名残の「あか × あお」並びは!? 201704_都電荒川線(3)離合シーン!? その1 [都電を追って[都電荒川線]]
<撮り鉄>の中で、最難関は「すれ違いシーン」のような気がする。
もちろん、<変態鉄>が撮るようなローカル線の場合、大半は単線なので、
上下列車の交換は、駅か信号所で行われる。ダイヤからその駅を割り出して、
そこで待ち構えれば、ほぼ確実に撮ることができるわけだが...
【2013年3月6日7時15分】 富山地鉄上滝不二越線・月岡駅
でも、都電荒川線もそうだが、路面電車のすれ違いシーンを、
しかも、たった2両しかない車輌を狙っての、その2両のすれ違いシーンを
カメラに収めるのは“至難の業”。
【2016年8月27日15時41分】 万葉線・広小路-志貴野中学校前
このときは、トリミングして何とか誤魔化したのだが...
そう、ダイヤがあっても道路上を走る併用軌道ではクルマの流れによって、
また、道路信号のタイミングによって変わってくる。しかも、乗客の乗り降りに
時間がかかることもままあるわけで。まさに“ドンピシャ”ですれ違い場所を
予想して、そこでカメラを構えるなど、文字通り「二階から目薬」のような...
でも、成功させるのが難しければ難しいほど挑戦したくなる、燃えてくるのが、
オトコの子というもの。周囲の<鉄>の皆さんも同じことを考えるわけで...
そのなかでも貧弱な“装備”で果敢にも「あかおび × あおおび」にチャレンジした
愚かな39歳児の撃沈の記録を。
…… ……
以前の記事でもご紹介したが、東京都交通局のサイトに「都電情報サービス」
という、われわれ<鉄>向けとしか思えないコーナーが(→ こちら)。
車両形式、番号から、運行情報(何ゆきとして、どこの付近を走行中か)を
リアルタイムで検索することができるという都電を撮るのに便利なツールである。
でも...
<変態鉄>が外出先で情報を収集する手段としては、基本的にこのガラケーだけ。
これでは、得られる情報量にも操作性にも限界があるわけで。
スマホ片手に走行位置をチェックする“同業者さん”を羨ましげに見つめながら、
こんな原始的方法で...
それは...
「路線図予想法」である。そんな名前をつけるとカッコ良く聞こえるが、
要は、こんな方法。この日、最初に7000形の離合シーンに出会ったのは、
午前11時の大塚駅前。
三ノ輪橋ゆきの7001号「あかおび」と早稲田ゆきの7022号「あおおび」、
「あおおび」が早稲田で折返し三ノ輪橋ゆきになると考えれば、
両車の“差”大塚駅前-早稲田間の「7停分」の2倍、約「14停分」。
「あかおび」を“14停分の遅れ”で「あおおび」が追いかける展開。
現在の荒川線、三ノ輪橋、早稲田の両終端駅を含めて電車を留置する場所はなく
到着した電車は順番を崩さずに折り返す以外に道はない。
ということで、次のすれ違い場所は、三ノ輪橋の「7停前」、東尾久三丁目付近
になると予想したのである。
そう、つまり、路線図で電停の数を数えるという作戦(笑)。
これは駅間の所要時間を全部等しいと仮定した乱暴な「モデル」だが...
電車の走行経路を考えれば、この仮定の下で、すれ違いは11時からちょうど1時間、
「正午頃の東尾久三丁目付近」と予想したのだが...
さぁ、いかに??
2017年4月16日(日)晴れ
何だか「算数パズル」のような記事になっているが...。
【2017年4月16日11時01分】 都電荒川線・向原-大塚駅前
11時の大塚駅前に、1分差で現れた早稲田ゆきの7022号「あおおび」と
三ノ輪橋ゆきの7001号「あかおび」。
その「あかおび」の後続となる三ノ輪橋ゆき電車でやって来たのは飛鳥山。
【2017年4月16日11時45分】 都電荒川線・飛鳥山-王子駅前
ここで“14停分”遅れで追いかけてくる「あおおび」を迎え撃った<変態鉄>、
でも、これ、冒頭から書き続けてきた“7000形どうしの離合シーン”を狙う者として
「致命的なミス」を犯していたことにお気づきだろうか??
やはり、首から上がロースペックな<変態鉄>、まったく気がついていなかった。
先ほどの“路線図”で考えていただきたい。飛鳥山で「あおおび」を撮った
<変態鉄>は、その後続の三ノ輪橋ゆきで東尾久三丁目を目指したわけで...
