夷隅のキハを...20190901(1)日曜朝の大多喜駅 [いすみ鉄道 国鉄型キハ]
キハ52 125号車が大糸線での運行を終えたのが2010年、その翌年、2011年に
いすみ鉄道に転じてきた。震災の直後に、いすみ鉄道で走り始めて以来、ずっと
追いかけてきたキハも、既に8年半を房総で過ごし。
来年には車検...全般検査周期を迎える予定になっている。車齢は“還暦”が
近づいており、いくら頑丈につくられている国鉄型車輌とはいえ...
検査を通してもらえるか、それとも期限切れに合わせて除籍されるか...半々くらい
だろうというのが<変態鉄>の見立て。
社長さんも交替し、そのあたり...
撮りに訪れる1ファンにとっては、どうなるのか、知るよしも無いわけで。
だからこそ、いすみ鉄道のキハも「いつも走っているから...」ではなく、
できるだけ積極的に撮りに行かないといけないとは思っているのだが、それでも、
「いつでも行けるところ」という気持ちから、どうしても後回しになりがちで。
【2019年9月1日9時57分】 いすみ鉄道・大多喜駅
秋色の景色と塗り替えが済んだばかりの美しいツートンカラーの車体...
そんな情景を想像しつつ、いすみ鉄道に“出撃”したのは9月1日のこと。
まさか、そのしばらく後で、あんなことになるとは...
既に大多喜町もいすみ市も停電も大部分で復旧しており、いすみ鉄道も通常運行に
戻っているものの...
ということで、9月1日のいすみ鉄道撮影記。
…… ……
2019年9月1日(日)曇りのち晴れ
「真夏日」...最高気温が30℃をこえる日は続いていたが、徐々に朝晩の涼しさと
青空の透明感に秋の訪れを感じつつ。
いつもの通り、シナガワグースを8:30発の小湊鐵道高速バスは数名の乗客で。
品川駅前を出発したバスは京急線の線路に沿って。八ツ山橋の交差点を過ぎて
新馬場駅の先の交差点を左折する。山手通り、海岸通りと進んで勝島で首都高1号線の
下を潜れば、まもなくモノレールの大井競馬場前駅。そのすぐ先、新幹線の車庫を
見ながら大井南から首都高湾岸線に入る。それはいつも通り。
【2019年9月1日9時54分】 いすみ鉄道・大多喜駅付近
そんな大井競馬場付近までは何となく記憶にあるのだが、次に気づいたときには
バスは高速を下りて大多喜街道を進んでいた。大多喜の中心街に入る手前には
連続ヘアピンカーブと急勾配が続く区間があって。目が覚めたのは、そのカーブで
バスが揺れたショックだった。ヘアピンカーブを終えると、「大多喜オリブ」バス停
到着を告げる車内放送が入る。
半分くらいがオリブで下車して、大多喜駅前には10時前に到着。
朝、品川の時点では雲が多かった空。「天気予報はハズレだったか...」と心配したが
大多喜には青空が広がっていて、ホッと一安心だった。
キハが動き出すのは正午前。まだ2時間近くある訳で。
いつも通り、出庫前の点検を受けているキハの様子を見に...
【2019年9月1日10時10分】 いすみ鉄道・大多喜駅
普段なら“駅裏”にあたる位置に停められ、点検を受けているのだが...
この日はキハの姿は“大手門”前にあった。決まってはいないようだが、通常、
キハは翌日も運用が続くときは“駅裏”の給油線付近、翌日運用のないときには
大手門側の検修庫の前に留置されることが多いみたい。
<変態鉄>が、い鉄を訪れるのは普段、日曜日ばかりだから“駅裏”にいる様子を
見に行くのだが...
実はこの前日、31日が夏休みの企画として、キハ52形の単行運転の日だった。
そう、だから土曜日は1日“留守番”だったキハ28 2346号車が検修庫に停められて
いたはずで。朝、キハが“大手門”前にいる姿を撮るのも久しぶりである。
そして、その横には...
【2019年9月1日9時58分】 いすみ鉄道・大多喜駅
庫内には“生え抜き”の最後の1両、206号車の姿があった。
思えば8年前、初めていすみ鉄道を訪れた時には、全列車が“ムーミン”の装飾の
入った200'形だった。もはや、動くことのない同車だが、何らかの形で保存されて
欲しいと願っている<変態鉄>なのである。
【2019年9月1日9時57分】 いすみ鉄道・大多喜駅
実は、<変態鉄>も当初は前日の8月31日、単行運転に合わせての訪問予定だった。
でも、天気予報が...、「曇り一時雨」だったこと、あと、普段行われていない
キハ52形の単行運転となれば、多くの<鉄>が集結して、撮影地でイライラする
場面も多くなりそうだと。そんなことも思って、9月1日、普段通りの2連のキハを
撮ることに決めたのである。
【2019年9月1日10時10分】 いすみ鉄道・大多喜駅
キハのヨコを通り抜けて、上総中野へと向かっていくのは351号車単行の第57D列車。
それにしても...
