梅雨空の下、阪堺電車を(4)雨には雨の撮り方を??
著名な写真家が書いたエッセイなどを読むと、ときおり出会う表現なのである。雨だからと言って撮影を断念するのではなく、「雨の日ならではの撮り方」をすれば良い画が撮れるという話。
でも、そんなことを言われたところで、晴れの日の順光下でも撮り損ねることが多い、そんなレベルの<変態鉄>にとって、「雨の日らしい撮り方」など考えも及ばないし、仮にイメージできたとしても、それを表現できるだけの腕などあろう筈がなく。
この日も、とりあえず、漫然とレリーズボタンを握り続けるしか無かったのである。
鉄道会社が開催する車両基地内での撮影会、いくつかタイプがあって。
【2024年7月12日10時52分】 阪堺電気軌道・大和川検車区
家族連れやライトなファンを中心に電車のすぐ前まで行って記念撮影できるような撮影会もあれば、今回のように人数を少なく制限して撮影位置を限定した上で車体全景を撮影するという会もあり。
今回は、3両のモ161形車はトラバーサーを背に停められ、その前方、数十メートル手前の建屋の入口のところにカラーコーンとバーが設置されて。その外側から撮る...ということになっていた。
参加者も少なかったので、その限られた撮影エリアでも場所の取り合いになるようなことは全くなくて。その分、マイペースで自分なりの撮り方に集中できる...といえば、良いのだが、電車の前方から撮ることに限られるため、どういう風に変化のある画を撮るか、非常に悩ましかったのも確か。
そんな中で<変態鉄>にも思いつく「雨の日ならではの撮り方」は、手前にできた水たまりに電車の姿を映すこと位だったわけで。
ただ、これもヘッドライトをどうするか、上下のバランスをどうするか、現地で悩みに悩みながら構図を決めたが帰宅して見直してみると、何とも中途半端な感じになって...う~ん。
でも、あの日、あのとき、間違いなく真剣に撮っていたのである。
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でも、そんなことを言われたところで、晴れの日の順光下でも撮り損ねることが多い、そんなレベルの<変態鉄>にとって、「雨の日らしい撮り方」など考えも及ばないし、仮にイメージできたとしても、それを表現できるだけの腕などあろう筈がなく。
この日も、とりあえず、漫然とレリーズボタンを握り続けるしか無かったのである。
鉄道会社が開催する車両基地内での撮影会、いくつかタイプがあって。
【2024年7月12日10時52分】 阪堺電気軌道・大和川検車区
家族連れやライトなファンを中心に電車のすぐ前まで行って記念撮影できるような撮影会もあれば、今回のように人数を少なく制限して撮影位置を限定した上で車体全景を撮影するという会もあり。
今回は、3両のモ161形車はトラバーサーを背に停められ、その前方、数十メートル手前の建屋の入口のところにカラーコーンとバーが設置されて。その外側から撮る...ということになっていた。
参加者も少なかったので、その限られた撮影エリアでも場所の取り合いになるようなことは全くなくて。その分、マイペースで自分なりの撮り方に集中できる...といえば、良いのだが、電車の前方から撮ることに限られるため、どういう風に変化のある画を撮るか、非常に悩ましかったのも確か。
そんな中で<変態鉄>にも思いつく「雨の日ならではの撮り方」は、手前にできた水たまりに電車の姿を映すこと位だったわけで。
ただ、これもヘッドライトをどうするか、上下のバランスをどうするか、現地で悩みに悩みながら構図を決めたが帰宅して見直してみると、何とも中途半端な感じになって...う~ん。
でも、あの日、あのとき、間違いなく真剣に撮っていたのである。
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