初・もうひとつの只見線へ!! でも雨。（１１）＜撮り鉄＞は自己責任!! ＜後編＞ [会津・越後のキハ［只見・磐越西線］]
自戒を込めたタイトルなのである。引き続き、8月28日の只見線撮影記。
＜徒歩鉄＞なので、撮れる撮影地は限られていた。でも、それは覚悟の上。
だからこそ、事前に撮影地と、自分好みの写真が撮れるのかどうかをチェック。
その上で撮影地に向かう...というのは、ある意味、当たり前の行動だった。
でも...
せっかく早起きして訪れた薮神駅近くのポイントは...
ネット上で見たときは破間川鉄橋をバックに田園地帯のカーブをゆくキハの姿を
捉えた美しい写真だったのだが、「ココだろう!!」と思って訪れた場所は...
【2019年8月28日11時04分】 只見線・小出駅
小出駅へ10:43着の第2423D列車で只見から戻ってきたキハは、ようやく前日からの
まる1日にわたる“お仕事”も上がり。上越線を長岡を経て新津（新潟市）の車庫まで
回送で戻れば、運用終了となる。
そう、第2423D列車を小出駅から徒歩圏の撮影地で撮りたかったのは、その新津への
返却回送を上越線内で撮る予定だったから。
とはいえ、悩ましいのは回送時刻。「だいたい正午頃」は分かるのだが...
…… ……
そう思って、出発前に自宅でいろいろとネット検索。そうすると...
「まさか!!」、JR東日本新潟支社管内のさまざまな列車の詳細な運用を調べ上げた
サイトが見つかったのである。
その中の『新津運輸区 キハ47』の項に、この只見線運用の新津－長岡－小出の
回送列車についても書かれていた。
回1771D 小出 11:37 → 12:02 長岡
という記載が。これがまたバッチリなのである。10:43着の第2423D列車を小出駅から
徒歩圏内で撮って、急いで駅に戻れば、11:12発の第1731M電車の長岡ゆきが。
そう、前日、越後湯沢から乗ってきた電車である。この電車でキハの回送よりも
25分先行できる。途中、たぶん無停車で走破するキハは、普通電車をかなり
追い上げるような設定だが、それでも、10～20分の余裕があるはずで。
選んだ撮影地は...
2019年8月28日（水）雨ときどき曇り
小出の街は駅とは魚野川の対岸にある。魚沼市の中心、とはいえ、パッと見に分かる
くらい、正直言って景気の良く無さそうな...地方の小さな街である。
“中心部”と言っても非常にコンパクトで。
小出病院の向かい側、住宅街へと続く路地に入ると、まもなく只見線の線路に
突き当たる。羽根川付近の小さな踏切、ちょっとゴチャゴチャ感はあるが、
まぁまぁ、思っていたよりも悪くないロケーションで。
【2019年8月28日10時41分】 只見線・藪神－小出
雨降りの1日。遠くの方の山々が霞んでいて。それをバックにヘッドライトを輝かせ
「新潟色」のキハ40形が。何の変哲もない列車写真だが、“撃沈”続きだった
この日の＜変態鉄＞にとっては、まずは無難に及第点の1枚。
もちろん、すぐさま振り返って...
