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猛暑の中、夷隅の地で空中戦を挑んだ日(2) [いすみ鉄道 国鉄型キハ]

17日の午後から、仕事に“復帰”した。とはいえ、アタマの中は相変わらず夏休み。
9月に入ってから、あと数日、休みがとれそうなので、どこに行こうかと検討中。
撮りに行ってみたい路線はあるものの、撮りたい車両が走っているかどうかの
情報が乏しく、そうした意味ではちょっとした“賭け”になるわけで、
相変わらずの“緊縮財政”下の<変態鉄>には迷い所。

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【2014年8月3日16時19分】 いすみ鉄道・大原駅

さて、8月3日の「いすみ鉄道撮影記」の続き。
……  ……

2014年8月3日(日)晴れ

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【2014年8月3日10時55分】 いすみ鉄道・総元-久我原

高速バスが予想外に遅れて、最初から予定が狂ってしまったこの日。
急行間合いの上り普通列車(第102D列車)は、夷隅川べりから俯瞰した。

これが大多喜で折り返して、再び上総中野ゆき(第103D列車)として、
総元に戻ってくるのは11:51、わずか40分で戻ってくる。
この「第1の俯瞰ポイント」から次の「西畑の俯瞰」までは徒歩で30分程度か!?

とはいえ、線路際から撮る撮影地と違って、俯瞰ポイントというのは
「だいたい、このあたり」と分かっていても、そこに登って、さらにカメラを構えて
木々の枝や電線が邪魔にならず、かつ線路を見渡せる撮り方を探るまでに意外と
時間を要する。「途中の築堤で妥協しようか!?」とも思ったが、
兎に角、道を急いだ。

総元駅前を過ぎると、道路は線路から離れて大きく迂回する。
戸越踏切を過ぎると、その俯瞰ポイント付近まで、再び線路と道路は大きく離れ、
だから、間に合わないからと言って途中の線路際でテキトーに撮ることは不可能。

時計を睨みながら、重いカメラバッグと三脚を担いで...
炎天下の舗装道路、人通りもなければクルマも滅多にやってこない。
延々と歩き続けて、何とか間に合った。

沿道の小高い丘のようなところに向かって、白いガードレールが伸びていた。
ガードレールが付いている位だから、道か階段があるのだろう...という予想は
甘かった。“獣道”か、それ以下。一人分の幅の空間には木々の枝が覆い被さり
登るだけで一苦労。どうにか、竹藪の中の開けた地点までやってきて...

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【2014年8月3日10時55分】 いすみ鉄道・総元-西畑

カメラを構えて、間もなく、キハの2連がやって来た。
実は、この地点に着いた頃から気分が悪くなり、立ち上がろうとすると、めまいに襲われ...、
地べたに座り込むしかなかった。という訳で、妥協の産物!!

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【2014年8月3日12時13分】 いすみ鉄道・西畑-総元

上総中野ですぐに折り返してくる第104D列車は同じ地点でカメラをタテに変えただけで
撮り直し。座ったままのお手軽撮影である。

ネット上で見つけた写真では、もう少し、列車の足回りまでしっかり見えるはずだったが
やはり、夏場は線路脇の雑草が伸びて、列車下部を隠してしまう。
こういう写真、<変態鉄>としてはあまり好きではない。

「思ったより、草が伸びていましたね~」
実は、第103D列車を撮って、折返しの第104D列車を待つ間に、自分の隣に
“同業者さん”が登場。関西の方だそうで、何ともありがたいことに
自分を総元駅までクルマで送っていただけるとのこと。ついついお言葉に甘えて...

……  ……

歩けば20分以上かかる総元駅も、クルマなら数分の距離。
熱中症気味で、「ちょっと危ないかも!?」という状態だった自分にとっては
何とも嬉しいことだった。総元駅で冷たいジュースを飲み干し、駅舎のベンチで
休んでいると体調も回復!!

