夏から秋へ、房総のキハを撮りに(81)赤くて丸くて <番外編> [小湊鐵道キハ200と鉄道情景]
♪ 分かっちゃいるけど やめられない~
月曜日から会社に“復帰”している。1週間近く休んでいたら予想通り、いろいろな
仕事が溜まっていて。そんな中、水曜日は公休日。余った「青春18きっぷ」の
“消化試合”に出撃しようかと思っていたものの、ちょっとそんな気分になれず。
明日は自室でゴロゴロしながら過ごす予定。
さて、すっかり間が開いてしまった小湊鐵道キハ5800の話題。
早いものでもう1週間以上が経過したわけだが...。
キハ5800のディープな話題に入る前にワンクッション。
【2017年8月27日10時14分】 小湊鉄道・五井機関区
小湊鐵道を撮りに訪れる度に気になっていたものを、吉ヶ原に残る片鉄の
ディーゼル動車で観察してきた...という話題。
昨日までの中国地方への“出撃”と先月27日の小湊鐵道の話題を結びつける
という、何とも強引な記事を挟んで。
その「気になっていたもの」というのが...
…… ……
コレ。
【2017年8月27日8時59分】 小湊鉄道・五井機関区
キハ5800号車にもしっかり残っていた。
「この、テールライトのアップは一体、何を撮りたかったの?!」
などと言うことなかれ。
左右に2つのテールライト(尾灯)、その周囲を見ていただきたい。
テールライトの上半にだけ、周囲に円盤状のものが見えている...というか、
正確に言えば、テールライトの周囲にドーナツ状のパーツがあり、
それは2つに折り畳める構造になっており、中央部にその“折り目”があって
上側に畳まれた状態になっているのである。
「で、それが何!?」
この円板、実は赤いのである。
【2017年9月3日15時08分】 岡山県久米郡美咲町吉ケ原・柵原ふれあい鉱山公園
朱色に塗られている小湊キハでは目立ちにくいので、吉ヶ原の検修庫内で
休んでいた、ホハフ2003号車で。
もちろん、この円板は両サイドのテールライトの周囲に付けられている。
【2017年9月3日15時08分】 岡山県久米郡美咲町吉ケ原・柵原ふれあい鉱山公園
望遠レンズで寄ってみるとこんな感じ。
真ん中のところに横向きに蝶番があり、上側には折り畳んだときに
引っかける用のフックが付いているのが確認できる。
【2017年9月3日13時48分】 岡山県久米郡美咲町吉ケ原・柵原ふれあい鉱山公園
吉ヶ原では他にキハ702号車にも、この「赤い折り畳み式円板」が確認できる。
この写真は、後追いなので車掌役のスタッフが立っているのが写っている。
そのとき、あの円板は開いて赤い面を見せている。
【2017年9月3日12時28分】 岡山県久米郡美咲町吉ケ原・柵原ふれあい鉱山公園
<速報版>にも載せたこの写真。車掌役のスタッフが乗務員室窓から
身を乗り出してホーム上の安全確認を行っている。つまり、これも後ろから。
この写真でも、赤い円板は開いている。
でも...
【2017年9月3日12時48分】 岡山県久米郡美咲町吉ケ原・柵原ふれあい鉱山公園
同じく後追いで撮ったこの写真では、あの円板は畳まれたままになっている。
実はこの赤い円板、「後部標識板」などと呼ばれている(いた??)もの。
テールライトを少しでも大きく見せることで、視認性の向上を図ろうとして
使われていたもの。
何というのか、女の子が「目を大きく見せたい」と、目のまわりを黒くする
メイクと同じようなものだろうか。どれほどの効果があったかは疑問。、
【2017年9月3日15時31分】 岡山県久米郡美咲町吉ケ原・柵原ふれあい鉱山公園
しかも、この赤色の円板を見えるように掲出するのは、列車の最後部に
なるときだけ、と当時、定められており、終点に着く度に折返し時に、乗務員さんが
線路に下りるか、アンチクライマーに足をかけて、この円板を開いたり畳んだり。
列車の前後で合計4個、2つを開けて、2つを畳む...、そんなシーンが。
さて、この「後部標識板」。
昭和30年台までの国鉄の(機関車が牽く)客車と、ディーゼル動車では、
テールライトのまわりに、この円板を取り付けることになっていた。
運転士さんが赤信号を見落として、前の列車に追突しそうになったとき、
いち早く気づけるようにする...ということ。(効果のほどは疑問だが...)