【2017年4月16日12時10分】 都電荒川線・小台電停付近(走行中の車内から撮影)
ハッとしたのは、その電車内。
「何か黄色いものが走っているぞ!!」と。電車は荒川遊園地前を出たところ。
早稲田ゆきの「あかおび」が走り去っていくのを後部運転台の窓越しに見送る
しかなかったのだった。
すぐさま、降車ボタン。
【2017年4月16日12時17分】 都電荒川線・宮ノ前電停
次の宮ノ前電停で、すぐに早稲田ゆきに乗り換えたのだった。
先の「路線図モデル」で行けば、次のすれ違い地点は13時過ぎ、再び大塚駅前の
向原寄りの地点である。
いまの時期、きっといろとりどりの薔薇の花が咲き乱れているであろう、
大塚駅前から向原まではカーブした上り勾配区間。両側に道路があって
クルマの量も少なく、どこからでも撮れる、何とも便利な地点である。
まもなく13時。カメラ片手に、数名の“同業者さん”の姿も...
はたして、いかに!?
【2017年4月16日13時06分】 都電荒川線・大塚駅前-向原
先にやって来たのは早稲田ゆきの7022号「あおおび」だった。
向原電停に向けて元気に急勾配を駆け抜けていった。
その姿を見送るというより...
【2017年4月16日13時07分】 都電荒川線・向原電停付近(後追い)
向原電停は春日通りとの交差点を挟む形になっている。
その信号のところまで“猛烈ダッシュ”でこの写真を撮ったのだった。
そして...
「えっ、まさかーーーーーぁ」
春日通り越しに見えてきた、このシーン...
【2017年4月16日13時07分】 都電荒川線・向原-東池袋四丁目
フェンスと架線柱に阻まれて見えにくいが、「あおおび」と「あかおび」。
時刻は予想通り、でも、あと100メートル。あぁ、またしても...
【2017年4月16日13時09分】 都電荒川線・向原電停付近
惜別のヘッドマークを掲げて走る、7001号「あかおび」を記録できただけでも
嬉しいはずなのだが、このとき<変態鉄>には、敗北感しかなかった。
またしても...
信号が変わるのを待って、すぐさま、通りの向かい側にある三ノ輪橋ゆきホームへ。
【2017年4月16日13時21分】 都電荒川線・向原電停
次は14時の東尾久三丁目付近...、でも、この様子からして、
「7停分」より「6停分」で考えるべきでは!?
1つ三ノ輪橋側の町屋二丁目付近と予想して、後続電車に乗り込んだ。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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もちろん、<変態鉄>が撮るようなローカル線の場合、大半は単線なので、
上下列車の交換は、駅か信号所で行われる。ダイヤからその駅を割り出して、
そこで待ち構えれば、ほぼ確実に撮ることができるわけだが...
【2013年3月6日7時15分】 富山地鉄上滝不二越線・月岡駅
でも、都電荒川線もそうだが、路面電車のすれ違いシーンを、
しかも、たった2両しかない車輌を狙っての、その2両のすれ違いシーンを
カメラに収めるのは“至難の業”。
【2016年8月27日15時41分】 万葉線・広小路-志貴野中学校前
このときは、トリミングして何とか誤魔化したのだが...
そう、ダイヤがあっても道路上を走る併用軌道ではクルマの流れによって、
また、道路信号のタイミングによって変わってくる。しかも、乗客の乗り降りに
時間がかかることもままあるわけで。まさに“ドンピシャ”ですれ違い場所を
予想して、そこでカメラを構えるなど、文字通り「二階から目薬」のような...
でも、成功させるのが難しければ難しいほど挑戦したくなる、燃えてくるのが、
オトコの子というもの。周囲の<鉄>の皆さんも同じことを考えるわけで...
そのなかでも貧弱な“装備”で果敢にも「あかおび × あおおび」にチャレンジした
愚かな39歳児の撃沈の記録を。
…… ……
以前の記事でもご紹介したが、東京都交通局のサイトに「都電情報サービス」
という、われわれ<鉄>向けとしか思えないコーナーが(→ こちら)。
車両形式、番号から、運行情報(何ゆきとして、どこの付近を走行中か)を
リアルタイムで検索することができるという都電を撮るのに便利なツールである。
でも...
<変態鉄>が外出先で情報を収集する手段としては、基本的にこのガラケーだけ。
これでは、得られる情報量にも操作性にも限界があるわけで。
スマホ片手に走行位置をチェックする“同業者さん”を羨ましげに見つめながら、
こんな原始的方法で...
それは...
