SSブログ

初・もうひとつの只見線へ!! でも雨。(2)越後湯沢駅 [鉄分の濃い旅行記録]

「青春18きっぷ」の“消化試合”として日曜・月曜あたりに出かけようと思って。
時刻表を見て、行き先もほぼ決めていたのだが...

そこへやって来たのが台風15号である。10日火曜日は仕事で“出撃”などできない
ので、これで万事休す。先日計算してみたら、3回分の乗車区間の運賃の合計額が
13,000円ほどになっていて。今シーズンまでは11,850円だった「青春18きっぷ」
かろうじて“モトはとった”ということで。

その「青春18きっぷ」の旅。あと1時間弱早起きしていれば、全区間を普通電車でも
間に合ったのだが、でも、ちょっとでもゆっくりしたくて。

高崎から越後湯沢まで30分弱の“新幹線ワープ”。本来なら水上で乗り換えて
越後湯沢まで県境を挟む区間は普通電車の乗り継ぎ旅ではネックになるところでも
あって。そこをあっさりとクリアしたのだった。

そして、やって来たのは越後湯沢駅。予定より1本早い新幹線に間に合った割に
上越線の普通電車には連絡しておらず。ここで長い待ち時間である。

DPP_1356.JPG
【2015年2月24日11時01分】 北陸本線(当時)・東滑川駅

<富山鉄>にとっては、なじみ深い“越後湯沢”の駅名。
でも、まさに“夢の跡”だろうか、ガランとした駅構内に時代の移ろいを感じる
<変態鉄>だった。



……  ……

2019年8月27日(火)晴れのち曇り

というわけで、越後湯沢駅には9:44着。

s13_DPP_00006136.JPG
【2019年8月27日9時44分】 上越新幹線・越後湯沢駅

中央に上下の通過線をもち、ホームは2面4線。この駅で折り返す列車(「たにがわ」
の一部)もあり、新幹線駅としても大きい方なのである。

いまとなっては大きな収容定員を持て余し気味の、Max 16連。E4系8両編成2本。
だから編成の中央、8号車と9号車の間は、この“二人羽織”が向かい合っていて。
この滑稽な...ブサイクな顔の新幹線も、まもなく見納めとなると。

何だかブサイクさが気になって2度見してしまう...そんな存在なのである。

階段を下りれば在来線への乗り換え改札口。
有人窓口は在来線と新幹線で共用化されており。「青春18きっぷ」を見せて...。
自分が乗るのは10:30発の長岡ゆき。まだ時間はあるわけで...。

でも、越後湯沢駅の発車案内に気になる列車を発見。ちょっとホームへ...。

21_DPP_00006204.JPG
【2019年8月27日9時49分】 上越線・越後湯沢駅

地平の在来線ホームは橋上式の改札口・コンコースと新幹線の高架が頭上に
覆い被さる構造でホームの中央付近は特に薄暗くて。

その1番ホームの向かい側、下り方先端部にある切り欠きホームに停まっていたのは
9:56発「超快速 スノーラビット号」である。仰々しい名前の割には停まっているのは
単行のワンマン電車。

JRらしくない外観は、第3セクター「北越急行ほくほく線」のHK100形である。

この「北越急行ほくほく線」、<富山鉄>として気にならずにはいられない。

DPP_1356.JPG
【2015年2月24日11時01分】 北陸本線(当時)・東滑川駅

そう、冒頭の写真。上越新幹線に接続して、越後湯沢-直江津-富山-金沢と
結んだのが特急「はくたか」、富山への往復に欠かせない列車だった。
富山への往復は原則としてヒコーキという<変態鉄>、それでも何度か都合で
“新幹線乗り継ぎ”だったことがある。
1997年3月、北越急行ほくほく線が開業すると、上越新幹線とこの駅で接続して。

その「ほくほく線」、国鉄北越北線として建設が進められたが、「国鉄再建法」に
よって建設が中断された。この路線を引き継ぎ、第3セクター方式で開業させたのが
「北越急行ほくほく線」1997年のことだった。
当初はJR東日本の485系も使われたが、途中からJR西日本と北越急行の681・683系に
統一され。高規格で建設された関係で(「はくたか」のために建設途中で規格を上げた)
在来線としては異例の 160 km/h での高速運転が実現。

東京から富山まで、乗り継ぎでも3時間を切るという異例の速さになったのである。

DPP_1357.JPG
【2015年2月24日11時01分】 北陸本線(当時)・東滑川駅

でも、この路線の繁栄も長くは続かないことが宿命づけられていて。
そう、北陸新幹線が、東京-長野-金沢と繋がると同時に、東京対北陸は新幹線に
移るわけで。「はくたか」の愛称も新幹線へ。北越急行が保有していた特急型は
JR西日本へと移籍になって。160 km/h運転も取り止め。線内最高時速は110キロに
下げられて。

正直、過疎地である魚沼地方の、そのまた山間部を長大トンネルで抜けるだけの路線、
線内需要ということになると...

