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意見には個人差があるものです。 [その他の鉄話]

佐村河内守、そのまま読んだら、「さむら・かわちのかみ」だろうか...
と、思っていたら、某新聞のコラムにその通り書いてあったから、驚き。
被爆二世で聴力を失った、しかし、絶対音感を頼りに作曲を続けた...とか。

しかし、いくら何だと言っても、世の中、過剰反応も酷すぎやしないか。

音楽には全く明るくない、自分がこの名前を知ることになったのは、
一昨日の大学講師の記者会見を伝えたニュース。
確かにコレは問題ではあるのだろうが、それにしても世の中の反応は過剰すぎないか。

ニュースを見れば、演奏会の中止発表や、市民の愛唱歌の使用停止を決めた自治体とか...
別に、作家の名義に問題があっただけで、楽曲そのものが盗作だったとか、
他の曲に酷似しているとか、そういった曲自体の問題ではないのだ。
いままで“彼の作品”を評価してきた人は、いま、どう感じているのだろうか。

<変態>としては、そういう“空気”に違和感を感じずにはいられないのである。
……  ……

普段とは違う書き出しなのだが...

金曜は朝起きて8時出社で23時退社という勤務シフトだった自分。
札幌に行ってきた話題を書こうと思っていたが時間がない。しかも明日も朝からの
勤務なのだ。東京は大雪の予報なのに...

そんな日には、ちょっと自分の精神状態を反映しているかのような話題を。

「ガッカリだ!!」、多くの<鉄>が憤っていた、いすみ鉄道キハ52 125の“首都圏色化”。
でも、これは結構スゴイことなのである。(最近、気づいたのだが...)

0Y6C1743.JPG
【2014年2月1日14時20分】 いすみ鉄道・城見ヶ丘-デンタルサポート大多喜
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 60.0 mm 露出 F8.0 1/1000秒 ISO400
マニュアル露出 マニュアルフォーカス WB太陽光 三脚使用

国鉄時代、ディーゼル動車の塗色は、戦前、客車も電車も焦げ茶色一色だった時代から
紺色と黄褐色の塗り分けだった。しかし、耐候性に問題がある塗色、
1959年から「クリーム色4号+朱色4号」の気動車標準色が採用された。
今月16日までキハ52 125が纏っている塗装である。

1965年製のキハ52 125は新製当初、この塗色だった訳である。
その後、1977年頃、すでに“末期的状況”となりつつあった国鉄で、
合理化策の一環として、塗り分けをやめ、単色塗りつぶしにするということで、
「朱色5号」に塗り替えられた。当初、首都圏各線のディーゼル動車から
この塗色変更が実施されたことから、通称・首都圏色。

0Y6C2049.JPG
【2013年1月2日13時06分】 関東鉄道常総線・南石下-三妻
<撮影データ>
Canon EOS 5D Mark III/EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
焦点距離 235.0 mm 露出 F5.6 1/1600秒 ISO200
シャッター速度優先AE AIフォーカスAF WB太陽光 三脚使用

ただ、最終的には北海道から九州まで、ローカル用のディーゼル動車は基本的に
すべてこの塗色に変更された。付いた仇名は“タラコ色”、塗料の性質なのか、
褪色が激しいのが特徴で、炙ったタラコみたいな色になるのが特徴だった。
<変態鉄>が幼少の頃、図鑑の中で見たキハたちもこの姿だった。

分割民営化でキハ52 125はJR西日本に承継され、高山本線の猪谷-越中八尾-富山や
越美北線など北陸地方で活躍、最終的には糸魚川に配置され、大糸線で活躍した。
21世紀に入り、キハ52に注目が集まりだした頃、この125号車は、
黄褐色+紺色の旧塗装に塗り替えられた。(あまり評判は良くなかったが...)

IMG_0311.JPG
【2010年5月5日10時03分】 大糸線・頸城大野-根知
<撮影データ>
Canon EOS 5D/EF35-350/3.5-5.6L USM
焦点距離 80.0 mm 露出 F5.6 1/640秒 ISO200
シャッター速度優先AE AIフォーカスAF WBオート 三脚使用

大糸線での引退直後のリバイバル運転時にこのキハ52 125の姿を撮っていた。
その後、いすみ鉄道に搬入され、“奇跡の復活”を果たした同車、
このとき、朱色+クリーム色のツートンカラーとなり、
そして、来月から首都圏色で走り出す...

