夏の来た北東北へ(3)海のかほりとタラコちゃん [鉄分の濃い旅行記録]
今日の話題に入る前に。
やはり、夏になると仕事も忙しくなるわけで...
最近は皆さまのブログへの訪問が滞っていて、申し訳ありません。
少しずつ、ブログ巡回を再開したいのですが...
でも、明日の早朝から富山に出撃なのです。
もうしばらくお待ち下さい。
そんな話はさておき...、6月の最後の週に東北を旅した話題の続き。
【2014年6月24日8時57分】 八戸線・久慈駅
国鉄時代の姿を色濃く残したキハで、海辺のローカル線を満喫したお話。
…… ……
2014年6月24日(火)晴れ時々曇り
八戸のホテルで、6時過ぎに起床。
前夜、コンビニで買っておいた菓子パンで軽い朝食を済ませてチェックアウト。
【2014年6月24日7時02分】 青森県八戸市・八戸市庁付近
ホテルから本八戸駅までは、市役所の前の坂を下って10分くらい。
前日の到着時はホテルの場所を探すのに夢中で街並みをあまり見ていなかったが...
「市役所」といわず「市庁」というのはなぜ??
【2014年6月24日7時03分】 青森県八戸市・八戸市庁付近
市役所、というか市庁の反対側に目を向ければ、八戸城角御殿表門。
寛政年間、この地に居住した御者頭煙山治部右衛門が八戸城に相応しい門と玄関を
建てるように命じられ、1797年頃に完成した門だが、ちょうど自分が生まれた頃、
昭和50年台に倒壊、現在のものは再建とのこと。
何とも不勉強な自分、八戸が城下町であることもこのとき初めて知ったくらい。
う~ん、恥ずかしい。
ちなみに新幹線もかつての東北本線も八戸に停車するが、あの八戸駅は
八戸の街の中心ではない。八戸駅から、八戸線というローカル線で10分ほど入った
本八戸駅が八戸の街の中心に近い。山陰本線の倉吉もかつてはそうだった。
市の名前が付いた“玄関駅”が市街地から離れていて、そこから分岐するローカル線の
駅が市の中心部に近い...という例は全国に散見された。
【2014年6月24日7時07分】 八戸線・本八戸駅
そして、本八戸駅。1面2線の島式ホーム、都市部の私鉄電車の駅を思わせる
小ぶりな高架駅だ。
【2014年6月24日7時14分】 八戸線・本八戸駅
コンクリートの高架を見渡せるホームの先端部で、カメラを持って
7:22発の久慈ゆきを待った。定刻通りに、ゆっくりとこちらに向かってきたのは、
昨日乗ったのと同じ編成、キハ40・48の3両編成、全車がタラコ色。
【2014年6月24日7時14分】 八戸線・本八戸駅
デッキ付き、非冷房のまま、ワンマン化もロングシート拡大改造も何も施工されて
いない、国鉄型キハの雰囲気そのままの車内。
でも6月の朝、車内はすでに蒸し暑く...、通学の高校生たちで満員の車内。
でも、周囲を見渡しても窓は全て閉まったまま、誰も扇風機すら回そうとしない。
(キハの扇風機は1台ずつ、座席横の押しボタンで操作できる。)
ちょっと暑いのだが...、満員の車内。
3両編成の最後部、キハ40 551の通路に立っているしかなかった。
でも、この朝の<変態鉄>にはツキがあった。
2つ目の陸奥湊で、2人掛け席の、しかも海側に座ることができた。
そして、車内の混雑も白銀まで。車内には観光客と思しき数名が残るのみ。
鮫からは海沿いの区間を走る。鮫までは「うみねこレール八戸市内線」という
何だか路面電車っぽい愛称まであって、列車本数も多いのだが、ここからの
海沿いの区間は、ローカル線らしいローカル線となる。
鮫付近は漁港といった感じだったが、進むにつれて、砂浜がひろがってきた。
【2014年6月24日7時42分】 八戸線 第425D列車・キハ40 551車内
ただ、海を眺めつつ...とはいかないのが悩ましいところ。
かなりの部分で、車窓からは海ではなく防風林の木々ばかりが見えるだけ。
ちょっと曇り空の太平洋...
