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富山地鉄14722-172号貸切撮影会20160828(16)黒部の新幹線 [鉄分の濃い旅行記録]

最近、宇奈月から地鉄電車の観光列車に乗ると若栗駅を通過したあたりで、
車掌室ではアテンダントのお姉さんがマイクをとって、
「左手に“名水の里黒部”の看板が見えてきました...」と宮野公園の仏舎利塔の
案内と、新幹線乗換駅の新黒部駅到着を告げる車内放送を入れる。
それに合わせて大きなバッグを持った旅行客や家族連れが一斉に降車の準備。

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【2016年8月29日11時57分】 北陸新幹線・黒部宇奈月温泉駅付近

その“名水の里黒部”の看板があるところが宮野公園。春は花見の名所として
賑わうそうなのだが、<鉄>にとっては、その「部」の文字のヨコあたりに立つと
栃屋から新黒部付近までの地鉄電車と、黒部宇奈月温泉駅に入る新幹線を
大俯瞰することができる。地鉄電車の舌山駅から遊歩道を通って、徒歩15分ほど...

でも、前の訪問時に確認していたその経路、それが大甘だった...嗚呼。


……  ……

2016年8月29日(月)晴れ時々曇り

2泊3日の富山での撮影行、前2日間は雨にこそ降られなかったが、ドン曇り。
汗だくになる...のではなく、むしろ肌寒いくらいだった。

でも、一転。この日はお昼前から青空がひろがった富山。
午後から天気が崩れると聞いていたのだが...。

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【2016年8月29日11時29分】 富山地鉄本線・舌山駅(後追い)

舌山駅に着いたのは11時半、ここから宮野公園に向かって歩いて行く。
最初は田んぼの中の舗装された道。それが5分ほどで小高い山の山肌に突き当たる。
「遊歩道 →」の看板に従って足を踏み入れると...

遊歩道とは名ばかり。木道のようになってはいるものの状態が悪く、木々の影に
なって薄暗いところに落ち葉が堆積してベチャベチャ、大きな木の根が露出していて
それに足をとられそうになったり...

三脚とカメラバッグを持ってそんなところを登っていくのだから、イライラするわけで。
しかも、途中からだんだん「遊歩道」は雑草に覆われ初め、本当に自分が歩いて
いる場所がその遊歩道の経路なのか、茂みの中に迷い込んだか不安になってきて。
とうとう腰の高さくらいまでのブッシュに突入してしまったのである。

IMG_1068.JPG

幸い、小高い丘程度の高さの上に見上げれば、この文字が、でーーんと視界に。
とにかく、その文字のヨコに立つべくヤブ漕ぎを続行したのだった。

その文字のすぐ隣あたりから遊歩道は整備が行き届いた歩道になる。
最後は手摺りの付いたコンクリートの階段になって、宮野公園に到着。

酷い道を通ってきたが、宮野公園というのはこの山...というより丘一帯に広がる
市民憩いの地とも言えるような大きな公園。運動公園としてスポーツの試合が
行われていたり、遊具があったり、さらに奥に行けば仏舎利塔。

<変態鉄>がカメラを構えた東屋の後ろは舗装された通路になっていて、自動車の
乗り入れだって可能である。あくまで<変態鉄>が、勝手にヘンな経路で向かって、
痛い目に遭ったというだけである。新幹線黒部宇奈月温泉駅からタクシーに乗れば
5分程度の道のりである。この記事を見て、撮影に行こうと思われる方、ビビらないで
欲しいと思う次第である。

さて、カメラを取り出して間もなく...

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【2016年8月29日11時55分】 北陸新幹線・黒部宇奈月温泉駅付近

新幹線がやって来た。糸魚川からトンネルを抜けてきて日本海をバックに
黒部宇奈月温泉駅に到着である。時刻からして、同駅を11:58発の「はくたか557号」。
予想はしていたが、遮音壁が思った以上に高くて車体が見えにくく、
撮影には苦労する場所だった。

ちなみに、背後に見えているのは新幹線の保線基地、あと、北陸自動車道が見える。
写真の左側に見える大きな白い建物は、サッシメーカーとして有名なY※K。
その手前、写真左端には北陸道の黒部インターチェンジが少しだけ見えている。

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【2016年8月29日11時57分】 北陸新幹線・黒部宇奈月温泉駅付近

その「はくたか557号」が黒部宇奈月温泉駅を出発するところがコチラ。
黒部宇奈月温泉駅の全景を入れてみた。
(左下方が富山・金沢方面、右上方が糸魚川・東京方面)

この写真の中央に見える小さなホームが地鉄電車の新黒部駅。バスターミナルの
丸い上屋も見渡せる。建物の影でちょっと見づらいが黒部峡谷の保存車の姿も
確認できる。うまくいけば、762 mm、1067 mm、1435 mm、2種類の軌間の車両を
いっしょに撮れるというスゴイ地点なのだが...

