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消印の中の鉄道情景(70)吉原中央町郵便局(静岡県)

全国に2万局以上があるとされる郵便局、その消印の中で、局周辺の名所などの意匠があしらわれたものが「風景入通信日付印」、通称・風景印である。
そのデザインは多彩で、もちろん鉄道車両がデザインされているものも少なくない。その<鉄>な風景印で“人気”なのは地元の足たる路面電車と、何といっても新幹線だろうか。

せっかくの平日の“出撃”だったので、事前に調べてみるとこの静岡県富士市、特に吉原周辺の郵便局には<鉄>な風景印があるところが多いようで。

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【2008年10月30日9時18分】 山陽新幹線・相生駅

開業当時、富士市内には東海道新幹線の駅はなかった。1988年に、いわゆる請願駅として新富士駅が開業している。ただし、現在も「こだま」号しか停まらないことになっており、在来線との接続もなく富士市中心部へは路線バスでのアクセスとなる。
ただ、新幹線の撮影地としては大変、有名なのもこの付近。自分は撮りに行ったことがないのだが、富士山バックで走る東海道新幹線を撮った写真は外国人観光客向けのお土産など、いろいろなものに載っている。

そんなわけで、当初、停車駅はなかったものの富士市と東海道新幹線は縁が深いのか、昨日の記事でご紹介した0系新幹線「21-59」は、0系新幹線で博物館や鉄道施設内で保存されたケースを除いて、公園で一般に公開される形で静態保存された最初の個体だった...とも言われている。
その保存車がある新通町公園は静岡地裁支部や市役所の近くにある。そして、公園から裁判所と反対側の通りに出たところにあるのが、吉原中央町郵便局。

岳南電車で訪れる場合、ジャトコ前駅と吉原本町駅、それぞれから徒歩10分程度。平屋建てのよくあるタイプの郵便局である。
その風景印は、吉原の街を象徴する意匠だった。

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