…… ……
その“本家”、国鉄では1965年(昭和40年)の規定の改正で「後部標識板」の
規定がなくなり、その使用が取りやめとなっている。
そんな「後部標識板」の廃止は、ATS(自動列車停止装置)が国鉄全線に
設置されるようになったことによる。
でも、国鉄が「後部標識板」をやめてしまってから後も、
小湊では、いまでも(なぜか)このシステムが残っているのである。
【2017年8月27日13時12分】 小湊鉄道線・里見駅
里見駅に停車中の下りキハ、最後部にあたる構内踏切から撮ったのがコレ。
まるでウィンクするかのように片目だけ...
この「片側だけ」というのも珍しく無かったそうで。ちなみに、車体色が赤系の
場合には赤い円板の周に白い縁取りをつけたものでも構わないのだとか。
でも...
これまでの写真を改めて見てみると、同じ日の写真の中に...
【2017年8月27日13時45分】 小湊鉄道線・上総中野駅
上総中野駅で撮ったこの1枚、右側、朱色とクリーム色のツートンカラーが
小湊キハ200形、でも、良くみれば後部標識板」がない。
ただ、折返し時には車掌さんが「後部標識板」を操作しているのを見かけるし
付いている車輌については、そのまま使っている模様で。
ちょっと謎な部分が多いのだが...
さぁ、明日からはいよいよ...
【2017年8月27日16時10分】 小湊鉄道線車内
この話題を本格的に進めていきたい。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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月曜日から会社に“復帰”している。1週間近く休んでいたら予想通り、いろいろな
仕事が溜まっていて。そんな中、水曜日は公休日。余った「青春18きっぷ」の
“消化試合”に出撃しようかと思っていたものの、ちょっとそんな気分になれず。
明日は自室でゴロゴロしながら過ごす予定。
さて、すっかり間が開いてしまった小湊鐵道キハ5800の話題。
早いものでもう1週間以上が経過したわけだが...。
キハ5800のディープな話題に入る前にワンクッション。
【2017年8月27日10時14分】 小湊鉄道・五井機関区
小湊鐵道を撮りに訪れる度に気になっていたものを、吉ヶ原に残る片鉄の
ディーゼル動車で観察してきた...という話題。
昨日までの中国地方への“出撃”と先月27日の小湊鐵道の話題を結びつける
という、何とも強引な記事を挟んで。
その「気になっていたもの」というのが...