「路線図予想法」である。そんな名前をつけるとカッコ良く聞こえるが、
要は、こんな方法。この日、最初に7000形の離合シーンに出会ったのは、
午前11時の大塚駅前。
三ノ輪橋ゆきの7001号「あかおび」と早稲田ゆきの7022号「あおおび」、
「あおおび」が早稲田で折返し三ノ輪橋ゆきになると考えれば、
両車の“差”大塚駅前-早稲田間の「7停分」の2倍、約「14停分」。
「あかおび」を“14停分の遅れ”で「あおおび」が追いかける展開。
現在の荒川線、三ノ輪橋、早稲田の両終端駅を含めて電車を留置する場所はなく
到着した電車は順番を崩さずに折り返す以外に道はない。
ということで、次のすれ違い場所は、三ノ輪橋の「7停前」、東尾久三丁目付近
になると予想したのである。
そう、つまり、路線図で電停の数を数えるという作戦(笑)。
これは駅間の所要時間を全部等しいと仮定した乱暴な「モデル」だが...
電車の走行経路を考えれば、この仮定の下で、すれ違いは11時からちょうど1時間、
「正午頃の東尾久三丁目付近」と予想したのだが...
さぁ、いかに??
2017年4月16日(日)晴れ
何だか「算数パズル」のような記事になっているが...。
【2017年4月16日11時01分】 都電荒川線・向原-大塚駅前
11時の大塚駅前に、1分差で現れた早稲田ゆきの7022号「あおおび」と
三ノ輪橋ゆきの7001号「あかおび」。
その「あかおび」の後続となる三ノ輪橋ゆき電車でやって来たのは飛鳥山。
【2017年4月16日11時45分】 都電荒川線・飛鳥山-王子駅前
ここで“14停分”遅れで追いかけてくる「あおおび」を迎え撃った<変態鉄>、
でも、これ、冒頭から書き続けてきた“7000形どうしの離合シーン”を狙う者として
「致命的なミス」を犯していたことにお気づきだろうか??
やはり、首から上がロースペックな<変態鉄>、まったく気がついていなかった。
先ほどの“路線図”で考えていただきたい。飛鳥山で「あおおび」を撮った
<変態鉄>は、その後続の三ノ輪橋ゆきで東尾久三丁目を目指したわけで...
【2017年4月16日12時10分】 都電荒川線・小台電停付近(走行中の車内から撮影)
ハッとしたのは、その電車内。
「何か黄色いものが走っているぞ!!」と。電車は荒川遊園地前を出たところ。
早稲田ゆきの「あかおび」が走り去っていくのを後部運転台の窓越しに見送る
しかなかったのだった。
すぐさま、降車ボタン。
【2017年4月16日12時17分】 都電荒川線・宮ノ前電停
次の宮ノ前電停で、すぐに早稲田ゆきに乗り換えたのだった。
先の「路線図モデル」で行けば、次のすれ違い地点は13時過ぎ、再び大塚駅前の
向原寄りの地点である。
いまの時期、きっといろとりどりの薔薇の花が咲き乱れているであろう、
大塚駅前から向原まではカーブした上り勾配区間。両側に道路があって
クルマの量も少なく、どこからでも撮れる、何とも便利な地点である。
まもなく13時。カメラ片手に、数名の“同業者さん”の姿も...
はたして、いかに!?
【2017年4月16日13時06分】 都電荒川線・大塚駅前-向原
先にやって来たのは早稲田ゆきの7022号「あおおび」だった。
向原電停に向けて元気に急勾配を駆け抜けていった。
その姿を見送るというより...
【2017年4月16日13時07分】 都電荒川線・向原電停付近(後追い)
向原電停は春日通りとの交差点を挟む形になっている。
その信号のところまで“猛烈ダッシュ”でこの写真を撮ったのだった。
そして...
「えっ、まさかーーーーーぁ」
春日通り越しに見えてきた、このシーン...
【2017年4月16日13時07分】 都電荒川線・向原-東池袋四丁目
フェンスと架線柱に阻まれて見えにくいが、「あおおび」と「あかおび」。
時刻は予想通り、でも、あと100メートル。あぁ、またしても...
【2017年4月16日13時09分】 都電荒川線・向原電停付近
惜別のヘッドマークを掲げて走る、7001号「あかおび」を記録できただけでも
嬉しいはずなのだが、このとき<変態鉄>には、敗北感しかなかった。
またしても...
信号が変わるのを待って、すぐさま、通りの向かい側にある三ノ輪橋ゆきホームへ。
【2017年4月16日13時21分】 都電荒川線・向原電停
次は14時の東尾久三丁目付近...、でも、この様子からして、
「7停分」より「6停分」で考えるべきでは!?
1つ三ノ輪橋側の町屋二丁目付近と予想して、後続電車に乗り込んだ。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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