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夏空の熊本・宮崎へ(28)宮崎ブーゲンビリア空港

「貧すれば鈍する」
ではないが、最近、とくにコロナ禍以来、鉄道写真を撮っていて気になるのは、大手を含めて線路まわりの除草をしていない路線が増えたこと、あと、洗車していない車両が多くなったことだろうか。

後者については、それそのものが輸送の安全性に影響するものではない...訳でもあるので、経費削減と人手不足の中で仕方ない面があるのかもしれない。まぁ、“社風”のような所もあるのかもしれない。
阪急のように車両をピカピカに磨き上げる会社もある訳で。そう、阪堺電車の車体も、周囲の景色が映り込んでしまうくらい、いつもキレイ。
鉄道会社にとって車両は“商品”ではなかろうかと。そう思うと、九州の車両は、撮っていて、ちょっと寂しい気持ちになるもので。まぁ、それでもコレは気分の問題だろうか。

ただ、前者については「撮るときに足回りが隠れて邪魔」とかいうことではなく、線路まわりがよく見えるようにしておくこと自体、安全確保の上で必要だろう。それ以外にも、雨が降った際に濡れた雑草が線路上に倒れかかると、葉っぱの持つ油分で列車のブレーキが効かなくなることもあり。
確か、しばらく前に某路線で、それがもとで列車が駅で停まりきれなかったという事象があったような...。あと、あまり長く放置すれば線路下のバラストの層に根を張ってしまうことも...まぁ、そこまで放置するのはなかなかだが。

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【2000年3月3日】 長崎本線・長崎駅

90年台、高校生の自分が初めて訪れた頃のJR九州というのは、車両も駅も、鉄道それ自体が楽しい空間に感じられるものがあった。まだ、特急列車の車内で「浪漫鉄道」が流れていた頃である。

それから30年、人口減少など経営を取り巻く環境は厳しさを増す中、株式上場を成し遂げ...、つまり、投資家へ配当する利益を上げることが一層求められる環境になって。
取り巻く環境が変わっていることは分かってはいるが、最近のJR九州というのは...、趣味者として見ている限り、線路も駅も、そして、車両も、あの時代を少しでも取り戻してくれないか...と思ってしまうのである。

ということで、7月23日の撮影記。南宮崎駅に近い大淀川で日南線と吉都線のキハを撮ったら、大急ぎで南宮崎駅へ。
予約したヒコーキは20時、十分すぎるほど時間はあって、慌てる必要は何もなかったのだが、冷房が...、少しでも涼しくなるのを期待してホームに停車していた宮崎空港ゆきに飛び乗ったのだった。

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