3両編成に2名乗務だった車掌さん、途中の大蛇で1名が降車。
ダイヤから推測するに、その車掌さんはすぐ後にやって来る八戸ゆきに乗務か!?
岩手県に入っても、海沿い区間は続いた。
【2014年6月24日8時29分】 八戸線 第425D列車・キハ40 551車内
長閑な車窓、でも、宿戸を出たあたりだったか「祝・全線再開」の横断幕。
陸中八木付近では、車窓からサーフィンに興じる人たちの姿も見ることができた。
【2014年6月24日9時02分】 八戸線・久慈駅
そして、終点・久慈には9:02到着。「クジにクジに着いた」ということ。
ちなみに、久慈市の市長は、2003年の市長選に敗れるまで、1978年から親子2代に
わたって、久慈さんが務めていた。「クジの市長さんはクジさんだったんだ」とは
岩手県に縁の深い、会社の同僚がよく言っていた。
【2014年6月24日8時56分】 三陸鉄道北リアス線・久慈駅
今日のお目当て、三陸鉄道北リアス線に向かう“手段”と考えていた八戸線。
同じ駅構内の向こう側には、三鉄の気動車たちが待っていた。
【2014年6月24日8時56分】 八戸線・久慈駅
でも、思わぬところで、国鉄型キハのローカル線の旅を満喫することができたのである。
タラコ色のキハ40系と、この地区のキハの“標準色”、盛岡色のキハ40。
いずれも、国鉄時代からの原型の車内を色濃く残していることも<変態鉄>としては
大満足だったのである。
【2014年6月24日9時23分】 八戸線・久慈駅
さぁ、三陸鉄道の宮古ゆきまで、あと1時間半あまり。
久慈駅周辺を散歩すべく、駅前広場を後にしたのだった。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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やはり、夏になると仕事も忙しくなるわけで...
最近は皆さまのブログへの訪問が滞っていて、申し訳ありません。
少しずつ、ブログ巡回を再開したいのですが...
でも、明日の早朝から富山に出撃なのです。
もうしばらくお待ち下さい。
そんな話はさておき...、6月の最後の週に東北を旅した話題の続き。
【2014年6月24日8時57分】 八戸線・久慈駅
国鉄時代の姿を色濃く残したキハで、海辺のローカル線を満喫したお話。
…… ……
2014年6月24日(火)晴れ時々曇り
八戸のホテルで、6時過ぎに起床。
前夜、コンビニで買っておいた菓子パンで軽い朝食を済ませてチェックアウト。
【2014年6月24日7時02分】 青森県八戸市・八戸市庁付近
ホテルから本八戸駅までは、市役所の前の坂を下って10分くらい。
前日の到着時はホテルの場所を探すのに夢中で街並みをあまり見ていなかったが...
「市役所」といわず「市庁」というのはなぜ??
