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「還暦の赤い電車」を撮りに11月の讃岐(4)撮影会 <その1> [ことでん旧型たち [高松琴平電鉄]]

火曜の晩は...

Twitter の方では呟いたのだが...
ぬぁんと...仕事を終えて駅に行ってみれば、井の頭線が。
以前も拙ブログで書いたのだが、京王電鉄って...

18時半頃、井の頭線吉祥寺駅構内でポイント故障があって、2面2線のホームのうち
片側に入線できなくなった...というのが実態らしいのだが、駅の案内表示も
車内放送も「緊急点検のため」って。

そりゃ~

機器が正常に動作しなくなったら点検はするだろうが、要は「故障」である。
もう少し早い時刻なら改札制限もあって大混乱だったみたいだが、自分が帰宅する
時間帯にはすっかり落ち着いていて。

急行電車の運転が取り止めになり(永福町駅には「回送」表示の電車が停車していた)
急行通過駅が最寄りの<変態鉄>は、永福町での急行待ち合わせがなくなった分、
逆に早く帰れたのだが...

全然関係ない業種であっても、会社員は会社員の<変態鉄>。
自社にとって不都合なことが起きたとき、お客様にどのように説明するか...
ということはあらゆる企業にとって、ある種、“本性”を表してしまう
場面であると思うのだが。
(自分の勤務先の方が、もっと酷い...というのは内緒にしておきたい)

さて、ということで。

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【2019年11月4日11時12分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山車両所

11月4日の「ことでん」撮影記。メインは11時半からの撮影会。

でも...

……  ……

2019年11月4日(月・祝)晴れ

11時に受付が済んだら車両所南側、ちょうど、仏生山駅の下りホームにある
多目的トイレの向かい側あたり。車止めのところに入っていて良いと指示されて。

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【2019年11月4日11時08分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所

もちろん、その間も撮影はOKということで。フライング気味に撮影会開始である。
この日、撮影会のために集められたのは3本の編成。いずれも京急から、ことでんに
譲渡された車両たちである。右側が「還暦の赤い電車」、クラウドファンディングで
京急色を“復刻”した、1080形1081-1082編成である。コレが今日の主役。

中央の黄色いのが1080形1087-1088編成、琴平線所属。
そして、左側、駅ホーム側の緑色が1200形1255-1256編成。こちらは長尾線所属車。
長尾線にも緑色の旧京急1000形がいるし、琴平線には黄色い1200形がいるのだが、
なぜ、この編成になったのか、<変態鉄>の知識では...

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【2019年11月4日11時10分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所

もちろん、一番、多くカメラが向けられているのは「還暦の赤い電車」である。
主催団体は、京急に詳しい方々が揃っており。昭和の頃からの京急電車を再現できる
ような“小道具”もいろいろと揃えられており。

脚立に昇って屋根上に何か取り付けた、と思ったら...

京急というのは、昔からあまり縁がなく、全然詳しくない<変態鉄>。
聞くところでは、京急時代、1000形電車の一部に架線の状況をモニターするための
カメラが設置されていたのだとか。当時の写真を調べるなどして、形と寸法を
割り出して、それをもとに制作したというのだから。

種別板を使っていたのは、かなり古い時期(昭和の頃??)。
その種別板の裏面は、車体に合わせて赤地に白帯になっており。
う~ん、マニアック!!

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【2019年11月4日11時11分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所

3編成を正面から。
お気づきだろうか、朝のうちは青空が広がっていたのに、撮影会開始時刻に
合わせたかのように、空は灰色、ドン曇りになってしまったのである。

薄曇りなら「影とか光線状態を気にせずに撮れる」と喜ぶところだが、ここまで
ドン曇りになると...。オマケに、やはり11月。薄着で着てしまったら、ときおり
吹いてくる風が意外と冷たくて。

ちょっとテンションが上がらない撮影会開始となったのである。

とはいえ...

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【2019年11月4日11時11分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所

<ケチ鉄>として。ヒコーキに乗って高松までやって来た...となれば
「撮らなきゃ損!!」。まずは、1087号車を。こちらが、いまの「ことでん1080形」
なのである。

普段、「還暦の赤い電車」に取り付けられているヘッドマークが琴平線カラーの
この車輌についているのも珍しいシーン。「青い急行板」は自分は本の中でしか
見たことが無い。この種別板などは実際に京急で使われていたモノなのだとか。
種別札差しは、もちろん、ことでんでは撤去されているのでマグネットで
着脱可能なものを製作して持ち込んでいるようで...

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【2019年11月4日11時20分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所

そして、一番奥の1200形1255号車。京急の“普通車”の伝統でもあった
片開き4扉、正面のオデコに1灯式のヘッドライト、そちらは、ついこの前、
最後まで、それを守り通した“ダルマさん”こと800形の引退で、本家・京急では
その歴史に終止符が打たれたが、高松では、その先代、京急700形がいまも
琴平線と長尾線の主力車として活躍しているのである。

この電車だけは、「急行 新逗子」と京急時代の方向幕を再現しており。

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【2019年11月4日11時14分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所

このときばかりは、京急車の勢揃いを撮ることに集中しているわけで。
東工場建屋の前に居る、“仏生山のヌシ”こと「デカ1」とレトロ電車を望遠で
抜いてみようと思ったのも<変態鉄>くらいだったのかも知れない。

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【2019年11月4日11時23分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所

撮影会用の目隠し...という意味ではないだろうが、ホームには1100形、これだけは
京王5000形の、ことでん1100形が回送で入線してきて。

まぁ、歴史的には戦時統合で京急と京王は同じ会社だった時期があるにはあるが
基本的に何の接点もなく。高松では日常的に見られるシーンでも、東京の<鉄>に
とっては、ちょっと意外なシーンでもある訳で。

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【2019年11月4日11時27分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所

いろいろと準備があって。特に夕方の乗車会の時の座席を確保したい人を
車内に案内していたり...と、そういう時間帯があったため、意外と準備に時間が
かかっていて。ほぼ定刻、11時半頃から撮影会となったのである。

京急から来た電車とはいえ、もう、すっかり、ことでんの電車になっており。
方向幕にも京急の行き先が残っているはずもなく。そう「新逗子」なども演出
なのである。方向幕・種別幕の大きさに合わせて紙に印刷した表示、
それを透明なアクリル板で蓋をする形で京急時代の表示を再現するという手法。

主催団体の皆さん、もう驚くほどに手早く息の合った作業で、お目当ての表示を
再現しており...

そんなことにも感心しながら、長くて、あっという間の撮影会、
その火蓋が切って落とされたのだった。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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