しずつ違っており。
荷主は沿線の製油所やメーカーなどの大手企業。その生産の都合で随時、運行の
変更も行われており。しかも、当日の状況ひとつで、臨海鉄道線内の運転時刻は
30分~1時間程度の早発、延発は日常的にあるようで...。
(京葉臨海なら、JRの貨物列車に継承する蘇我駅のダイヤに影響しなければ...)
しかも前日は、関東地方も台風の影響を受けていて...
「行ったとしても、撮れるかどうかはわからない」という中での出撃だった。
2017年10月24日(火)くもり
井の頭線から明大前駅で7時前の特急・京王線新宿ゆき。
新宿までは、いつもの通勤経路と同じ。ただ時間帯が違うだけだが、この朝は...
【2017年10月24日6時50分】 京王電鉄京王線・京王線新宿駅
ぬぁんと、やって来たのは5000系。来春、京王線にも新宿-京王八王子・橋本間に
座席指定制列車を設定するとのことで導入された新車だが、現在はロングシート状態に
固定して通常運用に入っている...と知っては居たが、別に狙ったわけでも無く。
ちょっと早めの通勤客で混雑が始まっている時間帯だったが、新宿駅ではホーム端で。
やはり、スマホのカメラを向けて記念撮影していく会社員の方も多いようで。
朝7時に新宿駅に来たのは、新線新宿駅にある京王系のカレー屋さんの開店時刻。
職場から徒歩2分、仕事が忙しいときにはちょっとした合間にカレーを食べに来る。
そんな、いつもの店で朝食を済ませ、中央線で東京駅へ。でも...(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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