これは明らかに“余計なお世話”だが、この日の列車、夏休み最後の日曜であっても
単行運転で十分賄えるくらいの観光客だったのは、ちょっと気になった。
この時期、春の菜の花とサクラのシーズンに比べれば、話題も少ないし、
そもそも暑いし...、観光のオフシーズンになってしまっているのかも知れないが。
「観光鉄道」への転換で生き残りを図ってきた同線だけに、観光客の減少は
またまた数年前のような存廃問題を再燃させるのではないか...と、そんな余計な
心配をしてしまう<変態鉄>なのである。
新社長の下、観光客を誘致できるだけの魅力を発信し続けて欲しいと願う限り。
まぁ、そのあたりの事情は<変態鉄>としては...
【2019年9月1日10時12分】 いすみ鉄道・大多喜駅
検修庫ヨコの道路に面した側の門が開けられると、キハのまわりも慌ただしく。
発車1時間半前、10時半頃になるとエプロン姿のスタッフがやって来て。
そう、「レストラン・キハ」の準備が始まるのである。
クルマから下ろしたプラスチックコンテナの中身は「レストラン・キハ」の
食材だろうか。そんな様子をバス停の...「観光本陣」前のベンチで眺めつつ。
【2019年9月1日10時12分】 いすみ鉄道・大多喜駅
部活だろうか、時折、大多喜高校の制服を着た学生さんなどが通りかかる程度。
これぞ、「正しいローカル線の駅前」である。暑いには暑いが“猛暑”ではなく。
ベンチに座って、そんな光景を眺めながら。
【2019年9月1日10時30分】 いすみ鉄道・大多喜駅
大原駅からの第59D列車は大多喜止まり。ちょうどその到着に合わせるように、
ホームに入ったのである。
キハが動き出すまで、あとちょうど1時間。1本前の普通列車で撮影地へと
向かうのである。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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いすみ鉄道に転じてきた。震災の直後に、いすみ鉄道で走り始めて以来、ずっと
追いかけてきたキハも、既に8年半を房総で過ごし。
来年には車検...全般検査周期を迎える予定になっている。車齢は“還暦”が
近づいており、いくら頑丈につくられている国鉄型車輌とはいえ...
検査を通してもらえるか、それとも期限切れに合わせて除籍されるか...半々くらい
だろうというのが<変態鉄>の見立て。
社長さんも交替し、そのあたり...
撮りに訪れる1ファンにとっては、どうなるのか、知るよしも無いわけで。
だからこそ、いすみ鉄道のキハも「いつも走っているから...」ではなく、
できるだけ積極的に撮りに行かないといけないとは思っているのだが、それでも、
「いつでも行けるところ」という気持ちから、どうしても後回しになりがちで。
【2019年9月1日9時57分】 いすみ鉄道・大多喜駅
秋色の景色と塗り替えが済んだばかりの美しいツートンカラーの車体...
そんな情景を想像しつつ、いすみ鉄道に“出撃”したのは9月1日のこと。
まさか、そのしばらく後で、あんなことになるとは...
既に大多喜町もいすみ市も停電も大部分で復旧しており、いすみ鉄道も通常運行に
戻っているものの...
ということで、9月1日のいすみ鉄道撮影記。
…… ……
2019年9月1日(日)曇りのち晴れ
「真夏日」...最高気温が30℃をこえる日は続いていたが、徐々に朝晩の涼しさと
青空の透明感に秋の訪れを感じつつ。
いつもの通り、シナガワグースを8:30発の小湊鐵道高速バスは数名の乗客で。
品川駅前を出発したバスは京急線の線路に沿って。八ツ山橋の交差点を過ぎて
新馬場駅の先の交差点を左折する。山手通り、海岸通りと進んで勝島で首都高1号線の
下を潜れば、まもなくモノレールの大井競馬場前駅。そのすぐ先、新幹線の車庫を
見ながら大井南から首都高湾岸線に入る。それはいつも通り。
【2019年9月1日9時54分】 いすみ鉄道・大多喜駅付近
そんな大井競馬場付近までは何となく記憶にあるのだが、次に気づいたときには
バスは高速を下りて大多喜街道を進んでいた。大多喜の中心街に入る手前には
連続ヘアピンカーブと急勾配が続く区間があって。目が覚めたのは、そのカーブで
バスが揺れたショックだった。ヘアピンカーブを終えると、「大多喜オリブ」バス停
到着を告げる車内放送が入る。
半分くらいがオリブで下車して、大多喜駅前には10時前に到着。
朝、品川の時点では雲が多かった空。「天気予報はハズレだったか...」と心配したが
大多喜には青空が広がっていて、ホッと一安心だった。
キハが動き出すのは正午前。まだ2時間近くある訳で。
いつも通り、出庫前の点検を受けているキハの様子を見に...
