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稲穂とタラコ(5)♪ 晴れたのに...晴れたのに... [いすみ鉄道 国鉄型キハ]

引き続き、8月15日の「いすみ鉄道撮影記」の続きを。

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【2014年8月14日15時05分】 いすみ鉄道・風そよぐ谷 国吉駅

当然ながら「撮りたい列車」に乗ったようでは、沿線の撮影地でカメラを構えるのは
ムリなのである。<徒歩鉄>の場合、少なくとも1本前の列車で撮影地入りして、
待ち構えることになる。だから、必然的に早朝出発となってしまう。

ただ、これも並行する交通機関があれば別。ダイヤがうまく噛み合えば...だが。
今回、ホテルをとった茂原駅前、そのバス乗り場から大多喜方面の路線バスがある。

朝一番の便は、高校生の通学輸送を意識してだろうか、朝8時台に大多喜に着く設定。
これを利用すれば、撮影地への移動も効率化??

不安なのは、お盆休み中だったので運休だった場合なのだが。
バス停のポールの貼り紙に寄れば、小湊バスは「休日ダイヤ」だが...
……  ……

2014年8月15日(金)晴れ

い鉄沿線と茂原駅の間には、路線バスが走っている。
新丁の大多喜城バックに撮れる、あの橋の袂にある小湊バス大多喜営業所、
そこを終点とする、茂原駅-大多喜車庫という系統の他、

上総中川と城見ヶ丘のちょうど中間点、増田橋を終点とする「いすみシャトル」、
(「シャトル」は第2五之町踏切至近の“引田坂上”バス停を通る!!)
さらに、“HMC東京”が運行する茂原駅-大多喜駅という路線も。
どうやら、HMCのバスは平日休日とも同じダイヤでの運転のようで、
茂原駅前 7:15発の便だと、外房線経由より少し早く大多喜に到達できそう。

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【2014年8月15日7時06分】 千葉県茂原市・茂原駅前

朝、誰もいないバス停で、そのバスを待ったのだった。
(地方の路線バスは“学休日運休”などもあり、わかりにくいので不安だったが...)

直前になると、部活だろうか、い鉄の車内でよく見かける大多喜高校の制服を来た
若者達がやってきて、ちょっと安心。静かなお盆休み期間の朝、青色のバスが到着。

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【2014年8月15日7時20分】 千葉県茂原市付近・HMC東京バス車内

車内は数人の乗客。本当に静かな車内である。
運賃表示器が液晶画面でもLEDでもなく、幕式というのは、いまや貴重??
バスは一般的な2扉整理券式の車両での運転。運賃は大多喜駅前まで520円。
曲がりくねった山道を本当に快適に走って、大多喜の中心街へ。

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【2014年8月15日7時54分】 千葉県夷隅郡大多喜町・大多喜駅前付近

途中、時間調整のため乗降のないバス停で数分停まることもあったが、
定刻より少し早く、8時前に大多喜駅前バス停に到着した。

ちなみに“HMC東京”というのは大手観光バス会社の系列。
観光バスを中心にしながら、茂原を中心とした路線バスを細々とやっている感じ。

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【2014年8月15日7時55分】 千葉県夷隅郡大多喜町・大多喜駅前付近

駅前の“観光本陣”にカバンを預けて、撮影地に向かう。
でも、その前に...

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【2014年8月15日8時18分】 いすみ鉄道・デンタルサポート大多喜駅

大多喜駅構内で出発に向けて準備中のキハの姿を。
国鉄時代のローカル線の拠点駅、そんな雰囲気をよく残した大多喜駅ホームの
上屋を2両のキハの間に配して...

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【2014年8月15日8時20分】 いすみ鉄道・デンタルサポート大多喜駅付近

前日と同じ撮り方ながら、この日は、晴れてスッキリとした青空がひろがっていた。
やはり、青空の下で撮った方が、キレイに写る。

前日より気温は高い感じだったが、湿度は(前日よりは)はるかに低く、
時折カラダにあたる風が心地よくすら感じられた。

こうなれば、撮影地に向かう足取りも軽く...
この日、最初の撮影地は“祠ポイント”。
「何度、ここで撮ったら気が済むんだ!?」と思われるかも知れないが、
でも、タラコ色単行をこの地点で撮るのは初めて。多くの同業者さんが集結していた。

道路から見て、一段低いところにレール面。多くの方は道路沿いから見下ろすように
構えるが、自分はレール面に近い高さで撮る方が好き。

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【2014年8月15日9時08分】 いすみ鉄道・小谷松-デンタルサポート大多喜

さぁ、まずはムーミン列車で試し撮り。
夷隅のコメは刈り入れが早い。もう、すでに稲穂は頭を垂れていて...
夏から秋に移り変わる、そんな感じ。(実は、猛暑の中の撮影だが)

いま大多喜に向かっていった、いすみ350型と交換してキハ52がやって来る。
でも、10分余りの間で...