でも、ローカル列車が越後湯沢と直江津を結ぶだけになって...。

そこで...

22_DPP_00006201.JPG
【2019年8月27日9時50分】 上越線・越後湯沢駅

「超快速」電車の登場だったのである。

見た目はHK100形ワンマンだが、目一杯の高速運転。停車駅も十日町駅だけに絞り。
直江津まで57分というのは特急「はくたか」時代と遜色なく。
幸い(?)、北陸新幹線が新潟県上越市の市街地から南に離れた上越妙高駅のため、
東京対新潟県上越市で見れば、1,000円以上安く、北陸新幹線と変わらない時間で...
という、なかなかチャレンジ精神に溢れる列車なのである。

越後湯沢-六日町、犀潟-直江津と、両端区間ではJR線に乗り入れる形なのに
「新幹線に対抗する」というコンセプトの列車、よくダイヤ設定の調整が付いたな...
と、そんな余計なことを考えてしまう<変態鉄>だが。

半分くらいの座席が埋まっていただろうか。
LED表示器は写真に撮るのが大変で...、でも「超快」、英語表記が “Cho Rap.”
というのはアリかナシか意見が分かれそうだが。

「特別快速」略して「特快」、関西に行けば「新快速」と、関東にも関西にも
JR線には、快速電車の中でさらに停車駅を絞ったタイプがある。
でも、「超快速」というのはココだけ。一度はこれに乗ってみたいモノだが。

さて。

23_DPP_00006205.JPG
【2019年8月27日9時52分】 上越線・越後湯沢駅

少子化とレジャーの多様化でスキーリゾートが低迷、そして、北陸新幹線の開業...
でも、越後湯沢駅は随所にその賑わった時代の面影が。
まさに“いまはむかし”というか“夢の跡”というか...。

かつてはスキー臨時列車が発着したであろう在来線ホームは、ほくほく線乗り場
として使われる欠き取り式の0番ホームは別として上越線は1~5番の3面5線。
特急「はくたか」もなくなって列車本数も減り、一番奥の4・5番ホームに続く
通路には赤いコーンと黄色いバーで立ち入り禁止になっており。

売店と駅弁売り場は改札外の、駅ナカ店舗というのだろうか、駅併設の商業施設内に
統合されてしまい。(ホーム上の売店・駅そばなどもすべて閉鎖)
改札内ではジュースの自販機を見かけるくらい。

24_DPP_00006206.JPG
【2019年8月27日9時55分】 上越線・越後湯沢駅

ということで、いったん駅の外へ。
駅舎は立派、駅前にはリゾートホテルの大きな建物は見えるが、何だか寂しげな...。
まだ朝10時前だから...だろうか、駅前の観光客向けのお店も閉まっており。

駅前の通りに出たところにコンビニがあって。おにぎりを買って。
“CoCoLo”というのは新潟支社管内の駅ビルに入る商業施設のブランド名だろうか、
越後湯沢駅の中でもその一帯は少しは賑わいがあったが...

早めにホームに下りて。

25_DPP_00006207.JPG
【2019年8月27日10時17分】 上越線・越後湯沢駅

電車は水上からの長岡ゆき、第1731M電車。E129系4連である。
この電車は4連で車掌乗務列車だが、駅の時刻表を見ると日中を中心に2両ワンマンも
少なからず設定されており。この駅で10分ほどの停車時間。

車内は地元客...よりも、たぶん「青春18きっぷ」シーズンだから...だろうか、
それと分かる旅行客や<鉄>の姿、それから石打とか上越国際とか...
スキーリゾートで夏休みに行われるイベントに向かうのだろう、小さな子どもの
手を引いた家族連れの姿も。

とはいえ、座席はかなり余裕があって。
車内にバッグを置いたらホームに下りて。

26_DPP_00006208.JPG
【2019年8月27日10時18分】 上越線・越後湯沢駅

そういえば、<変態鉄>が上越線のローカル電車に乗るのは、かなり久々のこと。
乗ったことがあるのは115系が幅を効かせていた時代...以来かも知れない。

このE129系というのは初めてである。
クモハE128-14 という車番からしてオールM編成なのだろうか。
(新型電車のことは全然何も分からない<変態鉄>、というか、興味が無い)

27_DPP_00006209.JPG
【2019年8月27日10時18分】 上越線・越後湯沢駅

そんな越後湯沢駅にも...

新潟支社全体で、この観光列車にかなり力を入れているのようで。
足下にも専用の乗車位置目標、駅名看板など“Shu * kura”を意識したアイテムを
各駅で見かけたのだった。

さて、そんな上越線のローカル電車、わずかな乗客を乗せて。
40分ほどで...

28_DPP_00006210.JPG
【2019年8月27日11時12分】 上越線・小出駅

小出駅に到着したのだった。この写真、もしかして右隅には... (つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

あなたの「ポチッ!」こそが、励みになります。あっ、あと、「nice!」も。
にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村

nice!(9)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 9

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。