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紅葉の...?? 只見線キハ(0)プロローグという名の“妄想記” [会津・越後のキハ[只見・磐越西線]]

はじめて只見線キハを撮りに訪れたのは、ちょうど1年前。
2018年10月29日の朝だった(→ こちら)。

このとき、「紅葉には少し遅かった」という印象が強かった。
実は、本当は前週に休みをとる予定だったのを、その時期、10月21日前後は
会津若松市内に空いているホテルを見つけることができずに...

だから、紅葉の時期を逃したことは、ちょっと悔しかったのである。
それが<変態鉄>の中で、ずっと引っかかっていた。

“撮影成果”は、泣きそうになるくらいのダメっぷり。でも、只見線キハの魅力。
それまで、「どうせ40系でしょ」という感じだったのだが、上品な色合いの「東北色」
昭和53年生まれの自分と同じ歳のキハたち...

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【2019年11月7日6時40分】 只見線・会津坂下駅 

沿線の過疎化が進み、朝夕の高校生の通学以外に乗客がほとんど居ない...という
現状が、皮肉にも4両編成という長編成で走る理由にもなっており。

緑色のキハたちにすっかり魅せられて、この1年間、何度も通ってきたのだった。
時は巡り...、ちょうど1年が経過して。何とか...雪晴れのカットも撮った。
春の景色も、酷暑の中でも...、イベント列車で入線したキハ47形「タラコ色」も。

もちろん、自分の腕前では...

いくら景色と車輌が魅力的であっても、撮影センスと技術の無さは...
撮った本人としては、心残りな部分もたくさんあったのだが...

曲がりなりにも、1年間、さまざまな風景を撮ることができたと思っている。

それにしても、なぜ、書き出しから“完了形”の表現が続いているのか!?

そう、奇しくも...

……  ……

噂には聞いていたので、驚きはなかったものの、やはりJRから正式にリリースが
あると、ショックというか...。

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【2018年10月28日8時56分】 水郡線・郡山駅 

その、置き換わる「キハE120系」というのは、自分としては駅撮りすら無くて。
調べるまで分からなかった。かろうじて、撮っていたのが、それの3ドア版??

水郡線や久留里線で見かけるのは「キハE130系」というらしい。
まぁ、大雑把に言えば、この車輌を2ドアにしたような感じだろうか。

新津配置で磐越西線や羽越本線を走っている同形式8両を会津若松に移し、
それによって、キハ40形を置き換えるというのが今回の発表。

 プレスリリース(JR東日本仙台支社)
   http://jr-sendai.com/upload-images/2019/11/201911281.pdf

ネット上では、現在の会津若松(郡山)配置のキハ40形が13両、それをE120系8両で
置換するのは無理だから、来春以降もキハ40と混用されそうという声もあったが...

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【2019年11月7日6時40分】 只見線・会津坂下駅 

<変態鉄>としては、それはないだろうと読んでいる。
まぁ、<変態鉄>の予想なんて、そう当たるものではないが...

只見線の乗客の“最大勢力”は、会津坂下(ばんげ)町の高校に通う生徒たち。
でも、近い将来、その高校の1つが喜多方の高校との統合という計画が発表され。
つまり、まもなく通学輸送もだいぶ減るということ。それから「通学ラッシュ」と
いえど、東京の山手線や中央線に比べたら...

何度も只見線に乗っていて、ロングシート車もあるが、4人ボックスシート車の場合
高校生たちは、誰も居ないボックス以外には絶対に座らない...相席しないのである。

それでも、吊革が塞がる程度の混雑率。だから、いざとなれば減車しても
積み残しは出そうになく。

さらに...

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【2019年6月28日9時10分】 磐越西線・会津若松駅

会津若松に居るキハ40形は“只見線専属”では無く。朝ラッシュ時を中心に、
磐越西線に入り、会津若松-喜多方・野沢の運用も受け持っている。

これを新潟支社に移管してしまえば、朝夕時間帯の必要数が減るのである。

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【2019年6月26日12時42分】 磐越西線・会津若松駅

このあたり、磐越西線の新潟支社の運用が、今年度中にコイツに置換えられる...
ということで、その両数がどうなるか...ということも関係してきそう。

いずれにせよ、たぶん、会津の地で国鉄型キハを撮ることができるのは、
あと3ヶ月余りになる...というのが<変態鉄>の見立て。

この置換え、「キハE120系」というのを知ったのは最近だが、置換えのこと自体は
実は只見線沿いで撮影していると、撮影地でいっしょになる“同業者さん”の
会話の中に度々出てきていて。だからこそ、今年は意識して只見線の訪問回数を
増やしていた...というわけ。

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【2019年11月7日14時36分】 只見線・滝谷駅

だから、只見線キハと紅葉の写真を撮れるのも、今年が最初で最後のチャンスだと
気合いを入れて準備したつもりが...。

そう、10月下旬になっても...

毎週のように台風が接近して。
とにかく異常だった今年の天気。会津宮下駅のある三島町の観光協会に問い合わせたら
「今年の紅葉は11月に入ってからになるかも...」と。

ということで、仕事を調整して...

何とか捻出できたのが11月6日・7日という日程だった。

でも、アクセスの悪い只見線沿線。少しでも撮影機会を増やすために...


2019年11月5日(火)晴れ

定時に仕事を上がって、<変態鉄>が向かったのは「バスタ新宿」。
とはいえ、職場から徒歩3分ほどの近さだが...

22時過ぎになると、各方面の夜行便がひっきりなしに発車していくのだが...

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【2019年11月6日0時37分】 東北自動車道・佐野SA

<変態鉄>が乗り込むのは「夢街道会津21号(夜行便)」である。
東京-会津若松というのは夜行で行くには近すぎる気もするが、確か、<変態鉄>が
中学生くらいまではスキーシーズンなどに臨時夜行急行の設定があったような気が。

夜行列車が“絶滅危惧種”になったいまでも、こういう距離でも夜行需要は
一定数存在しているみたいで。

JRバス関東の担当。昼行便なら4時間30分の区間を23:00発、会津若松駅に5:20着と
1.5倍の時間をかけて走るのだが...

王子駅前が最後の乗車停留所。そこから1人乗っても車内は半分程度の席が埋まった
くらいの状態で。<変態鉄>の隣も空いていたのである。昼行と共通の4列シートの
車だったので、隣が空席なのはラッキー。

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【2019年11月6日5時33分】 東北自動車道・佐野SA

猪苗代駅で降車予定の乗客が居ないことを確かめて...
「東北道に入ると消灯します」、途中の休憩開放が羽生PAの一度だけであること
猪苗代で高速を下りずに会津若松まで直行するので、早着が予想されることが
アナウンスされて...

でも、眠れず。

日付が変わる頃、羽生PAでの休憩の車内放送。ぬぁんと、50分の“バカ停”である。

だが...

「大型車の駐車スペースがすべて埋まっています」
急遽、隣の佐野PAに変更されたのだった。あの、話題の佐野PAである。
とはいえ、ストが行われたり...揉めに揉めているのは上り線だが...

普段なら、続いて福島県に入ったところの阿武隈PAでもう一度、休憩なのだが
乗務員交替は西郷バスストップで停車して行うそうで。佐野PAで1時過ぎまで休憩。

もちろん、ぐっすりとは眠れないのだが、気づけば「まもなく会津アピオ入口」の
車内放送が流れているのだった。まもなく会津若松駅である。

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【2019年11月6日5時33分】 只見線・会津若松駅

「寒っ!!」、震えてしまう。まだ真っ暗、吐く息が白くなって。
さぁ、6時発のキハに... (つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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