11月29日 タンコロまつり2015(1)ぷろろーぐ!? [イマドキのTRAMたち(路面電車)]
あっさりとまとめようと思って、書き始めたら長くなりそうな勢い。
このまま江ノ電シリーズで年を越してしまいそうな...
「江ノ電」は正式には江ノ島電鉄線。神奈川県の藤沢駅から鎌倉駅まで
ちょうど10キロを結ぶ単線電化の私鉄である。とはいえ、映画、CM、アニメ...
さまざまな媒体で取り上げられることが多く、海外から訪れる人も少なくない。
そう言えば、桑田佳祐の歌詞にも「江ノ電」というコトバは出てきていたような。
(あれは何という曲だったっけ!?)
藤沢から鎌倉ゆきの電車に乗ると、ちょうど腰越駅を出た後、電車は海岸沿いにでる。
冬でもサーファーたちの姿、向こうには江ノ島。海を見ながらの<乗り鉄>。
<変態鉄>としても、もちろん乗って楽しい路線なのだ。
その江ノ電でいまから35年前、<変態鉄>がものごころつく前、もちろん江ノ電など
知らずにいたガキの頃に引退した電車、それが100形108号車。
最後まで残った江ノ電の「タンコロ」は、いまでも極楽寺車庫で動態保存されている。
その「タンコロ」の公開は年1回、11月の土曜・日曜に「タンコロまつり」という
極楽寺検車区の公開イベントとして行われる。
…… ……
拙ブログでも、何度も書いてきたように<変態鉄>が、この<鉄>という
“金失いの道”へと足を踏み入れることになった、その“原点”ともいえるのは
実は路面電車だった。この前も松山の伊予鉄市内線を満喫してきたわけで...
だが、しかし...
【2015年11月29日9時02分】 江ノ島電鉄・江ノ島-腰越
この「路面電車」というコトバ、実は鉄道関連の法令で規定された正式な用語ではない。
あくまで趣味的な分類のひとつに過ぎないものである。
という訳で、“江ノ電は路面電車か!?”は一部<鉄>の間で、永遠に続く論争なのだ。
趣味誌などでもこのあたりの“境界線”は実にビミョー。
「道路上を走れば路面電車」とはいかない。
【2014年1月29日11時46分】 東急世田谷線・若林-松陰神社前
若林の交差点を除けば、全てバラスト(砂利)の敷かれた専用軌道を走る
東急世田谷線は、いまも沿線の(ある年齢層以上の)人々からは「玉電」と呼ばれ、
趣味誌上でもほぼ確実に路面電車に分類されるが、道路上を走る区間はない。
【2012年2月5日14時57分】 熊本電鉄藤崎線・藤崎宮前-黒髪町
一方、拙ブログ開設当初に訪れた熊本電鉄藤崎線は道路上を走っており、
電車も前面に簡単な排障器のようなものを備えるが、でも、路面電車に分類される
ことは、まずない。
路面電車は法律上「軌道法」に基づくもの
という捉え方もあるが、これも、大阪市営地下鉄は、軌道法が適用されている。
また、一部のモノレールも同様。適用される法律で決まるとも言い切れない。
腰越-江ノ島間は漁港に近い、狭い道路上を、自動車を掻き分け走る姿が見られるので
江ノ電も路面電車とも言えそうだが、4両編成の電車が行き交う姿は...でも...
そんな江ノ電もすでに100年をこえる長い歴史を持つ路線である。
開業当初は路面電車然とした小型電車、激しく変遷しつつも、10キロの路線に
いまの倍の40もの駅(停留所)があり、道路上を走る区間も多かった。
(その歴史の中で1945年まで“軌道”だった。“鉄道”になって70年である)
そんな、いまでは4両編成の電車が走る江ノ電だが、かつては小型電車が海沿いを
単行でコロコロと走っていた訳である。そう、それが「タンコロ」の由来。
その最後まで残った「タンコロ」が100形107・108号車。引退は1980年(昭和55年)。
【1993年8月頃】 江ノ島電鉄・江ノ島駅
江ノ島駅奥の留置線に停めてあった時代もあり、<変態鉄>は高校生のとき、
これが撮りたくて、江ノ島駅を訪れたことがある。
いつしか、極楽寺検車区に引き上げられ、そこで保管されるようになった。
それが毎年11月下旬の週末に「タンコロまつり」として公開されるのである。
いまより、路面電車らしかった江ノ電、そのいまから半世紀以上前の江ノ電の
姿を今に伝えている108号車の公開イベント2日目が仕事の休みと重なっていた。
2015年11月29日(日)晴れ
手元のメモによれば、井の頭線で下北沢、7:19発の小田原ゆき快速急行電車。
【2015年11月29日7時38分】 小田急電鉄小田原線・町田駅
町田駅で向かいのホームに「各停 片瀬江ノ島ゆき」を発見。
大急ぎで乗り換えたら、各停は大和で後続の相模大野始発急行・藤沢ゆきに
抜かれるという...。結局、1駅だけ乗って相模大野 7:58発の急行電車。
ガラガラの車内でウトウトしていたら、車窓には見事な富士山。
よく晴れた冬の朝だった。
藤沢駅の江ノ電のりばは、意外にもデパートの2階にある。
さぁ、窓口で1日乗車券「のりおりくん」(600円)を購入。いざ、極楽寺!!
と、その前に。窓口に記念入場券の案内が。線内有人駅で「タンコロまつり」の
オリジナル台紙を数量限定で準備して、硬券入場券を買ったら台紙が付いてくる
とのこと。そうなれば、集められるだけ集めなくては...
