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朝の水海道でキハを(2)線路際を彷徨うしかなかった朝 [常総線のキハとその仲間たち[関東鉄道]]

今日の話題に入る前に。仕事は昨日で一段落。金・土・日と3連休を確保。
という訳で、土曜の朝から久々に遠征してきます。

予告の通り、8月2日の水島臨海鉄道キハ205がメインなのですが、
何とヒコーキは羽田から高松ゆき。「岡山便が満席だったから」ではなくて...

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【2015年5月3日14時15分】 高松琴平電鉄琴平線・羽間-榎内

5月の連休に撮りに行って以来、臨鉄の“対岸”にあたるこちらの路線も気になって。
旧型車の運転日ではないですが、“動かない旧型車”、ちょっとその様子を。

という訳で、土曜の朝は羽田空港に向かうのです。

では、昨日に引き続いて21日朝の関鉄常総線撮影記。

……  ……

2015年7月21日(火)晴れ

この朝、水海道駅のすぐ近くで撮ることにしたのには訳があった。
ひとつは南北方向にのびる常総線だけに光線状態が難しい地点が多い中、
周囲に住宅が建て込んでいて、ロケーションはいまひとつでも、車両のサイドまで
光が回る場所がありそうだったから。
そして、決定的とも言える理由は、撮影機会の多さ。

この日、撮りたかったのはキハ310系・キハ0系、どちらも2両編成でラッシュ時に
取手-水海道間の運用に入る。その車両基地は水海道と小絹の駅間、南水海道にある。
朝8時に撮影開始なら、タイミングによっては、お目当ての編成が今日の運用に
入っていたとしても、取手から戻ってきて、そのまま入庫という可能性もある。

水海道駅と車両基地の間でカメラを構えれば、たとえ、最初に撮れるのが、
この日最後の運用でも、水海道駅からの入庫回送を撮れるのである。
つまり、動いていれば2回以上のシャッターチャンスを確保できる。それが大きかった。

撮影機会を多く確保することを第一に考えたのが...

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【2015年7月21日7時24分】 関鉄常総線・水海道-小絹(後追い)

水海道駅を出てすぐ駅前広場のはずれにある跨線橋をわたって、線路の南側へ。
県道陸橋を潜れば、線路沿いが開けてくる。陸橋を潜って最初の踏切付近へ。

カメラを構えたら、すぐに列車がやって来た。
守谷から乗ってきた編成の折返しである。ちょっと線路脇の雑草が気になるが、
こちらは、上り列車の後追い。向こう側の線路を通る下り列車を撮るなら、
それほど気にならない。

とりあえず、ここに三脚を置いてカメラを構えようと思っていたら...

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【2015年7月21日7時25分】 関鉄常総線・小絹-水海道

いきなりのお出ましだった。キハ313+キハ314編成。
この編成は数年前に、旧関鉄標準色に塗色変更されており、旧国鉄キハ35系が
引退した後は、常総線キハの中で注目の編成。同型車は何編成もいるわけだが、
一番撮りたかったのは、この編成だったのである。

でも、「いきなり撮れてラッキーだった」とは言えない。

慌ててカメラを構えたので、右隅には踏切標識が写り込んでしまった。
これは、再挑戦しなければ...

そう、もしこれで、この日の運用が終わりだったとしても回送列車として
もう一度、この場所に戻ってくるはず。たぶん、数分から10分程度したら上り線に...

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【2015年7月21日7時30分】 関鉄常総線・水海道-小絹(後追い)

さて、この時間、回送列車も含めて数分間隔で列車がやって来る。
続いて、キハ0系の取手ゆき。このキハ0系もキハ310系もほぼ同じ車体。
両形式とも旧国鉄キハ10系・20系の機器類を流用し、車体を載せ替えた車両。

関鉄らしい3扉の通勤型車体だが、車内には「JNR」マークが残る扇風機があるなど
随所に“国鉄型キハ”を感じることができるのである。

そして、いよいよ...

ところが、何と...

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【2015年7月21日7時36分】 関鉄常総線・小絹-水海道

ケツ切れ撃沈!!

駅のすぐ近く、スピードも上がっていないのに、なぜ???

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【2015年7月21日7時36分】 関鉄常総線・小絹-水海道

実は、向こうから迫ってくる下りのキハ310系(現行色)に気をとられていたのだ。
うまく対応できれば、お目当ての“準国鉄型キハ”のすれ違いシーンをものにできたが...

これは、“痛恨の1枚”となってしまった。でも、まだチャンスがあることが確定。
つまり、撃沈となった旧関鉄標準色編成、行き先幕は「取手」だったのだ。
そう、あと2回の撮影チャンスが与えられることが確実となったわけである。

……  ……

次の撮影チャンスまで、あと約1時間。
でも、そうなると、このロケーションが気になってくるのだった。

この時期、どうしても線路周囲の雑草が生長する。列車の足回りが雑草で隠されるのは
やはり気に入らない。できるだけ雑草が途切れた部分を見つけて、そこでカメラを
向けるのだが、そうすると、今度はキハの背景がゴチャゴチャしてしまう。

建物の壁もできればキハと同系色ではない方が良いのだが、
でも、それ以上に気になるのは電柱である。何だかキハが串刺しになったような...

地方都市とはいえ、水海道駅だって旧水海道市(現・常総市)の玄関駅
その至近の地点では線路回りも背景も同時にスッキリしている場所...など
あろうはずがないのである。

あとは妥協点を探ること。数歩ずつ進みながらカメラを構えて、悩みに悩んで...

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【2015年7月21日7時39分】 関鉄常総線・水海道-小絹(後追い)

キハの背後に、できるだけ電柱を写り込ませないポジションを選ぼうと。
キハ5002単行の列車なら、後追いでも比較的スッキリと見える写真が撮れるが...

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【2015年7月21日7時42分】 関鉄常総線・小絹-水海道

続いて、キハ001の編成。
この撮り方では、やはり、前側のキハが細めの電柱に串刺しのような感じ。う~ん。

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【2015年7月21日7時47分】 関鉄常総線・小絹-水海道

さらに、キハ5000形から始まった新色への塗り替えの進むキハ2100形も。
同じ撮り方では、同じことが気になるのは明らかで...

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【2015年7月21日7時51分】 関鉄常総線・小絹-水海道

下館運用の単行なら、この場所でもスッキリと撮れるのだが、2連だとどこに
行っても電柱を完全にかわすことは難しそうだった。
ちなみに、この車両は「バッチリ」の広告ラッピング。水海道より北の単線区間は
筑波山を見ながら田園地帯をゆく区間。農業用の除草剤の広告というのも沿線に
ピッタリなのである。デザインを変えながら、長い間継続中の広告である。

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【2015年7月21日8時05分】 関鉄常総線・小絹-水海道

という訳で、背後のビルがちょっと五月蠅いのが気になるが、
この位置で撮ることに決めたのだった。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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