…… ……
コレ。
【2017年8月27日8時59分】 小湊鉄道・五井機関区
キハ5800号車にもしっかり残っていた。
「この、テールライトのアップは一体、何を撮りたかったの?!」
などと言うことなかれ。
左右に2つのテールライト(尾灯)、その周囲を見ていただきたい。
テールライトの上半にだけ、周囲に円盤状のものが見えている...というか、
正確に言えば、テールライトの周囲にドーナツ状のパーツがあり、
それは2つに折り畳める構造になっており、中央部にその“折り目”があって
上側に畳まれた状態になっているのである。
「で、それが何!?」
この円板、実は赤いのである。
【2017年9月3日15時08分】 岡山県久米郡美咲町吉ケ原・柵原ふれあい鉱山公園
朱色に塗られている小湊キハでは目立ちにくいので、吉ヶ原の検修庫内で
休んでいた、ホハフ2003号車で。
もちろん、この円板は両サイドのテールライトの周囲に付けられている。
【2017年9月3日15時08分】 岡山県久米郡美咲町吉ケ原・柵原ふれあい鉱山公園
望遠レンズで寄ってみるとこんな感じ。
真ん中のところに横向きに蝶番があり、上側には折り畳んだときに
引っかける用のフックが付いているのが確認できる。
【2017年9月3日13時48分】 岡山県久米郡美咲町吉ケ原・柵原ふれあい鉱山公園
吉ヶ原では他にキハ702号車にも、この「赤い折り畳み式円板」が確認できる。
この写真は、後追いなので車掌役のスタッフが立っているのが写っている。
そのとき、あの円板は開いて赤い面を見せている。
【2017年9月3日12時28分】 岡山県久米郡美咲町吉ケ原・柵原ふれあい鉱山公園
<速報版>にも載せたこの写真。車掌役のスタッフが乗務員室窓から
身を乗り出してホーム上の安全確認を行っている。つまり、これも後ろから。
この写真でも、赤い円板は開いている。
でも...
【2017年9月3日12時48分】 岡山県久米郡美咲町吉ケ原・柵原ふれあい鉱山公園
同じく後追いで撮ったこの写真では、あの円板は畳まれたままになっている。
実はこの赤い円板、「後部標識板」などと呼ばれている(いた??)もの。
テールライトを少しでも大きく見せることで、視認性の向上を図ろうとして
使われていたもの。
何というのか、女の子が「目を大きく見せたい」と、目のまわりを黒くする
メイクと同じようなものだろうか。どれほどの効果があったかは疑問。、
【2017年9月3日15時31分】 岡山県久米郡美咲町吉ケ原・柵原ふれあい鉱山公園
しかも、この赤色の円板を見えるように掲出するのは、列車の最後部に
なるときだけ、と当時、定められており、終点に着く度に折返し時に、乗務員さんが
線路に下りるか、アンチクライマーに足をかけて、この円板を開いたり畳んだり。
列車の前後で合計4個、2つを開けて、2つを畳む...、そんなシーンが。
さて、この「後部標識板」。
昭和30年台までの国鉄の(機関車が牽く)客車と、ディーゼル動車では、
テールライトのまわりに、この円板を取り付けることになっていた。
運転士さんが赤信号を見落として、前の列車に追突しそうになったとき、
いち早く気づけるようにする...ということ。(効果のほどは疑問だが...)
…… ……
その“本家”、国鉄では1965年(昭和40年)の規定の改正で「後部標識板」の
規定がなくなり、その使用が取りやめとなっている。
そんな「後部標識板」の廃止は、ATS(自動列車停止装置)が国鉄全線に
設置されるようになったことによる。
でも、国鉄が「後部標識板」をやめてしまってから後も、
小湊では、いまでも(なぜか)このシステムが残っているのである。
【2017年8月27日13時12分】 小湊鉄道線・里見駅
里見駅に停車中の下りキハ、最後部にあたる構内踏切から撮ったのがコレ。
まるでウィンクするかのように片目だけ...
この「片側だけ」というのも珍しく無かったそうで。ちなみに、車体色が赤系の
場合には赤い円板の周に白い縁取りをつけたものでも構わないのだとか。
でも...
これまでの写真を改めて見てみると、同じ日の写真の中に...
【2017年8月27日13時45分】 小湊鉄道線・上総中野駅
上総中野駅で撮ったこの1枚、右側、朱色とクリーム色のツートンカラーが
小湊キハ200形、でも、良くみれば後部標識板」がない。
ただ、折返し時には車掌さんが「後部標識板」を操作しているのを見かけるし
付いている車輌については、そのまま使っている模様で。
ちょっと謎な部分が多いのだが...
さぁ、明日からはいよいよ...
【2017年8月27日16時10分】 小湊鉄道線車内
この話題を本格的に進めていきたい。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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