【2019年8月28日10時41分】 只見線・藪神－小出（後追い）
山深い区間で...というのは真っ赤なウソ。その証拠にバックには小出駅の場内信号
に対する中継信号機が見えている。斜めに3つは「注意（黄）」の意味。
「場内中継、注意っ!!」、運転士さんは指差確認しているはず。
【2019年8月28日10時41分】 只見線・藪神－小出（後追い）
そう、急カーブの魚野川鉄橋に架かるのである。魚野川の上で進路を西から南へと
変えれば、鉄橋の先は既に小出駅の構内なのである。
本降りになり始めた雨。＜変態鉄＞、今度は魚野川の堤防の上を歩いて、橋の方へ。
小出駅に戻ったのは11時。ちょうど、11:12発の電車を待つ人で駅構内が
混雑している頃だった。
【2019年8月28日11時04分】 只見線・小出駅
やはり、＜鉄＞として。
上越線の下り電車は改札口前の1番ホームから。でも、いったん跨線橋を渡って
4番ホームで、新津への回送の準備を終えて待機するキハの姿を。
…… ……
前日、小出駅に到着したときと同じ電車。第1731M列車で向かったのは小出駅から
2つ目、北堀之内駅である。相対ホーム2面2線の無人駅。
上りホーム側、つまり線路の西側に待合室だけの簡素すぎる駅舎があるだけの
無人駅である。
雨はいよいよ本降りになって。傘を差しても濡れるくらい。
カメラバッグ、三脚、それから着替えやらパソコンやら...入ったバッグを持って。
お目当ての撮影地は、駅から1 km少々先の跨線橋。田んぼの中で、上越線の線路を
オーバークロスする道路橋があって。昔からの有名撮影地だと言うことで。
ソネブロでも、あの御方の撮影記で拝見していて...一度、行ってみたかった。
冒頭に書いたネットで見つけた資料だと、小出駅を11:37発の回送列車、たぶん
北堀之内駅の通過は11:45頃。第1731M列車で北堀之内駅には11:19着。駅から1 kmの
距離だからフツーに歩けば、ゆとりを持って間に合うのである。
でも...
だが...
しかし...
駄菓子菓子!!
【2019年8月28日11時30分】 上越線・堀之内－北堀之内
田んぼの中の1本道、正面にはお目当ての跨線橋が見えてきて。
でも、そのタイミングで踏切機の音が。パッと目を上げたその先にはキハの姿。
とりあえず雨に濡れた道路のアスファルトの上に傘もバッグを投げ出し、必死で
EOSくんを取り出して、兎に角、シャッターを押すだけ。
写真としては無茶苦茶である。
【2019年8月28日11時30分】 上越線・堀之内－北堀之内（後追い）
必死で...
気づかないうちに背面の液晶画面に触れていたようで。画面上をタッチすることで
絞り値やらシャッター速度やらISO感度やら...、あらゆる数値を替えられるのだが
なぜか「F29」という謎の設定にしていたみたいで。
1/15秒というこれまた無茶苦茶な設定に。気づかないうちに“流し撮り風”の1枚。
全然止まっていないのだが...
【2019年8月28日12時16分】 上越線・北堀之内駅
もう...まさに“失意の中”、ここまで来て撮れなかったというショック。
駅まで戻る1 kmほどの道のりがとてつもなく長いものに感じたのだった。
さて、先ほどキハの返却回送は撮り損ねたのだが...
それと入れ替わる形で、長岡から小出までキハの送込み回送も同じ時間帯に。
でも、もうあの陸橋に行く気はしなくて。ホーム端に立って、駅撮りで済ませることに
したのである。そう、「青春18きっぷ」の旅。この日、どうしても、北堀之内駅
13:01発の第1734M列車に乗りたかったのである...というか、乗れなかったら
経路を変更しない限り、東京に戻れなくなるのである。
…… ……
下りホームの先端に立って。
自分が乗る予定の第1734M列車の前にやってくるのは、その後の運用を考えれば
ほぼ明らかなことだった。と言うわけで、駅撮りならば、キハの回送を撮っても
絶対に間に合うはずなのである。
無人のホーム上に接近放送が流れて、待つこと暫し。
【2019年8月28日12時40分】 上越線・北堀之内駅
遠くの方から近づいてくるヘッドライト。間違いなくキハ40系の顔である。
【2019年8月28日12時41分】 上越線・北堀之内駅
只見線内でのノンビリペースが嘘のように、幹線を思いっきり飛ばして疾走する
キハ40系2連。キハ40形と交替でやって来たのは、前日、チラッと見たキハ48形2連。
【2019年8月28日12時41分】 上越線・北堀之内駅（後追い）
もちろん、後追いのこのショットも。
【2019年8月28日12時41分】 上越線・北堀之内駅（後追い）
この間、時間にして数秒のことである。キハがこの駅を通過していくのを
見送ったら、カメラを仕舞うのだった。
2日間にわたる撮影もこれにて終了。
【2019年8月28日13時02分】 上越線・北堀之内駅
＜撮り鉄＞用の重たい望遠ズームから、パンケーキにレンズ交換して。
やってくるE129系の普通電車をスナップしてから、乗り込んだのだった。（つづく）
（※）撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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＜徒歩鉄＞なので、撮れる撮影地は限られていた。でも、それは覚悟の上。
だからこそ、事前に撮影地と、自分好みの写真が撮れるのかどうかをチェック。
その上で撮影地に向かう...というのは、ある意味、当たり前の行動だった。
でも...