この日は晴れていると言っても、雲が勢いよく流れていた。
ただ、雨が降りそうな灰色の雲ではなかったのは良いのだが...
陽射しは弱くなって、そんな中を、

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【2014年8月15日9時22分】 いすみ鉄道・デンタルサポート大多喜-小谷松

キハ52が通過。空をカットして手前の田んぼを大きく入れる構図に変更して
対応したつもり。でも、青空がひろがったときに撮りたかった。

折返しの上り大多喜ゆきまで意外と時間がないのが、今回のダイヤ設定。
通い慣れた道を新丁のポイントまで急いだ。

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【2014年8月15日10時09分】 いすみ鉄道・小谷松-デンタルサポート大多喜

並行する道路橋からサイドがちに撮る場所なので、足場は広いが、
それでもお城が見える、ベストポジションには隙間無く三脚が並んでいた。
何とか、その間に混ぜてもらって、このショット。

御止川の川面にタラコ色のキハの姿が映り込んでくれて、
この朝も、最初から2連続で“納得の1枚”。

「昨日の失敗は繰り返さないぞ!!」
次の撮影地を考える前に、キハの運転時刻をチェック!!
いま、大多喜城バックで撮ったキハ、大多喜駅には10:17着、これが10:36発の
「急行2号」として出発する。これなら、徒歩でも城見ヶ丘付近で追いつけるかも...
三脚を畳んで、カメラバッグを担いで、全速力で歩き出す(笑)。
腕時計を睨みつつ...、外廻橋で夷隅川を渡ると、もう限界!! これでは間に合わない。
2日連続で同じ場所で撮ることになるのは、誠に遺憾だったが、でも間に合わないよりは...

船子の交差点より手前で住宅の間の路地に入り、小学校の裏を抜けて...
夷隅川鉄橋付近の築堤へ。ギリギリだった。三脚にカメラを載せた瞬間にやって来た。

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【2014年8月15日10時28分】 いすみ鉄道・デンタルサポート大多喜-城見ヶ丘

青空の下、夷隅川鉄橋を渡るキハ52 125、捕獲成功である。
もう少し違う構図で撮ることをイメージしていたが、とりあえず、撮るだけ撮った。
まぁ、何と言っても“徒歩追っかけ”成功である。
撮れないと思っていたものが撮れたのだから、文句があろうはずもない。

このキハは、大原で長く停まるダイヤに変わっていた。大多喜に戻ってくるのは12時半。
次の撮影地に移動しても、ただ暑いだけなので城見ヶ丘駅近くのショッピングセンターへ。
中央付近にベンチが並べてあるのだ。冷房の風で体を冷やしながら、快適な待ち時間!!
(何ともセコいが。でも、ここの「い※げや」で昼食用のパンも買ったし...。)

……  ……

12時に近くなってから、船子の交差点を曲がって、城見ヶ丘と上総中川の間、
第1姫宮踏切付近。昼になっても、大原方先頭にかろうじて光が回るポイントである。
後追いになるからだろうか?? 誰もいなくて拍子抜け。

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【2014年8月15日12時04分】 いすみ鉄道・上総中川-城見ヶ丘(後追い)

でも、この時間帯でも、スッキリと撮れる。
まずは、いすみ202、上総中野ゆきの後追い。

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【2014年8月15日12時11分】 いすみ鉄道・城見ヶ丘-上総中川

それが、大多喜で交換した大原ゆきが、いすみ351。

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【2014年8月15日12時36分】 いすみ鉄道・上総中川-城見ヶ丘

そして、いよいよキハの時刻。踏切の反対側、前面側には、同業者さんが1人。
でも、自分はコンデジで軽~く撮って...

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【2014年8月15日12時28分】 いすみ鉄道・上総中川-城見ヶ丘(後追い)

“本命”は、この後追いショット。タラコ色が緑に映えて、“納得の1枚”。

朝一番の“祠ポイント”で陽が翳ってしまったのが心残りだったが、
それでも、この日は、久々にイライラの募らない撮影行となった。

ちなみに、最後の2枚の時刻がズレているのは、EOSくんの時刻設定をテキトーに
やっていたため。実はコンデジの方が正確な時刻になっているのだ。

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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johncomeback

拙ブログへのコメントありがとうございます。
高知が日本最古の路面電車とは意外でした。
高知以外にも中国・四国・九州には路面電車が
地域に根付いている街が多いですね(^^)ニコ
by johncomeback (2014-08-26 07:24) 

あるまーき

johncomebackさん

コメントありがとうございます。
西日本の方が、確かに、残っている都市が多いですね。戦災も含めた道路状況や、都市の規模、玄関駅との距離など、路面電車が残れる土壌があったのではないかと思います。ちなみに、高知の電車は現存する中では、日本最古の路線です。

by あるまーき (2014-08-26 11:05) 

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