2017夏、中国地方へ(3)清流線の旅 <前編> [鉄分の濃い旅行記録]
大相撲が始まっているのだが、異例の展開。休場者が相次いでおり。
とうとう、宇良と高安まで。力士の大型化とか巡業日程の過密化とか...
いろいろな分析と評論がネット上にも出ているのだが。
水曜日は公休日、TVでゆっくり観戦しようと思っているものの...う~ん。
そのほかにも、自分のまわりは仕事も何も...
ちょっと“悪い流れ”に入ってしまったような。
【2015年1月18日12時03分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル
楽しみにしているのは、コチラ。
明日、14日には新宿駅の「みどりの窓口」に立ち寄る予定。
ただ心配なのは、朝から倉敷市駅で発売される1日乗車券を手にしないと
キハ205“体験乗車会”には参加できないこと。「サンライズ」号で倉敷駅に
到着できるのは7時前。どれくらいの行列ができているのか、まだ1ヶ月前だが
ちょっとドキドキしている。10月の“出撃”を楽しみにしながら、このイヤな
時期を乗り越えたいと思っている。
さて、というわけで、8月30日の錦川清流鉄道の話題。
30 kmあまりのローカル線に“初乗り”である。
…… ……
2017年8月30日(水)晴れ
岩国駅のベンチに座って待っていると、9時半過ぎ、水色のディーゼル動車が到着。
いよいよ、錦川清流鉄道の旅である。前記事でも触れた通り、気になっているのは
錦川駅に居るはずのキハの存在。
でも、「清流線」の車窓風景というのもひとりの<鉄>として楽しみである。
【2017年8月30日9時33分】 岩徳線(錦川清流線)・岩国駅
では、<鉄>ブログとして、錦川清流線について、ちょっと。
相変わらずのテキトーな解説。
清流線の“歴史”は意外と古い。1922年(大正11年)4月、改正鉄道敷設法に
「山口県岩国ヨリ島根県日原ニ至ル鉄道」が予定線として記載された。
日原というのは“山陰の小京都”津和野から益田に向かって3駅進んだところ。
つまり、広島や岩国、山口県東部地方と島根県西部、石見地方を結ぶ“陰陽連絡”の
ルートの1つとして計画された路線だった。岩国(川西)から錦町まで約33 kmの
通称・岩日南線、錦町から約40 km先が日原、ここまでが岩日北線。
1954年(昭和29年)にいよいよ工事線に。2度に分けて1963年(昭和38年)に
川西-錦町間、現在の錦川清流線になる区間が全通する。引き続き、鉄建公団の
手により約16 km先の六日町駅までの区間が着工される。コンクリートの高架と
トンネルが連続する区間だそうだが、ほぼ全区間の路盤ができあがるまで
工事は進む。しかし、1980年(昭和55年)国鉄再建法の絡みで工事は凍結される。
【2017年8月30日11時16分】 錦川清流線・錦町駅付近
ちなみに、完成していた施設を使って、錦町-雙津峡温泉間で遊覧車
「とことこトレイン」の運転を行っている。
国鉄岩日線として開業していた区間、市町村合併で現在の岩国市になったエリアの
川西-錦町間も、第2次特定地方交通線に指定され、第3セクター転換が決定。
1987年(昭和62年)7月にJR西日本・岩日線を引き継ぐ形で錦川清流線となった。
【2017年8月30日12時54分】 錦川清流線・第530D列車(NT3002号車内)
ただ、錦川に沿って走るその車窓は確かに「清流線」の名にふさわしかったが、
沿線人口が多い地域でもなく、川西-錦町間の途中駅では乗降はほとんどなく
たぶん地元客の利用は1列車あたり2~3名だった。平日の日中と言うこともある
かも知れないが、鉄道として維持できるレベルとしてはギリギリの水準に達して
いるのではないか...というのが、<変態鉄>の率直な感想。
まぁ、1往復乗車しただけなので他の日に乗ったら印象が変わるかも知れないが。
そんな錦川清流線。
【2017年8月30日9時33分】 岩徳線(錦川清流線)・岩国駅
岩国駅 9:37着の第526D列車がそのまま折り返して9:52発の第525D列車に。
現在の清流線はディーゼル動車4両の小所帯。4両それぞれに塗装が異なり、
やってきた、NT3001号車は「せせらぎ号」、清流を泳ぐアユとヤマメのイラスト、
青色基調の塗色である。
終点の岩国駅でも改札口では無く車内の運転士ヨコの運賃箱を使っており、
降車が済むと、いったんドアが閉まって折返し準備。再びドアが開いて...
