夏の来た北東北へ(10)世界遺産を堪能 [鉄分の濃い旅行記録]
引き続き、<鉄>分の希薄な記事ではありますが、どうか、お付き合いの程。
【2014年6月25日10時57分】 岩手県西磐井郡平泉町・毛越寺
平泉の見どころは、決して中尊寺だけではないということ。
毛越寺では、ちょうど「あやめまつり」がはじまっていました。
こういうときに、写真が上手に撮れるようになりたいのですが...
では、中尊寺の本堂から、今日の話題。
…… ……
2014年6月25日(水)晴れ
本堂から、さらに少し奥に進んだところにあるのが讃衡蔵。
ちょっと周囲から浮いているような気がする建物だった。ここと金色堂を見るには
800円の拝観料が必要。
元気なシニア層の団体から「高~い!!」の声も聞こえていたが、自分も拝観券を
買って内部へ。まずは讃衡蔵、コンクリート造りの建物は、展示館のような感じ。
一通り、史料を眺めて...、でも、館内は撮影禁止。写真がないのはブロガーには
きついところ。
【2014年6月25日11時42分】 岩手県西磐井郡平泉町・中尊寺
さて、続けて、いよいよ金色堂へ。
建造は1124年とされ、中尊寺創建時からの唯一の現存する遺構でもある。
「覆堂」という建物の中にあるので、堂全体を金箔で覆い極楽浄土を表現したという
その姿を撮ることは出来ない。
門の内側は一方通行、覆堂に入って、立ち止まってガラス越しに金色堂を眺めるだけ。
でも、その見事さは十二分に。ご本尊の阿弥陀如来像も。
こちらも館内撮影禁止。大勢の観光客、次々と押し寄せてくる人の波、
もう少し見ていたかったのだが...
【2014年6月25日11時31分】 岩手県西磐井郡平泉町・中尊寺
この中尊寺金色堂を詠んだのが松尾芭蕉、「奥の細道」には
五月雨の 降のこしてや 光堂
ちなみに、「光堂」というのが金色堂のこと。
中尊寺の創建から約500年後にこの地を訪れた芭蕉、すでに奥州藤原氏の栄華を
伝えるものは残っていなかったが、その中で輝きを残していた金色堂の様子を
詠んだもの(ということで、で良いのでしょうか???)
【2014年6月25日11時33分】 岩手県西磐井郡平泉町・中尊寺
芭蕉さんには、昨年8月の岐阜県大垣市以来の再会(笑)である(→ こちら)。
【2014年6月25日11時35分】 岩手県西磐井郡平泉町・中尊寺
そして、隣にあるのが旧覆堂。こちらは内部を自由に撮ることはできるが...
すでに金色堂を覆ってはいないわけで、内部はガラ~~ンとしていた。← 当たり前!!
【2014年6月25日11時38分】 岩手県西磐井郡平泉町・中尊寺
もう1つ、ここの見どころと言えば能楽堂。
ちょっと道から逸れたところにある。白山神社にある。
現在のものは江戸時代末期に再建されたと言われているものの、現在でも
演能されているとのこと。茅葺き屋根だけではなくて...
【2014年6月25日11時38分】 岩手県西磐井郡平泉町・中尊寺
「鏡の松」という、この立派な絵が見事。
【2014年6月25日11時51分】 岩手県西磐井郡平泉町・中尊寺
来たときには、東北本線の俯瞰ポイントに夢中で見学しなかった西行の句碑と
やはり、平泉と言えば「弁慶の立往生」で有名な地。弁慶堂にも立ち寄った。
ちなみに、弁慶堂の向かい側が例の俯瞰ポイント。
【2014年6月25日11時57分】 岩手県西磐井郡平泉町・中尊寺
中尊寺の門前、バス停と駐車場の付近に弁慶の墓があった。
アジサイがキレイだったが、中尊寺を訪れる観光客の多くもバス停への通り道
程度の認識なのだろうか?? 誰も気にも止めずに通り過ぎていた。
ちょうど良いタイミング!!
自分が着くや否ややってきたのが、平泉巡回バス「るんるん」、町が岩手県交通に
委託する形態なのだろうか、150円均一で駅と中尊寺、毛越寺を結んで循環している。
【2014年6月25日12時18分】 岩手県西磐井郡平泉町・毛越寺付近
思わず乗車。大半の乗客は平泉駅前で下車したものの、自分はもう1つ乗って
毛越寺前。駐車場の一角に設けられたバス停で下車。
9世紀に慈覚大師によって創建されたとされる毛越寺、モウツウジと読む。
【2014年6月25日12時24分】 岩手県西磐井郡平泉町・毛越寺
入って間もなく、池の畔に句碑が建っている。再び芭蕉の句碑である。
夏草や 兵どもが 夢のあと
無教養な自分でも知っている句。
芭蕉一行が「奥の細道」で訪れる500年ほど前に栄えた平泉の地、
そのすっかり寂れ、荒れ果ててしまったことを詠んだ(ということ??)。
さて、毛越寺。
【2014年6月25日12時25分】 岩手県西磐井郡平泉町・毛越寺
本尊である薬師如来像をまつる本堂などは残っている。
【2014年6月25日12時26分】 岩手県西磐井郡平泉町・毛越寺
伽藍の大半は失われたとのこと。
【2014年6月25日12時28分】 岩手県西磐井郡平泉町・毛越寺
見どころは、本堂の横、大泉ヶ池を中心とした浄土庭園、
海に見立てた大きな池の周囲には築山や小さな島があったりと見事な庭園。
【2014年6月25日12時24分】 岩手県西磐井郡平泉町・毛越寺
開山堂の付近で「あやめ祭り」がはじまっていた。
ここでチャレンジしてみたのが、冒頭の1枚。
【2014年6月25日12時38分】 岩手県西磐井郡平泉町・毛越寺
川を表現した流れがあったことは最近の発掘調査で判明したとか??
