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紅葉の...?? 只見線キハ(3)晴れてくれ!! [会津・越後のキハ[只見・磐越西線]]

~~ お知らせ ~~

このブログは、今月中旬を目途に更新を終了します。
新ブログ「金失いの道ゆけば Part 2」も、よろしくお願いします。
こちら→ https://gohachinihachi1978.blog.ss-blog.jp/

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こうやって、1ヶ月遅れで撮影記を書いていると...
改めて冷静な気持ちで、その写真を見直せるわけで。
そうなると、「ああいう風に撮れば良かった」「こうしておけば良かった」と。

いまもまた、ちょっと悔やんでいることがあって。
そうなると「また、撮りに行きたい!!」となるわけで。だからこそ、同じ場所に
何度も撮りに通ってしまう<変態鉄>なのである。

いまも、この只見線の写真を見ていて、「もう一度行きたい!!」に気持ちはかなり
傾きつつあって。いや、もう既に45度以上倒れて、ほぼ横倒しの状態かも...
冬の只見線撮影は「除雪のため運休」というリスクが常につきまとうもので、
躊躇いがちなのだが、でも、もう一度...う~ん、大いに迷うところ。

さて、11月上旬の撮影記。すでにちょうど1ヶ月前の話である。

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【2019年11月7日9時05分】 只見線・会津桧原-会津西方

この朝も2日連続で、朝一番の...、会津若松駅 6:00発の第423Dで只見川第1橋梁を
目指したのである。

……  ……

2019年11月7日(木)曇り

地方都市に行くと地元資本の小さなホテルでは深夜帯は無人になるところが
少なくない。フロントの営業時間が決まっていて、だいたい朝7時から夜9時くらい。
早朝のチェックアウトの場合、まだ真っ暗なフロントに、大抵の場合、大きな箱が
置いてあって。そこにルームキーを投げ込んで出発するのである。

この朝も。

駅近くのホテルより1,000円ほど安かったのに惹かれて、郵便局前近くのホテルに。
真っ暗な道を歩いて15分ほど。約1 kmの本当に真っ直ぐな道。
いつもなら、駅前のホテルや商業ビルの電光看板が見えるはずだが...

そう、霧。

会津地方と言えば1年中、霧が出やすいと言われている。もちろん多くは夏の朝。
周囲は少し白っぽくて。遠くの街灯も滲んだようにボンヤリと見えていて。

いくら撮影の腕は無くても、カメラを弄る者としては霧の朝というのは魅力的。
刺すような冷たい空気も何のその。「霧の只見川を渡るキハをどう撮ろうか??」
歩きながら、アタマの中では妄想だけが広がっていくのだった。

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【2019年11月7日5時49分】 只見線・会津若松駅

2日連続の同じシーンから。でも、バックの...
車両基地の方の照明灯がボンヤリとした感じになって。わずかではあるが「霧の朝」
を感じさせる1枚となって。

この日の天気予報は「晴れ」、霧というのは現象としては雲と同じもので。
空気中の水蒸気が冷やされて凝結して起こる現象、前日が雨で、翌朝、気温が
下がれば起こりやすくなるわけで。期待ばかりが膨らむのだが...

日本語よりも、あの国のコトバばかりが聞こえてくる車内。
外国人旅行客と、地元高校生とわずかばかりの<鉄>...といった比率だろうか。

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【2019年11月7日6時39分】 只見線・会津坂下駅

6時半、最初の列車交換は会津坂下駅。

前夜、会津川口へと下ってそのまま滞泊したキハの4両編成が大勢の学生を乗せて
上ってくる運用が第422D列車、上りの一番列車である。
坂下駅で多くの学生が降りて、代わりに高田と若松の高校に向かう学生が乗り込み。

房総の久留里線と並んで、この只見線もJRでは最後の最後までタブレット閉塞が
残っていた線区でもあり。

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【2019年11月7日6時39分】 只見線・会津坂下駅

その名残で、会津坂下の他、会津宮下、会津川口と列車交換可能駅には必ず駅員さんが
常駐していて。そして、受け取ったタブレットを反対ホームの列車に渡しやすいよう
上下列車のホームは跨線橋や地下道では無く、構内通路で繋がっている。

「合理化」が求められる中で、もっと大きな町の駅でも無人化が当たり前になって。
そんな中、蒸気機関車時代から続いてきたであろう鉄道情景がいまも、しっかりと
生きており。上り列車の入線を前に構内踏切の階段部分に蓋をする駅員さん。

それとほぼ同時に...

