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晴れの国でキハとトラム(7)りべんじ [イマドキのTRAMたち(路面電車)]

一時は、靴下をはくのにも難儀していた腰痛、先週末に病院に行って、
それからというもの、湿布と痛み止めですっかり痛みも治まってくれて...

ご心配をおかけしましたが、こうして元気にしているのです。

そんな自分より1日早く、三脚と着替えを入れたバッグはクロネコの手で
一足先に出発したのでありました。

早いものですでに梅雨入りしており、2日連続の晴れ間は期待できないものの、
どうやら土曜日は天気がもちそうな。
「住吉公園駅」の駅名看板などのオークションが今年の目玉とか...

でも、<ケチ鉄>の自分、そういう高額商品には目もくれず、古豪たちの姿を
少しでも眺めてこようかと。

という訳で、今週末の記事は<速報版>になる予定。
“順番待ち”になっている撮影記ばかりが増えていくのが最近の悩み。

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【2016年5月7日10時23分】 岡山電気軌道東山線・東山電停付近

でも、引き続き、5月7日の岡山電気軌道の撮影記。
……  ……

2016年5月7日(土)曇りのち晴れ

この日の岡電3005号「日光号」特別運行は、東山 10時40分発からの4往復。
14時前には入庫することになっていた。

残り2往復。<徒歩鉄>の自分にとっては撮影機会は残すところあと4回である。
でも、そんな限られたチャンスでも「商店街のアーケード+電車」の構図は、
何としても撮りたい、そう強く思うのだった。

という訳で“居残り”。3005号が東山で折り返してくるまでの20分余り、京橋交差点の
近くで待ち続けたのだった。

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【2016年5月7日10時23分】 岡山電気軌道東山線・小橋-西大寺町

旭川に架かる京橋は、岡電最古のセンターポール区間。
駅前の大通りのものは、桃太郎と瀬戸大橋をかたどった装飾が見られるが、こちらは
シンプルな電柱。自分にとっては、赤茶けた色のポールが並んでいるのが何とも渋く
感じられ、こちらの方が気に入っている。

「さぁ、どうだ?!」

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【2016年5月7日12時46分】 岡山電気軌道東山線・小橋-西大寺町(後追い)

先ほどの京橋交差点から、ずっと電車に並走していた軽ワゴン車、その車体が
ちょっと派手すぎるのが気になるが、でも、ほぼ自分が意図していた1枚。

「撮りたかったシーン」は、ほぼ一通り撮り終えることができたのだった。

余談ながら、このポジション...

03_DPP_4130.JPG
【2016年5月7日12時34分】 岡山電気軌道東山線・小橋-西大寺町(後追い)

ちょうど向かい側が岡山名物「大手まんじゅう」のお店である。
こちらも昔ながらの商店に相応しい重厚感すら感じる木造建築である。
その前をゆく電車を撮るという撮り方もあるのだが、今回、<変態鉄>としては
「アーケード」にすべてを賭けていた。

さて、この電車が右折してすぐのところに西大寺町電停がある。
ここから東山ゆきに乗車。もちろん、徒歩でも間に合うのだが、でも1日乗車券。
短区間でも電車利用である。

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【2016年5月7日12時58分】 岡山電気軌道東山線・門田屋敷電停(後追い)

そして、再び戻ってきたのが門田屋敷電停である。
日中は、基本的に東山線と清輝橋線の車輛運用は分かれており、お昼を挟んで
同じ電車がずっと岡山駅前-東山間を往復し続ける。

この日、最初に乗ってきたのと同じ7202号車だった。
ちなみに、岡電の車両番号、上2桁がその車両が投入されたのが会社創立何年目
だったのかを示している。角張った電車は7000番台、少し丸みを帯びた広窓の
電車が8000番台の形式を持つ。ちなみに、この7202号車は1982年(昭和57年)の
増備車(というか車体更新だが...)。つまり、岡山電気軌道株式会社の創立は
1910年(明治43年)に遡る。

この電車、走っている線路からしても明らかに東山ゆきなのだが、
終点の手前、最後の停車駅を出発すると折り返しにそなえて行き先表示を
変えてしまうことが多い。「岡山駅前ゆき」を表示して東山に向かう姿を
撮ったのだった。

ここまで街の情景を入れてのカットが多かったので、少し車輛中心のスッキリした
写真も撮っておきたい...

