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路面電車のダイヤモンドクロスを見る旅(21)UDATSU-2 [町歩き(鉄分薄め)]

昨日に引き続き、<鉄>分は希薄な記事。
何だか拙ブログらしくないのだが、今日も徳島県美馬市、脇町の「卯建の街並み」の
話題を続けようかと...。もちろん、建築に関しても“ズブの素人”の<変態鉄>、
とはいえ、こういう「重要伝統的建造物群保存地区」もそうだが、古い家並みが
残る街を歩くのも好きなのである。

でも、その前にこの電車の話題。

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【2016年3月4日13時15分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅

さて、29日の東京は、夕方、少し雲が広がったが、それでも日中は概ね晴れ。
サクラの花も咲き始め、お花見日和の穏やかな1日になった。
そんな日が<変態鉄>にとっては久々の公休日だった。昨日の記事にも書いた通り、
カメラを持ってちょっと出かけようかと考えていたが...

結局、自宅でゴロゴロしているうち、気づいたら夕方だった。
1枚も撮ることなく、外出したのは身の回りの買い物に吉祥寺に出かけたくらい。
<変態鉄>の自宅から吉祥寺駅までは徒歩で15分ほど、駅の北口、バスロータリーの
向こうにはアーケードの商店街が続いている。

……  ……

今週末、倉敷に出撃予定、「サイフの中がどうなるか??」ということは考えないことにして
来週も“連続出撃”とすべきかどうか、現在、思案しているのである。
そのためにも、改正後の時刻表が必要...

吉祥寺駅から伸びるアーケード、「サンロード」の中程の本屋さんへ。

で、その某書店。吉祥寺といえば、東京でも屈指のオシャレな街、そのド真ん中、
「住みたい街ランキング」の上位常連の、この街の中心で...である、
何とも意外なことに、<鉄>本がなかなか充実の品揃えなのである。

自分が言うのもどうかと思うが、何ともアンバランスな...

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(森貴知 『琴電100年のあゆみ』 JTBパブリッシング 2012年3月 )

でも、その棚の中の1冊、思わず手にとってしまった。

いまの「ことでん」、高松琴平電鉄が戦時中に香川県内の鉄道会社を統合する形で
発足したことや、いわゆる“瓦町そごう”の問題で鉄道会社としては初の民事再生となり、
さまざまな改革があって、「コトデン」から今の「ことでん」になったことなど、
漠然とは知っていたが、明治時代からの同線とそれを取り巻く環境の移り変わり...

いままで拙ブログの撮影記でも、何となくテキトーに調べて書いていたことが、
ちゃんとまとまっている本を発見してしまって...。
奥付などを見れば2012年発行とあるから、<変態鉄>がいままで知らなかっただけで...

そんなわけで、撮影にも行かず、ブログの“書き貯め”もできず、
持ち帰った仕事もまったくの手つかずで...、ちょっと大変な状況になりつつある。

小学校の頃、日曜の夜に、「明日までの宿題が手つかずだぁ!!!」と大慌てになった、
あの感じにちょっと似ている。つまり、三十数年、何の進歩もない自分だった。

そんなヤツだから、当然と言えば当然かも知れないが...

……  ……

2016年3月3日(木)晴れ

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【2016年3月3日13時04分】 徳島県美馬市脇町付近

「卯建があがらない」という表現がある。その「うだつ」というのは、江戸時代、
商人の町、建て込んだ家々、防火対策というか延焼防止策として隣家との境界に
つくった瓦葺きの、一種の袖壁である。

でも、いつの間にか、防火用という本来の目的からは逸れて、家紋をあしらった
デザイン、その豪華さを競い合うものとなった。

だから、いつまでも出世しない人を指して、豪勢な卯建をあげた家を建てる財力がない、
「卯建があがらない」と言うようになったということ。
ちなみに、<変態鉄>は今の会社に入社10年、一貫してヒラ社員である。
ハナから“出世”なるモノには全く興味のない人間なので、そのかわり、
何の気兼ねもなく社内でも自分の好きなように振る舞える...それが<変態野郎>である。

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【2016年3月3日13時04分】 徳島県美馬市脇町付近

3月になって、特にこの日は暖かかった。コートもセーターも無くても良かったくらいの
陽気の日。江戸時代からの街並みが残る家々、その周囲にも色とりどりの花々が...

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【2016年3月3日11時58分】 徳島県美馬市脇町付近

山田洋次監督の映画の舞台にもなった「オデオン座」、その前を流れる小さな川、
まさに生活道路といった感じの小さな橋を渡れば、細い道の両側に白壁の続く街並み。

白と黒、そして青空。晴れるとコントラストの関係もあって、思ったような写真を
撮れないのが<変態鉄>の腕前。

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【2016年3月3日12時04分】 徳島県美馬市脇町付近

平日でも、シニア層を中心に地図を片手に歩く人たちが多かったが、
でも、ゆっくりと街並みを楽しむ余裕がある程度。この地区の歴史的な建物、
単なる保存目的ではなく、「しもた屋」もあるが、ほとんどが“いまなお現役”
こちらは酒屋さん、軒先の「たばこ」の琺瑯看板が何とも渋い。

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【2016年3月3日12時14分】 徳島県美馬市脇町付近

ロウバイだろうか。

昼過ぎの徳島線で徳島に戻り、キハを楽しむ予定だったが、ふと時計を見れば
思ったよりも時間が経っていて...、昼食もとらずに歩き回ったのだった。

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【2016年3月3日12時01分】 徳島県美馬市脇町付近

それにしても<撮り鉄>の習性だろうか!?

カメラを構えると「引いて全景をしっかりと写しこむ」という意識が...
数百メートルにわたって、こんな家々が並んでいるのである。
主に、江戸時代中期から明治時代に建てられたものが、そのまま残っているのである。

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【2016年3月3日12時01分】 徳島県美馬市脇町付近

1軒1軒、見て回っているとどれだけ時間があっても足りないのである。

そして、そんな街並みの“終点”は観光文化資料館。
かつての税務署だという建物である。でも、気になってカメラを向けたのは...

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【2016年3月3日13時07分】 徳島県美馬市脇町付近

「自働電話」、かつての公衆電話のことである。大正時代末期に「自動電話」との
混同を避けるため「公衆電話」に改称されたとか。
六角形の電話ボックスだが、中を覗けば緑色の今の公衆電話だった。

ちなみに、1978年生まれの<変態鉄>、ものごころ着く頃には身の回りの電話は
全部「自動式」ばかり。
“交換さん”に繋いでもらう電話、一度使ってみたかった。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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