【2019年9月1日10時10分】 いすみ鉄道・大多喜駅
普段なら“駅裏”にあたる位置に停められ、点検を受けているのだが...
この日はキハの姿は“大手門”前にあった。決まってはいないようだが、通常、
キハは翌日も運用が続くときは“駅裏”の給油線付近、翌日運用のないときには
大手門側の検修庫の前に留置されることが多いみたい。
<変態鉄>が、い鉄を訪れるのは普段、日曜日ばかりだから“駅裏”にいる様子を
見に行くのだが...
実はこの前日、31日が夏休みの企画として、キハ52形の単行運転の日だった。
そう、だから土曜日は1日“留守番”だったキハ28 2346号車が検修庫に停められて
いたはずで。朝、キハが“大手門”前にいる姿を撮るのも久しぶりである。
そして、その横には...
【2019年9月1日9時58分】 いすみ鉄道・大多喜駅
庫内には“生え抜き”の最後の1両、206号車の姿があった。
思えば8年前、初めていすみ鉄道を訪れた時には、全列車が“ムーミン”の装飾の
入った200'形だった。もはや、動くことのない同車だが、何らかの形で保存されて
欲しいと願っている<変態鉄>なのである。
【2019年9月1日9時57分】 いすみ鉄道・大多喜駅
実は、<変態鉄>も当初は前日の8月31日、単行運転に合わせての訪問予定だった。
でも、天気予報が...、「曇り一時雨」だったこと、あと、普段行われていない
キハ52形の単行運転となれば、多くの<鉄>が集結して、撮影地でイライラする
場面も多くなりそうだと。そんなことも思って、9月1日、普段通りの2連のキハを
撮ることに決めたのである。
【2019年9月1日10時10分】 いすみ鉄道・大多喜駅
キハのヨコを通り抜けて、上総中野へと向かっていくのは351号車単行の第57D列車。
それにしても...
これは明らかに“余計なお世話”だが、この日の列車、夏休み最後の日曜であっても
単行運転で十分賄えるくらいの観光客だったのは、ちょっと気になった。
この時期、春の菜の花とサクラのシーズンに比べれば、話題も少ないし、
そもそも暑いし...、観光のオフシーズンになってしまっているのかも知れないが。
「観光鉄道」への転換で生き残りを図ってきた同線だけに、観光客の減少は
またまた数年前のような存廃問題を再燃させるのではないか...と、そんな余計な
心配をしてしまう<変態鉄>なのである。
新社長の下、観光客を誘致できるだけの魅力を発信し続けて欲しいと願う限り。
まぁ、そのあたりの事情は<変態鉄>としては...
【2019年9月1日10時12分】 いすみ鉄道・大多喜駅
検修庫ヨコの道路に面した側の門が開けられると、キハのまわりも慌ただしく。
発車1時間半前、10時半頃になるとエプロン姿のスタッフがやって来て。
そう、「レストラン・キハ」の準備が始まるのである。
クルマから下ろしたプラスチックコンテナの中身は「レストラン・キハ」の
食材だろうか。そんな様子をバス停の...「観光本陣」前のベンチで眺めつつ。
【2019年9月1日10時12分】 いすみ鉄道・大多喜駅
部活だろうか、時折、大多喜高校の制服を着た学生さんなどが通りかかる程度。
これぞ、「正しいローカル線の駅前」である。暑いには暑いが“猛暑”ではなく。
ベンチに座って、そんな光景を眺めながら。
【2019年9月1日10時30分】 いすみ鉄道・大多喜駅
大原駅からの第59D列車は大多喜止まり。ちょうどその到着に合わせるように、
ホームに入ったのである。
キハが動き出すまで、あとちょうど1時間。1本前の普通列車で撮影地へと
向かうのである。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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