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もう1つの「キハ205」(ひたちなか海浜鉄道 20191208)(5=最終回) [鉄分の濃い旅行記録]

~~ お知らせ ~~

このブログは、2020年1月中を目途に更新を終了します。
新ブログ「金失いの道ゆけば Part 2」も、よろしくお願いします。
こちら→ https://gohachinihachi1978.blog.ss-blog.jp/

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何だかいろいろあった今年なのだが...

まだ年末年始の撮影予定が決まっていないのである。
スケジュール上は仕事の日程は、どうやら調整できそうな気配なのだが、
体力と気力の方が...

とりあえず決まっているのは、30日の深夜に年内の勤務が終了する...ということ。
果たして年末年始、<変態鉄>の“出撃”はできるのか!?

でも、実は年内にもう1つ“出撃”の予定があって。
航空券やら何やらの手配も済んでいるし、何より「参加証」も届いたし...
普段なら、喜々として“出撃予告記事”をアップしていそうなところ、
ちょっとした、でも、自分にとっては深刻な“懸念材料”が残っていて。

ただ、コレばかりは誰に頼んでどうなるものでもないし、自分自身の問題であっても
自分自身でもどうすることもできない問題で...
状況を出発の直前まで慎重に見極めている段階なのである。

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【2019年12月8日16時27分】 ひたちなか海浜鉄道湊線・金上-中根

ということで、ひたちなか海浜鉄道撮影記の最終回。

<撮り鉄>として、必須の基本技術でありながら、大の苦手...
そんな撮り方に挑むしか無くなってしまった撮影記である。

……  ……

2019年12月8日(日)晴れのち曇り

16時に那珂湊-勝田間の区間便で1往復するのが、キハ205号車の運用。
その1時間前、15時に中根駅へとやって来たのだった。

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【2019年12月8日15時00分】 ひたちなか海浜鉄道湊線・中根駅

この区間では1番、メジャーな撮影地。中根駅の勝田側は数百メートルに渡って
見晴らしの良い田園地帯の直線区間。途中、いくつかの第4種踏切があって、
その周囲から列車写真を、あるいは、もう少し下がった位置から風景を入れても。
いろいろな撮り方が可能。この日も10名以上の“同業者さん”が訪れており。

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【2019年12月8日15時10分】 ひたちなか海浜鉄道湊線・金上-中根

この付近、中根駅の手前から線路は一直線、南東から北西に走っている。
ちょうど線路の南西側、太陽が沈んでいく方角には鬱蒼とした森があって。
(とは言っても、その森のすぐ後ろには県道があるのだが...)

15時過ぎ、既に太陽はその森の木々にかかりそうな高さになっていて。
分厚い雲の後ろから辛うじて、間接照明のように周囲をボンヤリと照らしている
ような状況で。とりあえず、その中の1つの踏切脇へ。

もはや、<撮り鉄>にとっては絶望的な状況。

52_DPP_00006900.JPG
【2019年12月8日15時22分】 ひたちなか海浜鉄道湊線・金上-中根(後追い)

まずは、先ほど乗ってきた列車の折返し。阿字ヶ浦ゆきはキハ11形単行。
試し撮りのつもりで、ISO400の設定のままにしたら開放絞りでも1/400秒が限界。
それでは、ローカル線とは雖も、被写体ブレは免れず。

「オマエ、一体、何年、この趣味しているんだよ!!」
と、笑われそうだが架線のない非電化路線の場合、列車の長さに合わせた構図決めは
意外と苦戦することがあって。
(レールの継ぎ目の数を数えるのが<変態鉄>流、1両で1つと考えると余裕が...)

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【2019年12月8日15時35分】 ひたちなか海浜鉄道湊線・中根-金上

さすがに、“ケツ切れ撃沈”だけは回避したいので、ちょっと余裕を持ちたいが
でも、どれくらい余裕を持つべきか...悩みは尽きないのである。

続いて那珂湊駅で交換して上がってくる勝田ゆきは自社発注車「3710形」の2連。
この日は午後から団体貸切の関係で、こちらの運用が増結になっていて。
意図せず、2連がおさまった訳で。

ちなみに、ISO値を上げても1/640秒、これでも思いっきり被写体ブレしている。
ちょっと明るくなって、ヘンに期待させられてしまったり、また雲に覆われて
ガッカリしたり...

キハ205号車が来るまでの20分余りの間が長く感じられて。
もう“禁断の4桁ISO値”しか、<変態鉄>に残された策はなかったのである。

構図を縦位置に変更して。

s8_DPP_00006862.JPG
【2019年12月8日15時59分】 ひたちなか海浜鉄道湊線・中根-金上

そして、この1枚。
大半のローカル私鉄と同様に、ひたちなか海浜鉄道も昼間はヘッドライト非点灯。
でも、ヘッドライトを灯して勝田へと向かう姿...その分、暗いと言うことだが。

54_DPP_00006902.JPG
【2019年12月8日15時59分】 ひたちなか海浜鉄道湊線・中根-金上(後追い)

すかさず振り返って金上へと向かっていくキハの後ろ姿を。

う~ん、それにしても暗い。

暗くなる時間帯や悪天候時の<撮り鉄>は基本的に

1. 真正面から撮れば(理論上)ファインダー内での列車の速度を0にできる
2. 減速する停車駅手前、発車直後を狙う
3. 列車から離れて周囲の風景を入れて撮る(列車を小さくして誤魔化す)

などの方法が考えられる。

実は地図で見れば一直線に見えても中根駅のホームに差し掛かる直前でホンの僅か
線路はカーブしているのである。これなら、1. 2. が両立するわけで。
ヘッドライトを煌々と輝かせて迫ってくるキハを望遠で撮れば...