この時期だったからこそ、緑が一番キレイだったような...
【2014年6月25日12時40分】 岩手県西磐井郡平泉町・毛越寺
茅葺き屋根の大きな建物は常行堂、享保年間に建てられたというが、残念ながら工事中。
…… ……
毛越寺から平泉駅までは700メートルほどの道のり。
少し早めにホームに入って、前沢側先端でコンデジで、お手軽撮影。
【2014年6月25日13時18分】 東北本線・平泉駅
接近放送に慌ててカメラを構えれば、やってきたのはEH500電気機関車牽引の
コンテナ列車、待っている間に下り貨物列車も通過した。
旅客列車は701系ワンマン電車が中心になって、「本線」とは到底呼べない寂しさでも、
頻繁にやってくる貨物列車、その長大編成、東北本線がいまだ物流の大動脈である
「本線」としての役割を果たしている、と、<鉄>として嬉しくなるシーン。
【2014年6月25日13時22分】 東北本線・平泉駅
そして、自分が乗る701系電車。一ノ関ゆきワンマン電車である。
13:24発、途中1駅で終点・一ノ関には13:32着。さぁ、一気に仙台へ!!(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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【2014年6月25日10時57分】 岩手県西磐井郡平泉町・毛越寺
平泉の見どころは、決して中尊寺だけではないということ。
毛越寺では、ちょうど「あやめまつり」がはじまっていました。
こういうときに、写真が上手に撮れるようになりたいのですが...
では、中尊寺の本堂から、今日の話題。
…… ……
2014年6月25日(水)晴れ
本堂から、さらに少し奥に進んだところにあるのが讃衡蔵。
ちょっと周囲から浮いているような気がする建物だった。ここと金色堂を見るには
800円の拝観料が必要。
元気なシニア層の団体から「高~い!!」の声も聞こえていたが、自分も拝観券を
買って内部へ。まずは讃衡蔵、コンクリート造りの建物は、展示館のような感じ。
一通り、史料を眺めて...、でも、館内は撮影禁止。写真がないのはブロガーには
きついところ。
【2014年6月25日11時42分】 岩手県西磐井郡平泉町・中尊寺
さて、続けて、いよいよ金色堂へ。
建造は1124年とされ、中尊寺創建時からの唯一の現存する遺構でもある。
「覆堂」という建物の中にあるので、堂全体を金箔で覆い極楽浄土を表現したという
その姿を撮ることは出来ない。
門の内側は一方通行、覆堂に入って、立ち止まってガラス越しに金色堂を眺めるだけ。
でも、その見事さは十二分に。ご本尊の阿弥陀如来像も。
こちらも館内撮影禁止。大勢の観光客、次々と押し寄せてくる人の波、
もう少し見ていたかったのだが...
【2014年6月25日11時31分】 岩手県西磐井郡平泉町・中尊寺
この中尊寺金色堂を詠んだのが松尾芭蕉、「奥の細道」には
五月雨の 降のこしてや 光堂
ちなみに、「光堂」というのが金色堂のこと。
中尊寺の創建から約500年後にこの地を訪れた芭蕉、すでに奥州藤原氏の栄華を
伝えるものは残っていなかったが、その中で輝きを残していた金色堂の様子を
詠んだもの(ということで、で良いのでしょうか???)
【2014年6月25日11時33分】 岩手県西磐井郡平泉町・中尊寺
芭蕉さんには、昨年8月の岐阜県大垣市以来の再会(笑)である(→ こちら)。
【2014年6月25日11時35分】 岩手県西磐井郡平泉町・中尊寺
そして、隣にあるのが旧覆堂。こちらは内部を自由に撮ることはできるが...
すでに金色堂を覆ってはいないわけで、内部はガラ~~ンとしていた。← 当たり前!!
【2014年6月25日11時38分】 岩手県西磐井郡平泉町・中尊寺
もう1つ、ここの見どころと言えば能楽堂。
ちょっと道から逸れたところにある。白山神社にある。
現在のものは江戸時代末期に再建されたと言われているものの、現在でも
演能されているとのこと。茅葺き屋根だけではなくて...
