路面電車のダイヤモンドクロスを見る旅(20)UDATSU-1 [町歩き(鉄分薄め)]
明日、というか、今日、29日は仕事がお休み。久々の公休日なのである。
しかも天気予報は晴れ、房総へキハと戯れに行こうと計画していたのだが、
持ち帰った仕事もしないと...、しかも“財政難”。大人しく過ごすつもりだが、
ちょっと気になっているモノもあり、近場に出かけるかも知れない。
という訳で、相変わらず仕事がたまっていて、拙ブログの“書き貯め”も暫く前に
底を突いてしまったのである。眠い目をこすりながら、大急ぎで書いてアップしている。
そこまでして毎晩更新しても...と思うのだが、でも、早5年、日々の習慣になっていて
記事を更新しないと何だか落ち着かないのである。
と、本当はブログなんて書いている余裕は全くないのに“現実逃避”も兼ねて
3月アタマの四国旅行記の続編を。
【2016年3月3日8時00分】 高徳線・オレンジタウン-志度(後追い)
高徳線の朝ラッシュに残った国鉄型キハを、志度で撮って向かったのは徳島線の穴吹。
今日から暫く、かなり<鉄>分の希薄な記事が...
…… ……
2016年3月3日(木)晴れ
JR四国に残った国鉄型キハ、キハ40系は松山と徳島の2つの運転所に配置されている。
【2016年3月3日11時12分】 高徳線・徳島駅付近
しかし、JR世代の新型ディーゼル動車に追われ、その運用は朝晩に偏っており、
昼間は車庫で昼寝しているだけ。徳島駅の向かい側にひろがっているのが徳島運転所。
ホームからも整備を受けて昼寝をきめこんでいる青帯のキハたちの姿が見てとれる。
そんな徳島運転所のキハ47形に乗ってみることもこの旅の目的の1つだったが、
まだ10時、夕刻の運用開始まで、ちょっと気になっていた街に<非鉄>なお散歩である。
【2016年3月3日10時10分】 高徳線・徳島駅
昨日の記事に書いたように、「うずしお5号」の到着を隣のホームで待ち受けていたのは
穴吹ゆき。車両としてはJR世代の1000系ディーゼル動車、国鉄型に比べれば
加速もよく軽やかなエンジン音。<変態鉄>としては...乗っていただけ。
列車は高徳線と分かれて針路を西にとれば、吉野川にそって小さな集落を結びながら
走っていく。典型的なローカル線の車窓である。
【2016年3月3日11時12分】 徳島線・穴吹駅
1時間ほどして、吉野川にそって少し大きな街が見えてきたら、そこが穴吹駅。
この駅で折り返す列車も多く、駅員さんも常駐し、徳島線の中では主要駅である。
【2016年3月3日11時14分】 徳島県美馬市穴吹町穴吹付近
駅前の横断歩道を渡れば、吉野川にかかる橋に出る。
自動車も通る大きな橋は少し先にあって、駅前の橋は歩行者専用。
【2016年3月3日11時14分】 徳島県美馬市脇町付近
延々続く長い橋をゆっくりと渡り始めるのだった。このとき3月初め、ダウンジャケットを
着ての訪問だったが、この日もよく晴れていて3月とは思わない陽気。
歩き出せば汗が滲んでくるのだった。
【2016年3月3日11時17分】 徳島県美馬市脇町付近
でも、川の上を吹き抜けていく風は気持ちよく、<変態鉄>にしては珍しく、
こんな写真も撮っている。とにかく、川の水がよく澄んでいるのだ。
遠くの水面を見ると深い青色というか碧色、真下を見れば透明なのである。
尤も、<変態鉄>の写真ではそんなことは伝わらないが...
【2016年3月3日11時17分】 徳島県美馬市脇町付近
そろそろEOSくんのCFカードの残量が気になってはいたが、でも、橋を渡るだけで
写真の枚数は...
橋を渡って堤防の階段を下れば、大通りに出る。県道12号線。
こちらは、全国の地方都市で必ず見られるような郊外型店舗が並んでいた。
クルマの通行量は極めて多いが、広い歩道、すれ違う人はいない。
【2016年3月3日11時48分】 徳島県美馬市脇町付近
そのまま2キロほど歩いただろうか、県道12号線は吉野川に突き当たった。
その先、目を凝らして見れば...