つまり、21世紀に入ってから、国鉄時代のディーゼル動車の塗色3種をすべて、
しかも、それらの順番通りに纏ったことになるのである。

キハ17系やキハ20系初期車には、“現役時代”にこれら3種の塗色を経験した
個体もあろうが、まさか、平成の世になってから、それら3世代というのは...

国鉄末期からJR初期に見られた全国のローカル線の光景が、まもなく、房総の地で
再現されるのだと考えれば、ことさら、否定的に捉える事ではないと思うし、
また、むしろ、この動きを歓迎しているのである。

……  ……

9日(日)は、お別れの「国鉄色キハ52 125」を撮りに、まさに1日のリベンジに、
大多喜に出向こうと思っていたのだが...、天気やいかに。

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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コメント 8

いっぷく

マスコミは神輿に乗る人をいつも探して
とっかえひっかえしてブームをその都度作っているのに
いちいちそれにひっかかって感動してるから
「裏切られた」という思いがよけい強いんじゃないんですか。
まあ今回はマスコミも「騙された」ことにしないと
具合悪いから、それもあってマスコミ自体が騒いでるのでしょうが。
by いっぷく (2014-02-08 02:53) 

Cedar

いっぷくさんに同感です。
しかし当事者の2人に共感も出来ません。
日本の社会と日本人、メディアに『品格』が無くなってる気がします。

by Cedar (2014-02-08 16:05) 

johncomeback

↑ 全く同感です。昔の日本人は美しかったと思います。
by johncomeback (2014-02-08 16:12) 

あるまーき

みなさま、コメントありがとうございます。
まとめてのお返事で申し訳ありません。

メディアによって「作り出された」、ブームに乗っかって、「素晴らしい!!」と言ってしまう人々。食品偽装とか、いわゆる“食べログ”問題とか、「良いものを探し出す」のではなく「ブームに乗って自分も感動してみる」という、そういう人が増えている気がしてなりません。

同時にマスコミ側も取材力の低下というか、話題になりそうなネタが見つかれば、検証することもなく、そのまま垂れ流してブームを巻き起こして、それに乗っかって...と安易に行動しているような、そんな気がします。

ブームを作り上げる側も、ただ、そのブームに踊らされる側も...
自分は、自分がよいと思ったものを追い求める、「空気の読めない頑固者」として生きていこうと思っています。
by あるまーき (2014-02-08 16:41) 

suzuran6

お帰りなさい。札幌から帰って来て、こちらがこの天気。でも、スノトレが役にたった様で良かったですね。
私はバリバリの、朱色とクリームの世代、当然現在のツートンがお気に入りで有りますが、キハ40は首都圏色がお気に入り・・・
見慣れたものが一番のお気に入りになっている様です。
by suzuran6 (2014-02-08 17:10) 

あるまーき

suzuran6さん

コメントありがとうございます。
スノトレが思わぬ形で役立ちました。それにしても、冬の札幌は...
でも、雪まつりも含めて素晴らしかったです。

やはり、誰しも自分が初めて見て親しんだ塗色が、一番、しっくり来ますね。キハ40系には首都圏色だと自分も思います。
by あるまーき (2014-02-08 17:59) 

名無しマン

最初に首都圏で行なわれたから「首都圏色」なんですね

私は子供の頃、身近な鉄道はディーゼルカーだらけで、
ディーゼルカーといえば朱色一色で、
実際の「首都圏」では
黄緑や水色のおもちゃみたいな電車が走っていましたから

いったいなにがどう「首都圏色」なんだ
と不思議に思っていました
by 名無しマン (2014-02-15 14:38) 

あるまーき

コメントありがとうございます。

自分の世代は、物心ついたときには、すでにローカル気動車は基本的にすべて“首都圏色”で、仰るとおり、「なぜ、首都圏??」という感じでした。
そして、全国各地を乗り歩けるようになった頃には、ちょうど分割民営化直後、「地域密着」を掲げ、まさに「雨後の筍」のように地域色が誕生していた当時だったので、むしろ、首都圏色が「懐かしの塗色」です。
キハ52 125の“首都圏色”も、房総の四季の景色の中で、どう映えるのか、いまから楽しみにしています。
by あるまーき (2014-02-16 22:52) 

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