せっかく早起きして訪れた薮神駅近くのポイントは...
ネット上で見たときは破間川鉄橋をバックに田園地帯のカーブをゆくキハの姿を
捉えた美しい写真だったのだが、「ココだろう!!」と思って訪れた場所は...
【2019年8月28日11時04分】 只見線・小出駅
小出駅へ10:43着の第2423D列車で只見から戻ってきたキハは、ようやく前日からの
まる1日にわたる“お仕事”も上がり。上越線を長岡を経て新津（新潟市）の車庫まで
回送で戻れば、運用終了となる。
そう、第2423D列車を小出駅から徒歩圏の撮影地で撮りたかったのは、その新津への
返却回送を上越線内で撮る予定だったから。
とはいえ、悩ましいのは回送時刻。「だいたい正午頃」は分かるのだが...
…… ……
そう思って、出発前に自宅でいろいろとネット検索。そうすると...
「まさか!!」、JR東日本新潟支社管内のさまざまな列車の詳細な運用を調べ上げた
サイトが見つかったのである。
その中の『新津運輸区 キハ47』の項に、この只見線運用の新津－長岡－小出の
回送列車についても書かれていた。
回1771D 小出 11:37 → 12:02 長岡
という記載が。これがまたバッチリなのである。10:43着の第2423D列車を小出駅から
徒歩圏内で撮って、急いで駅に戻れば、11:12発の第1731M電車の長岡ゆきが。
そう、前日、越後湯沢から乗ってきた電車である。この電車でキハの回送よりも
25分先行できる。途中、たぶん無停車で走破するキハは、普通電車をかなり
追い上げるような設定だが、それでも、10～20分の余裕があるはずで。
選んだ撮影地は...
2019年8月28日（水）雨ときどき曇り
小出の街は駅とは魚野川の対岸にある。魚沼市の中心、とはいえ、パッと見に分かる
くらい、正直言って景気の良く無さそうな...地方の小さな街である。
“中心部”と言っても非常にコンパクトで。
小出病院の向かい側、住宅街へと続く路地に入ると、まもなく只見線の線路に
突き当たる。羽根川付近の小さな踏切、ちょっとゴチャゴチャ感はあるが、
まぁまぁ、思っていたよりも悪くないロケーションで。
【2019年8月28日10時41分】 只見線・藪神－小出
雨降りの1日。遠くの方の山々が霞んでいて。それをバックにヘッドライトを輝かせ
「新潟色」のキハ40形が。何の変哲もない列車写真だが、“撃沈”続きだった
この日の＜変態鉄＞にとっては、まずは無難に及第点の1枚。
もちろん、すぐさま振り返って...
【2019年8月28日10時41分】 只見線・藪神－小出（後追い）
山深い区間で...というのは真っ赤なウソ。その証拠にバックには小出駅の場内信号
に対する中継信号機が見えている。斜めに3つは「注意（黄）」の意味。
「場内中継、注意っ!!」、運転士さんは指差確認しているはず。
【2019年8月28日10時41分】 只見線・藪神－小出（後追い）
そう、急カーブの魚野川鉄橋に架かるのである。魚野川の上で進路を西から南へと
変えれば、鉄橋の先は既に小出駅の構内なのである。
本降りになり始めた雨。＜変態鉄＞、今度は魚野川の堤防の上を歩いて、橋の方へ。
小出駅に戻ったのは11時。ちょうど、11:12発の電車を待つ人で駅構内が
混雑している頃だった。
【2019年8月28日11時04分】 只見線・小出駅
やはり、＜鉄＞として。
上越線の下り電車は改札口前の1番ホームから。でも、いったん跨線橋を渡って
4番ホームで、新津への回送の準備を終えて待機するキハの姿を。
…… ……
前日、小出駅に到着したときと同じ電車。第1731M列車で向かったのは小出駅から
2つ目、北堀之内駅である。相対ホーム2面2線の無人駅。
上りホーム側、つまり線路の西側に待合室だけの簡素すぎる駅舎があるだけの
無人駅である。
雨はいよいよ本降りになって。傘を差しても濡れるくらい。
カメラバッグ、三脚、それから着替えやらパソコンやら...入ったバッグを持って。
お目当ての撮影地は、駅から1 km少々先の跨線橋。田んぼの中で、上越線の線路を
オーバークロスする道路橋があって。昔からの有名撮影地だと言うことで。
ソネブロでも、あの御方の撮影記で拝見していて...一度、行ってみたかった。
冒頭に書いたネットで見つけた資料だと、小出駅を11:37発の回送列車、たぶん
北堀之内駅の通過は11:45頃。第1731M列車で北堀之内駅には11:19着。駅から1 kmの
距離だからフツーに歩けば、ゆとりを持って間に合うのである。
でも...