【2016年3月3日11時49分】 徳島県美馬市脇町付近
「脇町潜水橋」というらしい。沈下橋である。
あとでタクシー運転手さんに聞いたのだが、この付近で撮るとちょうど沈む夕陽が
橋に重なることがあるということで、多くのカメラマンが訪れる場所だとか...
このすぐ右手にあるショッピングセンターのところを右折。
【2016年3月3日11時55分】 徳島県美馬市脇町付近
吉野川の“支流”と呼ぶのもちょっと申し訳ないような細い流れが続いていた。
脇町の「卯建の街並み」、重要伝統的建造物群保存地区のはじまりである。
その入口にある「オデオン座」の前を通ると自転車に乗った女子高生2人、
カメラを提げたオッサン、もとい、長身のお兄さんに向かって、
いきなり爽やかな声で「こんにちは~」
“これは何か凄い展開に...”という訳ではない。
近くの高校の帰宅時間にあたったのだろうか、多くの学生さんが歩いていたが、
皆さん、自分のような観光で訪れた人には挨拶することになっているのだろうか。
【2016年3月3日12時00分】 徳島県美馬市脇町付近
吉野川流域と言えば藍。江戸時代は藍商人の街として栄えた脇町周辺。
隆盛を極めた時代、白壁土蔵や格子戸の家々、その隣家との境には
瓦葺きの防火壁、「うだつ(卯建)」が設えられた。
しかし、明治以降、染料が輸入されるようになると藍の街は急速に衰退、
歴史に取り残されるかのように街並みだけが残された。
そう、だからこそ、今もその頃からの家々が残っていたのである。
お昼過ぎの列車に乗るつもり。ざっと、一回り街並みを見て引きかえそうと思っていたが、
予定時間を大幅にオーバーして、町歩きを楽しんでしまったのだった。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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しかも天気予報は晴れ、房総へキハと戯れに行こうと計画していたのだが、
持ち帰った仕事もしないと...、しかも“財政難”。大人しく過ごすつもりだが、
ちょっと気になっているモノもあり、近場に出かけるかも知れない。
という訳で、相変わらず仕事がたまっていて、拙ブログの“書き貯め”も暫く前に
底を突いてしまったのである。眠い目をこすりながら、大急ぎで書いてアップしている。
そこまでして毎晩更新しても...と思うのだが、でも、早5年、日々の習慣になっていて
記事を更新しないと何だか落ち着かないのである。
と、本当はブログなんて書いている余裕は全くないのに“現実逃避”も兼ねて
3月アタマの四国旅行記の続編を。
【2016年3月3日8時00分】 高徳線・オレンジタウン-志度(後追い)
高徳線の朝ラッシュに残った国鉄型キハを、志度で撮って向かったのは徳島線の穴吹。
今日から暫く、かなり<鉄>分の希薄な記事が...
…… ……
2016年3月3日(木)晴れ
JR四国に残った国鉄型キハ、キハ40系は松山と徳島の2つの運転所に配置されている。
【2016年3月3日11時12分】 高徳線・徳島駅付近
しかし、JR世代の新型ディーゼル動車に追われ、その運用は朝晩に偏っており、
昼間は車庫で昼寝しているだけ。徳島駅の向かい側にひろがっているのが徳島運転所。
ホームからも整備を受けて昼寝をきめこんでいる青帯のキハたちの姿が見てとれる。
そんな徳島運転所のキハ47形に乗ってみることもこの旅の目的の1つだったが、
まだ10時、夕刻の運用開始まで、ちょっと気になっていた街に<非鉄>なお散歩である。
【2016年3月3日10時10分】 高徳線・徳島駅
昨日の記事に書いたように、「うずしお5号」の到着を隣のホームで待ち受けていたのは
穴吹ゆき。車両としてはJR世代の1000系ディーゼル動車、国鉄型に比べれば
加速もよく軽やかなエンジン音。<変態鉄>としては...乗っていただけ。
列車は高徳線と分かれて針路を西にとれば、吉野川にそって小さな集落を結びながら
走っていく。典型的なローカル線の車窓である。
【2016年3月3日11時12分】 徳島線・穴吹駅
1時間ほどして、吉野川にそって少し大きな街が見えてきたら、そこが穴吹駅。
この駅で折り返す列車も多く、駅員さんも常駐し、徳島線の中では主要駅である。
【2016年3月3日11時14分】 徳島県美馬市穴吹町穴吹付近
駅前の横断歩道を渡れば、吉野川にかかる橋に出る。
自動車も通る大きな橋は少し先にあって、駅前の橋は歩行者専用。
【2016年3月3日11時14分】 徳島県美馬市脇町付近
延々続く長い橋をゆっくりと渡り始めるのだった。このとき3月初め、ダウンジャケットを
着ての訪問だったが、この日もよく晴れていて3月とは思わない陽気。
歩き出せば汗が滲んでくるのだった。
【2016年3月3日11時17分】 徳島県美馬市脇町付近
でも、川の上を吹き抜けていく風は気持ちよく、<変態鉄>にしては珍しく、
こんな写真も撮っている。とにかく、川の水がよく澄んでいるのだ。
遠くの水面を見ると深い青色というか碧色、真下を見れば透明なのである。
尤も、<変態鉄>の写真ではそんなことは伝わらないが...