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【2016年8月29日12時02分】 富山地鉄本線・若栗-舌山

地鉄電車と新幹線のタイミングというのはなかなか合わないもので。
5分ほどの差で、宇奈月温泉から戻ってきた上りの地鉄電車。田園風景には
白地にグレーの“だいこん色”の方がよく映える。時刻表を見れば、
特急UN6列車「うなづき6号」だろうか。ただ、残念ながら画像を確認してみても
ヘッドマークは掲出されていなかった。

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【2016年8月29日12時04分】 富山地鉄本線・新黒部駅付近

新黒部駅を発車するところ。

この位置からは、上りの地鉄電車は視界の右の方から左の方に向かって走っていく。
木々の影に隠れることはあっても、栃屋駅付近から長屋駅近くまで数分間に
わたって、何度もシャッターチャンスがある。

……  ……

このとき、ベンチの備わった広い東屋から撮影していた。すぐ隣にはジュースの自販機、
屋根のあるところだから陽射しも防げて、ホッと一息なのである。

でも、まだ8月の晴れて暑い日の午後。にもかかわらず、ベンチにはおばちゃんが座って
読書をしていた。その邪魔にならないようにカメラを準備していた<変態鉄>。
振り返れば、その女性、昼食用だろうか持っていたパンを<変態鉄>に...

話をしていると、その方、県内でも新潟県との県境に近い町から
黒部に嫁いで来られたのだとか。いろいろと苦労もされたとのことで。
大きな38歳児、<変態鉄>のことを「20代」と言ってくれたのが(笑)。
その方も、実際の年齢よりも遥かに若く見える女性だったが...

……  ……

そんなこんなのうちに、次の電車が。

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【2016年8月29日12時18分】 富山地鉄本線・舌山-若栗

先ほどと同じ“だいこん電車”は手元の時刻表を確認すれば、第KU23列車
「エリア特急くろべ23号」だろうか、でも、画像を拡大してもヘッドマークは...
浦山のカーブに残って“地上戦”を続けていたら、ガッカリしたことだろう。

舌山駅から続く田園地帯のストレート、写真の右の方に若栗駅が見えている。
ちなみに、その若栗駅。<変態鉄>が<模型鉄>に復帰の折には、ジオラマ化したいと
思っている、小ぶりな木造駅舎が。資料収集に現地を訪れてから、まもなく4年??
<模型鉄>にも復帰したいとは思っているのだが...

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【2016年8月29日12時28分】 北陸新幹線・黒部宇奈月温泉駅付近

最後は「はくたか562号」が黒部宇奈月温泉駅に到着するシーン。
遮音壁が高くて車両、特に足回りが隠れてしまうのが新幹線撮影の悩ましい点、
こちらから見て奥の線路を走る上り列車なら、少しはマシになるかと思っていたが
この位置、この大きさでは大差はなかったか...!?

ちなみに...

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【2016年8月29日12時34分】 富山県黒部市宮野・宮野運動公園

この撮影地点には、新幹線を見に訪れる子どもたちのために時刻表入りの説明看板が
設置されている。こちらも、所定の手続きの下、<変態鉄>も参加している
「くろてつの会」の活動として設置を行っている。尤も、会の活動らしい活動には
参加せず、撮影会だけ押しかけて意味の分からないことを喚いているだけの
<変態鉄>なのだが...。

……  ……

カメラをバッグにしまって、件の女性に礼を述べて...、

でも、さすがに往復ともにヤブ漕ぎというのは堪らん!!
今度は公園内の舗装された道路を。

下り急勾配!!

快調、快調!! 疲れていても歩くペースはドンドン上がっていく。
上の写真で、左側、切れている先で新幹線は再びトンネルに入る。
<変態鉄>が下っていった道は、その坑口付近へと向かい、その手前でカーブ、
写真裾に写っている道に合流していくような感じになる。

10分ほど坂を下れば写真にも写っている新幹線の高架下に出られるのである。
(最初から、こちらの道路を来れば良かった...嗚呼)

汗だくになりつつも、20分弱で地鉄電車の新黒部駅に戻ってきた。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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