【2014年6月24日7時03分】 青森県八戸市・八戸市庁付近
市役所、というか市庁の反対側に目を向ければ、八戸城角御殿表門。
寛政年間、この地に居住した御者頭煙山治部右衛門が八戸城に相応しい門と玄関を
建てるように命じられ、1797年頃に完成した門だが、ちょうど自分が生まれた頃、
昭和50年台に倒壊、現在のものは再建とのこと。
何とも不勉強な自分、八戸が城下町であることもこのとき初めて知ったくらい。
う~ん、恥ずかしい。
ちなみに新幹線もかつての東北本線も八戸に停車するが、あの八戸駅は
八戸の街の中心ではない。八戸駅から、八戸線というローカル線で10分ほど入った
本八戸駅が八戸の街の中心に近い。山陰本線の倉吉もかつてはそうだった。
市の名前が付いた“玄関駅”が市街地から離れていて、そこから分岐するローカル線の
駅が市の中心部に近い...という例は全国に散見された。
【2014年6月24日7時07分】 八戸線・本八戸駅
そして、本八戸駅。1面2線の島式ホーム、都市部の私鉄電車の駅を思わせる
小ぶりな高架駅だ。
【2014年6月24日7時14分】 八戸線・本八戸駅
コンクリートの高架を見渡せるホームの先端部で、カメラを持って
7:22発の久慈ゆきを待った。定刻通りに、ゆっくりとこちらに向かってきたのは、
昨日乗ったのと同じ編成、キハ40・48の3両編成、全車がタラコ色。
【2014年6月24日7時14分】 八戸線・本八戸駅
デッキ付き、非冷房のまま、ワンマン化もロングシート拡大改造も何も施工されて
いない、国鉄型キハの雰囲気そのままの車内。
でも6月の朝、車内はすでに蒸し暑く...、通学の高校生たちで満員の車内。
でも、周囲を見渡しても窓は全て閉まったまま、誰も扇風機すら回そうとしない。
(キハの扇風機は1台ずつ、座席横の押しボタンで操作できる。)
ちょっと暑いのだが...、満員の車内。
3両編成の最後部、キハ40 551の通路に立っているしかなかった。
でも、この朝の<変態鉄>にはツキがあった。
2つ目の陸奥湊で、2人掛け席の、しかも海側に座ることができた。
そして、車内の混雑も白銀まで。車内には観光客と思しき数名が残るのみ。
鮫からは海沿いの区間を走る。鮫までは「うみねこレール八戸市内線」という
何だか路面電車っぽい愛称まであって、列車本数も多いのだが、ここからの
海沿いの区間は、ローカル線らしいローカル線となる。
鮫付近は漁港といった感じだったが、進むにつれて、砂浜がひろがってきた。
【2014年6月24日7時42分】 八戸線 第425D列車・キハ40 551車内
ただ、海を眺めつつ...とはいかないのが悩ましいところ。
かなりの部分で、車窓からは海ではなく防風林の木々ばかりが見えるだけ。
ちょっと曇り空の太平洋...
3両編成に2名乗務だった車掌さん、途中の大蛇で1名が降車。
ダイヤから推測するに、その車掌さんはすぐ後にやって来る八戸ゆきに乗務か!?
岩手県に入っても、海沿い区間は続いた。
【2014年6月24日8時29分】 八戸線 第425D列車・キハ40 551車内
長閑な車窓、でも、宿戸を出たあたりだったか「祝・全線再開」の横断幕。
陸中八木付近では、車窓からサーフィンに興じる人たちの姿も見ることができた。
【2014年6月24日9時02分】 八戸線・久慈駅
そして、終点・久慈には9:02到着。「クジにクジに着いた」ということ。
ちなみに、久慈市の市長は、2003年の市長選に敗れるまで、1978年から親子2代に
わたって、久慈さんが務めていた。「クジの市長さんはクジさんだったんだ」とは
岩手県に縁の深い、会社の同僚がよく言っていた。
【2014年6月24日8時56分】 三陸鉄道北リアス線・久慈駅
今日のお目当て、三陸鉄道北リアス線に向かう“手段”と考えていた八戸線。
同じ駅構内の向こう側には、三鉄の気動車たちが待っていた。
【2014年6月24日8時56分】 八戸線・久慈駅
でも、思わぬところで、国鉄型キハのローカル線の旅を満喫することができたのである。
タラコ色のキハ40系と、この地区のキハの“標準色”、盛岡色のキハ40。
いずれも、国鉄時代からの原型の車内を色濃く残していることも<変態鉄>としては
大満足だったのである。
【2014年6月24日9時23分】 八戸線・久慈駅
さぁ、三陸鉄道の宮古ゆきまで、あと1時間半あまり。
久慈駅周辺を散歩すべく、駅前広場を後にしたのだった。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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キハキハ~!(気動車好きに広めたい挨拶(?))
行きたいんですがぁ・・・。どうしましょう?
by hanamura (2014-07-05 13:55)
hanamuraさん
コメントありがとうございます。
行っちゃいましょう!! 八戸線 → 北リアス線で、八戸 → 久慈 → 宮古と進めば、キハ旅と「あまちゃん」、hanamuraさんにとってとても楽しいプランになろうかと思います。この夏は、ぜひ。
by あるまーき (2014-07-05 22:16)