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【2019年11月7日6時39分】 只見線・会津坂下駅

霧で霞んだ向こうの方から2条のヘッドライトの光が近づいてきて。
上り第422D列車である。

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【2019年11月7日6時40分】 只見線・会津坂下駅 

この朝は2両目がエコパークのラッピング車である。7時半に4両編成で会津若松駅に
着いたら、先頭車を切り離した3両編成ですぐに折り返す。

それを只見川第1橋梁ビューポイントで迎え撃つ...のが、いつもの<変態鉄>である。

それにしても、この霧。第1橋梁も霧の中...だったら最高なのだが...
その只見川沿いに出る前、柳津の町に入るあたりでスッキリと晴れてしまった
のである。「晴れてしまった」はヘンだが、でも、「霧の朝」に出会えるかは
運次第、ちょっと期待していたのに...

ただ、霧は晴れても空は...、「晴れ」予報はハズれてドン曇り...まで行かずとも
でも、曇天なのである。う~ん、最悪。

さて、会津宮下駅まで乗らないのが、この日の<変態鉄>だった。

誰もいない簡素な片面ホームの無人駅で下車したら...
列車を追いかけるように小走りで。

……  ……

そう、会津宮下駅の1つ手前、会津西方駅から線路沿い(国道400号線)を
300メートルほど進めば、只見川第2橋梁に出るのである。

以前は踏切の先にさらに進んだところでサイドから撮る構図に限られていたが
今年になって地元の三島町などが主導して...、橋のカブリツキの部分、線路沿いの
木々を伐採して“ビューポイント”化したのである。

ただ、場所の制約は分かるのだが...贅沢を言えば、逆光側というのは...。

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【2019年11月7日7時36分】 只見線・会津宮下-会津西方

昨日、会津宮下駅のホームですれ違いシーンを撮った第424D列車はキハ2両編成。
現地に着いて大急ぎでカメラをセット、兎に角、撮るだけ撮った...そんな感じ。

隣に“先客”の...退職世代だろうか、ご夫婦でカメラを構えて。
「見覚えがあるなぁ」とお互いにそう思っていたみたい。そう、昨日、第1橋梁の
ビューポイントでお隣だった方だった。ご挨拶して...聞けば埼玉からいらしている
とのことで。

クルマで行ってしまった、そのご夫婦とお別れして。再び西方駅方向へ。
会津西方駅前を過ぎた国道は曲がりくねって...、その“付け根”付近に線路に
沿って集落の中へ入っていく側道があって。初めてなら絶対入らない気がするが...

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【2019年11月7日10時04分】 福島県大沼郡三島町大字川井付近

そう、そこを10分ほど歩けば歳時記橋にたどり着くのである。
昨日、このコースを逆向きに歩いてみたのは、このための“下見”だった。

会津西方の集落も、三島町の中心部である会津宮下の集落も、只見川沿い。
道の駅がある国道252号線から見ると遙か下なのである。

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【2019年11月7日9時56分】 福島県大沼郡三島町大字川井付近

ということで最後の最後が国道へ向かっての上り急勾配。もう、足がガクガクである。
あとで撮影後の休憩中に戻って1枚。昨日は下り急勾配だったが...

でも、<鉄>と外国人旅行客、多くの人が“競合”するビュースポット。
一刻も早く到着して、少しでも良いポジションをキープしたい...
その気持ちだけで最後の力を振り絞り...

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【2019年11月7日8時16分】 福島県大沼郡三島町大字川井付近

「道の駅」でトイレ休憩。一息入れたら一気に遊歩道を...
会津宮下駅からの町営バスより、ちょっとだけ先着することができたのも
苦労した甲斐があったというもの。この朝は、最上段の「D」ではなく、
その下の「C」と最初から決めていた。

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【2019年11月7日9時25分】 福島県大沼郡三島町大字川井付近

もはや、これは悪あがきという以外の何ものでも無いわけだが、それでも。
周囲を見回して、少しでも木々が色づいているエリアを入れて撮りたい...
そう思って前日のうちに撮影後にチェックしておいたのだった。

さぁ、その「C」では、ほぼ思い通りのポジションをキープして...。(つづく)

※※※ ご注意 ※※※

この写真は記事にもあるとおり、11月上旬の撮影です。11月下旬から年明けまで
遊歩道の改良工事が実施されており、12月上旬はこの撮影地へは入れません。
(詳しくは、http://www.mishima-kankou.net/(三島町観光協会HP))(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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