そう思って訪れたのだった。

05_DPP_4135.JPG
【2016年5月7日13時02分】 岡山電気軌道東山線・門田屋敷-中納言

門田屋敷電停のすぐ横の交差点には歩道橋が架かっている。東山のものとは違って
こちらはL字型になっている。電車に架線がかかるのが気になる<変態鉄>に
とって、立ち位置を比較的自由に変えられる、このタイプの歩道橋はありがたいもの。

ちょうど、折り返してきた7202号が8301号とすれ違った。
黄色系統の色の広告塗装がすれ違う横を通っていくのは岡山県内でよく見かける
黄色いタクシー。もう少し、引いた構図で“黄色3並び”などという撮り方に
できれば良かったが...、とっさの機転が利かない性格なのである。

06_DPP_4136.JPG
【2016年5月7日13時08分】 岡山電気軌道東山線・門田屋敷-中納言

そして、MOMOと7002号車。今度は正面がちに2両の離合シーンを狙ってみた。

でも、これを撮りながら<変態鉄>もようやく気付いたのだった。
路面電車の場合、信号待ちのタイミングなどもあるので電車の運行パターンは
一定しないのだが、それでもダイヤ設定上、この門田屋敷の交差点付近で
上下電車がすれ違うような設定になっているのではなかろうか...

今度、3005号は東山ゆきとしてやって来る。歩道橋から見て奥の線路である。
ということは、カメラを構えていたところで...

「被られる!?」

ちなみに、折返しの岡山駅前ゆきまで粘ったとしても、
その場合は手前の線路をゆくので3005号自体が被られて
見えなくなることは無いはずだが、鉄道写真としては、「裏被り」といい、
お目当ての電車が見えていても別のとすれ違っているシーンというのは
一般に失敗作とされる。

「もしかして、この撮影地、ハズレだったのでは無かろうか!?」
ようやく、<変態鉄>の足りないアタマにも事態が呑み込めてきたのである。

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【2016年5月7日13時12分】 岡山電気軌道東山線・中納言-門田屋敷

西大寺町から続く細い電車通りを抜け、旭川を渡って中納言からの連続カーブを
曲がって3005号は国道250号線上に出てくる。まずは、上から。

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【2016年5月7日13時13分】 岡山電気軌道東山線・門田屋敷電停付近

電車が信号待ちしている間に歩道橋上で立ち位置を変えてサイド気味に。

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【2016年5月7日13時13分】 岡山電気軌道東山線・中納言-門田屋敷

そして、門田屋敷の交差点を通過していく姿を真横から。
迷っていたら自転車に乗った2人連れのお姉さん、ちょっと処理が中途半端。
でも、車輛全景がわかる記録写真も上手く撮ることができた。

そう、このときだけ、この交差点で離合しなかったという不思議。ラッキーである
さぁ、最後の1往復、次の予定を考えると岡山駅前にできるだけ近い所で
撮りたかった。門田屋敷電停から再び岡山駅前ゆきに乗り込んだのだった。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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コメント 2

Cedar

西大寺町のアーケード、いいですね!
その昔、番丁線という短い支線が分岐していた地点です。
専用のワンマンカー単車が往復していたようですね。
by Cedar (2016-06-10 14:20) 

あるまーき

Cedarさん

コメントありがとうございます。
番町線、名前は聞いたことありますが...
岡電では最初にワンマン運転になった区間みたいですね。
単車時代、この目でみてみたかったです。
by あるまーき (2016-06-11 00:41) 

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