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初・もうひとつの只見線へ!! でも雨。(13)会津を経て... <中編> [会津・越後のキハ[只見・磐越西線]]

木曜日の東京は穏やかに晴れた1日だった。日中は陽射しがあれば汗ばむ気温だが
朝晩、会社から帰ってくるときなど涼しく感じられるようになって。

早くも夏が過ぎて...という感じである。
実は木曜は休もうと思えば休めたので、「撮りに行きたい」と思っていたものが...

でも...

やはり会社へ。どれだけやっても一向に減らない仕事に、だんだん気持ちも...
それにしても心配なのは今週末...というか連休にやってくる台風の動き。
土曜まで仕事なのだが、日と月は、自宅でゴロゴロしている以外に無さそうな感じ。

とはいえ...

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【2016年3月4日15時22分】 香川県高松市・さぬきこどもの国

ヒコーキに乗って撮りに行きたい路線はずっとあって。何とか今月中に...と
そう思いながら、何とか仕事を片付けてしまいたいと思っているところ。

「撮りに行きたい」という気持ちは極めて強いのだが...う~ん。はたして。
何だか先週から同じことを書き続けているような。

さて、というわけで、まもなく1ヶ月になろうとしている8月末の只見線の話題。

……  ……

2019年8月28日(水)雨ときどき曇り

小出駅からのキハで只見駅に着いたのは14:28、すぐに14:32発の代行バスへ。

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【2019年8月28日14時28分】 只見線・只見駅

2011年7月、只見線沿線...というか、大雨による只見川の水害で只見線にも甚大な
被害が出た。ただでさえ、営業係数(100円の営業収益を得るのに必要なコスト)が
「6700」(← 2009年の数値)と全国有数の赤字路線でもある只見線、風光明媚な
区間を走るということは、逆に言えば、人口が少ない、自然環境の厳しい区間を走る
ということでもあって。

複数の鉄橋が流失し、線路は土砂に埋まり...

これでは廃線やむなし「万事休す」、そう思ったのだが。
国と沿線自治体の支援など、紆余曲折を経て話はようやくまとまって。

(個人的には、ローカル線の「上下分離形式」というものの効果には懐疑的な見方を
しているのだが...、それはさておき。)

ちょうど1年前、昨年7月頃から工事が本格的にスタートした...とは代行バスの
ドライバーさんの話。

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【2019年8月28日14時46分】 只見線代行バス(会津塩沢駅付近走行中)

「只見川の水害」とはいうものの、その被害状況は不通区間の中でも場所によって
違いがあるのだそうで。

只見町域の区間では橋梁が流失することは無かったものの...だから、あまり
パッと見には大きな被害に見えないのだが、線路(路盤)の流失が多いとのこと。
一方、会津川口駅のある金山町側ではダムを越える水位の水が流れて、一気に
溢れたということで只見線の、只見川橋梁も複数の箇所で流失したのだとか。

だから、会津塩沢駅付近で見た只見川沿いの区間でも、一部、ブルーシートで
覆われてはいるものの、それがなければ不通区間だとはわかりにくい。

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【2019年8月28日14時48分】 只見線代行バス(会津塩沢駅付近走行中)

とはいえ、もちろん、この雨でも着々と復旧工事が進んでいるのは分かる。

超満員の代行バス。「列車代行」だけあって時刻表通りの運転。
駅に乗り入れはしないものの、駅に近い位置(の国道沿い)に停留所があって
ちゃんと各駅に停車しながら進んでいくのである。

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【2019年8月28日14時58分】 只見線代行バス(会津大塩駅付近走行中)

その中で、駅が見える位置に代行バスの乗降所が設けられていたのが会津塩沢駅。
近くの公民館だっただろうか...一瞬のことで。

「この付近では枕木の交換作業が...」、その水害の直前、この駅ヨコの空き地に
交換用の真新しいのが積み上げられていたのだとか。
でも、8年以上放置されていたので、一見、線路が無事であるように見えても
その枕木は、見れば中身がスカスカになってしまっている位に腐朽しており、
ほぼ全区間でレールの敷き直しになるのだとか。

車内の乗客は地元の方、たぶんお一人を除けば旅行客数名とあとは<鉄>ばかり。
そんな車内に、女性のドライバーさんのハッキリとよく通る声でのガイドが。

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【2019年8月28日15時08分】 只見線代行バス(会津越川駅付近走行中)

只見線は国道252号線と並走して只見川に沿って走っている。あるところでは
道路と線路が並んでおり、また、あるところでは対岸を走っており。

只見線に甚大な被害が出たということは、国道252号も被災したわけで。
復旧に際して道路橋も架け替えられた形跡がわかる箇所もあった。さらにその関係で
国道とともに鉄道もホンの少しだけルート変更される箇所があるのだとか。
国道橋との位置関係の問題で、少しだけ移転するみたい。

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【2019年8月28日15時20分】 只見線代行バス(会津川口駅付近走行中)

<変態鉄>は会津桧原-会津西方にある「第1」から会津水沼の「第4」まで
いま撮ることのできる「只見川橋梁」は一通り“制覇”したのだが、実は不通区間に
「第8」までの只見川橋梁があって、そちらも撮影地として有名だった。

上の写真の中にも、それらを撮ったものが含まれている。
その只見川鉄橋たちの復旧工事も着々と。

「新しい橋脚ができて、工事の覆いが外されたら、小さくて...」
確かに写真の右隅には、真新しいコンクリート製の小さな小さな橋脚が見えている。

……  ……

やはり、この地も他所から見れば雪深いが、最近では冬の雪の量が減って
夏の暑さが酷くなる一方で、そういったことが山々の木々の立ち枯れにも繋がって
生態系自体が変わりつつあるみたい、とか...

只見線を敷設するとき、沿線の集落の方は貴重な田んぼを渡したくなかったのでは
ないか、だから、只見線の駅は川沿いの、集落ハズレの辺鄙な場所に設けられている
ところが多いみたい、とか...

代行バスの女性ドライバーさん、ハンドルを握りながらのお話しが非常に奥深く。
今度は「青春18きっぷ」の時期を避けて、乗客が少ない時期に乗ってみたい...
そんなことを思う<変態鉄>だったのである。

あっという間に会津川口駅。見慣れた駅の風景にホッとするのだが...

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【2019年8月28日15時24分】 只見線・会津川口駅

でも、ここでも走って乗り換え。接続が良すぎるのも<乗り鉄>にはちょっと
悩ましく。周囲の様子を観察できる時間もないのである。

「東北色」のキハ40形2連の会津若松ゆきは第430D列車。15:22着の代行バスを待って
15:27発。何と5分の接続なのである。自販機でジュースを買っている余裕もなく。

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【2019年8月28日15時24分】 只見線・会津川口駅

いつしか、雨は上がっていた。只見川に面したホームからはすぐ向こうに
そう、この3週間ほど前に。イベント列車として入線したタラコ色のキハを撮るべく
2時間近く、酷暑の中、我慢し続けた(→ こちら)、あの「上井草橋」が
見えているのである。

同じ「只見線」とはいえ、ようやく、自分のホームグラウンドに帰ってきたような。
会津中川、会津水沼、早戸、会津宮下、会津西方...と、何度も歩きまわった区間。
ホッとするのと同時に、ついついウトウトしてしまうのである。

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【2019年8月28日17時22分】 只見線・会津若松駅

気づけば会津坂下駅で車内が超満員、一気に賑やかになるのも普段通り。
会津若松駅には17時過ぎ。これでキハ旅も終わりを迎えるのだった。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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