路面電車のダイヤモンドクロスを見る旅(26)<四国鉄>の聖地へ= 前編 = [鉄分の濃い旅行記録]
ついこの前、正月だったような気がするのだが、すでにサクラの花も散ってしまって...
油断している間に、ゴールデンウィークまで1ヶ月を切っている。
某航空会社のCMのように「2日休めば10連休」など、世の中それほど甘くないが、
とはいえ、ちょっと休めそう。訪れたい街は3つ。どれも“リピート”なのだが...
“悪あがき”的に少しでも予算を抑えつつ、満足できるものにするため、
いま、全力でプランを立案中なのである。でも、連休時だけに早めにチケットを
手配しないと...。まとまったら、<予告編>をアップしようかと思っている。
でも、遅々として進まない拙ブログ。話は3月4日の朝。
高松のホテルをチェックアウトして、向かったのはもちろんJR高松駅。
…… ……
2016年3月4日(金)曇り一時晴れ
【2016年3月4日6時54分】 予讃線・高松駅
朝7時の高松駅は通勤客で混雑していた。そんな中、<変態鉄>が乗り込んだのは
7:20発 土讃線特急「しまんと3号」、2000系ディーゼル動車2両編成である。
高知まで乗り通して、もう一度、とさでん交通の路面電車を撮るのも悪くはなかったが
でも、この日は多度津で降りることにしていた。それならば、予讃線特急でも
構わないわけだが、ディーゼル動車にこだわるところが<変態鉄>なのである。
【2016年3月4日7時47分】 香川県仲多度郡多度津町栄町・多度津駅付近
多度津はまさに“鉄道の街”、多度津駅に隣接する留置線付近には
蒸気機関車時代の給水塔などの設備も残っており、これも国鉄時代からだろうか、
木造の詰所や鉄骨の跨線橋など、<変態鉄>には駅前それ自体が一種の“文化財”
のように見えて仕方ないのである。
ちなみに、この“食堂”というのが、以前、ぷっぷくさんのブログ記事(→ こちら)で
紹介された食堂だろうか?? 朝早かったので、営業はしていなかったようだが。
【2016年3月4日7時51分】 香川県仲多度郡多度津町栄町・多度津駅付近
振り返って駅舎の東側には、線路を走る“後輩”たちを見守るように、
8620形蒸気機関車58685号機が保存されている。
8620形は大正時代、ようやく蒸気機関車を国内で量産する体制が整ってきた時代に
作られた旅客用機関車である。四国も房総も<変態鉄>がよく訪れる土地の路線には
ハチロクがSL末期まで活躍した地域が多いような。古い型式の機関車だが、
いまだJR九州では1両が動態で保存されている。
【2016年3月4日7時52分】 香川県仲多度郡多度津町栄町・多度津駅付近
この58685号機は、1922年(大正11年)10月30日、汽車製造大阪工場で製造された。
ちなみに、費用は96,500円だったと説明碑には記載があった。
新製配置は東京局館内。高崎、新小岩と関東の機関区を渡り歩いた後、四国に転じており、
1955年(昭和30年)には小松島(徳島県)に配置されていたとのこと。
廃車は1969年、最終配置も小松島である。その翌年から多度津駅前で保存されており、
すでに半世紀近くが流れた。その間に保存場所は少し移転しているそうだが...
【2016年3月4日7時51分】 香川県仲多度郡多度津町栄町・多度津駅付近
よく見れば、正面、煙室扉のハンドルが脱落しているほか、窓には金網が張られており、
そのほかにもわずかな傷みは見られるが、上屋はあるにせよ、
駅前広場に保存されている割には保存状態は良好。
【2016年3月4日7時53分】 香川県仲多度郡多度津町栄町・多度津駅付近
運転台部分には入れないようになっていたが、キャブも公開されていて立ち入り自由。
もちろん、静態保存だから各装置は稼働はしないが、でも、見た限り状態は良好。
【2016年3月4日7時49分】 予讃線・多度津駅付近
そんな58685号機の横は予讃線の線路である。ちょうど8600系特急が留置中だった。
この8600系、四国で活躍した“大先輩”の8620形蒸気機関車“ハチロク”を受け継ぐとして
正面のエクステリアが、蒸気機関車をイメージした黒い円筒形になっている。
【2016年3月4日7時49分】 予讃線・多度津駅付近
と、新型特急である。この時期、まだ、先行試作車が早朝・深夜の特急で
“慣らし運転”中、量産編成は試運転中で、新函館北斗まで新幹線が開業した
3月26日改正から本格的に運用されるようになった。
このときは、まさかこのあと...などとは全く予想していなかったのである。
…… ……
多度津、“津”という地名は古来、港を意味するわけで駅正面の通りを直進すると
まもなく海が見えてくる。
【2016年3月4日8時04分】 香川県仲多度郡多度津町大通付近
役場の前を通り過ぎ、海にでる手前の交差点を右折、まもなくすると
何とも渋い建物群が道路沿いに。こちらは病院として“いまなお現役”みたい。
【2016年3月4日8時05分】 香川県仲多度郡多度津町大通付近
こちらも病院!? 壁といい屋根回りといい、装飾が施されており、何とも。
と、町歩きを楽しみに来たのではなかった...、ホントの目的は、
【2016年3月4日8時04分】 香川県仲多度郡多度津町大通・多度津工場付近
そう、<鉄>にとっては多度津といえば、多度津工場。
国鉄時代から四国の車両の大規模修繕などを担当してきた車両工場である。
ということは...、“車庫の裏”!!
保存されている車両や改造中の車両、それらの様子を眺めるのは<変態鉄>に
とっての楽しみでもある。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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油断している間に、ゴールデンウィークまで1ヶ月を切っている。
某航空会社のCMのように「2日休めば10連休」など、世の中それほど甘くないが、
とはいえ、ちょっと休めそう。訪れたい街は3つ。どれも“リピート”なのだが...