【2017年8月30日9時39分】 錦川清流線・第525D列車(NT3001号車内)
トイレ付き、転換クロスシートの車内。乗り心地の良さそうな車内、
全国の第3セクターで見られる新潟トランシス製のディーゼル動車である。
【2017年8月30日9時43分】 錦川清流線・第525D列車(NT3001号車内)
各座席に跳ね上げ式のテーブルも備え付けられ。ようやくここで菓子パンの朝食。
実は前夜、ちょっと調子に乗って天丼(1杯)とカレーライス(3杯)を連続して
食べたら...、ちょっとお腹が大変なことになり。一晩中、苦しんだのだった。
20代の頃には、4杯くらい平気だったのだが...
さてさて...
この跳ね上げテーブルをよく見れば...
【2017年8月30日9時43分】 錦川清流線・第525D列車(NT3001号車内)
この注意書き。コレって、違う意味になるのでは??
確かに注意しないといけないだろうけれど...
と、余計なことを考えつつ。
車内の半分ほどの座席が埋まった状態で、予想より多くの乗客を乗せて発車。
【2017年8月30日9時37分】 岩徳線(錦川清流線)・岩国駅
最初の停車駅は西岩国。ワンマンテープによる車内放送でも丁寧な沿線案内が。
現在のJR岩徳線は、海岸沿いの現在のルートができるまで山陽本線の一部に
あたる区間だった。そして、本来「岩国駅」はこちらだった。
【2017年8月30日9時57分】 錦川清流線・第525D列車(NT3001号車内)
洋風建築の駅舎は当時からのもの。フェンスで区切られてしまっているが、
ローカル線には長すぎるホームが、“本線の主要駅”だった頃を偲ばせる。
【2017年8月30日10時00分】 錦川清流線・第525D列車(NT3001号車内)
車窓から一瞬、錦帯橋が見える...という“説”があって、西岩国駅を発車後は
カメラを向けて全神経を集中させていたが...
一瞬、岩国城は見えたのだが錦帯橋は、上り下り、どちらのときも見えなかった。
【2017年8月30日10時01分】 錦川清流線・第525D列車(NT3001号車内)
そして、川西駅。高架上に設けられた片面ホームの無人駅。
ここで下車する人が意外に多く。そう、錦川清流線内に入る乗客はわずかで。
そのホーム上にあるのが錦川清流線の0キロポスト。いよいよ。
最初の停車駅は...
【2017年8月30日10時07分】 錦川清流線・第525D列車(NT3001号車内)
新幹線??
でも、間違いなくN700系である。(つづく)
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とうとう、宇良と高安まで。力士の大型化とか巡業日程の過密化とか...
いろいろな分析と評論がネット上にも出ているのだが。
水曜日は公休日、TVでゆっくり観戦しようと思っているものの...う~ん。
そのほかにも、自分のまわりは仕事も何も...
ちょっと“悪い流れ”に入ってしまったような。
【2015年1月18日12時03分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル
楽しみにしているのは、コチラ。
明日、14日には新宿駅の「みどりの窓口」に立ち寄る予定。
ただ心配なのは、朝から倉敷市駅で発売される1日乗車券を手にしないと
キハ205“体験乗車会”には参加できないこと。「サンライズ」号で倉敷駅に
到着できるのは7時前。どれくらいの行列ができているのか、まだ1ヶ月前だが
ちょっとドキドキしている。10月の“出撃”を楽しみにしながら、このイヤな
時期を乗り越えたいと思っている。
さて、というわけで、8月30日の錦川清流鉄道の話題。
30 kmあまりのローカル線に“初乗り”である。
…… ……
2017年8月30日(水)晴れ
岩国駅のベンチに座って待っていると、9時半過ぎ、水色のディーゼル動車が到着。
いよいよ、錦川清流鉄道の旅である。前記事でも触れた通り、気になっているのは
錦川駅に居るはずのキハの存在。
でも、「清流線」の車窓風景というのもひとりの<鉄>として楽しみである。
【2017年8月30日9時33分】 岩徳線(錦川清流線)・岩国駅
では、<鉄>ブログとして、錦川清流線について、ちょっと。
相変わらずのテキトーな解説。
清流線の“歴史”は意外と古い。1922年(大正11年)4月、改正鉄道敷設法に
「山口県岩国ヨリ島根県日原ニ至ル鉄道」が予定線として記載された。
日原というのは“山陰の小京都”津和野から益田に向かって3駅進んだところ。
つまり、広島や岩国、山口県東部地方と島根県西部、石見地方を結ぶ“陰陽連絡”の
ルートの1つとして計画された路線だった。岩国(川西)から錦町まで約33 kmの
通称・岩日南線、錦町から約40 km先が日原、ここまでが岩日北線。
1954年(昭和29年)にいよいよ工事線に。2度に分けて1963年(昭和38年)に
川西-錦町間、現在の錦川清流線になる区間が全通する。引き続き、鉄建公団の
