SSブログ

初・もうひとつの只見線へ!! でも雨。(14=最終回)会津を経て... <後編> [鉄分の濃い旅行記録]

ここ数日、ずっと書いている「撮りたい列車」というのは、今さら言うまでもない
のかも知れないが、もちろん、この電車。

そう、富山地鉄「20形電車」。“日車ロマンスカー”と呼ばれた昭和の頃、多くの
地方私鉄が自社発注した車輌たち。2ドア転換クロスシート装備、“湘南電車”の
流れを受ける2枚窓の電車。

自分が地鉄電車を撮るようになったとき、すでに現役で残っていたのは2連2本と
増結用クハ2両、数年前にクハ車が引退し。でも...

11_IMG_8275.JPG
【2018年2月11日9時31分】 富山地鉄上滝不二越線・稲荷町駅

拙ブログの富山訪問記は、必ず...といって良いくらい、この写真からスタートしていた。
そんな「10025-10026編成」、今月末をもって引退することが発表されて。
まさに<葬式鉄>の極みではあるが、拙ブログ最初期からのあの企画、

  早朝の月岡に上滝線朝の3連運行を追う

もう一度だけ、あの10025-10026編成の走行シーンを撮りに行きたくて。
でも、なかなか仕事が進んでおらず、いまギリギリのところで。

もしかしたら、撮影できないかも知れないが、それでも富山に行きたいと
思っているのである。いまのところ、ヒコーキは空席があるみたい。
あとは仕事が片付くかどうか。気が気でない...というか。

ということで、会津を訪れた、8月末の「青春18きっぷ」の旅。その最終回。

……  ……

2019年8月28日(水)雨ときどき曇り

午前中は雨の中、キハを撮影。




13時の北堀之内駅から始まった乗り継ぎ旅。
小出駅(オレンジ色)から135 kmの只見線を、キハと代行バスの乗り継ぎで
17時過ぎに会津若松駅(緑色)。ここからは磐越西線で郡山(青色)、さらに
東北本線を延々と南下して、新宿に戻るという行程である。

寄り道せずにマジメに東北本線で南下すれば、日付が変わる頃に新宿駅に到着できる
というプランである。ちなみに「青春18きっぷ」は“日付が変わる最初の駅”まで
有効となっているが、大都市近郊ではそれが実質的に難しいため、便宜的に
終電まで有効とされている。吉祥寺駅に1時までに着ければ、<変態鉄>の自宅まで
井の頭線があるので、宇都宮以南であれば1回くらい途中下車しても大丈夫だが...

代行バスでたどり着いた会津川口駅。


【2019年8月28日17時23分】 只見線・会津若松駅

ここで白地に緑色の「東北色」のキハに乗り継げば、あとは通い慣れた道。

会津若松駅に到着したのは17:19、キハはすぐに消灯して、会津若松運輸区へと
入庫していったのである。

乗り継ぐ磐越西線は、18:13発の第1238M列車。1時間の待ち合わせである。
普段なら、駅前広場を横切って「若松駅前バスターミナル」から高速バス
「夢街道会津20号」に乗り継いで。リクライニングシートでゆったりしていれば
22:30 にはバスタ新宿に到着できるのだが...

「青春18きっぷ」の旅は、ここから正直言って辛い道のりが続くのである。
まずは腹ごしらえ...と、駅前のラーメン屋さんで早めの夕食を。

ホームに戻れば、すでに1番ホームの乗車位置目標のところには列ができはじめて。


【2019年8月28日18時00分】 磐越西線・会津若松駅

LED表示板には「2両編成でワンマン運転」の旨がスクロール表示されていて。
この第1238M列車は喜多方からの郡山ゆき。喜多方、会津若松、猪苗代...と観光地を
抱える区間を走る列車だが、2両ワンマンでは旅行客としては乗ってガッカリな列車
であることには違いなく。いや、車輌云々と言うより「座れない」。

まさに通勤電車の車内なのである。早く並んだ甲斐があって、<変態鉄>は何とか
座れたのだが...、E721系2連はやはり満員での発車だった。

発車して間もなく日没で車窓も見えなくなって。いつも書いているように、JR東の
電車というのは安っぽいOAチェアのような座り心地のシート。ただただ時間が
過ぎるのを待っているだけ...、<鉄>としてあるまじき乾燥かも知れないが。