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【2014年8月3日12時48分】 いすみ鉄道・総元駅

次の撮影地は国吉駅付近の予定だが、ちょうど12:48発の上総中野ゆき(第61D列車)が
やって来たので、これに乗ってしまった。もちろん、1日乗車券を購入。

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【2014年8月3日13時02分】 いすみ鉄道・上総中野駅

終点・上総中野駅は小湊鐵道との接続駅ではあるが、普段は静かな無人駅。
特にイベントがあるわけでもなく、養老渓谷の見頃の時期でもないのに、
少なからず観光客の姿が見られたのは意外だった。

やはり、ムーミン列車をはじめ、TVなどでの露出も増え、いすみ鉄道も“観光鉄道”としての
地位を固めてきたと言うことか。

総元から乗ってきた、いすみ300型でそのまま国吉まで戻った。

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【2014年8月3日13時34分】 いすみ鉄道・上総中川-国吉(上り列車後部より撮影)

そう、ちょっと気になるのが、上総中川と国吉の中間にある有名撮影地、
第2五之町踏切、水田の中の第4種踏切が『ゆる鉄スポット』として有名になったが
このすぐ隣の休耕田に、ソーラーパネルが設置されていた。

踏切の右手(国吉方)にキハを置くような撮り方をする場合、キハ2連だと
ソーラーパネルを切れるかどうか...、車内から見る限り、ギリギリかと思う。

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【2014年8月3日13時29分】 いすみ鉄道・風そよぐ谷 国吉駅

久留里線で活躍したキハ30 62号車のヨコをかすめて、いすみ300が大原に向けて発車。
自分は、駅前からタクシーに乗り込んだ。向かった先は...

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【2014年8月3日13時29分】 千葉県いすみ市万木・万木城址

万木城というお城。中世城郭で北条氏の小田原落城と運命をともにした城とのこと。
もちろん、当時の建築は残っていないが遺構としては良い状態を保っているとかで、
周囲は公園として整備されている。
天守閣を思わせる、何だか怪しげな展望台。ここから、国吉方向を俯瞰する。

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【2014年8月3日14時08分】 いすみ鉄道・国吉-上総中川(万木城俯瞰)

小高い丘の頂上に建つ3階建ての展望台。確かに、眺望は良く、遠く太平洋もチラッと。
でも、ここで大問題が発生!!

キハの時間が迫っているのに、肝心の線路が遠すぎて、どちらの方向にあるのか
皆目見当が付かなかったのである。

もちろん、列車の音が聞こえてくるような距離でもなく...
(この写真にも、辛うじてキハの姿が写っています。どこでしょう??)

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【2014年8月3日14時08分】 いすみ鉄道・国吉-上総中川(万木城俯瞰)

国吉駅の入線風景は見ることができなかったが、発車間際の時刻になって、
駅に隣接するパチンコ屋さんの看板を見つけたことが幸い。
発車後の姿は何とか捉えることができた。

キハは写真を右端から3分の1くらいの、田んぼの中を走っている。
ちょうど、消防署を過ぎて、水田地帯を第2五之町踏切に向かっているあたりだろうか??
それにしても...、望遠で撮ってもこの大きさ。撮影地としては、ちょっと...。

タクシーを呼ぶとおカネが...、炎天下を1時間近く歩き続けて、国吉駅へ。

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【2014年8月3日15時25分】 いすみ鉄道・風そよぐ谷 国吉駅

海外譲渡の時を待つ(?)、引退したいすみ201号車と、ここに安住の地を得たキハ30 62号車。
キハのドア横に階段が仮設されているが、ココを上って...ムフフ。
9月になったら、このキハの車内で遊んでくる予定。ツアーを申し込んでしまった。
間もなく<予告編>がアップできるか!?

……  ……

「何をしてもうまくいきそうな気がしない日」というのがある。
何だか、この日もそんな感じがして...、午後の急行4号、5号は撮影を断念。
4号に、短区間ではあるが<乗り鉄>してみることにしたのだった。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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