“悪あがき”的に少しでも予算を抑えつつ、満足できるものにするため、
いま、全力でプランを立案中なのである。でも、連休時だけに早めにチケットを
手配しないと...。まとまったら、<予告編>をアップしようかと思っている。
でも、遅々として進まない拙ブログ。話は3月4日の朝。
高松のホテルをチェックアウトして、向かったのはもちろんJR高松駅。
…… ……
2016年3月4日(金)曇り一時晴れ
【2016年3月4日6時54分】 予讃線・高松駅
朝7時の高松駅は通勤客で混雑していた。そんな中、<変態鉄>が乗り込んだのは
7:20発 土讃線特急「しまんと3号」、2000系ディーゼル動車2両編成である。
高知まで乗り通して、もう一度、とさでん交通の路面電車を撮るのも悪くはなかったが
でも、この日は多度津で降りることにしていた。それならば、予讃線特急でも
構わないわけだが、ディーゼル動車にこだわるところが<変態鉄>なのである。
【2016年3月4日7時47分】 香川県仲多度郡多度津町栄町・多度津駅付近
多度津はまさに“鉄道の街”、多度津駅に隣接する留置線付近には
蒸気機関車時代の給水塔などの設備も残っており、これも国鉄時代からだろうか、
木造の詰所や鉄骨の跨線橋など、<変態鉄>には駅前それ自体が一種の“文化財”
のように見えて仕方ないのである。
ちなみに、この“食堂”というのが、以前、ぷっぷくさんのブログ記事(→ こちら)で
紹介された食堂だろうか?? 朝早かったので、営業はしていなかったようだが。
【2016年3月4日7時51分】 香川県仲多度郡多度津町栄町・多度津駅付近
振り返って駅舎の東側には、線路を走る“後輩”たちを見守るように、
8620形蒸気機関車58685号機が保存されている。
8620形は大正時代、ようやく蒸気機関車を国内で量産する体制が整ってきた時代に
作られた旅客用機関車である。四国も房総も<変態鉄>がよく訪れる土地の路線には
ハチロクがSL末期まで活躍した地域が多いような。古い型式の機関車だが、
いまだJR九州では1両が動態で保存されている。
【2016年3月4日7時52分】 香川県仲多度郡多度津町栄町・多度津駅付近
この58685号機は、1922年(大正11年)10月30日、汽車製造大阪工場で製造された。
ちなみに、費用は96,500円だったと説明碑には記載があった。
新製配置は東京局館内。高崎、新小岩と関東の機関区を渡り歩いた後、四国に転じており、
1955年(昭和30年)には小松島(徳島県)に配置されていたとのこと。
廃車は1969年、最終配置も小松島である。その翌年から多度津駅前で保存されており、
すでに半世紀近くが流れた。その間に保存場所は少し移転しているそうだが...
【2016年3月4日7時51分】 香川県仲多度郡多度津町栄町・多度津駅付近
よく見れば、正面、煙室扉のハンドルが脱落しているほか、窓には金網が張られており、
そのほかにもわずかな傷みは見られるが、上屋はあるにせよ、
駅前広場に保存されている割には保存状態は良好。
【2016年3月4日7時53分】 香川県仲多度郡多度津町栄町・多度津駅付近
運転台部分には入れないようになっていたが、キャブも公開されていて立ち入り自由。
もちろん、静態保存だから各装置は稼働はしないが、でも、見た限り状態は良好。
【2016年3月4日7時49分】 予讃線・多度津駅付近
そんな58685号機の横は予讃線の線路である。ちょうど8600系特急が留置中だった。
この8600系、四国で活躍した“大先輩”の8620形蒸気機関車“ハチロク”を受け継ぐとして
正面のエクステリアが、蒸気機関車をイメージした黒い円筒形になっている。
【2016年3月4日7時49分】 予讃線・多度津駅付近
と、新型特急である。この時期、まだ、先行試作車が早朝・深夜の特急で
“慣らし運転”中、量産編成は試運転中で、新函館北斗まで新幹線が開業した
3月26日改正から本格的に運用されるようになった。
このときは、まさかこのあと...などとは全く予想していなかったのである。
…… ……
多度津、“津”という地名は古来、港を意味するわけで駅正面の通りを直進すると
まもなく海が見えてくる。
【2016年3月4日8時04分】 香川県仲多度郡多度津町大通付近
役場の前を通り過ぎ、海にでる手前の交差点を右折、まもなくすると
何とも渋い建物群が道路沿いに。こちらは病院として“いまなお現役”みたい。
【2016年3月4日8時05分】 香川県仲多度郡多度津町大通付近
こちらも病院!? 壁といい屋根回りといい、装飾が施されており、何とも。
と、町歩きを楽しみに来たのではなかった...、ホントの目的は、
【2016年3月4日8時04分】 香川県仲多度郡多度津町大通・多度津工場付近
そう、<鉄>にとっては多度津といえば、多度津工場。
国鉄時代から四国の車両の大規模修繕などを担当してきた車両工場である。
ということは...、“車庫の裏”!!
保存されている車両や改造中の車両、それらの様子を眺めるのは<変態鉄>に
とっての楽しみでもある。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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そうです!その食堂です。
場所的にはJRの職員さんがメインのお客さんの食堂っぽい
ですが、いまだ人の出入りを見たことがありませんww
by ぷっぷく (2016-04-09 19:02)
ぷっぷくさん
コメントありがとうございます。
自分が訪れたのは、朝早かったので、開いてなかったのかも知れませんが、でも、気になりますね。次の訪問時には、もうちょっとよく見てこようかと思います。
by あるまーき (2016-04-09 22:56)