だが...
しかし...
駄菓子菓子!!
【2019年8月28日11時30分】 上越線・堀之内－北堀之内
田んぼの中の1本道、正面にはお目当ての跨線橋が見えてきて。
でも、そのタイミングで踏切機の音が。パッと目を上げたその先にはキハの姿。
とりあえず雨に濡れた道路のアスファルトの上に傘もバッグを投げ出し、必死で
EOSくんを取り出して、兎に角、シャッターを押すだけ。
写真としては無茶苦茶である。
【2019年8月28日11時30分】 上越線・堀之内－北堀之内（後追い）
必死で...
気づかないうちに背面の液晶画面に触れていたようで。画面上をタッチすることで
絞り値やらシャッター速度やらISO感度やら...、あらゆる数値を替えられるのだが
なぜか「F29」という謎の設定にしていたみたいで。
1/15秒というこれまた無茶苦茶な設定に。気づかないうちに“流し撮り風”の1枚。
全然止まっていないのだが...
【2019年8月28日12時16分】 上越線・北堀之内駅
もう...まさに“失意の中”、ここまで来て撮れなかったというショック。
駅まで戻る1 kmほどの道のりがとてつもなく長いものに感じたのだった。
さて、先ほどキハの返却回送は撮り損ねたのだが...
それと入れ替わる形で、長岡から小出までキハの送込み回送も同じ時間帯に。
でも、もうあの陸橋に行く気はしなくて。ホーム端に立って、駅撮りで済ませることに
したのである。そう、「青春18きっぷ」の旅。この日、どうしても、北堀之内駅
13:01発の第1734M列車に乗りたかったのである...というか、乗れなかったら
経路を変更しない限り、東京に戻れなくなるのである。
…… ……
下りホームの先端に立って。
自分が乗る予定の第1734M列車の前にやってくるのは、その後の運用を考えれば
ほぼ明らかなことだった。と言うわけで、駅撮りならば、キハの回送を撮っても
絶対に間に合うはずなのである。
無人のホーム上に接近放送が流れて、待つこと暫し。
【2019年8月28日12時40分】 上越線・北堀之内駅
遠くの方から近づいてくるヘッドライト。間違いなくキハ40系の顔である。
【2019年8月28日12時41分】 上越線・北堀之内駅
只見線内でのノンビリペースが嘘のように、幹線を思いっきり飛ばして疾走する
キハ40系2連。キハ40形と交替でやって来たのは、前日、チラッと見たキハ48形2連。
【2019年8月28日12時41分】 上越線・北堀之内駅（後追い）
もちろん、後追いのこのショットも。
【2019年8月28日12時41分】 上越線・北堀之内駅（後追い）
この間、時間にして数秒のことである。キハがこの駅を通過していくのを
見送ったら、カメラを仕舞うのだった。
2日間にわたる撮影もこれにて終了。
【2019年8月28日13時02分】 上越線・北堀之内駅
＜撮り鉄＞用の重たい望遠ズームから、パンケーキにレンズ交換して。
やってくるE129系の普通電車をスナップしてから、乗り込んだのだった。（つづく）
（※）撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
あなたの「ポチッ！」こそが、励みになります。あっ、あと、「nice!」も。
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