手により約16 km先の六日町駅までの区間が着工される。コンクリートの高架と
トンネルが連続する区間だそうだが、ほぼ全区間の路盤ができあがるまで
工事は進む。しかし、1980年(昭和55年)国鉄再建法の絡みで工事は凍結される。
【2017年8月30日11時16分】 錦川清流線・錦町駅付近
ちなみに、完成していた施設を使って、錦町-雙津峡温泉間で遊覧車
「とことこトレイン」の運転を行っている。
国鉄岩日線として開業していた区間、市町村合併で現在の岩国市になったエリアの
川西-錦町間も、第2次特定地方交通線に指定され、第3セクター転換が決定。
1987年(昭和62年)7月にJR西日本・岩日線を引き継ぐ形で錦川清流線となった。
【2017年8月30日12時54分】 錦川清流線・第530D列車(NT3002号車内)
ただ、錦川に沿って走るその車窓は確かに「清流線」の名にふさわしかったが、
沿線人口が多い地域でもなく、川西-錦町間の途中駅では乗降はほとんどなく
たぶん地元客の利用は1列車あたり2~3名だった。平日の日中と言うこともある
かも知れないが、鉄道として維持できるレベルとしてはギリギリの水準に達して
いるのではないか...というのが、<変態鉄>の率直な感想。
まぁ、1往復乗車しただけなので他の日に乗ったら印象が変わるかも知れないが。
そんな錦川清流線。
【2017年8月30日9時33分】 岩徳線(錦川清流線)・岩国駅
岩国駅 9:37着の第526D列車がそのまま折り返して9:52発の第525D列車に。
現在の清流線はディーゼル動車4両の小所帯。4両それぞれに塗装が異なり、
やってきた、NT3001号車は「せせらぎ号」、清流を泳ぐアユとヤマメのイラスト、
青色基調の塗色である。
終点の岩国駅でも改札口では無く車内の運転士ヨコの運賃箱を使っており、
降車が済むと、いったんドアが閉まって折返し準備。再びドアが開いて...
【2017年8月30日9時39分】 錦川清流線・第525D列車(NT3001号車内)
トイレ付き、転換クロスシートの車内。乗り心地の良さそうな車内、
全国の第3セクターで見られる新潟トランシス製のディーゼル動車である。
【2017年8月30日9時43分】 錦川清流線・第525D列車(NT3001号車内)
各座席に跳ね上げ式のテーブルも備え付けられ。ようやくここで菓子パンの朝食。
実は前夜、ちょっと調子に乗って天丼(1杯)とカレーライス(3杯)を連続して
食べたら...、ちょっとお腹が大変なことになり。一晩中、苦しんだのだった。
20代の頃には、4杯くらい平気だったのだが...
さてさて...
この跳ね上げテーブルをよく見れば...
【2017年8月30日9時43分】 錦川清流線・第525D列車(NT3001号車内)
この注意書き。コレって、違う意味になるのでは??
確かに注意しないといけないだろうけれど...
と、余計なことを考えつつ。
車内の半分ほどの座席が埋まった状態で、予想より多くの乗客を乗せて発車。
【2017年8月30日9時37分】 岩徳線(錦川清流線)・岩国駅
最初の停車駅は西岩国。ワンマンテープによる車内放送でも丁寧な沿線案内が。
現在のJR岩徳線は、海岸沿いの現在のルートができるまで山陽本線の一部に
あたる区間だった。そして、本来「岩国駅」はこちらだった。
【2017年8月30日9時57分】 錦川清流線・第525D列車(NT3001号車内)
洋風建築の駅舎は当時からのもの。フェンスで区切られてしまっているが、
ローカル線には長すぎるホームが、“本線の主要駅”だった頃を偲ばせる。
【2017年8月30日10時00分】 錦川清流線・第525D列車(NT3001号車内)
車窓から一瞬、錦帯橋が見える...という“説”があって、西岩国駅を発車後は
カメラを向けて全神経を集中させていたが...
一瞬、岩国城は見えたのだが錦帯橋は、上り下り、どちらのときも見えなかった。
【2017年8月30日10時01分】 錦川清流線・第525D列車(NT3001号車内)
そして、川西駅。高架上に設けられた片面ホームの無人駅。
ここで下車する人が意外に多く。そう、錦川清流線内に入る乗客はわずかで。
そのホーム上にあるのが錦川清流線の0キロポスト。いよいよ。
最初の停車駅は...
【2017年8月30日10時07分】 錦川清流線・第525D列車(NT3001号車内)
新幹線??
でも、間違いなくN700系である。(つづく)
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やっぱり、西岩国駅はイイですねぇ。
by hanamura (2017-09-13 05:21)
hanamuraさん
コメントありがとうございます。
おっしゃるとおり、西岩国駅、良いですね。
次の訪問時には、ぜひ下車してみたいと思っています。
by あるまーき (2017-09-13 05:48)