【2016年3月3日11時17分】 徳島県美馬市脇町付近
そろそろEOSくんのCFカードの残量が気になってはいたが、でも、橋を渡るだけで
写真の枚数は...
橋を渡って堤防の階段を下れば、大通りに出る。県道12号線。
こちらは、全国の地方都市で必ず見られるような郊外型店舗が並んでいた。
クルマの通行量は極めて多いが、広い歩道、すれ違う人はいない。
【2016年3月3日11時48分】 徳島県美馬市脇町付近
そのまま2キロほど歩いただろうか、県道12号線は吉野川に突き当たった。
その先、目を凝らして見れば...
【2016年3月3日11時49分】 徳島県美馬市脇町付近
「脇町潜水橋」というらしい。沈下橋である。
あとでタクシー運転手さんに聞いたのだが、この付近で撮るとちょうど沈む夕陽が
橋に重なることがあるということで、多くのカメラマンが訪れる場所だとか...
このすぐ右手にあるショッピングセンターのところを右折。
【2016年3月3日11時55分】 徳島県美馬市脇町付近
吉野川の“支流”と呼ぶのもちょっと申し訳ないような細い流れが続いていた。
脇町の「卯建の街並み」、重要伝統的建造物群保存地区のはじまりである。
その入口にある「オデオン座」の前を通ると自転車に乗った女子高生2人、
カメラを提げたオッサン、もとい、長身のお兄さんに向かって、
いきなり爽やかな声で「こんにちは~」
“これは何か凄い展開に...”という訳ではない。
近くの高校の帰宅時間にあたったのだろうか、多くの学生さんが歩いていたが、
皆さん、自分のような観光で訪れた人には挨拶することになっているのだろうか。
【2016年3月3日12時00分】 徳島県美馬市脇町付近
吉野川流域と言えば藍。江戸時代は藍商人の街として栄えた脇町周辺。
隆盛を極めた時代、白壁土蔵や格子戸の家々、その隣家との境には
瓦葺きの防火壁、「うだつ(卯建)」が設えられた。
しかし、明治以降、染料が輸入されるようになると藍の街は急速に衰退、
歴史に取り残されるかのように街並みだけが残された。
そう、だからこそ、今もその頃からの家々が残っていたのである。
お昼過ぎの列車に乗るつもり。ざっと、一回り街並みを見て引きかえそうと思っていたが、
予定時間を大幅にオーバーして、町歩きを楽しんでしまったのだった。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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実は私、5月に酒集めで穴吹駅へ行くつもりでした。
yahoo地図をプリントアウトして市街地へ向かう道を検討していたのですが、駅前から細い道と細い橋が出ていることを完全に見落としておりました。
あるまーきさんのこの記事おかげで、遠回りをせずに済みそうです。
ものすごく参考になりました。
by skekhtehuacso (2016-03-29 22:43)
skekhtehuacsoさん
コメントありがとうございます。
あと少し下流側に大きな橋が架かっていたように思います。
この橋を渡って、まもなく、大きな県道に出ますが、沿道は全国どこでも見られるような郊外型の大型店ばかりで...。
あの橋を渡って2キロほど進むと「オデオン座」の近くにスーパーのような商業施設があったように記憶しています。
良いお酒に出会えると良いですね。記事も楽しみにしています。
by あるまーき (2016-03-30 00:08)