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2023年正月 阪堺電車を撮りに関西へ(15)

もう何十年も昔。嫌で嫌で仕方なかった大学生活。もちろん、楽しかったこともいっぱいあったのだが...

そもそも大の勉強嫌いの自分、受験生というのが苦痛以外の何者でもなく。もちろん、そんなヤツ、成績が上向くわけもなく。高校ではクラスの最下位争いの常連で。怯えていたのは浪人生活だった。親からは駒場と本郷にある大学に必ず入るように言われ、でも、そんな可能性はなく...。

唯一といっていいくらいの、興味がある科目は化学だった。小さい頃から理科だけは好きだった。
だから高校でも理系のクラスに居たのだが、もう配色濃厚...以前に問題外ということは分かっていた。でも、だからといって、予備校に行ってもう1年勉強するつもりなど毛頭なくて。

そんな<変態ガキ鉄>、アレコレ、探した挙げ句、奥の手に打って出たのである。当時のセンター試験が終わってから。
理系の勉強をしてきたものにとって、商学部とか経済学部とかなら、あっさりと紛れ込めそう...と。そんな「お買い得」感覚で目をつけたのが、中央線の国立(くにたち)駅前の国立(こくりつ)大学...というダジャレみたいな大学だった。
まさか自分が文系の大学を受験している...など、周囲もまったく知らず。合格の報告に行ったら誰からも驚かれた。行きつけの模型店の店主には「えっ、就職じゃなかったの?」と言われる始末。毎日、入り浸り、<鉄>談義に花を咲かせていたヤツが、まさかの受験生だった...と目を丸くして。

だからこそ、大学の勉強にも人間関係にも興味が持てなくて。ただ、ダラダラと過ごしていた。通学定期を買う代わりにバイト先までの通勤定期を買って...
でも、そうだったからこそ、山陰に北陸に...国鉄型車両や個性派私鉄を探して頻繁に“出撃”できたのも事実。いまの自分の趣味活動の基礎というか土台ができた時期でもあった。

そのつまらなかった大学時代。いつか、ミクロだったかマクロだったか、経済学の授業で「一時所得は消費に回らず、将来所得に対する期待のが消費に繋がる」というのを、数式などを交えて説明された記憶があって。

ついさっき、ヒコーキの予約分の購入期限が近づいて。でも、かつて無いほど、それをクリックして1万数千円を支払うことを非常に躊躇っていて。
いまの自分の置かれた立場を思いながら、そんな昔の記憶がパッと蘇ったのである。

何だか、訳のわからない書き出しだが。

さて、気を取り直して、1月3日の阪堺電車の撮影記。

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【2023年1月3日15時34分】 阪堺電気軌道上町線・北畠電停付近

何事にも「まさか」はつきもの。でも、その突如、訪れた大チャンスをモノにできるかどうか、それが、その人間の「力」なのかも知れない。

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