でも...

いつの間にか増えていた“同業者さん”、やはり考えることは同じで。
どうやら、そのベストポジションに陣取っている方、フツーのカメラでは無くて
“動画派”の方みたい。三脚にセットしているのはビデオカメラのようで。
だったら、その隣に行ってウロウロするのも、人としてどうか...と。

それならば...

55_DPP_00006903.JPG
【2019年12月8日16時06分】 ひたちなか海浜鉄道湊線・金上-中根

もはや捨て身...ヤケクソ。

そう、これまで何度も失敗してきて...ずっと“封印”している撮影技法が。
それが「流し撮り」。上手く決まればカッコいい1枚になるのだが...
しかもシャッター速度が下がる暗い状況こそ最高のシチュエーションで。

簡単に言えば、被写体の動きに連動させてカメラを振ることで景色が流れて
その中で被写体が止まって見えるので、動きがより鮮明になる...という。
“肩の力を抜いて、カメラをもつ手では無く腰から上半身を回転させて...”と
マニュアル本にはあるのだが、列車の動きにカメラの動きをシンクロさせる...のが
意外と難しい。緊張してしまって肩に力が入るのである。

そこで...

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【2019年12月8日16時06分】 ひたちなか海浜鉄道湊線・金上-中根

<変態鉄>が選択したのは、できるだけ線路から離れること。田んぼを挟んで
森のところまで下がって。線路から離れれば列車は小さく見えるので、完全に
止まりきらなくても誤魔化せる...という何とも不純な考え方である。
“作画上の意図”もへったくれもなく...。
とりあえず、「広々とした冬の田園風景を入れて」と説明しておくことにするが...

キハ205の区間便と隣の金上駅で交換した2両編成が阿字ヶ浦へと下っていく。

続いて...

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【2019年12月8日16時19分】 ひたちなか海浜鉄道湊線・中根-金上

その2両編成が那珂湊駅に着くと阿字ヶ浦から戻ってきたキハ11形単行と交換して。

ブログ Part 2(→ こちら)でひとあし早く公開したのは、この1枚。
そう、偶然、良い感じに撮れていたのでトリミングした結果である。

このキハ11形が隣の金上駅で交換する列車が...

キハ205号である。

実は“肩の力を抜いて”では無いのだが、カメラをもったまま腰を回しやすいように
ということで、スナップ用にもっている“パンケーキ”にレンズ交換していた
のである。普段の、28-300はかなり重いのだが、パンケーキ40 mmは、まるで
「レンズを付け忘れたのでは無いか」と不安になるくらい小さくて軽いレンズ。

57_DPP_00006908.JPG
【2019年12月8日16時27分】 ひたちなか海浜鉄道湊線・金上-中根

先ほど正面がちに撮った踏切を通過したら...

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【2019年12月8日16時27分】 ひたちなか海浜鉄道湊線・金上-中根

<変態鉄>の目の前を走り抜けて、中根駅のホームに進入するのだった。
その間、ずっと連写し続けてきた中で「使えるコマ」は、わずか1~2枚。

今日のトップ写真も“原画”は、こんな感じだったのである。

……  ……

すっかり夜の帳の下りた無人駅から勝田駅に向かって。

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【2019年12月8日17時10分】 常磐線・勝田駅

勝田駅では水戸ゆきに9分ほどの接続。水戸ゆきなのに終着駅1つ手前で
5両編成の後ろに5両増結の10両編成。連結作業を間近で眺めて。

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【2019年12月8日19時41分】 東京都千代田区丸の内・東京駅日本橋口

水戸駅では大急ぎで南口バス乗り場へ。発車直前の17:30発の東京駅ゆきは
茨城交通車の運行便。ということは、本当はICカード非対応。
(ICカード 2,000円、現金だと2,120円)

でも...、便宜的なサービスだろうか、PASMOを見せたら「それなら、2,000円で!!」
現金払いではあるが、割安なICカード運賃にしてくれたのである。
水戸市内の夕方の渋滞に巻き込まれて、茨城町ICから高速に入った時点では
「10分遅れ」の案内だったものの、高速道路でその遅れもかなり巻き返したようで。
(八潮PAでの降車希望がなかったため、PAに入らず直進した効果か??)

終着の東京駅にはほぼ時刻通りの到着となったのである。

「撮影記」と言いながら、撮影の話題は最終回だけ...、まもなく冬至。
年が明ければ、また少しずつ陽が長くなってくるわけで。キハ205号の運用が
残っていてくれれば、また撮りに訪れたいと思っている。(おわり)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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