もはや、観光客は高速道路に譲って、定期券旅客だけで細々とやっていく...
という方針なのだろうか、<鉄>というよりは、ただのオッサンとして
過ごしていた<変態鉄>。

ようやく!! 郡山駅には19:29着。高速バスなら確実に座れて1時間なのだが...う~ん。

接続は、19:42発の新白河ゆき。でも、悪い予感がしていたとおり、東北線上り
ホームは通勤・通学客でごった返していて、階段からホームに下りるのも大変な
位の混雑で。福島からの直通電車、701系4連の車内に、どうにかこうにか空席を。

でも、その“超満員”も須賀川、矢吹あたりまで。いつしか閑散とした車内。

s22_DPP_00006140.JPG
【2019年8月28日20時24分】 東北本線・新白河駅

電車は新白河駅 20:23着。同じホームに“縦列停車”で接続しているはずが...

接続の第4152M列車は、跨線橋を渡って向かい側のホームから。「青春~」組による
座席争奪戦...だが、この時間帯になると慌てる必要も無く。

紺色のラインのE531系は、本来、常磐線用の交直流車なのだが...
電源の切り替え方式を変更した関係で、数年前から黒磯駅に交流用電車が
入れなくなったのだが、製造費が高く付く交直流電車、わざわざ東北線ローカルの
ために新車をつくるのは勿体ない...と思ったかどうかは、わからないが、
常磐線電車の間合い運用と、ぬぁんと磐越東線運用のキハ2連(ワンマン)で
新白河-黒磯の福島県と栃木県の県境区間を賄っているのである。

もはや、「本線」の風格も貫禄も何もなくて。夕ラッシュ輸送の関係か、
夕方はこの1往復だけE531系5連、他はキハ110系2連ワンマンである。

「常磐線用」のE531系、まさか「東北本線」の表示を出すことになるとは...
奥に見えているのが、ここまで乗ってきた701系。数年前まではこの電車が黒磯駅に
出入りしていたのである。


【2019年8月28日20時53分】 東北本線・宇都宮駅

電源切替え区間のショートリリーフ。20分ほどで黒磯駅に到着である。

20:51着、一番奥のホームから長い跨線橋を渡って1番ホームへ。
ここで待っているのは、首都圏の“お古”205系。この電車は“メルヘン顔”と
呼ばれて京葉線・武蔵野線を走っていた車輌。まさに“都落ち”、最後のご奉公
といったところか。

205系自体は先々代の山手線電車として国鉄が発注した分と、JR各社が追加で
発注した分があって。こちらはJR型だが、それでも車内のシートなどふっくらした
クッション入りのモケットで、こちらの方が座り心地が良いような。

いかにも“夜の電車”、けだるい雰囲気の車内である。


【2019年8月28日21時48分】 東北本線・宇都宮駅

ということで、宇都宮駅には21:48着。最後だからグリーン車を奢ろうかと思えば
21:50発、わずか2分の接続ではグリーン券を買うこともできず。

相変わらず、E231系の堅いシートで。

a5_DPP_00006308.JPG
【2019年8月28日22時12分】 東北本線・小金井駅

理由は特に言っていなかったが、この日は東北線のダイヤが乱れていたのだそうで。
途中の小金井駅で“バカ停”。貨物列車を2本続けてやり過ごすという...
3分ほどの遅れで発車したが、赤羽までには取り戻しており。

それにしても“パンケーキ”、フード込みで2万円ポッキリの、あり得ない位
廉価版のレンズだが、小型軽量とともにその強みはF値の小ささ。
ボケ味を活かした撮り方もできるだろうし、暗いところでもスナップ程度の写真なら
じゅうぶんに撮ることができて。「写真」として撮るのでは無く、
移動中の“メモ”的な役割の写真であれば、このレンズ、じゅうぶん実用に耐える、
そんなことを思いながら、シャッターを切っていた。

a6_DPP_00006309.JPG
【2019年8月28日23時49分】 埼京線・新宿駅

上野駅まで乗り通しても良かったのだが、最後は赤羽から埼京線で。

折返しは新宿発の最終電車になるとのことで。

日付が変わる直前、ギリギリのタイミングで新宿駅に戻ったのだった。
自宅に戻ったのは日付変わって1時前、仕事に追われる日々が再スタートしたの
だった。(おわり)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

あなたの「ポチッ!」こそが、励みになります。あっ、あと、「nice!」も。
にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村

nice!(17)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 17

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。