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夏空の熊本・宮崎へ(26)大淀川をゆく列車を撮る <中編>

早いもので9月。とはいえ、全然秋めいてくるような感じもないのだが。
これまでに経験のない謎な動きをしていた台風10号、相変わらず、西日本に中心があっても前線を刺激する形で遠く関東でも大雨の被害が出ており。雨雲レーダーを見てみると、今回は西湘から八王子などの東京都西部、そして埼玉県に至る一筋の線状の部分で大雨が続いているみたい。

わが地元、京王井の頭線沿いは東京23区の中では西のハズレにあたるのだが、それでも、今回の雨の範囲からは外れていたようで。時折、雨脚が強まるタイミングこそあれど、そこまで酷いことになることなく。
普段とは逆に房総の方は、東京よりも雨も風も大したことなかったようで。小湊鐵道もいすみ鉄道も被害の情報は入っておらず、それだけはちょっと安堵したところ。

でも、その分、今回の台風と大雨の影響がずっと続いているのは、東海道山陽新幹線のルート沿いで。もちろん、台風などで東海道新幹線が止まるケースは年に何度かあるわけだが、それでも、これほどまで毎日毎日運転見合わせというのも珍しいのではないか。
30日は、ANAもJALも、羽田-名古屋中部、大阪伊丹といった臨時便を出して対応したようだが、X(ツイッター)を見ていると「特急しなの」がトレンド入りするほど。

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【2010年10月13日14時57分】 篠ノ井線・川中島-安茂里

確かに東海道新幹線の迂回路としては、中央本線というのは確かに...
明治時代、鉄道を敷設する際にも東海道沿いをメインルートにするか、中山道にするか、というのは大いにモメたところだと言われており。
ただ、中央本線は東京から名古屋まで通じている...とはいえ、現状、東海道の代替ルートになるだけの力はなく...

特急「しなの」も時ならぬ大混雑、急遽、通勤用の315系の臨時快速を仕立てて対応したのだとか...。
でも、こういうのを見ると、確かに「分割民営化」が正しい方策だったのか、ということは感じてしまう。確かに国鉄...日本国有鉄道は財政状況からも内部の労使をはじめとする諸問題を考えても、限界に来ていたのは事実。
ただ、それを地域毎に分割する必要はあったのか...以前、鳥塚さん(現大井川鉄道社長)もブログで仰っていたような気がする。

とことん、この国の交通政策というのは場当たり的というか一貫性の無さばかりが目立ってしまって。

まぁ、そういうマジメな分析は、ほかの<鉄>の皆さんに任せるとして、あくまで自分は<変態鉄>なのである。気楽に、中身のない駄文を今日も書き連ねるだけなのである。

7月23日の午後、猛暑に耐えながら宮崎市中心部を流れる大淀川の橋の下に潜り込んでカメラを構えていた<変態鉄>だった。
その、<変態鉄>が撮りたかったのは、日豊本線の列車...よりも、宮崎駅に発着する日南線のキハ40形だったのだが。時刻表を調べることもなくやって来た<ダメ鉄>、やって来るのは「電車」ばかり。
いつになったらキハが来るのか...暑さに耐えながら、ずっと待ち続けたのだった。

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