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「還暦の赤い電車」を撮りに11月の讃岐(9)撮影会 <その6> [ことでん旧型たち [高松琴平電鉄]]

11月4日の高松琴平電鉄「還暦の赤い電車」撮影会。終盤にさしかかり...

「これは珍しいっ!!」と、参加者から声が漏れた行き先表示である。
<変態鉄>も、うろ覚え...というか、帰ってから調べてみるまで正式な経緯は
分からなかったというのが正直なところ。

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【2019年11月4日12時43分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所

京急電車の「羽田」ゆき。1000形電車にこの行き先が表示された期間は、
わずか5年ほどだったはず。(大正時代にも短期間「羽田」ゆきがあった)

そんな表示まで登場して、ヘッドセット型のマイクを装着し、この日の司会・進行を
されていた、クラウドファンディングの実行者でもあったS氏、その幼い頃の
京急電車の思い出など、笑いあり驚きありのトークが続く中での撮影会。
……  ……

2019年11月4日(月・祝)晴れ

というわけで、「快特」並びの次は...

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【2019年11月4日12時36分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所

これが最後の表示替えということで、「マニアックな設定」の並びで。
とは言いつつ、5年ほどしか使われなかった「羽田」は分かったのだが、
残りの2つ、「急行 3D 新町」と「急行 17D 川崎」のスゴさが全く分からない
<ダメ鉄>なのである。

ことでんに来てからは空白になっているが、種別幕の右半分。ココには数字と
アルファベットで運行番号が表示される。京急でも車種ごとにある程度、運用が
決まっている上に、乗り入れ車の京成や都交、さらに北総など...
これらを区別できるように番号と英字の組合せで表されているのだが、
ダイヤ乱れや乗り入れ車の走行距離調整など、他社の番号を付けた運用があったり
あるいは、早朝深夜などにしか見られない表示だったり...

そのあたり、<変態鉄>は苦手なところなのである。

<変態鉄>も、ごく稀に大手私鉄を撮ると、線路際で一緒になる“同業者さん”に
「昨日、***運用に****系が入っていたんですよ!! この表示が撮れて...」
などと熱く自慢されてしまうのだが、そのスゴさが理解できない<変態鉄>。
実は、そういうときは、テキトーに相づちを打っているだけなのである。

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【2019年11月4日12時37分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所

というわけで、何と言っても「急行 羽田」ゆき。

<変態鉄>も小さい頃は、羽田空港といえばモノレールという認識だった。
でも、羽田空港へのアクセスとしてモノレールが開業したのは1964年(昭和39年)、
それよりもはるか昔から「空港線」は存在していた。

そう、京急空港線である。そもそも「飛行場」とは関係なく、戦前の京浜電鉄が
羽田近くで海のレジャー施設を展開していたことや、何と言っても穴守稲荷への
参拝客輸送のために開業した(1902年[明治35年])穴守線が起源。

「羽田空港」という駅を設けたのも、こちらが先だったが、戦後、羽田飛行場が
米軍に接収されたことで空港乗り入れの道が閉ざされ、その後も紆余曲折があって、
90年台に入るまで“忘れ去られた存在”だった。
幼い頃の<変態鉄>も「京急に羽田空港駅がある」という事実は知っていたが
空港に対して海老取川の対岸に位置し、沖合移転の前の旧ターミナルビルからでも
連絡バスに乗って(旧)羽田空港駅に向かう...というのは、到底、親にせがむ
こともできなかったのである。

いろいろな経緯があって、90年台の羽田空港沖合拡張に合わせて、いよいよ
ターミナルビル直下まで乗り入れることになり。その「第1期延伸」の終着駅が
当時の「羽田駅」、現在の天空橋駅だった。93年の開業である。
98年には現在の「国内線ターミナル駅」までの延伸がなされ、「羽田」は
「天空橋」に改称されている。

相変わらず、晴れたり曇ったり。実に悩ましい撮影会だったのだが...

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【2019年11月4日12時41分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所

そのわずかな晴れの瞬間を狙って。
望遠でこちらも撮っておかないと。東工場建屋の前で「デカ」と並んでいる
レトロ電車である。この視角、通常はことでん職員以外、見ることができないはず。

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【2019年11月4日12時41分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所

撮影会に戻って。この撮影会の間には掲出してくれなかったヘッドマークなども
たくさんあったみたいで...

そんな様子を観察してみたり...

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【2019年11月4日12時46分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所

そして、最後の1080形の2本並びである。

……  ……

これをもって、撮影会は終了。
でも、「ゆっくり、うどんでも食べに...」とはならなかったのである。
14時から、いまの1080形、「還暦の赤い電車」編成と1087-1088編成を併結した
4両編成での“フォトラン”が実施され、その折返しが琴電琴平から高松築港まで
「乗車会」となるのである。

そのフォトラン、営業列車の合間を縫って走るだけあって、意外とタイトなダイヤ。
撮影機会は1回に限られるのだが、それにしても、仏生山駅を13:17発、第29列車に
乗らないと撮影地に着くのが通過ギリギリのタイミングになってしまうのである。

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【2019年11月4日12時57分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅(後追い)

ということで、さっそく、仏生山駅へ。

と、ちょうどやって来たのは仏生山駅を12:56発、高松築港ゆき第34列車である。
先日、検査出場したばかりの「しあわせさん こんぴらさん」である。
もちろん、企業広告とは訳が違うのだが、それでも<変態鉄>にとっては
好きなラッピング車なのである。琴平線の黄色によく合う...というより、
金比羅さんのカラーに合わせて、琴平線は黄色と決まっているわけで。

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【2019年11月4日13時00分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅

駅のホームを挟んで東西に車庫があるのが仏生山車両所の特徴でもあって。
東西の車庫間での入換作業などで、時刻表に載っていない時刻にも、この駅の
構内踏切は頻繁に作動するのである。

やって来たのは、東工場前に居た...というより、撮影会に登場した1255編成。
上りホームに逆行する形で進入してきたので、てっきり、西側の車庫に入って
留置されるのかと思っていたら... (つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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Cedar

運用について熱く語るご同業者に適当な相槌〜
Cedarにも同じ経験あります。
by Cedar (2019-11-25 11:06) 

ferrum_queserasera

Cedarさん

コメントありがとうございます。
そうおっしゃっていただけて、ホッとしました。
自分の場合、「珍しいモノを撮る」ではなく、好きなものを好きなように撮っているだけなので、「どの運用が...」みたいなところは、かなり疎いのです。
by ferrum_queserasera (2019-11-25 22:59) 

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