【2015年11月29日8時24分】 江ノ島電鉄・藤沢駅
紅葉の装飾を見ながら、鎌倉ゆき電車の到着を待ったのだった。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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このまま江ノ電シリーズで年を越してしまいそうな...
「江ノ電」は正式には江ノ島電鉄線。神奈川県の藤沢駅から鎌倉駅まで
ちょうど10キロを結ぶ単線電化の私鉄である。とはいえ、映画、CM、アニメ...
さまざまな媒体で取り上げられることが多く、海外から訪れる人も少なくない。
そう言えば、桑田佳祐の歌詞にも「江ノ電」というコトバは出てきていたような。
(あれは何という曲だったっけ!?)
藤沢から鎌倉ゆきの電車に乗ると、ちょうど腰越駅を出た後、電車は海岸沿いにでる。
冬でもサーファーたちの姿、向こうには江ノ島。海を見ながらの<乗り鉄>。
<変態鉄>としても、もちろん乗って楽しい路線なのだ。
その江ノ電でいまから35年前、<変態鉄>がものごころつく前、もちろん江ノ電など
知らずにいたガキの頃に引退した電車、それが100形108号車。
最後まで残った江ノ電の「タンコロ」は、いまでも極楽寺車庫で動態保存されている。
その「タンコロ」の公開は年1回、11月の土曜・日曜に「タンコロまつり」という
極楽寺検車区の公開イベントとして行われる。
…… ……
拙ブログでも、何度も書いてきたように<変態鉄>が、この<鉄>という
“金失いの道”へと足を踏み入れることになった、その“原点”ともいえるのは
実は路面電車だった。この前も松山の伊予鉄市内線を満喫してきたわけで...
だが、しかし...
【2015年11月29日9時02分】 江ノ島電鉄・江ノ島-腰越
この「路面電車」というコトバ、実は鉄道関連の法令で規定された正式な用語ではない。
あくまで趣味的な分類のひとつに過ぎないものである。
という訳で、“江ノ電は路面電車か!?”は一部<鉄>の間で、永遠に続く論争なのだ。
趣味誌などでもこのあたりの“境界線”は実にビミョー。
「道路上を走れば路面電車」とはいかない。
【2014年1月29日11時46分】 東急世田谷線・若林-松陰神社前
若林の交差点を除けば、全てバラスト(砂利)の敷かれた専用軌道を走る
東急世田谷線は、いまも沿線の(ある年齢層以上の)人々からは「玉電」と呼ばれ、
趣味誌上でもほぼ確実に路面電車に分類されるが、道路上を走る区間はない。
【2012年2月5日14時57分】 熊本電鉄藤崎線・藤崎宮前-黒髪町
一方、拙ブログ開設当初に訪れた熊本電鉄藤崎線は道路上を走っており、
電車も前面に簡単な排障器のようなものを備えるが、でも、路面電車に分類される
ことは、まずない。
路面電車は法律上「軌道法」に基づくもの
という捉え方もあるが、これも、大阪市営地下鉄は、軌道法が適用されている。
また、一部のモノレールも同様。適用される法律で決まるとも言い切れない。
腰越-江ノ島間は漁港に近い、狭い道路上を、自動車を掻き分け走る姿が見られるので
江ノ電も路面電車とも言えそうだが、4両編成の電車が行き交う姿は...でも...
そんな江ノ電もすでに100年をこえる長い歴史を持つ路線である。
開業当初は路面電車然とした小型電車、激しく変遷しつつも、10キロの路線に
いまの倍の40もの駅(停留所)があり、道路上を走る区間も多かった。
(その歴史の中で1945年まで“軌道”だった。“鉄道”になって70年である)
そんな、いまでは4両編成の電車が走る江ノ電だが、かつては小型電車が海沿いを
単行でコロコロと走っていた訳である。そう、それが「タンコロ」の由来。
その最後まで残った「タンコロ」が100形107・108号車。引退は1980年(昭和55年)。
【1993年8月頃】 江ノ島電鉄・江ノ島駅
江ノ島駅奥の留置線に停めてあった時代もあり、<変態鉄>は高校生のとき、
これが撮りたくて、江ノ島駅を訪れたことがある。
いつしか、極楽寺検車区に引き上げられ、そこで保管されるようになった。
それが毎年11月下旬の週末に「タンコロまつり」として公開されるのである。
いまより、路面電車らしかった江ノ電、そのいまから半世紀以上前の江ノ電の
姿を今に伝えている108号車の公開イベント2日目が仕事の休みと重なっていた。
2015年11月29日(日)晴れ
手元のメモによれば、井の頭線で下北沢、7:19発の小田原ゆき快速急行電車。
【2015年11月29日7時38分】 小田急電鉄小田原線・町田駅
町田駅で向かいのホームに「各停 片瀬江ノ島ゆき」を発見。
大急ぎで乗り換えたら、各停は大和で後続の相模大野始発急行・藤沢ゆきに
抜かれるという...。結局、1駅だけ乗って相模大野 7:58発の急行電車。
ガラガラの車内でウトウトしていたら、車窓には見事な富士山。
よく晴れた冬の朝だった。
藤沢駅の江ノ電のりばは、意外にもデパートの2階にある。
さぁ、窓口で1日乗車券「のりおりくん」(600円)を購入。いざ、極楽寺!!
と、その前に。窓口に記念入場券の案内が。線内有人駅で「タンコロまつり」の
オリジナル台紙を数量限定で準備して、硬券入場券を買ったら台紙が付いてくる
とのこと。そうなれば、集められるだけ集めなくては...
【2015年11月29日8時24分】 江ノ島電鉄・藤沢駅
紅葉の装飾を見ながら、鎌倉ゆき電車の到着を待ったのだった。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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2015-12-24 02:00
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