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「若気の至り」ということで...(1994年頃の札幌駅)<前編> [アナログ写真保管庫]

さてさて、水曜日は公休日。という訳で、再び大多喜へ...ではない。
仕事が終わらない、というか、どうせ雨の予報なので会社でも行って
貯まっている仕事を片付けてやろうか...という、何とも不マジメな理由で
出社予定を変更したのだ。ちなみに、代休はない。

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【2014年10月12日11時05分】 水島臨海鉄道水島本線・西富井駅

水曜は雨で出撃断念だが、今週末は如何に!? 倉敷への出撃が決まっているのに。

でも、撮影に行かないとブログに書くネタがない。
という訳で、古いネガを漁ってみたといういつものパターン。

なお、この記事の写真、いずれも1993年から96年頃の撮影だが、
当時の<変態ガキ鉄>、ホーム上での撮影にストロボを使用していた。
列車に向かってのストロボを発光しての撮影はマナー違反であるだけでなく
安全上も問題の多い行為である。もちろん、現在の<変態鉄>は鉄道写真には
ストロボを使用していないことを予めお断りしておきたい。

……  ……

北海道に初めて渡ったのは1993年10月の連休だったと記憶している。
以前も、何度か書いた通り、93年に高校に入学した<変態ガキ鉄>、

「1年間かけて全国20あまりの都市の路面電車をすべて撮ってくる」

何とも無謀かつ身の程知らずの計画を立てたのだった。

01_PICT1092.JPG

北海道では札幌市と函館市に公営の路面電車が走っている。目的だった撮影は...
見事なまでの“撃沈”2連続。

当時は高校生のビンボー旅行、ホテルでゆっくりと寝て朝から撮影...ではなく、
道内に数多く残っていた夜行列車、それも座席の自由席が「宿」だった。
そんな道内の夜行列車が札幌駅を発つのは22時~23時台、撮影を終えて食事を済ませ、
札幌駅で過ごす時間は何時間もあったのだった。

という訳で、時計台も五稜郭も名所・旧跡も訪れて写真は撮ったのだが、
それでは変態系<鉄>ブログ
夕方から夜にかけて、札幌駅のホームで撮った写真たちをランダムに。

まずは...

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15分毎に発着する快速「エアポート」号。1時間に1~2本は旭川方面からの
特急列車の直通運転だった。国鉄世代では唯一の“北海道向け特急型電車”781系。
塗装も変わり、ドア増設改造なども施されていたが、<変態鉄>にとって好きな
車両だった。特急「すずらん」「ライラック」などで何度となく乗ったのだった。

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向かいのホームに停車中なのは特急寝台「北斗星」。
でも、このネガに「北斗星」を記録したものはなかった。
人気の特急寝台列車には目もくれず、キハの姿を撮っていた<変態ガキ鉄>、
「210」と助士席側窓下に車番を表記するのは、北海道のキハの特徴。
キハ58系の北海道向けグループ、キハ56系である。パノラミックウィンドウ、
この顔のキハは「飛越ゴハチ」のキハ58 1114と同じ。
でも、復刻塗装でもない国鉄急行色が美しい。

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続いて、「北海道色」のキハ40系の長編成。この列車は札沼線(学園都市線)の
通勤列車である。キハの長編成が運転されていたこの路線、札幌近郊区間が
近年、電化され通勤電車が走る区間に変わった。
でも、この当時は、当たり前のようにキハが札幌駅に発着していた。

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そんな札沼線(学園都市線)らしい車両としては、このキハ141系がいた。
オハ51系客車の余剰車にエンジンを搭載してディーゼル動車に改造した車両。
あまり好きな車両ではなかったが、実際に目にしてみるとカメラを向けずに
居られなかったのが、当時の<変態ガキ鉄>である。
いまなら、鼻で笑ってスルーした挙げ句、「あのとき撮っておけば...」となった
気がする。

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地味な役回りを担っていたキハ40系だが、北海道ではリクライニングシートに交換して
キハ400系となって宗谷本線の急行列車に充当され、大きなヘッドマークを掲げて
札幌駅にも出入りしていた。稚内から急行「サロベツ」として夕方、札幌に到着した。

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そんなキハ400系急行が驚異に感じていたかどうかは定かでないが、
札幌-旭川間には電車特急も雁行していた。俊足ランナーが「スーパーホワイトアロー」。
785系は、当時としては最新の特急電車だった。

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と、優等列車繋がりでもう1本。こちらは急行「はまなす」。
札幌-青森間を結ぶ急行列車で、いまとなっては“最後の急行列車”となった。
自由席、指定席、B寝台車と多彩な車両が連結された夜行列車は、当時もすでに
数える程の存在になっていたが、昨今の「クルーズ列車」などとは対極をなす
そんな存在だった急行列車である。

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やはり、当時から<変態鉄>はキハに惹かれていたのだった。
先ほどのパノラミックウィンドウではなく、平窓のキハ56系。
確か、函館本線の快速列車として札幌までやってきた列車の引き上げシーンだったような...
う~ん、やっぱり急行型キハは何とも言えないのである。

でも、その背後にいるのは...

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キハ183系「スーパーとかち」である。
当時のJR北海道の特急列車には、夢とロマンがあったような...
2両目に「キサロハ」という不思議な形式称号の車両が連結されていた。

薄暗い札幌駅での撮影では様子が分かりにくいので、別の機会に帯広駅で撮った1枚。
余談だが、この当時の帯広駅は地平ホームだった。

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2両目に写っているのが「キサロハ」、ディーゼル動車でありながらエンジンを積まず、
付随車として、2階建てグリーン車になっていたのだ。
この「スーパーとかち」の普通車(笑)なら、何度か利用したことがある。

当時は国鉄型の改良でも、新車でも、意欲的に素敵な車両をつくっていたJR北海道が
それから20年、いまでは...である。

と、1993~94年の札幌駅で撮った写真たち。
何度も書いているように、こうして古いネガを掘り起こしてくる度に、
「普段見ている当たり前の光景」が10年、20年後には貴重な1枚になるものだと
実感するのだ。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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