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2023年正月 阪堺電車を撮りに関西へ(8)

まもなく、あの震災の日から12年になる。自分が小学生だった頃...まだ昭和の頃、「まもなく東京にも大震災が来る」と。

偶然だが、自分が通っていた小学校、定年を迎える直前、旧制学校出身の先生が多かった。低学年の担任は、そういう、定年前の女性の先生の役割だったようで、まぁ兎に角、怖かった。今だったら新聞沙汰になりそうなことも当たり前で。何かすれば叩かれるのは当然だったし、授業参観の日に教室の後ろにいる保護者を怒鳴りつけたり...。

でも、そういう世代の人たちだから、直接は経験していなくても関東大震災のことも身近なこととして、見聞きしたことを色々話してくれたし、もちろん戦災の経験も。
だからこそ、当時60年が経過することで「まもなく東京にも大震災が来る」と、避難訓練などのときに、緊張感のないガキども(= 自分たち)は厳しく叱られていたのである。そんな<変態鉄>も、明後日、9日で45歳になる。四捨五入すれば「アラフィフ」である。気持ちだけは若いつもりだが...

関東に...と言われ続けたのに、高校生の頃に阪神淡路の震災、そして、12年前にあの東北の震災。その他にも熊本も記憶に新しいし、大阪でもあった。
あれだけ「来る」「来る」と言われつつ、幸い、いまのところ、<変態鉄>はそういう経験をしていないのである。

その東北の震災の日。あの3月11日は、富山の<鉄>にとって...

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【2011年3月11日11時41分】 北陸本線(当時)・富山-東富山

北陸本線の伝統の特急、485系「雷鳥」号の最終運行や、高山本線のキハ58・28形の引退。翌12日のダイヤ改正を前に多くの<鉄>が結集していた。
自分も居ても立っても居られない気持ちで、キハ58系の最後の運転を撮るべく富山へ。朝の運行を終えて、富山運転センターに引き上げられるときには吹雪になって。気づけば、ニット帽はカチカチに凍っていた。目を開けているのも辛い中、必死に撮った最後のカット。
そして、夕方の運用までホテルに戻って、のんびりしている時、ただならぬ揺れに見舞われたのだった。

この、富山に最後まで残ったキハ28・58形の1両が、つい先日、いすみ鉄道での運行を終え、展示予定の国吉駅に回送された...とのことで。時の流れの速さを実感するのである。

だからこそ、いま、面倒くさがらずに、後回しにせずに撮っておかないと...

特に、そう思っている路線の1つが阪堺電車。その、2023年1月2日の撮影記。

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