【2014年6月25日11時38分】 岩手県西磐井郡平泉町・中尊寺
「鏡の松」という、この立派な絵が見事。
【2014年6月25日11時51分】 岩手県西磐井郡平泉町・中尊寺
来たときには、東北本線の俯瞰ポイントに夢中で見学しなかった西行の句碑と
やはり、平泉と言えば「弁慶の立往生」で有名な地。弁慶堂にも立ち寄った。
ちなみに、弁慶堂の向かい側が例の俯瞰ポイント。
【2014年6月25日11時57分】 岩手県西磐井郡平泉町・中尊寺
中尊寺の門前、バス停と駐車場の付近に弁慶の墓があった。
アジサイがキレイだったが、中尊寺を訪れる観光客の多くもバス停への通り道
程度の認識なのだろうか?? 誰も気にも止めずに通り過ぎていた。
ちょうど良いタイミング!!
自分が着くや否ややってきたのが、平泉巡回バス「るんるん」、町が岩手県交通に
委託する形態なのだろうか、150円均一で駅と中尊寺、毛越寺を結んで循環している。
【2014年6月25日12時18分】 岩手県西磐井郡平泉町・毛越寺付近
思わず乗車。大半の乗客は平泉駅前で下車したものの、自分はもう1つ乗って
毛越寺前。駐車場の一角に設けられたバス停で下車。
9世紀に慈覚大師によって創建されたとされる毛越寺、モウツウジと読む。
【2014年6月25日12時24分】 岩手県西磐井郡平泉町・毛越寺
入って間もなく、池の畔に句碑が建っている。再び芭蕉の句碑である。
夏草や 兵どもが 夢のあと
無教養な自分でも知っている句。
芭蕉一行が「奥の細道」で訪れる500年ほど前に栄えた平泉の地、
そのすっかり寂れ、荒れ果ててしまったことを詠んだ(ということ??)。
さて、毛越寺。
【2014年6月25日12時25分】 岩手県西磐井郡平泉町・毛越寺
本尊である薬師如来像をまつる本堂などは残っている。
【2014年6月25日12時26分】 岩手県西磐井郡平泉町・毛越寺
伽藍の大半は失われたとのこと。
【2014年6月25日12時28分】 岩手県西磐井郡平泉町・毛越寺
見どころは、本堂の横、大泉ヶ池を中心とした浄土庭園、
海に見立てた大きな池の周囲には築山や小さな島があったりと見事な庭園。
【2014年6月25日12時24分】 岩手県西磐井郡平泉町・毛越寺
開山堂の付近で「あやめ祭り」がはじまっていた。
ここでチャレンジしてみたのが、冒頭の1枚。
【2014年6月25日12時38分】 岩手県西磐井郡平泉町・毛越寺
川を表現した流れがあったことは最近の発掘調査で判明したとか??
この時期だったからこそ、緑が一番キレイだったような...
【2014年6月25日12時40分】 岩手県西磐井郡平泉町・毛越寺
茅葺き屋根の大きな建物は常行堂、享保年間に建てられたというが、残念ながら工事中。
…… ……
毛越寺から平泉駅までは700メートルほどの道のり。
少し早めにホームに入って、前沢側先端でコンデジで、お手軽撮影。
【2014年6月25日13時18分】 東北本線・平泉駅
接近放送に慌ててカメラを構えれば、やってきたのはEH500電気機関車牽引の
コンテナ列車、待っている間に下り貨物列車も通過した。
旅客列車は701系ワンマン電車が中心になって、「本線」とは到底呼べない寂しさでも、
頻繁にやってくる貨物列車、その長大編成、東北本線がいまだ物流の大動脈である
「本線」としての役割を果たしている、と、<鉄>として嬉しくなるシーン。
【2014年6月25日13時22分】 東北本線・平泉駅
そして、自分が乗る701系電車。一ノ関ゆきワンマン電車である。
13:24発、途中1駅で終点・一ノ関には13:32着。さぁ、一気に仙台へ!!(つづく)
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奥の細道の世界、憧れますねえ!
関東在住の間に芭蕉の足跡を訪ねようと画策していましたが、
結局ほとんど手付かずに終りました。
by サットン (2014-07-17 22:48)
サットンさん
コメントありがとうございます。
それにしても、芭蕉は交通機関もなかった時代に、これだけの旅をしたというのは純粋にすごい気がします。
自分は、歴史とか、まして古典文学とか、そういう方面は全くわからない人間ですが、それでも、芭蕉の句碑を旅先で見かけると、撮ってしまいます。
by あるまーき (2014-07-17 23:38)
拙ブログへのコメントありがとうございます。
僕も去年30年ぶりに函館駅に降りて、変貌ぶりに驚きました。
by johncomeback (2014-07-18 09:20)
johncomebackさん
コメントありがとうございます。
ホームの感じは変わっていないようですが、それにしても、自分は前の駅舎の方が良かったかなぁ。
by あるまーき (2014-07-18 09:38)